2024年下半期によく聴いた曲編。
アルバム編はこちら。
毎回曲編は割とポップになるのだが、今回はどうか。
- BAND-MAID「Choose me」
- Bialystocks「差し色」
- Billy Morrison「Crack Cocaine」
- SECONDWALL「僕は僕でしかなくて」
- Story Of The Year「War」
- Temple Balls「Northern Lion」
- Tyketto「Get me there」
BAND-MAID「Choose me」
なんでこの曲アルバムに入ってないの?
結局2024年下半期はBAND-MAIDをよく聴いていた。
アルバム的には『WORLD DOMINATION』をよく聴いていたのだが、それ以外の曲となるとこの曲になる。
サビ頭の構成でありつつ、「愛こそは目に見えない幻想」と"幻想"の部分で音が下がるフォールを使って、より印象的にしている。
オクターブ上のハモリが入っているとはいえ、めちゃくちゃキーが高いとかそんなこともなく、なんともキャッチーに仕上がっている。
サウンドもアップテンポではありつつ、頭が食うくらいで割とまっすぐなリズムで気持ちいい。
時期的にも『WORLD DOMINATION』に収録されていてもよさそうなもんだが、なんで収録されていないのか、よくわからない。
Bialystocks「差し色」
ずっと曖昧で形がない
確か生茶のCMで聴いた記憶があって、別なタイミングでSpotifyか何かを聴いてた時に流れてきて、聴くようになった。
やっぱりCMソングはよく耳にするせいか、印象に残りやすい。
とにかくこの曲は淡い雰囲気で、ハッキリしたところが全然ない。
ドラムですら、ちょっとズレていて、エッジが聴きそうなハイハットやスネアの音も丸まっている。
ヴォーカルの甫木元もハイトーンではあるが、割とすぐファルセットに移行してしまうので、結局強さを全く感じない。
普段、前に前に出るロックやメタルばかり聴いているからこそ、スカスカで柔らかい音ばかりのこういう曲が刺さることがある。
ただ、曲の最後にベースが遊びだすのは何なんだろう。
Billy Morrison「Crack Cocaine」
これを聴いて、ヴォーカルが誰だかすぐ分かりましたよ?(ドヤ顔)
正直、Ozzy Osbourneは25年以上聴いているし、分かりやすい歌声をしてるからわかる。
それが、この曲でも発揮されたというだけ。
Billy Morrisonがどんな人かもしらず、アルバムが出るというので全体的に聴いてみたら、Ozzyいるじゃん!みたいな反応になった。
この曲が収録された『The Morrison Project』はOzzy以外にもBilly IdolやCorey Taylor、John 5なんかも参加していて、結構豪華な布陣である。
別に他の出来が悪かったわけじゃないのだが、この曲ばかり聴いてしまった。
8分の12拍子のブルース調のリズムに、ヘヴィなギターがピッキングハーモニクスを効かせたらOzzyの十八番でしょう(Zakk Wylde感もあるけど)
そんなわけで、Ozzyの新曲のつもりでよく聴いた。
SECONDWALL「僕は僕でしかなくて」
ロキノン系にはロキノン系にしかない成分がある
10代の甘酸っぱさとか、青春の疾走感とか、その時期にしかないものってあると思うんですよ。
それが昔でいうロキノン系には成分として含まれていたのかなと、今更ながら感じ取った曲である。
この曲自体は、数年前に聴いていい曲だなくらいだったのだが、iPodでランダムに音楽を聴いていた時にこの曲が流れてきて、一気に引き込まれた。
RAM WIREっぽい女性っぽい抜けのよさがありながら、息のスピードの速さによって勢いを生んで、妙に青臭い歌声になっているのがよい。
バンドもちゃんと考えてアレンジしました感があって、そのがんばっている感じが出ているのがまた若さを感じてしまう。
ある意味未完成で絶賛成長中という上向きな雰囲気が、前述の若さを感じた部分なんだと思う。
たまにこういう曲を聴いて駆け出してみるのも悪くないと思うんだよな。
Story Of The Year「War」
あの頃のLinkin Parkを今でも追い求めている
2024年のビッグニュースの一つにLinkin Parkの再結成があった。
ヴォーカルが変わってしまうことへの賛否はあったが、初お目見えで新たなスタイルを見せてくれたので、新章として考えればよいんだなというのは思えた。
その一方で、Chesterが居た頃のLinkin Parkを求めてしまう。
アルバム『Meteora』の打ち込みとロックバンド、ラップの融合。
ただ綺麗にまとまるだけではない、各メンバーの個性とバンドとしての一体感。
実はリフ自体はシンプルだったり、音数をただ重ねるだけではないセンスがあったりするので、そう簡単に真似できない凄さが当時のLinkin Parkの衝撃だった。
そんな音楽性とChesterっぽい音楽は、一聴すれば引っかかる。
それが、Story Of The Yearだった。
その中でも「War」はLinkin Park成分多めで、結構よい。
もうちょっとギターロックに寄っているので、Linkin Parkよりはソリッドだけど、大枠としては同じと言って差し支えないだろう。
何なら、Linkin Parkがバンド成分多めにしたらこれくらいになる可能性があっただろうし。
Linkin Parkを連呼しすぎた気もするが、Dan Marsalaのスクリームはなかなかイケてるよ。
Temple Balls「Northern Lion」
The HR/HM
Temple Ballsは2021年下半期にパワープレイしたアルバムでも選ぶくらい気に入っているバンドである。
王道ってロックにはかなり強力で、自分は王道のロックを聴くとテンションが上がる。
特にTemple Ballsはブルースがかって土臭さもありつつ、パワフルで重心が低いリズムがカッコイイ。
そこヴォーカルのArde Teronenのしゃがれた声が乗っかると最高。
そんなわけで、『AVALANCHE』もチェックしたところ、このアルバムの中でこの「Northern Lion」がだけよく聴くことになった。
やっぱりハイテンポなハードロックはカッコイイ。
Tyketto「Get me there」
ライブアレンジの良さと危うさとシンプルのバランス感
Tykettoは2016年下半期によく聴いた曲として「Forever Young」をよく聴いたおかげで、たまにチェックする対象である。
ちょっと変わったアルバムがリリースされたようなので、聴いてみたらOUT TAKEとライブという好きな人からすると嬉しい内容だった。
その中にライブバージョンとして「Get me there」が入っていて、一聴してめちゃくちゃいい曲じゃん!となった。
イントロからずっとギターがクランチくらいの歪みでアルペジオを奏で続ける。その音色がキラキラしているが、決して太くはなく歌に寄り添っていて非常に合う。
ギターでの弾き語りでも十分なくらいなのだが、ベース、ドラムが入ってきてしっかりバンドサウンドになる。
いきなりどーんと大きくなるというよりは、徐々にダイナミクスを上げていく形なので、全体のバランスはよく考えて演奏されている。
そんな王道のロックバラードは、自分のストライクゾーンど真ん中で、よく聴くことになった。
ギターがずっと1本で支えるのは危うさを感じつつ、しっかりと楽曲に寄り添うギリギリのところを攻めているのは、単純にすごいなと思う。
弾いてみると、きっとどこかでミスって音がでなくなったりするから。
最後に
今回紹介したプレイリストは下記の通り。
結局2024年下半期はロックばっかり聴いていたわけだが、それでも自分がいいと思える音楽に出会い続けられているのは、非常にうれしいこと。
2025年もいい音楽に出会い続けていきたい。
こちらからは、以上です。