三原順子の「八紘一宇」の政治目的 - 右翼にあらずんば人にあらず







大江健三郎が大好きだと言った「希求」の語がある。われわれは、この教育基本法に則って学校教育を受けた。幸運だったと思う。この心を揺さぶられる文面を読めば、「八紘一宇」の事件を起こした三原順子と麻生太郎が、安倍晋三と下村博文が何をしたいか、たちどころに分かるというものだ。右翼が、日教組教育だの自虐史観教育だのと貶め卑しめる教育の、その基本法に書かれた日本語の、何と清冽で瑞々しく、気高く爽快で、ストレートで感動的であることか。

by yoniumuhibi
| 2015-03-18 23:30
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Comments(10)

この件、東京新聞で読みました。記事を読んだ直後に感じたのが何故三原順子がこの役割を担ったのか?という事でした。これは、橋下が報道陣の前でやらかしてみせた喧嘩の相手である在特会の代表の風体をテレビで見た時の驚きに似ています。厳つい暴力団風或いは理論武装に余念のなさそうな気難しいインテリ風ではなく、どこにでもいそうなどちらかと言えば弱々しい男の姿。これが何の威厳も緻密な論理もカリスマ性もない三原順子と重なりました。それだけ憲法改正や日本史上主義は、我々のごく身近に忍び寄っているのではないでしょうか。権威やカリスマ性で押し込む必要のない低いハードル。極めて危うい状況にあるのだと思ったのですが。
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。

連日オウム関連のニュースをやっていますが、サリン事件よりずーっと前に、細菌をばら撒き毒ガスを散布したりして、アジアで2千万人以上を「ポア」した日本オウム教。これを肯定し賛美するアベ一派と極右は、麻原回帰のオウム信者とどう違う?首相を始め内閣のメンバーが「オウム信者」という異常事態、本来なら即退陣。
たまたま「超国家主義の論理と心理」にある、カール・シュミットの近代国家としての「中性国家」に線を引いていたら、三原と麻生の「八紘一宇」発言。周りのダンマリから見ても、もう近代国家であることを放棄しちゃったてことなのでしょう。一番驚き嘆いているのは、丸山眞男でしょう。
たまたま「超国家主義の論理と心理」にある、カール・シュミットの近代国家としての「中性国家」に線を引いていたら、三原と麻生の「八紘一宇」発言。周りのダンマリから見ても、もう近代国家であることを放棄しちゃったてことなのでしょう。一番驚き嘆いているのは、丸山眞男でしょう。

私は、最初、この記事の意味が良く解らなかったのですが、三原順子氏の公式ブログの「八鉱一宇」の記事や、そこに載っていたコメントを読んでみて、ブログ主さんがこのように書かれた意味が解る気がしました。この言葉の本来の語源がどうかは問題ではなく、実際に政治的にどのような使われ方をしたかが問題視されるべき言葉です。これからの国のあり方を話し合うべき国会の場で、議員がこの言葉を引き合いに出した事に驚きました。まさに「先祖がえり」そのものだと思います。
「日本の右翼はまだ少数だが声が大きい」とドイツ語新聞にあった。しかしこのままで行くと何か「国民総神ががり」のようになって国際的には同じ次元や言語の話が通じない遠い島国国になってしまうのでは。
国民の大方が知らない言葉をあえて使う国会議員がいるのがおかしい。こちらではすぐそれが問題になる。こちらの政治家は国民に話しかける仕事だから難しい言葉をあえて選ばない。
国民の大方が知らない言葉をあえて使う国会議員がいるのがおかしい。こちらではすぐそれが問題になる。こちらの政治家は国民に話しかける仕事だから難しい言葉をあえて選ばない。

ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。

この八絋一宇という言葉。元々は日本書記に登場し、今時のかまびすしい政治家その他が大嫌いな中国に影響されて出来たらしく、当時はある種の敬意や憧れを中国に抱いて造られたようであるのが何とも皮肉である。スポーツ新聞等の大見出しがとても良い例であるが、表意文字である漢語は大仰で猛々しく扇情的魔術的であり、自己判断自己責任能力の欠如した羊のような民に魔法をかけて操るのに適している。知性理性良心の劣化した今の日本国民には、現実逃避のための呪文として魅力的に響くかもしれない。あの戦争を自己責任の意識の下で総括しなかったこの人民には、その事に気づく力はないだろう。せめてマスコミに良心があればと思うのだが。

「租税回避」と言う問題に対して八鉱一宇を唱えると言うことは、「強い日本、家長たる日本」が他国に日本の税制を強いるということになりはしまいか。
それは他国の主権、社稷を奪うことと同義ではないのか。
たまたまラジオで聴いていて、呆気にとられた後怒りが湧いたが、動画で見直してみると明らかに三原議員は自身の発言している内容を理解しておらず、台本棒読み口調に見える。
なぜもっと問題視されない?
それは他国の主権、社稷を奪うことと同義ではないのか。
たまたまラジオで聴いていて、呆気にとられた後怒りが湧いたが、動画で見直してみると明らかに三原議員は自身の発言している内容を理解しておらず、台本棒読み口調に見える。
なぜもっと問題視されない?

私はこいつらの発言、何ら驚くべきものとは思えない。だって首尾一貫してるもん。
そのうち、王道楽土とか、アジア太平洋戦争を大東亜戦争と教科書に明記しろとか叫び出すことだろう。
こいつらは、筋金入りのオールドライト、七十年前の亡霊にとりつかれたき印右翼!
やはり、ドイツやイタリアのように、自らの手で落とし前をつけなかった付けなんですな。
無関心な大衆どもよ(笑)!
お前たちの子供を、安倍晋三たちのプライドのために、せいぜい差し出すがよい(笑)。
あー、思い出す。
『こいつら(私ら、子供のこと)、何とか軍隊に取られずにすんだな。』と、ポロリと漏らした父親の言葉を(笑)。
私たち、昭和後期の生まれまでが、戦後民主主義なり、まともな社会科学教育に触れる機会があったラストの世代だろう。
ただ、残念なのが、この世代などが脱構築とか、くだらん知的遊戯を広めていること。
してみれば、教育とは出会いなのやもしれない。
私の学生時代の師匠は、丸山真男さんの直接指導を受けた(町人の小倅と謙遜なさっていたけれど)ジャーナリストであり、ゼミの恩師は、まずは大塚さんの本から学べと叱咤された(笑)、歴史家であった。
学問はオーソドックスでなければならん。
脱構築…笑止。
そのうち、王道楽土とか、アジア太平洋戦争を大東亜戦争と教科書に明記しろとか叫び出すことだろう。
こいつらは、筋金入りのオールドライト、七十年前の亡霊にとりつかれたき印右翼!
やはり、ドイツやイタリアのように、自らの手で落とし前をつけなかった付けなんですな。
無関心な大衆どもよ(笑)!
お前たちの子供を、安倍晋三たちのプライドのために、せいぜい差し出すがよい(笑)。
あー、思い出す。
『こいつら(私ら、子供のこと)、何とか軍隊に取られずにすんだな。』と、ポロリと漏らした父親の言葉を(笑)。
私たち、昭和後期の生まれまでが、戦後民主主義なり、まともな社会科学教育に触れる機会があったラストの世代だろう。
ただ、残念なのが、この世代などが脱構築とか、くだらん知的遊戯を広めていること。
してみれば、教育とは出会いなのやもしれない。
私の学生時代の師匠は、丸山真男さんの直接指導を受けた(町人の小倅と謙遜なさっていたけれど)ジャーナリストであり、ゼミの恩師は、まずは大塚さんの本から学べと叱咤された(笑)、歴史家であった。
学問はオーソドックスでなければならん。
脱構築…笑止。

前の方のコメントを拝読して思い出しました。中学時代(市立)、本物のアル中の数学教諭がいて。授業中、いつも目の敵にしていた級友の頭を掴み、壬申戸籍前、最下層とされた階級を大声で口にしながら、机に頭を何度も叩き付けていたことを。地元では知らぬ人のない超有名な数学教諭。「こんなもんは犬畜生以下だ」と怒鳴りつつ、額が割れ血が飛び散っても、濁った眼で笑って。1クラス40人程度だったと思いますが、誰も何も言わず。その級友とは幼馴染の仲良しであった私も何も言えず。ただ黙り込み、目を合わさぬよう真ん前を見ていただけ。同罪。その数学教諭と同罪。ベトナム戦争を批判しつつの同罪。今、思い出しても情けなく、胸が張り裂けそうに。封印していた記憶です。戦争帰りの教諭がまだまだ少なくない時代。わずか40年前。なぜ本物のアル中が学年主任であり続けたのか。少し後、日教組への防波堤と気付きました。今上陛下の清純なお心などと述べつつ、級友への暴行を無視し、手助けした自分は何なのか。三浦某を揶揄しつつ、自ら脱構築ではなかったのか。生業とは言え、職業右翼ややくざと関わってきた中で(利益相反)、自らブログ主様ご教授の脱構築の仲間入りをしていたとは。ご教授の辺見庸氏の表現をお借りすれば、私など戦後の経済成長がひり出した汚物ではないのかと。安倍の本性など数学教諭と同一。学年主任が内閣総理大臣になっただけ。教育長が米軍産複合体になっただけ。数学教諭は、今もどこにでもいます。民間企業にも役所にも。高村正彦、菅義偉―――40年前の私と同じ。右翼の本性(数学教諭)に鈍化していたことを恥じます。自責、自己嫌悪とともに。
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