枝野幸男新党の明と暗 - 立憲民主党はなぜ50人しか候補を立てないのか
10月2日に枝野幸男が立憲民主党を立ち上げ、希望の党入りを拒絶された民進党議員のための新党を作った。意を決して新党を設立した点は大いに評価できる。だが、そこから4日経った現時点でも、立候補者の数は50人で止まっていて広がりを見せていない。当然ながら、50人では全員当選しても、それに共産党の数を足しても、改憲を阻止する3分の1の155議席には届かない。枝野幸男は何を考えているのだろうかと不審に思いながら今週を過ごした。公示前の一週間である今週は、選挙で最も重要な時間である。公示日が過ぎれば、型どおりのテレビの論戦が始まって流れ、同じようなメンバーが同じような退屈な話を繰り返して時間が過ぎる。そして、公示後に出たマスコミの観測がそのまま投開票日に結果として出る。基本的に、選挙戦は公示日には勝負が決まっている。異常な解散で幕を開けた選挙戦は、選挙というより政界再編の疾風怒濤の展開が続いた。民進党代表選のバトルの延長が、衆院選という、外にエクスパンションされた権力闘争に転化した。最初、この選挙の主役は不意討ち解散を仕掛けた安倍晋三だった。その後、9月27日政変の時点で主役は小池百合子と前原誠司に変わり、翌28日に民進党の事実上の解体となる。
次に10月2日に枝野幸男が立憲民主党を立ち上げ、選挙は三者鼎立の構図となった。だが、その後の枝野幸男や長妻昭の発言を聞き、小川敏夫のツイートを見ていると、立憲民主党はリベラルの政策を明確に掲げて大きな勢力になろうとする新党ではなく、選挙後の希望の党との再合流を睨んだ暫定的な政党で、再び民進党を復活させることを企図した集団である実体が垣間見える。5日夜にネットに上がった枝野幸男のインタビューでは、「希望の党との連携については『安倍政権打倒』で動くなら、その限りでは連携できる。政権交代可能な2大政党化に取り組む」と言っていて、明確な対決姿勢を見せていない。訝しんで推測を及ぼすなら、枝野幸男らは、このまま単独で小選挙区の選挙を戦えば落選してしまうから、リベラルの性格を擬似的に演出して見せ、共産党の下駄票を受け、また比例票で敗者復活となる仕組みを使うことで落選を免れ、議員となった後で希望の党の面々と再合流を目論んでいるように思われる。今週、連合は選挙で希望・立憲共に政党としては支持せず、議員個人を応援する方針を決定したが、枝野幸男の5日夜の発言は、この連合の方針と動向が合うものだ。神津里季生と枝野幸男の間に齟齬はなく、連合は、小池百合子の希望の党が選挙と選挙後の政局を通じて大きく動揺すると睨んでいるのだろう。
2日夜の枝野幸男の会見をニュースで見たとき、またNEWS23に生出演した枝野幸男の応答を聞いたとき、弁舌に期待した力とエネルギーがなく、言葉を事務的に並べている印象を受けた。立憲主義とか民主主義とかを口にしたが、そこに理念への力強いコミットがあるとは感じられず、新党への国民からの爆発的支持を集める点火装置として不十分な内容だった。言葉が弱々しかった。私はそれを聞いて、なぜだろうと不思議に感じたし、そこから、これは国民に向けて発した言葉ではなく、離党して希望の党に走った仲間や民進党の関係者に内々に言い聞かせている言葉ではないかと直感した。要するに、選挙後は元通りになろうという意味のメッセージである。本来は、仲間を売って党を解体した裏切り者である前原誠司を糾弾しなくてはいけなかったはずだし、独善的な「排除の論理」を振りかざす小池百合子に尻尾を振ってついて行った連中を断罪しなくてはいけなかったはずだ。それが、正義を求めるわれわれが求めた代弁の絵だった。2日夜の枝野幸男の言葉は、残念ながら、小池百合子と前原誠司の横暴の前で歯噛みして憤るわれわれの代弁にはなっていなかった。もし、あのとき、NEWS23の生放送のスタジオで、枝野幸男が希望の党に対する渾身の批判を言い、憲法を守るために戦うから支援をお願いしますと訴えれば、改憲反対の国民世論は沸騰して熱狂的な支持が盛り上がっただろう。
その瞬間から枝野旋風が巻き起こったはずだ。今でもマスコミが世論調査をすれば、改憲反対の国民は半分いる。この半分の国民には受け皿になる政党がない。だから、不安と不具合の中で耐えに耐えてきた左の歓喜が爆発し、枝野幸男をこの政治の主役に押し上げ、一躍、選挙戦の主導権を握るヒーローになったはずだ。小池百合子は霞んで脇役に追いやられたに違いない。枝野幸男の熱い言葉をもう一度、あるいは続きをさらに聞きたい国民のニーズが発生、高揚し、マスコミは枝野幸男を追いかけて商売せずにはいられない状態になっただろう。私の期待はそこにあったし、選挙を勝つためには枝野幸男はそうせざるを得ないと考えたし、新党立ち上げを表明するローンチの機を捉え、あの2007年のオバマのスプリングフィールドでの大統領選立候補宣言のように、言葉を尽くして国民を代弁し、聞く者を恍惚とさせ、膝を打たせ、溜飲を下げさせ、共感と昂奮を呼び覚まし、モメンタムハプンを首尾よく実現するものと予想した。判官贔屓の日本人は、権謀術数で痛めつけられた逆境から這い上がって抵抗に出た枝野幸男を応援したい気分に傾く。ところが、枝野幸男の言葉には情熱と気概がなく、客観的にどうにも物足りない、そして勿体ない、機会損失以外の何ものでもなかった。全国民が注目する2日夜に、テレビ生出演の好機を得ているのに、そこでモメンタムのハプンを逸したら次の機会はない。
枝野幸男の狙いにはそこまでのスケールはなく、排除された左派系の議員が無事に当選を果たすという程度の小さな目標の達成で十分満足なのだ。だから、50人しか候補を擁立しないのである。改憲発議を阻止する155人に満たない候補者数しか立てないという現実の行動で、前原誠司と小池百合子と連合にシグナルを送っているのであり、リベラル政党としてのポジショニングやアイデンティティは持たないという趣旨を暗黙裏に伝えている。無論、共産党支持者や左翼に対しては、それらしい素振りを演じており、揺るぎなき「野党共闘」の中心的存在感をアピールし、政治家らしい玉虫色のパフォーマンスで左翼市民をその気にさせている。枝野新党が旋風を起こして大量の当選者を出すためには、新党発表の際の感動的な言葉も必要だったが、同時に、例えば前川喜平をリクルートするなど、目玉候補を揃えてマスコミの話題をさらう必要があった。立憲民主党がリベラルの基軸を鮮明にして新地平をめざしていれば、新人候補になって創設したばかりの党の初陣に参加しようという著名人も現れたのではないか。そのための時間はあった。5日間で枝野新党陣営が行ったプロモーションは、わずかにツイッターのフォロワーを増やすことだけであり、それ以外に耳目を集める戦略戦術は何もなかった。そのため、新聞の世論調査での「比例投票意向率」でも希望の党の半分に止まっていて、自民党の5分の1でしかないという期待倒れに終わっている。
長妻昭ではなく福山哲郎を幹事長に据えたことで、枝野幸男の内向きの志向と思惑はより分かりやすくさらけ出された感がある。この人事は明らかに希望の党へ移った右派の面々に対する融和と妥協と懐柔のメッセージで、決別することなく、選挙後に連合の旗の下に再合流を果たそうと呼びかけたものだ。
次に10月2日に枝野幸男が立憲民主党を立ち上げ、選挙は三者鼎立の構図となった。だが、その後の枝野幸男や長妻昭の発言を聞き、小川敏夫のツイートを見ていると、立憲民主党はリベラルの政策を明確に掲げて大きな勢力になろうとする新党ではなく、選挙後の希望の党との再合流を睨んだ暫定的な政党で、再び民進党を復活させることを企図した集団である実体が垣間見える。5日夜にネットに上がった枝野幸男のインタビューでは、「希望の党との連携については『安倍政権打倒』で動くなら、その限りでは連携できる。政権交代可能な2大政党化に取り組む」と言っていて、明確な対決姿勢を見せていない。訝しんで推測を及ぼすなら、枝野幸男らは、このまま単独で小選挙区の選挙を戦えば落選してしまうから、リベラルの性格を擬似的に演出して見せ、共産党の下駄票を受け、また比例票で敗者復活となる仕組みを使うことで落選を免れ、議員となった後で希望の党の面々と再合流を目論んでいるように思われる。今週、連合は選挙で希望・立憲共に政党としては支持せず、議員個人を応援する方針を決定したが、枝野幸男の5日夜の発言は、この連合の方針と動向が合うものだ。神津里季生と枝野幸男の間に齟齬はなく、連合は、小池百合子の希望の党が選挙と選挙後の政局を通じて大きく動揺すると睨んでいるのだろう。
2日夜の枝野幸男の会見をニュースで見たとき、またNEWS23に生出演した枝野幸男の応答を聞いたとき、弁舌に期待した力とエネルギーがなく、言葉を事務的に並べている印象を受けた。立憲主義とか民主主義とかを口にしたが、そこに理念への力強いコミットがあるとは感じられず、新党への国民からの爆発的支持を集める点火装置として不十分な内容だった。言葉が弱々しかった。私はそれを聞いて、なぜだろうと不思議に感じたし、そこから、これは国民に向けて発した言葉ではなく、離党して希望の党に走った仲間や民進党の関係者に内々に言い聞かせている言葉ではないかと直感した。要するに、選挙後は元通りになろうという意味のメッセージである。本来は、仲間を売って党を解体した裏切り者である前原誠司を糾弾しなくてはいけなかったはずだし、独善的な「排除の論理」を振りかざす小池百合子に尻尾を振ってついて行った連中を断罪しなくてはいけなかったはずだ。それが、正義を求めるわれわれが求めた代弁の絵だった。2日夜の枝野幸男の言葉は、残念ながら、小池百合子と前原誠司の横暴の前で歯噛みして憤るわれわれの代弁にはなっていなかった。もし、あのとき、NEWS23の生放送のスタジオで、枝野幸男が希望の党に対する渾身の批判を言い、憲法を守るために戦うから支援をお願いしますと訴えれば、改憲反対の国民世論は沸騰して熱狂的な支持が盛り上がっただろう。
その瞬間から枝野旋風が巻き起こったはずだ。今でもマスコミが世論調査をすれば、改憲反対の国民は半分いる。この半分の国民には受け皿になる政党がない。だから、不安と不具合の中で耐えに耐えてきた左の歓喜が爆発し、枝野幸男をこの政治の主役に押し上げ、一躍、選挙戦の主導権を握るヒーローになったはずだ。小池百合子は霞んで脇役に追いやられたに違いない。枝野幸男の熱い言葉をもう一度、あるいは続きをさらに聞きたい国民のニーズが発生、高揚し、マスコミは枝野幸男を追いかけて商売せずにはいられない状態になっただろう。私の期待はそこにあったし、選挙を勝つためには枝野幸男はそうせざるを得ないと考えたし、新党立ち上げを表明するローンチの機を捉え、あの2007年のオバマのスプリングフィールドでの大統領選立候補宣言のように、言葉を尽くして国民を代弁し、聞く者を恍惚とさせ、膝を打たせ、溜飲を下げさせ、共感と昂奮を呼び覚まし、モメンタムハプンを首尾よく実現するものと予想した。判官贔屓の日本人は、権謀術数で痛めつけられた逆境から這い上がって抵抗に出た枝野幸男を応援したい気分に傾く。ところが、枝野幸男の言葉には情熱と気概がなく、客観的にどうにも物足りない、そして勿体ない、機会損失以外の何ものでもなかった。全国民が注目する2日夜に、テレビ生出演の好機を得ているのに、そこでモメンタムのハプンを逸したら次の機会はない。
枝野幸男の狙いにはそこまでのスケールはなく、排除された左派系の議員が無事に当選を果たすという程度の小さな目標の達成で十分満足なのだ。だから、50人しか候補を擁立しないのである。改憲発議を阻止する155人に満たない候補者数しか立てないという現実の行動で、前原誠司と小池百合子と連合にシグナルを送っているのであり、リベラル政党としてのポジショニングやアイデンティティは持たないという趣旨を暗黙裏に伝えている。無論、共産党支持者や左翼に対しては、それらしい素振りを演じており、揺るぎなき「野党共闘」の中心的存在感をアピールし、政治家らしい玉虫色のパフォーマンスで左翼市民をその気にさせている。枝野新党が旋風を起こして大量の当選者を出すためには、新党発表の際の感動的な言葉も必要だったが、同時に、例えば前川喜平をリクルートするなど、目玉候補を揃えてマスコミの話題をさらう必要があった。立憲民主党がリベラルの基軸を鮮明にして新地平をめざしていれば、新人候補になって創設したばかりの党の初陣に参加しようという著名人も現れたのではないか。そのための時間はあった。5日間で枝野新党陣営が行ったプロモーションは、わずかにツイッターのフォロワーを増やすことだけであり、それ以外に耳目を集める戦略戦術は何もなかった。そのため、新聞の世論調査での「比例投票意向率」でも希望の党の半分に止まっていて、自民党の5分の1でしかないという期待倒れに終わっている。
長妻昭ではなく福山哲郎を幹事長に据えたことで、枝野幸男の内向きの志向と思惑はより分かりやすくさらけ出された感がある。この人事は明らかに希望の党へ移った右派の面々に対する融和と妥協と懐柔のメッセージで、決別することなく、選挙後に連合の旗の下に再合流を果たそうと呼びかけたものだ。
by yoniumuhibi
| 2017-10-06 23:30
|
Comments(8)
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by
Skipper
at 2017-10-06 16:26
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枝野ってリベラルでも何でもないと思うんdすけど、何でリベラルの星にされてるのか
私は理解できない
改憲派だし、元遼雲会だし、仙谷の一二を争う子分だし
私は理解できない
改憲派だし、元遼雲会だし、仙谷の一二を争う子分だし
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at 2017-10-07 01:02
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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hakoniwa
at 2017-10-07 01:45
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リベラルの定義にもよりますが、そのくらいだから安心して心から支持できる自分がいます。
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枝野さん、したたかさも大事
at 2017-10-07 17:33
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枝野幸男さん、この千載一遇のチャンスを逃すな。
水面下で何か約束があるのかもしれないが、
そんなものは捨ててしまうしたたかさを持って欲しい。
歴史的大勝利の可能性が見えている。
勝てば許される。新しい味方がいくらでもできる。
小池が出ない希望の党など敵ではない。
安倍の支持率は下がりきっている。
安保法制と、消費税と、特定機密保護法と、
憲法9条で、支持は集まる。
政権交代と、総理への道が見えている。
いま勝負しない政治家がいるか?!
立憲民主が主導権を握って連立を組めばいい。
ここを逃せば、もう総理の可能性はゼロだ。
政権交代できる数の候補者は集められるはずだ。
勝てば、無所属で当選した者が向こうからやってくる。
がんばれ、腹をくくって決断してください。
水面下で何か約束があるのかもしれないが、
そんなものは捨ててしまうしたたかさを持って欲しい。
歴史的大勝利の可能性が見えている。
勝てば許される。新しい味方がいくらでもできる。
小池が出ない希望の党など敵ではない。
安倍の支持率は下がりきっている。
安保法制と、消費税と、特定機密保護法と、
憲法9条で、支持は集まる。
政権交代と、総理への道が見えている。
いま勝負しない政治家がいるか?!
立憲民主が主導権を握って連立を組めばいい。
ここを逃せば、もう総理の可能性はゼロだ。
政権交代できる数の候補者は集められるはずだ。
勝てば、無所属で当選した者が向こうからやってくる。
がんばれ、腹をくくって決断してください。
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by
群れない羊
at 2017-10-07 22:40
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いつも拝読しております。立憲民主党の本性が、民進左派の選挙互助会でしかないことに気づかされました。一週間前はかすかな期待を抱いていたのですが、残念です。
私の選挙区は自民、希望の現職同士の一騎打ちであり、私にとっては選択肢がありません。小選挙区は棄権し、比例で左派政党に入れようかとも考えますが、保身ばかり考えている人たちに、騙されていると気づきながら投票するのには屈辱を感じます。「国民連合政府」だの「枝野原則」だの、永田町の論理に振り回されるのはうんざりです。馬鹿にするのもいい加減にして欲しいです。
立憲民主党には、社会から「排除」されている人たちの代弁者になって欲しかったです。党首の顔のような厚化粧の、見せかけの「希望」などではなく、市井の人々の絶望をていねいに拾い上げ、苦痛を味わっている人たちに訴えかけ、「ポンコツ」の逆襲を果たしてくれることを期待したのです。
北朝鮮への対応が争点の選挙であるなら、ICANのノーベル平和賞受賞を追い風に、非核三原則の9条加憲とそれを盾にした北朝鮮との交渉を公約に掲げてはいかがでしょうか。経済政策では消費税減税と法人税増税、多国籍企業の膨張に歯止めをかける国際的議論の提起を公約にしてはどうでしょう。とにかく、本気で国民の平和と暮らしを守る決意を持った政治家が現れなければと思うのですが、現状は悪くなるばかりですね。
私の選挙区は自民、希望の現職同士の一騎打ちであり、私にとっては選択肢がありません。小選挙区は棄権し、比例で左派政党に入れようかとも考えますが、保身ばかり考えている人たちに、騙されていると気づきながら投票するのには屈辱を感じます。「国民連合政府」だの「枝野原則」だの、永田町の論理に振り回されるのはうんざりです。馬鹿にするのもいい加減にして欲しいです。
立憲民主党には、社会から「排除」されている人たちの代弁者になって欲しかったです。党首の顔のような厚化粧の、見せかけの「希望」などではなく、市井の人々の絶望をていねいに拾い上げ、苦痛を味わっている人たちに訴えかけ、「ポンコツ」の逆襲を果たしてくれることを期待したのです。
北朝鮮への対応が争点の選挙であるなら、ICANのノーベル平和賞受賞を追い風に、非核三原則の9条加憲とそれを盾にした北朝鮮との交渉を公約に掲げてはいかがでしょうか。経済政策では消費税減税と法人税増税、多国籍企業の膨張に歯止めをかける国際的議論の提起を公約にしてはどうでしょう。とにかく、本気で国民の平和と暮らしを守る決意を持った政治家が現れなければと思うのですが、現状は悪くなるばかりですね。
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at 2017-10-08 13:39
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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七平
at 2017-10-10 01:32
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高度成長期が終わり、失われた10年とかが話題に成り始める頃、日本を代表する某企業の部長クラスの人と会話をした事があります。彼曰く、”ここ十数年、現況打開をすべく、改革案が社内でも出され、組織変更だなんだかだと行われて色々実行されて来たが、振り返ってみると、同じ人達による、組織の縦割り横割りの繰り返しであった、、、。 結局、成果は上がらなかった、と聞き憶えています。
日本の政治に関心を持ち始めたのは比較的最近の事ですが、現況を見るにつけ上記の会話を思い出します。自らの揺るがぬ政治理念や経済政策を持たない偽経済学者や偽政治家達が、西洋、特に米国の安易な真似事をして、新自由主義や金融緩和を取り込み、結果は上記の縦割り横割りの繰り返しと同様の状態を続けているのではないでしょうか。
言い換えれば、同じ人達に任せていては、彼らが何党に属していようと、枠内で再編成が続くだけであるとの結論を国民が把握、認知し、その認知を投票に反映すべきと考えます。日本の政財界には新陳代謝が必要です。
先ず、何党に限らず、自分の人生を自らの力で切り開く能力の無い、先代の後を継いで政治家になった様な、世襲議員を国会から一掃に向けて減らす動きを期待します。 次いで、自らの政治理念を簡単に捨てて、踏み絵を踏む議員も一掃の対象とすべきと考えます。 党内で議員の言動を文面にて統一化、規制するなど、違憲、違法行為だと考えるのですが、日本の司法識者、司法府は三権分立の一角をなさないようです。
現米国会で過半数を有する共和党内でも、勇気ある議員は自らの政治理念に沿って共和党に反して決議投票する事がよくあります。その為に共和党から排除される等、絶対にありません。民主党に関しても同じ事が言えます。
日本の政治に関心を持ち始めたのは比較的最近の事ですが、現況を見るにつけ上記の会話を思い出します。自らの揺るがぬ政治理念や経済政策を持たない偽経済学者や偽政治家達が、西洋、特に米国の安易な真似事をして、新自由主義や金融緩和を取り込み、結果は上記の縦割り横割りの繰り返しと同様の状態を続けているのではないでしょうか。
言い換えれば、同じ人達に任せていては、彼らが何党に属していようと、枠内で再編成が続くだけであるとの結論を国民が把握、認知し、その認知を投票に反映すべきと考えます。日本の政財界には新陳代謝が必要です。
先ず、何党に限らず、自分の人生を自らの力で切り開く能力の無い、先代の後を継いで政治家になった様な、世襲議員を国会から一掃に向けて減らす動きを期待します。 次いで、自らの政治理念を簡単に捨てて、踏み絵を踏む議員も一掃の対象とすべきと考えます。 党内で議員の言動を文面にて統一化、規制するなど、違憲、違法行為だと考えるのですが、日本の司法識者、司法府は三権分立の一角をなさないようです。
現米国会で過半数を有する共和党内でも、勇気ある議員は自らの政治理念に沿って共和党に反して決議投票する事がよくあります。その為に共和党から排除される等、絶対にありません。民主党に関しても同じ事が言えます。
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by
H.A.
at 2017-10-10 23:23
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地元で立憲民主党の、感銘を与えるスローガンの候補者が出たのですが、公示日初日の夜に、まだポスターを貼れていないのです。元国会議員とはいえ、ポスターが間に合わず、おそらくお金も人もおらず、ひょっとして下りた共産党が出たほうが得票を得られるかもしれません。候補者が少ないのは確かですが、こうした実情もあります。
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