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ブログ「世に倦む日日」の10周年 - プロス・アンド・コンズと黙示録的断想

ブログ「世に倦む日日」の10周年 - プロス・アンド・コンズと黙示録的断想_c0315619_16395191.jpgブログが10周年を迎えた。2004年の9月1日から始めたから、今日で10年になる。無事これ名馬で、細々と続けている。活動を支えてくれた一人一人の皆さまに、あらためて感謝を申し上げたい。10年続いているブログは少ない。きっこのブログは2005年1月から始まっているが、最近はめっきり更新が少なくなり、どうやらTwitterの方に主力を移している。2005年がBlogが流行した年で、ちょうどTwitterにとっての2011年に相当するだろうか。東日本大震災を機に、そしてスマホ普及のハードの事情をベースにSNSが大盛況となったが、この1、2年ほどの様子を見ると、Twitterの勢いがやや頭打ちになった感が否めず、その傾向とパラレルに、再び媒体としてのBlogの効用が見直されつつある印象を受ける。TwitterとBlogと両方が併存する言論環境、メディア環境に着地してきた。新聞、テレビ、Blog(PC)、Twitter(スマホ)と、多重多層のハードとソフトに埋もれる密林型の情報生活を現代人は送っている。それは決して賢く使い分けているわけではなく、資本に押し流されているだけで、個々人のリテラシーやインテリジェンスの向上を意味するものではない。むしろ市民の知性とか判断力については、10年間で著しく低下したと私は確信するけれど、ともかく、あてどなく闇雲に、消費者は情報媒体の環境をあれもこれもと「リッチに」積み重ねている。そうした過剰なビルディング・ブロックの中で、Blogは活躍し貢献する隙間を与えられ、その片隅の一部として、私の活動も生きる余地を与えられている。



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ブログ「世に倦む日日」の10周年 - プロス・アンド・コンズと黙示録的断想_c0315619_1642510.jpg

by yoniumuhibi | 2014-09-01 23:30 | Comments(16)
Commented by kokoron at 2014-09-01 20:17 x
10周年を迎えられたとのこと、おめでとうございます。
非常に重厚で緻密な論考、そこから浮かび上がる示唆に、
いつも感銘を受けております。
今後も拝読させていただきたいと考えておりますので、
各方面で頭の痛い問題が頻発する現状ではございますが、
これからも存分に筆を揮っていただければうれしく存じます。

人類の人口を大きく減らす―。そういった力学といいますか、意思を、
私は竹中平蔵や安倍晋三を筆頭とする政財界の人間によく感じます。
彼らが推進する政策は、明らかに日本人を選別するものです。
能力と頭脳、金のある者を生かし、無力な者を食いものにする。
そして、いわば「小さな国」をつくる。どう考えてもその構図しか見えず、
彼らを奉る人々は何をもって彼らを評価するのか、
自分たちは安泰だとでも思っているのか、不思議でなりません。
この期に及んで右の左のは本質的な問題ではないと思うのですが、
どうもその言葉を持ち出すと多くの人は思考停止するようです。(続く)
Commented by kokoron at 2014-09-01 20:17 x
(続き)そして安倍晋三が首相になってからの短期間で
日本が戦争に突入するリスクが大きく高まった気がしてなりません。
Xデーにおいては、日本対周辺諸国に留まる話ではなく、
世界各国が参戦する事態となっているのではないでしょうか。

ブログ主様の虚無感はよくわかる気がします。
私自身、現在のこの国や人々の精神性にあまり希望を見出せません。
凶暴で、知性や洞察力のない言葉が多すぎます。
ことに、実名を出してそうした書き込みをして
恥じない人が多いことに暗澹たる気分になります。
しかし、こうしたブログ、またネットの中に散見される
本質を見極めようとする方々の書き込みに、
こうした言説が力を得るようになればまだ何とかなるかもしれない、と
かすかに期待を抱いております。
Commented by 長坂 at 2014-09-01 21:02 x
10周年おめでとうございます。
アメリカにいる時に、ゆくゆくは日本に戻り日本の大学院で学び直したいと思っておりました。が、夫が事故で亡くなり母が車椅子となり、日本に帰って来たものの大学院どころではない毎日。
こんな私の"知の拠り所" "a place of enlightenment"が「世に倦む日日」。丸山眞男を学び、憲法を学び、歴史を学び、世界情勢を学び、政治を学び、そして哲学を学ぶ場所。大学院以上に価値のある場所です。本当にありがとうございます。
(なんとかコピペで修士号授与していただけないものかw)
Commented at 2014-09-01 23:45 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by 旅マン at 2014-09-02 00:39 x
時代背景もテーマも全く異なるが、正村公宏氏がこんなことを記していた。
国民の多数が内外の課題について的確な理解を持たない場合、広い範囲の国民に選挙権を与えることは、近隣諸国に対する干渉や領土の拡大を目指す戦争に国民を動員するナショナリズムの影響力を強め、国際情勢の冷静な分析にもとづいて慎重な対外政策の必要を説く勢力を孤立させる可能性がある。【『日本の近代と現代』61頁より】
選挙権もし、blogなどに置き換えたらどうだろう?
私は別に選民思想の持ち主でもないが、意見が異なるのは構わぬが、まともな知的努力をせんとする大人を唸らせるだけの実力者が責任をもって開設できればよいのにとは思う。
今後とも気を腐らさず、頑張って下さい。
Commented by ijkl at 2014-09-02 01:11 x
もう10周年になりますね。よくぞ、お続けになられたと思います。

critic2, 3, 5以外の番号が、このBlogを真似たものや攻撃に使われていたのは、今もその残滓があります。当時から、右翼からの攻撃に晒されていて、その中で書き続けるのは大変だと思っておりました。

STKが終わった後、2007年の第1次安倍政権のときに、大きな挫折感を味わいましたが、その夏に政権を投げ出したので、少し救われた感じがしました。しかし、第2次安倍政権に陥る過程から、この国の劣化が酷く意識され、絶望感だけが続く状態になっています。

衣食住足りて礼節を知ると諺と同様に、社会的な地位、労働環境、収入が安定しないと、人権意識が高まらないのでしょう。その結果として、社会に恨みがある底辺の右翼(最終的に自分自身もパージされる対象であることを知ってか知らずか)層を基底とした、安倍一派の行状があるのだと思います。

きちんとした人権教育、労働環境を整備する必要がありますが、地球規模だとそれがもう不可能になっている状態で、人類は虎を避けて井戸に逃げ込んだ旅人(下には大蛇がいる)のような状況であることを認識しながら、存在することをもがくしかありませんでしょうか。
Commented by タブロウ at 2014-09-02 02:53 x
10年間、ありがとうございます。
最初の頃は文化面などの話題も多かったですね。
何度かの経済危機の折には経済や数字への明るさに驚き、
さらに政治がマスコミごと腐り始めると、
思いも寄らなかった視点や深い洞察に目を開かされたものでした。
なにより、つねに弱者の立場から見た言葉に心底感動したことも何度もありました。

有料化になったときは、
ここの執筆に全身全霊で打ち込まれるのだなと思いました。
それによって読者が減るのではないかと思ったのも、今では杞憂でした。
さらにそれから5年、少しもぶれることなくただひとりで立ち、
そして世の中から際限なく出てくる理不尽な出来事に声をからしておられるのを見るにつけ、
心より共感し、そしてご同情いたします。
同情とは、かつて立花隆が田中角栄を追いかけ続けた日々を振り返り、
本当はほかにもっとやりがいのある、価値のある仕事をやりたかった
政治のようなくだらない世界に関わった日々は、青春をどぶに捨てたような浪費だった、
というようなことを書いていたと思いますが、
ブログ主さんも似たような感想をお持ちなのではないかと、ふと思ったからです。
これからも応援しています。
Commented at 2014-09-02 05:10 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by Yojazzman at 2014-09-02 13:08 x
この10年間、会社に来たら世に倦む日々さんのブログをチェックする習慣がついています。日経の電子版を読み、勝谷氏のブログを読み、多角的に物事を捉えて自分なりに咀嚼し知恵として吸収しています。
特に光市母子の件や2010年の沖縄普天間問題の考察など一方的なメディアでは知ることが出来ない考え方を知ることが出来ました。
ありがとうございます。

Commented by NY金魚 at 2014-09-02 15:36 x
ブログ開設10周年、本当におめでとうございます。
はじめて世に倦む日日さんのe-メイルに投稿して、その拙文をブログに掲載 http://critic2.exblog.jp/2174197/ していただいたのが、2005年12月8日のジョンの命日でした。あわててセントラルパークのストロベリーフィールズに駆け込んだのを憶えています。以来毎年その記念日に、寒空のパークでビートルズ・ナンバーを歌いつづけています。それ以前もブログ・世に倦む日日に魅せられて愛読していましたから、ほぼ創刊からの愛読者ということになります。ジョンの平和イメージを共有する同志として、深く敬愛させていただいています。…続…
Commented by NY金魚 at 2014-09-02 15:36 x
2007年の暮れに、ブログ・NY金魚をスタートさせたときも、本当にお世話になりました。ブログ上でわざわざNY金魚宛ての返信 http://critic3.exblog.jp/7861586/#7861586 まで載せていただき、クリスマスカードまでいただき、はじめたばかりの拙ブログを褒めていただき、書き続けていく勇気をいただきました。

…続… 堕落したマスコミに変わるメディアとしての「ブログ」の復権のご意見、まったく同感です。虫酸が奔る右翼の有料ブログに対抗するには、労働組合旗のもとに結集する左翼ブログではなく、リベラルな視点で、誠実に、真摯に、そしてユーモアを加味した描き方をしようと心に決めました。<右翼の前に立ちはだかり、右翼の政治攻勢を阻止する正論を吐く者がいなくなった>のは、戦前の危機とよく似ています。そのときの状況と同じく、海外にいる日本人の客観的な視点が、その国を破滅から救うと考えます。
「世界人口の爆発と人類の巨大な真理的矛盾」については長くなりますので、将来拙ブログで意見を述べさせていただきたいと存じます。第三次大戦を拒否して人口問題を解決する道は必ずあります。今後とも多層的なご意見、よろしくお願いいたします。
Commented by Keb at 2014-09-03 13:21 x
10周年おめでとうございます!!!
Commented by ろうのう at 2014-09-04 07:24 x
10周年おめでとうございます。
「あらゆることについて何事かを知っており、何事かについてはあらゆることを知っている人」というJSミルの言う教養人の姿を見せていただいたような気がします。これからも有効な切り口で政治、社会を語っていって欲しいと思います。
Commented by 296 at 2014-09-04 11:59 x
理知的で緻密な文章を書かれる筆者が、今回のような超自然的な思想を述べておられるのは意外というか、安心したといいますか(笑)、共感しました。
私は信仰持ちですが、こちらのブログにいろいろ勉強させて頂いています。ひとつ、滅びが神の意思という考えもあれば、また今まで何万とある核兵器が2回の使用でとどまっているのも神の働きとも考えられます。つまりまだ人類は見捨てられていないのかと。
でも、農夫が収穫を目標とするように、神が人類に託した創造の目的があるのでしょう。それが過去?現在?未来?に(人知れず?)果たされたというのなら・・・人類の歴史は収束に向かうのかも知れません。まあ、科学でも地球の寿命が予想されていますけど。どちらにせよ、時代は荒れども、命を受けた者として神(地球)の意向の中で、自分の責務を果たして生きれたらと願っています。
Commented by 梅子 at 2014-09-04 16:02 x
10周年おめでとうございます。
危ない時代を迎えつつある日本と世界に正義感を持って警鐘を鳴らしている貴重なブログだと思います。
ますますのご発展をお祈りします。
私はこのコメント欄では新参者ですが、ここでけっこう言いたいことを言わせていただいているので本当に感謝しています。
Commented by 激辛 at 2014-09-08 16:36 x
 最近このブログのことを知った者ですが、10周年おめでとうございます。
 過剰人口になっている地球の現実、でも日本は少子化が定着してかなりの年数になりますね。近所の若者たち結婚しない人多いですし結婚はしても子供をもうけないカップルよく目にします。だからこの国の場合は人口を減らす方向ではなく、命を授かった者、幼子たちが虐待死など考えもできない社会の雰囲気がどうか成長してほしいなぁと。困ったときは支え合うのが当たり前の雰囲気の世の中では、人のこころに険悪さは生じにくいのではないのかなと思います。
 安倍晋三、竹中平蔵氏などの政治、経済では反対に、何だか潤いのない攻撃的なムードが満ちていってしまうようで…次の選挙になったときにはどうぞきれいさっぱりと、そんな候補者は落ちてもらいたいものだと私は願っています。


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