ICF PCC(プロフェショナル・サーティファイド・コーチ)に一発合格するためのメソッド

1年ほど勉強してきた、ICF(国際コーチング連盟)のPCCプロフェショナル・サーティファイド・コーチに無事合格したので、その道のりをメモとして残しておく。

1. Level2/ACTPパスに合格する

最近のコーチングスクールは、ICFが認めたコースを提供しているので、これを受講して卒業すると

  1. 教育時間(125時間以上のコーチング教育)
  2. メンターコーチング(10時間のメンターコーチング0
  3. パフォーマンス評価(2セッションの録音とログ提出)

をクリアできる。よって、残すは、500時間以上のコーチング経験と、最終試験(ICF Credentialing Exam)になる。

ACCのときは、自力で申請したのでなかなか骨が折れたが、スクールはオールインワンなのでかなり楽だ。

ただ、スクール料金がかかるので懐が痛いのが玉に瑕。でも、ACCは自力で十分取れるけど、PCCは自己学習だけではたどり着けない領域に感じたので、PCCからはスクールで学ぶのがおすすめ。すくなくとも、料金に見合ったレベルアップは望めると思う。

2. 500時間以上のコーチング経験

自分の場合、仕事でセッションを持つことが多いので、ここは苦労しなかった。

有料セッションしばりが厳しいところだが、世の中を見る限り、コーチングが流行ってきているように思うので、まずはやすい料金設定でしっかりコーチングしていけば、自ずとお客さまがついてクリアできる気がする。

3. ICF Credentialing Exam

ICFのページで指定された条件を入力していくと、審査が始まる。その後、1ヶ月ぐらいしたら、「Ready for ICF Credentialing Exam」というメールが来るので試験の予約ができるようになる。

  1. この通知の日付から 60 日以内に ICF クレデンシャル試験を予約し、受験を完了する必要がある。
  2. ICF 試験に初回受験で合格できなかった受験者は、再受験することができる。再受験には、ICF試験実施パートナーによる試験実施費用として105米ドルの再受験料がかかる。
  3. 再受験は、最初の受験から 14 日以内に行わなければならない。それ以降の再受験については、直近の受験から 30 日以内に再受験する必要がある。
  4. 受験者は、初回受験日から12ヶ月(365日)以内にICF試験を6回まで受験することができる。初回受験日から12ヶ月以内に合格点に達しなかった受験者は、初回受験日から12ヶ月(365日)ごとに6回まで再受験することができる。
  5. Short Video https://home.pearsonvue.com/Test-takers/Resources.aspx#what-to-expect

自宅でも受験できるが、オペレーターとのやり取りが英語になり、周囲に何も無いPC環境を作る必要があったりしてなかなか手ごわい。やりとりによっては、急に試験中止(失格)となるので、近くのピアソンテストセンターで予約した。

試験は3時間以上の長丁場になる。当日は開始30分前にテストセンターで受付を済ませ、身分証の提示、署名、写真撮影を行ったら、手荷物を全部ロッカーに入れて試験開始となる。

試験は、2024年8月20日から内容が変わっている。更新内容をみると、問題数が減っているので少しだけ簡単になったのかもしれない。

  1. 8/20までの試験
    • Exam Instructions: 3 minutes
    • Section 1 (41 items): 87 minutes
    • Scheduled Break: 5 minutes
    • Section 2 (40 items): 85 minutes
  2. 8/20からの試験
    • Exam Instructions: 4 minutes
    • Section 1 (39 items): 83 minutes
    • Scheduled Break: 10 minutes
    • Section 2 (39 items): 83 minutes

この試験は受験者の悪名が高く、「何が正解か意味わからん!」、「何回も試験落ちてて受かる気がしない!」という意見が多い。実際に受けてみてわかったのは以下。

  1. ベストな答えと、ワーストな答えを選ぶ形で、ワーストの選択がとても難しい。4つの回答は、2つのベストと、2つのワーストに分かれているという説もあるが、どっちでも取れる回答が全体の20%ぐらいあった(テストは「後で見直しマーク」をつけられるが、前半後半で10ずつぐらいマークが付いていた)。よって、それ以外の問題できちんと点を取っておく必要がある。
  2. 答えがわからない問題ばかりで、細かい言葉のニュアンスを拾う必要があるため、誤訳や不明瞭な翻訳が壁になっている。よって、英語が苦手でも、原文の回答の動詞部分ぐらいは確認したほうがいい。これだけ悪名高いのに初回合格率が75%なのがうさんくさい(日本語圏だとぐっと下がるのではないだろうか)。
  3. ICFのコアコンピテンシーなどをちゃんと学んでいれば、時間が足りなくなることはないと思う。ゆっくりかんがえて、見直しをしても時間は十分あったし、さくさく回答すれば2時間以内に終わる。

傾向と対策については、以下を参考にどうぞ。

本当に憎らしい問題だが、「友人がスポンサーのときにクライアントにどう振る舞うか?」といった、実際にありえる状況に関する問題になっているので、とても考えさせられるものが多かった。

答えが公開されないので想像するしかないのだが、なんとなく自分の経験に照らし合わせて回答するのではなく、「私はこう思う」という判断基準を持ち、その基準をICFのコアコンピテンシーや倫理規定とすり合わせておけば、高得点は取れなくても合格はできると感じた。

100点を目指す試験というより、次第点を取らせるための試験ではないだろうか?

結果

600点満点で498点。100点換算で83点ぐらい。

見直しフラグは前半10問、後半10問ぐらいついていた。

休憩10分でトイレと水分補給をした。トイレ休憩はいつでも取れるが、試験時間は止まらない模様。

ゆっくり考えて解いていき、15分ぐらいの余裕を持って試験を終えた。

600点満点で460点以上が合格点。結果498点。100点換算で83点ぐらい。

ただ、点数は200〜600点のレンジなので、デフォルトで付いてくる200点を引いて単純計算すると、400点 ÷ 78問 ≒ 1問5.12点。102点間違えたので、 102点 ÷ 1問5.12 ≒ 19.92問 間違えたことになり、100点換算で約64点とあぶないかんじだった(この計算だと合格点は約50.7点)。

試験を終えて

コーチングはPCCまでは勉強しようと思っていたので、1年ぐらいのスクール通いを終えて、合格できたのは感慨深い。

PCCを学んでいくにつれて、まだまだ足りてない部分があることがわかったので、これからはそういった点を磨いていきたい。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください