英国では、死ぬ権利を認める法案が賛成多数で可決され、成立に向けて前進した Photo by Vuk Valcic/SOPA Images/LightRocket via Getty Images

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BBC News(英国)ほか

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Text by COURRiER Japon

英国のイングランドとウェールズで、終末期の患者が死を選ぶ権利を認める法案が賛成多数で可決された。成立させるには、2回目の採決を経て上院での審議を通す必要がある。

厳しい条件付きの「安楽死」


死を選ぶにあたって、英国では医療の援助を求めることは禁じられてきた。だが英「BBC」によると、終末期ケアや緩和ケアがどれだけ優れていても「恐ろしく悲惨な死を迎える」こともあるため、法律を変える必要があると主張する人もいる。

この度通った法案には、安楽死を選ぶには以下の条件を満たす必要があると記されている。

・18歳以上であること
・イングランド、ウェールズ在住であること
・選択する精神的能力があり、充分な情報に基づいて希望を表明したとみなされること
・余命が6ヵ月以内であること
・証人付きで、死を希望する旨の申告書2枚に署名すること
・2人の医師から承認を受けること

英紙「ガーディアン」によれば、最近の世論調査の結果、国民の4分の3が法律変更を支持している。


安楽死と自殺幇助の違いとは?

残り: 1207文字 / 全文 : 1786文字
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