回答受付終了まであと6日

女性ジャズ・ヴォーカリスト御三家の一人と言われている、ビリー・ホリデイ、エラ・フィッツジェラルドの中で、ビリー・ホリデイの良さがよくわかりません。 彼女は何処が優れているのでしょうか?

ジャズ | 洋楽214閲覧

回答(5件)

ビリー・ホリデイのどのアルバムをお聴きになられたのか、またあなたはジャズ・シンガーに何を期待していらっしゃるのか知りたいです。 エラは良さが分かるようですが、エラのどこに魅力を感じたのかも知りたいです。イン・ベルリンが気に入ったのか、イン・ナ・メロー・ムードが気に入ったのかで回答も違って来ます。まずビリー・ホリデイは1930年代、40年代、50年代で演唱の仕方がかなり異なります。 歴史的には1930年代のレスター・ヤングやテディ・ウィルソンとのコラボレーションが声も若々しく、当時の流行歌を独自の解釈でスィングさせていて素晴らしいです。 代表的な歌曲は、月光のいたずらやWhen You're Smilingです。 https://youtu.be/_ELORvdlZBE?si=xpGPZv-oZDH6ufPg こちらはレスターはいませんが、テディやグッドマンの熱い演奏共々、他愛のない曲を抜群にスィングさせています。 https://youtu.be/AmopDZVvEpk?si=vM9utYlcpgL8sahL こちらもスィング時代の名手との共演でtbも良いですが、レスターのtsのソロは多くのミュージシャンがコピーした名演です。 次に40年頃は有名な奇妙な果実などスィングする以上に、歌詞を情感込めて歌い上げています。 https://youtu.be/0x8dJDGEz-A?si=U5yu99aqYEHsWBfY このあとデッカ・レコードに移ってストリングをバックに歌詞を大事に歌い上げるような吹き込みが多くなります。 https://youtu.be/soJwavwA-Os?si=swWaEnPCbdk3RQxx 1950年代半ばのヴァーブ吹き込みは、バックにスィング派の一流ミュージシャンが加わっていますが、声も麻薬の悪影響で衰えて来ていますから、この時代だけを聴いても、ビリー・ホリデイの良さはわからないと、私は思っています。 ミュージシャンや芸術家を理解するには、初レコーディング又は初リーダー録音(作家の処女作相当)と代表作を聴くのが大切だと言う法則があると言う事です。

この回答はいかがでしたか? リアクションしてみよう

ビリー・ホリデイの他のボーカリストとの違いと魅力は、現メロディーがほとんどない。ということでしょうか。 歌詞の意味と表現しつくすためにリズム、メロディーのインプロヴィゼーションの制約より感情を優先して声を使って演奏する歌唱です。 その曲がどんな意味を持つ曲なのかわかると一段と味わいが深くなります。 これが、聴く人の心に入ってその歌の訴えが染みるところでしょうか。 聴く人の個性と合わないということもあるでしょうね。 ジャズは他人がどんなに高評価しているものでsも。聴いている人の感情を刺激しないものは聴かないことが大事です。 無理をして聴かない、というのがジャズを愉しむコツです。

ヴォーカルなんか特に人ぞれぞれ好みが出ますから、そのまま捨て置いておけばよろしいんじゃないでしょうか。 私はジャズカテでよく回答してますが、自分の回答でエラ・フィッツジェラルド、ビリー・ホリデイ、サラ・ヴォーンの名前はほとんど出しません。 私は世代的に70年~90年代の洋楽ポップが骨身に染みこんでます。 エラ・フィッツジェラルド、ビリー・ホリデイ、サラ・ヴォーンは私の感覚だとヴォーカルのスタイルが古い感じがします。 エラ・フィッツジェラルドはそうとう上手いけどビブラート効かせすぎ。昔のスタイル。ビリー・ホリデイは甘ったるい感じが嫌い。独特の情感はあるものの歌の完成度の高さを感じない。歌唱が荒くラフな感じがする。悪い意味でゆるすぎ。サラ・ヴォーンは楽曲を自分に引き寄せすぎ。自己主張が強すぎる歌唱。この曲は本来こんな感じじゃないよね?みたいなのが多い。 一応ビリー・ホリデイもたくさんコレクションしていますので私が好きな3曲を紹介します。独特の情感や悲しみがあります。 ①Willow Weep For Me (1956) ジャンヌ・モロー主演のヌーベルバーグの映画「エヴァの匂い」で効果的に使われました。 Billie Holiday - Willow Weep For Me (1956) https://youtu.be/E97T912XQaQ ②I'll Be Seeing You (1957) Billie Holiday - I'll Be Seeing You (1957) https://youtu.be/3C5zYKIuoxg ③I'm a Fool to Want You (1958) Billie Holiday - I'm a Fool to Want You (1958) https://youtu.be/qA4BXkF8Dfo

ビリーホリデーを好きになるのは経験も必要かなと思います。 メロディやリズムを聴くのではなく心や魂を聴くのです。 ジャズのディープな世界観です。 歌唱力やスイング感などあの時代にいたジャズボーカリストとは違う視点が必要かと思います。 ビリーホリデーでも若い時、晩年があります。 演奏物のジャズもわかりやすいものと難しくキャリアを積んでからわかる演奏もあります。 ビリーホリデーはワンフレーズ歌うだけでジャズと感じるという評価もあります。 時代できつい差別もありそれを音楽で表現するアーティストがいます。 人によってはそれは怒りであったり悲しみであったりと様々です。 わかりやすいボーカルだとルイアームストロングが男性でいますが 声がしゃがれたおじさんですがそのボーカルの根底には悲しみがあると感じています。 聞き込むと好きになるかもしれません。 いきなり難しいジャズを聴いてもわからないように。 個人的には演歌は苦労した事は愚痴にだすけど ビリーホリデーは決して愚痴には出さないです。 人生がかなりボロボロになるほど嫌なことが山積みですが彼女はシャキッとして心は気高く貴婦人だと。 彼女の人生に何があったかを知って聴くとしみじみして聴けるかもしれません。 だれかジャズはブラックアメリカンの恨み節と解釈する人がいました。 演奏物のジャズで宗教に向かうスタイルもありますがやはりあの時代の心が現れた結果と思います。 ディープなジャズに興味がないのかもしれません。 エラはいいボーカルですがジャズとはあまり思いません。 気に入ったものを聴けばいいんじゃないですか

何処が優れているかというよりも、単純に好みの問題ではないでしょうか? 個人的には. . . エラ、サラ、ビリー・ホリデイの三人の中だったら、ビリー・ホリデイが一番好みです。 あの気怠く不健康な雰囲気に、なんか惹かれてしまいます。 逆に、パワフルに声を張り上げる系のヴォーカリストは苦手です。