ヒロインレースもないわけじゃないけど、
「漫画」(うそのものがたり)だから、、だからこそ、報われてほしかったってのはあると思うよ。
独りよがりの自分勝手な押し付けだけのアイだけど、それは嘘ではなかったんだし。
先の回答者にもいるけど、作者にミステリの才能はない。
何本もアニメ化までこぎつけた小説家系ミステリ原作者から見たらねぇ?
青山剛昌でも、天樹征丸でも金成陽三郎でも、加藤元浩でもいいけど、書きなれてないとは思うものだと思う。
独白で終わらせるのはド素人だろう?
ただ、デカい連載二本目でそこそこの経歴があるだけ、プロだなぁと思う。
悔しいけど、数字の、物語の数式としちゃこれ以上なく綺麗に終わってる。
ただ、感情面は無理。
読者視点からしたら、クソだけど、話の構造を解体するなら、読者への報酬、まぁそれを、ヒロインレースとか、言うかもしれんけど。
アクアに報われてほしかった、ってのがでかいんだよねぇ。
読者視点だけでも、母親が自分を産んで死んで、父親がわからない。
そんで、育ててもらった祖父母の勝手な願いを押し付けられて、産婦人科医になって、まぁ、殺されて。
推しの子に生まれ変わって、母親として大好きなアイを殺された。
自分の手をすり抜けたさりなを妹として育って、アイの復讐を願っていくうちに、自分を殺したのが父親であり、アイの恋人だった男ってわかるわけだ。
奪われてばかりだよねぇ。
同じ境遇のはずのさりなは、早々に死んだっても、紗理奈として愛されなかった母親に、ルビ―としては愛された。
さりなができなかったアイドルに成れた。
ちゃんと転生してんだよねぇ。
詳しい話は宗教になるからすっ飛ばすけど、転生は前のせいでできなかったことを成す修行であると。
そういう意味では、さりなはルビ―としてやり直しができてる。
でも、アクアはどこまでも、前世に縛られている。
得られなかった死んだ母親の愛を失った死んだ母親のアイにすり替えて、縋り付いてるし、自分の後悔のさりなのことをルビ―に代用してる。
アクアの最期の「何々がしたい。」それが、あり得て欲しかったからこそ、の炎上だよなぁと。
同じ漫画(嘘の物語)なら、究極にあり得ないハッピ-エンド(うそのけつまつ)で終わらせてほしかったんだろうねぇと。
原作の中途半端なリアルすぎて、「どうせすぐにわすれちゃうんでしょ?」なエンディングだし?
独白で終わらせるのはド素人のミステリでやりがち。
それを丸々最終話に持ってきたのも、礼服のあれも、まぁ、燃えるわな。
スキャンダル編以降、暗い要素要素で面白くないのが続いたのに、それでも、最終話がハピエンならカタルシスじゃん、でなくて、ぐだぐだ独白にバッドエンドよりのトゥル-エンドじゃん?
救いは?ってなるわ。
ご参考までに。