家賃収入「月200万円」の外国人も…日本の空き家は“夢を叶える投資物件”

フランスの首都パリ出身のコリーヌ・アギーレ（25）は、8年前に交換留学生として来日したとき、日本文化に魅了された。

奈良にある300平方メートルの物件を、わずか490万円で購入できるチャンスがめぐってきたとき、彼女はこう思った──「夢の家」を見つけた。

「空き家の購入」で夢を叶える

2021年にアギーレはこの空き家を購入した。100年前に建てられた家には庭が２つついていたが、住むには大がかりなリフォームが必要だった。アギーレはその費用として900万円を準備したが、これを含めても予算内に収まった。フランスで家を購入する際に必要な金額とは大違いだと、アギーレは言う。

「フランスでは小さい家を買うのにも、10万ユーロ（約1600万円）はかかりますから。購入した奈良の家の価格はリフォーム費用を考えても、フランスよりずっと安いです」

アギーレが見つけた掘り出し物件は、何百万軒とある日本の空き家のひとつだ。空き家は主に地方にあり、新築や普通の中古と比べて安く購入できる。空き家があるような地域は、もともと他の地域より住宅の値段が安いことも一因だ。

日本に埋もれた宝の山──「空き家」に惚れ込み、魅了された外国人たち

いま多くの香港人が、日本で空き家を購入し、その一部を旅行客に貸し出すビジネスに魅了されている。香港からのバイヤーが日本で空き家を購入する理由として最も多いのは、Airbnbで貸し出すためだと中国の大手不動産企業の日本支社長は言う。