Photo: Jakub Porzycki / NurPhoto / Getty Images

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フィナンシャル・タイムズ(英国)ほか

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Text by COURRiER Japon

虚偽情報を垂れ流すX


8月30日、ブラジル最高裁判所は米ソーシャルネットワーク「X」のブラジル国内におけるサービス停止を命じた。

米紙「ニューヨーク・タイムズ」によると、その背景にあったのは、2022年の大統領選挙で敗れたボルソナロ前大統領に関する偽情報がX上で溢れていたことだ。前大統領は犯罪捜査を受け、選挙への出馬も禁じられている。しかし、2年前の選挙での敗北には不正があったなどの嘘がX上で流れ、ボルソナロ陣営は勢いづいていた。

ブラジル最高裁のアレクサンドル・デ・モラエス判事は、偽情報を拡散する数十のアカウントを停止するように4月からXに求めてきた。しかし、Xを所有するイーロン・マスクは、それを「言論の自由」に対する攻撃として命令に対応せず、ブラジルのオフィスを閉鎖し、裁判所と対立してきた。


マスクがツイッターを買収してから2年が経ち、Xでは不正確な情報や、攻撃的な投稿が削除されなくなった。代わりに情報の信頼性に注意するよう促す「コミュニティノート」が表示されることもあるが、マスクの政治的主張を推進するためのプラットフォームになったと批判されている。
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