笠原産業 牧之原市デザイントラックを展開、地域と自社のPRを促進

【トピックス】

 

笠原産業(笠原活彦社長、静岡県牧之原市)はこのほど、市をPRするデザイントラックを制作。運行を通して周知拡大を進めていきたい考えだ。



デザイントラックは同社と市の交流が起点となって発案され、大河ドラマ「ベらぼう」内で登場する田沼意次ゆかりの地として牧之原市が注目されていることから市が関連デザインを採用し、するが通商(杉本貴彦社長、同焼津市)で施工。市側が予算を出す形で8台が計画され、同社ではうち6台を担ってそれぞれの車両で異なるデザインを背負う。



笠原社長は地域と自社のPRに有効との考えを述べたうえで、さらに運行を通した安全意識向上や採用促進といった波及効果にも期待。今後については同車両の展開を継続しながら、デザイントラックだけにとどまらない地域貢献にも前向きな姿勢を見せる。



8台は同社の6台と合わせ、するが通商1台、丸中(中村敦社長、同牧之原市)1台で構成。笠原社長は一連の取り組みをふまえ、「トラック業界の理解促進といった部分も含め、アイデアとタイミング次第でこうした活動を続けていきたい」との意向を示している。



◎関連リンク→ 株式会社笠原産業

 

海津運送 新デザイントラックを導入、手描きでアートを表現

【トピックス】

 

 海津運送(山田琢哉社長、岐阜県海津市)はこのほど「手描き」で仕上げたデザイントラックを制作し、その運行を開始した。



 2021年から、それまでのイメージを一新したグレーを基調とする新デザインのトラックを走らせていた同社。今回の車両は「さらに『うちらしさ』を打ち出したい」という社長の考えを形にしたものだ。



 ボディーではサイドに同社の「トランスポート」「リプロダクション」「ライフスタイル」の3事業などをイメージした「3」の数字がシンボリックなインパクトを与え、バックの「我々は常に変化しなければならない」を意味するゲーテの言葉とともに配された現代アート風のアインシュタインは、交流ある画家が6時間ほどをかけて描き、最後の仕上げとして瞳部分に山田社長自らが筆を入れた。



 外部から届く評価の声は上々とのことで、その出来栄えに大きな手応えを示す山田社長。運行を通して、自社のブランディングとイメージの向上に期待を寄せており、人間の手によって描かれる同様のデザイントラックに関しても、さらなる制作に前向きな姿勢を見せている。

   

◎関連リンク→ 有限会社海津運送

 

大野ヶ原物流 プリントトラックで呼びかけ、交通安全啓発に一役

【トピックス】

 

 【愛媛】大野ヶ原物流(森池浩一社長、伊予郡松前町)が交通安全を呼びかけるプリントトラックの運行を始めて1年。森池真一専務は「交通安全を呼びかける以上、私たちがルールを無視することはできない。社内で安全意識がより高まった」と話す。



 全国的に横断歩道での事故が問題になっているが、同県は3年前から渡る意思を示す「大人も手を上げよう運動」を県警主導で展開している。このPRのためにプリントトラックを作りたいと伊予署が同社に相談。森池社長は「社会貢献と考え、当社が費用を全額持ち受けることにした」という。



 県のキャラクター「みきゃん」とその仲間が、手を上げて横断歩道を渡るイラストを大きくデザイン。「横断歩道 手を上げて渡ろう」「横断歩道は歩行者優先」の合言葉を添え、2㌧車の両側面にそれぞれ配置。横断の意思表示が誰にでも分かるようピクトグラムを使うこだわりも。同社長と旧知でトラックのプリント事業を行う城北運送(久米正信社長、松山市)が施工。意匠はデザイナーである久米氏が手掛けた。



 ハンドルを握るのはベテランの女性ドライバー。精肉などを松山市と周辺市町の小売店に運びながら、交通安全を呼びかけている。また、愛ト協のイベントや地域の交通安全運動にトラックを持ち込むなど活躍中だ。



 この取り組みに対して、昨年同署から表彰された。「施工した車を持ち帰るときに注目を集めた」と社長。絶対に事故を起こしてはいけないと噛みしめ、従業員にも伝えたそうだ。



 なお同社は創業30年。トラックは42台を保有し、食品配送を行う。ドライバーは35人でこのうち3人が女性。「むかしからやる気と誠実さがあれば男女問わず採用している。若い頃からうち一筋というドライバーが多く、勤続30年の者もいる」と話す。

 

梅里物流サービス トラックデザインアワード、挑戦の場を提供

【トピックス】

 

【茨城】梅里物流サービス(中田剛社長、つくば市)は2月3日、つくばビジネスカレッジ専門学校(國府田一之校長)で、同校と連携し昨年から展開してきた「トラックデザインアワード」の表彰式を開催した。



同社が昨年、ウイングボディートラックにプリントするメインビジュアルとしてデザインを募集すると、同校のビジュアルデザイン学科グラフィックデザインコース、マンガ・イラストコースの授業課題として取り組まれることになり、生徒らは制作に打ち込んできた。

テーマは、「同社で手掛けるトラックプリントサービスの宣伝となる尖ったデザイン」、もしくは「若年層のドライバーへの応募意欲を喚起するデザイン」。



中田社長は、「当初は3作品の表彰予定だったが、優秀な作品が多く7作品に増やした」とし、「どれも皆さんの思いが伝わる素敵なデザイン。これを機に活躍の場を広げてもらえたら」と生徒へ感謝の言葉とエールを送った。



4回の審査を重ね、応募総数57点から最終的に選ばれたのは7作品で、見事最優秀賞に輝いたのは鈴木琴音さんの作品。優秀賞は又吉真衣さん、佳作は野口陽暉さん、審査員特別賞として清水春花さん、大西諒さん、諸星李華さん、卯月伽奈さんがそれぞれ選ばれた。



受賞者からは「どうしたら人の視線を集められるかを重視し、デザイナー視点で考えた」などの声が聞かれた。



中田社長から各受賞者へ、受賞の理由とともに記念品と賞金が手渡された。また、最優秀賞は大型トラック、優秀賞と佳作は4㌧車にプリントされ、運行を開始したばかりだ。



最優秀賞に選ばれたデザインタイトルは「熱く照らされ灯る決意」で、受賞した鈴木さんは、「まさか自分が選ばれるとは思っていなかったので、夢のよう。トラックが走る姿を早く見たい」と喜びを語った。

 

三重執鬼 獅子舞トラックを制作、伝統文化を積極発信

【トピックス】

 

【三重】三重執鬼(寺田忍社長、鈴鹿市)では地域貢献事業の一環として、「獅子舞トラック」を制作。運行を通して地元伝統文化の周知を拡大していきたい考えだ。



 きっかけは寺田社長が従業員から聞いた「地元の獅子舞文化が徐々に廃れつつある」という嘆きの言葉で、「それならば」とデザイントラックの計画に着手。地元の飯野高等学校の生徒と、同社社員でイラストも手掛ける河内唯花さんがそれぞれ四流派の獅子舞を描き、トラックに盛り込んで完成させた。



 同トラックのボディー上では「稲生」「中戸」「箕田」「山本」各流派の獅子が力強く舞い、それらを「四山の獅子」と紹介する文言を明記。加えて交通安全祈祷で有名な同じ鈴鹿市内の椿大神社で車両展示も行い、参拝者らの関心を引いた。



 デザイントラックに関してはこれまでも地元小学生から寄せられた絵や環境配慮をイメージするものなど、複数台を展開させてきた同社。機会に応じて同様の車両を広げる考えで、今後も地域や自社を発信するアイデアを形にしていきたいとしている。



◎関連リンク→ 三重執鬼株式会社

 

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