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映画「風立ちぬ」と宮崎駿の欺瞞 - NHKとの蜜月の不信
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宮崎駿が引退するというニュースがあり、映画「風立ちぬ」を見に行った。宮崎駿について何か論じたい気分になり、新作の映画を見ずにそれを書くのは不具合に感じたので、実際に目で確かめることにした。本当は、封切られてすぐ映画館に足を運ぶつもりだった。今夏の一つの楽しみにもしていたのだけれど、それが、ここまで遅延になったのは理由がある。8月に入って原爆を考えさせられる季節となり、8月15日が近づくほど、やけに宮崎駿がマスコミに露出する機会が増え、映画の宣伝情報でテレビが埋め尽くされ、それへの食傷と反発というか、そういう気分が自然と芽生えて広がった。また、NHKの対談で喋る宮崎駿の行動や言葉に、正直に言って、ひどく胡散臭さと抵抗感を覚え、そのことも映画館から足を遠のかせた要因となった。さらに、時折ネットで目に入るところの、今回の作品へのネガティブな評判も影響したかもしれない。今回は、レンタルビデオかテレビ放映を待機することになりそうだと、そう思っていたとき、9/1の引退発表の報道があり、マスコミやネットの反応があり、それに触発され、実際に作品を見ることになった。従来の宮崎作品と違って、今回は評価が二分されていると恵村順一郎が報ステで発言していて、それも気になって確認をしたかった。感想を言えば、事前の期待が低かったので、予想したよりはずっと佳作だったという採点になる。
by thessalonike5
| 2013-09-04 23:30
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