ICFの認定をもらうには認定資格試験(ICF Credentialing Exam)に合格しなければならない。噂によると、最近試験がアップデートされて合格率が激落ちしているらしい。ひとによって、10回受けても受からないそうだ。今回はサンプルとして公開されている問題を解きながら、対策を考えていこうと思う。
難しい理由
ひとつめは、その長さ。81問を180分で解く必要がある。3時間あればグアムに行ける。
ふたつめは、回答方法。問題は4択だが、そのなかからベストの回答と、ワーストの回答をひとつずつ選ばなければならない。ベストは比較的簡単に見つかるのだが、ワーストを見つけるのがとても難しく、プロレベルのコーチでも「これは・・・どっちなんだろう」とうなるレベルだ。
よって、合格しても何が良かったのかわからないし、不合格でも何がダメだったかわからない。これが難易度を上げている要因だと思う。
最後に言語の問題。実際の問題は日本語を選べるが、ベースが英語なので、翻訳がうまくいかず正確な文章になっていない部分があるそうだ。「そういうときは原文も英語で掲載されているので、あわせて読むといい」と英語つよつよユーザはマウント取ってくるので気をつけろみんな!
受験者の合格率は87%(9700人以上が受験)のようなので、英語圏の人の場合、難しい試験ではないという可能性もありそう。
サンプル問題を解いてみる
この激ムズ試験は情報がとても少ないが、サンプル問題が8つだけ公開されている。
もちろん解説はない! おそらくこれらは8つのコアコンピテンシーに紐づいた問題になっている。
なお、サンプル問題は英語なのでChatGPTで日本語訳した。
事前準備
ICFのコアコンピテンシーと倫理規定の熟読は必須。これらの内容に一番マッチするのがベストで、一番マッチしないのがワーストになるからだ。特にコアコンピテンシーの内容はPCCマーカーと合わせて理解しておく必要がある。なかには「コアコンよりPCCマーカー読め」っていう流派もあるが、コアコンよりPCCマーカーのほうが実務的なので読みやすい。
これらは印刷して、手元で確認しながら問題を解くと理解しやすい(僕はNotionにまとめたけど、結局印刷したほうが内容を引きやすかった)。
問題1
コーチが新しいビジネスを立ち上げている見込み客と面会しています。コーチと見込み客はすぐに打ち解ける関係を築きます。コーチはこのクライアントと働く機会に興奮しています。会話を終えようとしている時、見込み客がその新しいビジネスの名前を簡単に言及します。コーチはそのビジネスを認識しており、なぜならコーチは同じコミュニティ内でより確立された競合他社に投資しているからです。コーチはどのように行動すべきでしょうか?
- 何も言わずに、競合するビジネスへの投資家としての役割とコーチとしての役割を切り離して保つ。
- ビジネスの名前が聞き覚えがあることを共有し、その晩にそれが競合するビジネスかどうかを判断するための精神的なメモをする。
- 見込み客がコーチとしての指導を追求する場合にのみ、競合するビジネスへの投資家としての役割を共有する。
- 競合するビジネスへの投資家としての役割を共有し、クライアントとの間で利益相反の可能性を認める。
解説
BESTは4。 インサイダー情報により、将来的に相手が不利益となる可能性があり得るため、利害関係がある状態になる。よって、このままの状態ではコーチング契約できないため、まずは情報の共有と利益相反の可能性の提示が直ぐに必要。
2番目は2。1と比較すると共有した情報量が少なく、判断が後回しになっている。
3番目は3。契約する場合にだけ、自分の立場を共有しようとしているため、2よりも条件をつけて共有しようとしている。
WORSTは1。利害関係を無視してのコーチングはできない。透明性がまったくない。
- 関係する倫理規定
- 6. 社内コーチ/組織内コーチとして活動する際は、コーチングの合意から継続的な対話を継続する中で、コーチングのクライアントおよびスポンサーとの利益相反または潜在的な利益相反を制御します。 これには、組織内での役割、責任、関係性、社内記録、社内機密、およびその他の報告義務への対応が含まれる必要があります。
- 18. 利益相反または潜在的な利益相反について、関係者と共に問題に向き合う、専門家の支援を求めるか、一時的に中断するか、あるいは専門的な関係を終了するなどにより解決します。
- 関係するコアコンピテンシー
- 1.1 クライアント、スポンサー、および関連する利害関係者とのやり取りにおいて、個人の真摯さと誠実さを示している
- それ以外で関係しそうなもの
- 3.2 コーチとクライアントとの関係性の中で、何が適切で何が適切でないか、何が提供され何が提供されないか、およびクライアントと関連する利害関係者の責任について合意に達している
問題2
クライアントは職場で他のチームメンバーへのタスクの委譲に苦労しています。前回のセッションで、クライアントは自分がリードしている重要なプロジェクトがスケジュールより遅れていることを共有しました。コーチはクライアントを支援して、他のチームメンバーにタスクを委譲する戦略を特定しました。次のセッションで、クライアントは報告し、「結局、自分で全てのタスクを完了することにしました。それが時間通りにそれらを終わらせる唯一の方法でした。」と共有します。コーチは、クライアントが委譲する計画を実行に移さなかったことに失望を感じます。コーチはどうすべきでしょうか?
- 前回のクライアントとのセッションをすぐに振り返り、クライアントが計画を実行に移すのを支援するために、自分が何を違った方法でできたかを特定する。
- 深呼吸をして、クライアントが自分で述べた計画を実行するかどうかの選択はクライアント自身の責任であることを認識する。
- 今は失望を脇に置いて、現在のクライアントとのセッションに集中する。この状況についてメンターコーチとの今後のセッション中に反省することに決める。
- プロジェクトの締切を守ったことでクライアントを褒めるが、クライアントがなぜチームメンバーの成長を支援できなかったのかを尋ねる。
解説
BESTは2。予想とは違う結果になったとしてもその事実をコーチは認める。
2番目は3。セッションに集中するのは間違いじゃないが、その前に2のように現状を認める段階をふんだほうがなお良い。また、コーチが勝手に失望する必要はないし、あとでメンターコーチと反省するかどうかはクライアントに関係がない。
3番目は1。ふりかえり行動計画を見直すのは問題ないが、コーチ主導になっている分、2よりWORSTなのかも。クライアントとコーチはパートナー関係なので、クライアント支援のために自分「だけ」が考えるのもよくない。
WORSTは4。できなかったことを「なぜ」と掘り下げるのはコーチングではないに分類されるらしい。コーチは結果を祝うことはあっても、上下関係になってしまうような褒める行為はしない。またタスクの委譲がコーチングの主題なので、締め切りを守ることを褒めるのは筋が違う。3のコーチ主導 VS 褒める行為 だと後者のほうがWORSTということだろうか。
- 関係するコアコンピテンシー
- 2.1 クライアント自身に選択の責任があることを認識している
- 2.6 感情を整える能力を開発し、維持している
- それ以外で関係しそうなもの
- 2.7 セッションに備え、精神的及び感情的な準備をしている
- 3.7 クライアントとパートナー関係を築き、クライアントがセッションで達成したいことを実現するために、クライアント自身が対処や解決する必要があると信じていることは何かを見極めている
- 4.1 クライアントの自己認識、とりまく環境、体験、価値観、信念を含みうる状況で、クライアントへの理解を深めようとしている
- 4.4 クライアントへの支援、共感、関心を示している
- 4.5 クライアントが、感情、物の捉え方、関心、信念、懸念を表現することを承認し、支援している
- 5.3 クライアントとともに居続けるために、自身の感情を管理している
問題3
クライアントがセッションにストレスを感じている様子でやって来ます。コーチがクライアントに何を話し合いたいか尋ねると、クライアントは慌てて、職場で計画している大きなイベント、組織している大規模な家族の集まり、そして高齢の親の世話についてのリストを挙げます。コーチはどうすべきでしょうか?
- クライアントがストレスを感じているように見えるので、コーチングセッションを始める前に一息つく必要があるかどうか尋ねる。
- クライアントに高齢の親についてもっと話してもらうように頼む。
- クライアントが直面している3つの重大な課題を共有したことを認め、どれから探求したいかクライアントに尋ねる。
- クライアントが最初に挙げた職場での大きなイベント計画から始めるように頼む。
解説
BESTは3。クライアントに選択を促している。
2番目、3番目は区別できず。
1はコーチから「見えている」だけかもしれないのでクライアント主導ではないかもしれない。休憩するか動かの確認は悪くない。
2はコーチが察して「家庭の話」を選んでいる点が4と違う。察している分、4よりはいいという意見をYoutubeで見た。
WORSTは4。「最初に言ったから」がコーチ主導になっている。
- 関係するコアコンピテンシー
- 3.6 セッションで達成したいことを特定または再確認するために、クライアントとパートナー関係を築いている
- それ以外で関係しそうなもの
- 1.2 クライアントの自己認識、とりまく環境、経験、価値観、信念に慎重に配慮している
- 2.1 クライアント自身に選択の責任があることを認識している
- 4.4 クライアントへの支援、共感、関心を示している
問題4
大学のバイオメディカル研究者が、同僚との相互作用を改善するためにコーチと協働しています。クライアントは非常に分析的な思考を持っており、詳細なデータポイントや複雑なグラフを簡単に説明できますが、コーチと個人的なことを共有することには消極的なようです。以前のセッションで、コーチはクライアントに社交イベントでの感覚を記述するよう奨励しましたが、クライアントは非常に不快感を示し、短い一言でのみ回答しています。今日のセッションにクライアントが到着したとき、黙ってコーチに日記を手渡しました。クライアントは前回のセッション以来、大学のランチョン、教員パーティー、スタッフ開発ワークショップへの参加経験について、過去一週間にわたりいくつかの詳細なエントリーを記入していました。クライアントがその場でコーチにあまり話さない一方で、彼らのエントリーはこれらのイベントで経験した不安と社交不安を克服したいという願望についての深い反省を示しています。コーチはどうすべきでしょうか?
- クライアントが行った反省作業を認め、日記に記述した感情のいくつかを探求することに快適を感じるかどうかクライアントに尋ねる。
- クライアントに、日記に詳細に記入したエントリーをコーチのために要約してもらうよう頼む。
- クライアントに、書き留めた不安を克服するために取りうるいくつかのステップを特定してもらう。
- クライアントに、日記をつけるプロセスを通じて自分自身についてどのような新たな認識を得たか尋ねる。
解説
BESTは1。クライアントを認めている。そして、クライアントの内面に向かって質問をしている。
2番目は4。やってみて動だったかを確認するのは悪くない。しかし、「認識を得たかどうか」とクローズドに認識を特定して質問しているのがコーチ主導と考えられそう。1と比べると認める行為ができていない。
3番目は2。コーチは相手の日記を読まず、クライアントに要約を依頼しているためクライアントを認識していないと言える。4よりはWORSTに感じた。
WORSTは3。深堀りせず、クライアントにやりたいことを確認せず作業を依頼しているところがクライアント主導になっていない。現実的にいきなりアクションが生まれると考えられない対応になっている。
- 関係するコアコンピテンシー
- 4.2 クライアントの自己認識、物の捉え方、流儀、言葉遣いに敬意を示し、クライアントにコーチングを合わせている
- 4.3 コーチングの過程で、クライアント独自の才能、洞察、努力を承認し、尊重している
- 4.5 クライアントが、感情、物の捉え方、関心、信念、懸念を表現することを承認し、支援している
問題5
最近、コーチはクライアントと一緒に退職計画を立てるために働き始めました。クライアントは地元の小学校で30年間教鞭をとってきた、尊敬される教師です。クライアントは常に高い準備と整理がされた状態でコーチングセッションに臨み、セッション間の進捗状況を定期的に報告し、コーチングの会話で焦点を当てる具体的なトピックを特定しています。クライアントは退職を楽しみにしていると共有していますが、退職計画を非常に事実のような方法で話します。現在のセッション中、クライアントは退職が始まるまであと2週間しかないと共有します。彼らはいくつかの残りの計画に焦点を当てたいと考えています。突然、クライアントが泣き出し、「この学校で半分の人生を過ごしてきました!私は生徒たちが大好きで、同僚は私の親友です。もう毎朝学校の正面玄関を通らなくてもいい日々がどうなるのか想像できません!」と言います。コーチはどうすべきでしょうか?
- しばらくの間、一時停止し、その後、クライアントに今日焦点を当てたい残りの計画を特定してもらうように尋ねます。
- クライアントが本当に退職したいかどうかを確認しますか。
- 退職は重要な人生の転機であり、感情的な反応が正常であることを認めます。
- 一時停止し、次にクライアントに対する過渡期がどのような感情的な影響を与えているかを認識し、その感情に時間を割りたいかどうかを尋ねます。
解説
BESTは4。間を使っている。そして、今このときの感情に向かいたいかどうかも確認できているところがクライアント主導になっている。
2番目と3番目は区別できず。
2は本質的な質問だが、コーチングの主題が退職計画なのでずれている部分がある。
3は世間一般的にはそうだと言えるが「それはそうなりますよね」はノーマライゼーションにもなるが、コーチの主観が強いとも言える。
WORSTは1。間を使ったが、今の状況に向き合わず次を進めようとしているので、コーチ主導と捉えられそう。「今に向き合ってない」ところが2と3と異なっている。
- 関係するコアコンピテンシー
- 5.1 クライアントに対して、集中しており、観察者であり、共感的で、反応良く対応し続けている
- 5.4 コーチングの過程において、クライアントの強い感情と向き合うことへの自信を示している
- 5.6 沈黙、間、または振り返りのための余白を作り出し、許容している
- それ以外で関係しそうなもの
- 6.3 クライアントが伝えている以上の何かがあることを認識し、問いかけている
- 6.4 クライアントの感情、エネルギーの変化、非言語的な合図、またはその他の行動に気づき、認識し、 探索している
問題6
クライアントは重要なキャリアの転機を支援するためにコーチと一緒に働いています。クライアントは現在、会社の最高執行責任者として要求の厳しい役割を果たしており、同時に二人の幼い子供を育て、一緒に住む高齢の両親の主な介護者も務めています。クライアントは最近、3つの異なる会社からの仕事のオファーを受け取りましたが、それぞれクライアントと家族に引っ越しを必要とします。クライアントはセッションに新しい仕事の機会に興奮しており、セッションを通じてどのオファーを選択するかについての明確さを得ることを望んでいます。クライアントは新しい仕事で求めていることについて話し始め、成長の機会、責任のある挑戦、リードする才能あるチーム、そして旅行の可能性を活発に列挙しています。コーチがクライアントの子供や高齢の両親が新しいコミュニティで必要とすることを尋ねると、クライアントの興奮した笑顔が消え、突然静かになります。コーチはどうすべきでしょうか?
- クライアントに再度質問を繰り返し、コーチの問いに対する別の回答の機会を与えます。
- クライアントにセッションを続行してもらえるかどうか、または休憩が必要か尋ねます。
- しばらくの間、クライアントに対して、クライアントのエネルギーの変化に気づいたことを共有します。クライアントがこの瞬間に感じていることを探求したいかどうか尋ねます。
- クライアントが受け取ったオファーを検討する際にクライアントを支援し、新しい仕事に求める特徴のそれぞれを探求するように招待します。
解説
BESTは3。間を使い、エネルギーの変化を読み取り、今に向き合って質問をしている。
2番目は2。2はクライアントの状況を重んじて休憩の確認をしているが、その次がないので1に負ける。
3番目は4。支援にはなっているようだが、状況を確認していないので、コーチ主導と捉えられそう。
WORSTは1。クライアントの状況を受け止めず、コーチからクライアントに「機会を与えている」ため、コーチ主導でありパートナー関係もくずれてしまっている。
- 関係するコアコンピテンシー
- 6.4 クライアントの感情、エネルギーの変化、非言語的な合図、またはその他の行動に気づき、認識し、 探索している
- それ以外で関係しそうなもの
- 5.1 クライアントに対して、集中しており、観察者であり、共感的で、反応良く対応し続けている
- 5.4 コーチングの過程において、クライアントの強い感情と向き合うことへの自信を示している
- 5.6 沈黙、間、または振り返りのための余白を作り出し、許容している
問題7
あるコーチは、経験豊富なマラソンランナーであるクライアントと協力して、耐久レースのための トレーニングに関する本を執筆しています。これはお客様の長年の夢です。コーチは、クライアントがライティングの課題や進歩について話すときに、ランニングの比喩をよく使用することに気づきました。クライアントは通常、明るくて元気ですが、今日のセッションに到着すると、疲れていて落胆しているようです。彼らは、残り 3 章を残して最近執筆活動で「壁にぶつかった」ことをコーチと共有しました。座って執筆しても、クライアントはほとんど何も思いつかず、公開する価値のあるものは何もないと言います。クライアントは、予定通りに本を完成させることができず、この目標に向けたすべての作業が無駄になってしまうのではないかと心配していると述べています。コーチは何をすべきでしょうか?
- クライアントに、本を読み終えることができないのではないかという不安を探ってみたいかどうか尋ねてください。
- 過去に非常に困難な目標を達成しており、この大きな目標も達成できることをクライアントに思い出させてください。
- クライアントに、マラソンを走っていて完走できないと感じたことがあったかどうか尋ねてください。クライアントに、レース中にその課題にどのように対処したかを共有してもらいます。
- クライアントが本の残りの章の執筆を進めるための戦略を特定できるようサポートします。
解説
BESTは3。比喩を交えたリソースの確認。まわりくどいけど、「比喩好き」と問題にわざわざ書いているのでクライアントにマッチする方法とはいえる。ただ、1の認知と確認が先にあったほうがいいと思うのだが・・。
2番目は1。眼の前にある不安を確認する方法。クライアントに確認もしている。
3番目は4。アクションの話。自信を失っているクライアントをおいてアクションに進んでしまっている。
WORSTは2。質問ではない。過去のリソースの確認を「思い出させている/気づかせている」という点がコーチの枠を超えている。
- 関係するコアコンピテンシー
- 4.1 クライアントの自己認識、とりまく環境、体験、価値観、信念を含みうる状況で、クライアントへの理解を深めようとしている
- 4.2 クライアントの自己認識、物の捉え方、流儀、言葉遣いに敬意を示し、クライアントにコーチングを合わせている
問題8
コーチはクライアントと 1 年間仕事をしました。クライアントは、質の高い仕事、同僚との良好な関係、将来のプロジェクトに向けた革新的なアイデアに基づいて、上司によって組織の潜在的なリーダーとして認定されました。しかし、クライアントが上級リーダーとの会議で発言することはめったになく、発言したとしても自分のアイデアを軽視したり軽視したりすることがよくあります。クライアントの上司は、組織内のリーダーとして成長することを最終目標として、クライアントの経営幹部の存在感を高めるためにコーチングを推奨しました。コーチングの開始当初、クライアントはしばしば自己批判的でした。しかし、クライアントはここ数カ月で大きな進歩を遂げました。最後のセッション中に、コーチはクライアントが自信に満ちた穏やかな笑顔を浮かべていることに気づきました。コーチが自分の観察をクライアントに共有すると、クライアントは次のように答えます。「私は今までとは違うと感じ、力を与えられ、新しい挑戦に取り組む準備ができています。」クライアントはさらに、「そして私はちょうど CEO から、当社の新進リーダー向けのリーダーシップ開発プログラムの一員に指名されたところです!」と付け加えました。コーチは何をすべきでしょうか?
- 過去 1 年間でクライアントが自信を深めたことを認め、リーダーシップ開発プログラムへの参加をどのように祝うつもりかを共有するようクライアントに勧めます。
- クライアントに、次に挑戦したい課題を特定してもらいます。
- クライアントに、新しい自信を維持するために何が必要かを尋ねます。
- 指導的な役割に昇進するという新しい目標に向けて、コーチングの取り組みを延長するようクライアントに提案します。
解説
- BESTは1。認めるのが一番先。お祝いも可能な限りやっていくのがICF流。
- 2番めは3。新しく得た自信を持ち続けるための質問。成果を認めたあとに質問できそう。
- 3番目は2。次のアクションを考える質問。波があったようなので、次のアクションに行く前に自信の話ができるのはいいかもしれない。
- WORSTは4。延長するかどうかを話すタイミングじゃなさそう。提案(Suggest)がコーチの枠から外れている。
- 関係するコアコンピテンシー
- 8.7. クライアントの成長と成功を祝福している
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