(2017年3月9日更新)
Yahooより「アドパートナー サービス提供終了のお知らせ」が届き、2013年9月末で終了しました。
アドパートナーは2012年3月13日から新規利用登録を一時停止しており、たぶん”一時”ではなくこのまま終了させるんだろうな、と推察していましたが、案の定終わっちゃいましたね。
[お知らせ]アドパートナー サービス提供終了のお知らせ [Yahoo! JAPAN]
(以下抜粋)
Yahoo!ウェブオーナーセンターとアドパートナーは2013年9月30日(月)をもちましてサービスを終了いたします。詳細は下記をご覧ください。長きにわたり、Yahoo!ウェブオーナーセンターとアドパートナーをご利用いただきまして誠にありがとうございました。Yahoo! JAPANは、今後ともお客様へのいっそうのサービス向上に努めてまいりますので、なにとぞご理解くださいますようお願いいたします。
しかし、どうして日本のクリック課金型広告は成功しないのでしょう?
名だたるクリック課金型アフィリエイトがここ数年で終了しています。
ぴたっとマッチはのちに楽天ぴたっとアドとなり2011年1月にサービス終了し、CM-Clickも2012年12月で終了、MicroAd(マイクロアド)も2013年3月で終了、JLISTING Adsは2014年1月末で終了、Kauliも2016年6月30日で幕をおろしています。
ちょっと有名なところで残るのは(PCでは)「忍者AdMax」と「i-mobile for PC」ぐらいでしょうか?
そもそもクリック課金型ではGoogle Adsenseという成功しているビジネスがあるわけで、それに習ったビジネスだと思うのですが、なぜライバルが育たないのかと思います。
広告主からすればGoogle(Adwords)やYahoo以外のクリック課金型広告には高い広告費を掛けない傾向があったのかも知れません。それならせめてYahooには(Googleのライバルとして)サービス継続をしてほしかったと思います。
またアフィリエイターからすれば、Google Adsense以外のクリック単価があまりにも安すぎるという意味で、Google Adsenseの審査が通るサイトがわざわざ他のサービスに参加しないということもあり、敷居の低い(審査の甘い)他社サービスに参加するサイトの品質が向上しづらかったのかも知れません。
そんな私も実験の意味で、ずっと放置しているブログでYahooアドパートナーに参加していました。
残高557円。
残念ながら報酬は一度も受け取ったことがありません。
配信停止したサイトの記録を見せてくれないので、残ったサイトのデータを見ると、クリック(CTR)は0.06%。クリック平均単価は平均5.19円でした。
乱暴な推察ですが、上記の報酬残高557円に平均単価5.19円を当てはめてみると、クリック総数は107回。107回を0.06%で割ると広告表示回数は178,340回。
178,340回広告が表示されて107回クリックされ、560円弱の報酬って感じ。
なにも工夫をしていない放置ブログ上のデータなので、クリック率が0.06%とひどいのもYahooアドパートナーのせいとは言えませんが、単価平均5.19円は他の国内のサービスと同レベルか。
卵が先かニワトリが先かになってしまいますが、広告出稿者数が多ければ入札単価はUPして、中間で無茶な搾取をしない限りはクリック単価もUPし、良好な掲載サイトの参加も望めるでしょうし、また一方で広告掲載サイトの品質が芳しくなければ優良な広告主が出稿しないとか広告そのものが集まらず、当然、入札単価が低い→報酬(クリック単価)も下がってしまう。
Adsense以外の広告サービスはどこも、そんなスパイラルに陥ってしまうのでしょうか。
だいたい国内の広告サービスは、Google Adsenseよりアフィリエイト参加しやすいとか、広告の審査が緩いのを売りにしていて、パチンコの台打ち広告やギャンブルの予想屋、一攫千金ビジネスなどの広告出稿もスルーで掲載させてしまうようなところが多く、最初からGoogle(Adsense/Adwords)の二番煎じ的なポジションの戦略をとっている広告サービスばかりが実態かと思います。
そういうGoogleの刈り取ったあとの落穂拾いみたいなビジネスではなくて、いっそ参加サイトの審査をAdsense並みにして、広告主も審査をAdwordsやyahooリスティング並みに制限して、真っ向から品質重視サービスでクリック課金型のビジネスというコンセプトの広告配信サービスだったらどうなんでしょう。
ある一定数の広告と広告掲載サイトが集まるまでの間は、アフィリエイターにとってはクリック単価が低いでしょうし、広告主にとっては掲載サイト数が物足りないでしょうけれど、可能性はあると思います。
例えば、今ならリスティング広告の大手取扱店が、厳選審査したアフィリエイトサイトに対し、広告配信をするサービスを運営し、広告主の審査も厳しくして大手や信用のおけるクライアントの予算の一部をそういったGoogleアドワーズではないところに投下してゆくとか。
広告主にしても、アフィリエイターにしても、Google1社独占は望んでいないはずです。
例え小規模でも、品質重視を打ち出してGoogleに対抗するサービスが待たれるのではないかと思う次第です。