昔の人はたくましい
わらじで箱根旧街道を歩いてみて、わらじと石畳の相性の良さに驚かされたり、わらじの消耗性を身をもって知ることができたりと、非常に良い経験になった。
稲作をする上で大量に手に入る稲わらという素材で編まれたわらじは、日本文化を語る上で欠かせない履物だとは思う。……が、さすがにより機能的な靴が手に入る現在では、あえて使用するメリットは少ないだろう。それこそお祭りの衣装とか、水に塗れた岩場を歩く沢登り、あとは苔むした石畳を歩く時くらいであろう。
それにしても、昔の人はこのわらじで旅行をしていたのだから凄いものだ。他に選択肢がなかったとはいえ、わらじで江戸から伊勢まで歩いたり、四国遍路を周るなどと考えると、なかなかに気が遠くなる。ホント、昔の人はたくましいものだ!