認定資格試験 ICF Credentialing Exam の傾向と対策

悪名高いICF Credentialing Examの傾向と対策をまとめてみます。

傾向

問題文の傾向

例題文を読んでいると、使っている動詞に特徴がある。これは実際の問題も同じに感じた。これらの傾向を覚えておくと、多少回答を導きやすくなる。

  1. コーチは認める(Acknowledge)
  2. コーチは反論しない
  3. コーチは叱らない
  4. コーチはアドバイスしない
  5. コーチはクライアントと同じふるまいをしない(悪い言い方とか一緒に泣くとか)
  6. コーチは無視しない(Ignoreより手助けのほうが悪い)
  7. コーチは役割以外のことはしない
  8. コーチは準備する
  9. コーチはクライアントに助けを求めない
  10. コーチは自分の経験を話さない(feed back)
  11. コーチは褒めない(feed backよりpraiseはのほうが悪い)
  12. コーチはすぐにしない(無視よりimmediatelyのほうが悪い)
  13. コーチはこうすべき・すべきでないと言わない(should, should not)
  14. コーチはヘルプしない(help)
  15. コーチは中断しない(interruptはpraiseよりも悪い)
  16. コーチは誘導しない(to bring her back)
  17. コーチは判断しない(judge)
  18. コーチは話してもいないことを要約しない(話したことならOK)
  19. コーチは相手の話に対して自分の考えを話さない
  20. コーチはクライアントに「それは無礼な行為だ」と言わない
  21. コーチは「男性だから」、「女性だから」と決めつけない
  22. コーチは未来の話をする(futureよりpastのほうが悪い)
  23. コーチは強く言わない(stronger)
  24. コーチはクライアントのために計画を作らない(draft)
  25. コーチは提供しない(offerはsuggestより悪い)
  26. コーチは自分が思う最良の手段をクライアントに共有しない(share)
  27. コーチは視点を変えたいときにリフレーミングを使う(reframeはdiscussやquestionより視点が変化する)
  28. コーチは「あなたが大好き」とは言わない(like)
  29. コーチは「必要がある」とは言わない(needはsuggestより悪い)
  30. コーチは「できるまで終わらない」と言わない(not finished until)
  31. コーチは「追加料金がかかる」と言わない
  32. コーチは「誰がサポートしてくれるか?」と決めつけない
  33. コーチは認識する(recognizing)
  34. コーチは感謝を伝える(appreciate)
  35. コーチはあまり応援しない(cheerlead)
  36. コーチは「コーチングのおかげだ」と思い出させない(remind)
  37. コーチは状況に応じて契約をすぐに終わらせてよい(倫理規定 2.17 ”これには、コーチングの関係性の中断または終了が含まれる場合があります”)

試験では、Say(言う)、Inform(知らせる)、Suggest(提案する)、Acknowledge(認める)、Support(サポートする)、Explore(探求する)、Ask(尋ねる)、あたりが多用されているように思う。

特にAcknowledgeとExploreがベストに多く、Suggest、Supportはワーストに多い気も。

英語の原文は最低限動詞を確認しておく

試験では英語の原文を見れる。

「〜を伝える」と翻訳されていても、英語で見るとICF Examが嫌いな動詞「Suggest(提案する)」だったりするので、回答の動詞部分の確認はマメにしたほうがよいと思う。

ただ、ICFが大好きなAcknowledgeをしてSuggestするといった回答もあったので、動詞だけで判断はできない部分もある。日本人めっちゃ不利。

対策

倫理規定、コアコンピテンシー、PCCマーカーを熟読する

これは必須。

  1. 倫理規定
  2. コアコンピテンシー
  3. PCCマーカー(解説した記事はこちら

公開されている試験サンプルを解く

回答の説明がないので想像するしかないが、どういった試験なのかを理解するため必須の内容。

日本コーチ協会神奈川チャプターの勉強会でやった内容。勉強会では、公開されているサンプル問題を自分で解くだけでなく、参加者同士で意見や考えを言い合ったため、解くだけでは得られない「考え方」を学べた気がします。

自分が学んだ内容や、自分なりの解釈は、以下にまとめたので参考までにどうぞ。

ACCATメソッドを学ぶ

NEW & UPDATED ICF Credentialing Exam Info!というYoutubeで解説されたWORST対策です。

Asking(質問する)、Client Centered(クライアント中心)、Curiosity(好奇心)、Awareness of Judgements and Biases(判断とバイアスの自覚)、Transparency(透明性)の頭文字を取ってACCATです。回答をみてこれらが守られているかをチェックしてWORSTを判断する方法。

動画ではサンプル問題1の解説を行っており、サンプル問題2は Preparing for the New ICF Credentialing Exam? – Short Preview で解説している。

ICF Credentialing Exam Sample Questions Explainedを学ぶ

こちらもYoutube。

リンク: ICF Credentialing Exam Sample Questions Explained

サンプル問題8問をコアコンピテンシーベースに解説している。GOOD2つとBAD2つを選んでそれぞれBESTとWORSTを決める作戦を取っている。「これは4よりソフト」みたいな説明があるのであまりロジカルではない。

ただ、この動画を見ていると、英語ネイティブの人にとって、「Suggest・・・これはだめね」みたいに問題文からすぐ答えを読み取れているように見える。英語ネイティブ有利な試験なのは間違いなさそう。

2024/07/18追記: 英語ネイティブ有利の影響か、日本語で受験すると30分受験時間が追加となった。

ICF Credentialing Exam Simulatorをやる(おすすめ)

合格することだけ考えると、この勉強が一番良かった気がする。

リンク: ICF Credentialing Exam Simulator

有志で問題を思い出しながら作ったGoogle Formベースの問題集。オンライン試験はこういうの誓約書欠かされる気がするけど自由の国だと許されるのかもしれない。

結果は66/106点。BESTの間違いが12に対し、WORSTの間違いが28と想定通りの結果に。これを2回解いて、間違えたところだけ3回繰り返してやった。

まとめ

基本はコアコンピテンシーの理解。あとは、サンプル問題を解きながら解説動画を字幕で見て、ICF Credentialing Exam Simulator を繰り返しやるのが鉄板だと思う。

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