チップ・コンリー 1960年生まれ。26歳でジョワ・ド・ヴィーヴル・ホスピタリティーを創業し、世界的なブティックホテルチェーンに育てあげる。2013年、52歳でAirbnbのグローバル・ホスピタリティー&ストラテジー部門責任者に就任。邦訳書に『モダンエルダー 40代以上が「職場の賢者」を目指すこれからの働き方』『ザ・ピーク マズロー心理学でモチベーションの高い会社を作る方法』 Photo: Getty Images

チップ・コンリー 1960年生まれ。26歳でジョワ・ド・ヴィーヴル・ホスピタリティーを創業し、世界的なブティックホテルチェーンに育てあげる。2013年、52歳でAirbnbのグローバル・ホスピタリティー&ストラテジー部門責任者に就任。邦訳書に『モダンエルダー 40代以上が「職場の賢者」を目指すこれからの働き方』『ザ・ピーク マズロー心理学でモチベーションの高い会社を作る方法』 Photo: Getty Images

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ワシントン・ポスト(米国)

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Text by Lisa J. Wise

中年期は大きな転換が必要だ。人生の後半に栄光と輝きを夢見る人はほとんどいないが、ベストセラー作家でホスピタリティー起業家のチップ・コンリー(63)の考え方は違う。

著書『ミッドライフを楽しむには:年を重ねるごとに人生が良くなる12の理由』(未邦訳)のなかで、コンリーはこう問いかけている。

「中年期の自然な移行を、危機としてではなく、“さなぎ”の時期と考えてはどうか。脱皮して、羽を広げ、知恵を世界に授粉しながら、私たちのなかにある深遠なものが目覚める時期だ」

米国の人口が急速に高齢化するなか、中年期を前向きな変化が起きる有望な時期として捉え直すことが新たな課題となっている。それを実現する方法についてコンリーに聞いた。

──中年期の変化のロールモデルは誰でしたか?

父親です。彼は会社員として無難な道を歩んでいたのですが、40代後半で起業を決意しました。スタンフォード大学に子供2人を通わせ、もう1人の子供がカリフォルニア大学バークレー校への進学を控えていた頃でしたが、それでも父は決断したのです。

起業後は、社会や政治の見方が柔軟になりはじめ、人生の目的や意義について新たな好奇心が芽生えていました。

父は現在86歳で、彼自身も認識していますが、50歳から人生が始まったケースの素晴らしい一例です。


──あなたは「変化に抵抗しているときは、その3つの段階のうちの1つ以上に抵抗している」と書いています。中年期の移行をうまく乗り切るコツを教えてください。

移行には通常3つの段階があります。始まり、混乱した中間期、そして終わりです。TQ(移行期の知能指数)が高い人がそれぞれの段階で何をするかというと、まず始まりでは、成長マインドセットを活用してどれほど愚かに見えても初心者になります。
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