内航コンテナ船「みかげ」 Photo: 日本財団 / Youtube

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フィナンシャル・タイムズ(英国)

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Text by Leo Lewis

技術リーダーとしての日本の存在感が世界で薄れていると言われて久しい。しかし、英紙「フィナンシャル・タイムズ」は、最近日本企業が世界で初めて実現・実用化した「ハイテク」技術の革新性について注目している。

日本が実現した大型船舶の完全自立航行


先日の朝、三浦半島の先端にある崖の上から、船橋港に向かう内航コンテナ船「みかげ」が東京湾に入っていくのを見た。船体は度重なる航海で汚れて見苦しかったが、これほどわくわくする船は他にない。

あなたは、革新的な機器が好きで、でも船底などに付着して離れないフジツボのような存在にも魅力を感じるような人物だろうか。さらに「ハイテク」を定義できるのはシリコンバレーだけではないと思うなら、この「みかげ」はまさに打って付けだ。

全長約95メートルのこの船は、2012年1月、敦賀港から堺港までの約270kmの無人航海を2日かけて実現した。これは、この規模の商船としては初めての完全な自律航行であり、歴史にその名を刻んだ。特筆すべきは、万が一の際に対応する乗務員がいなかったことだ。


世界初の営業コンテナ船の無人運航実証に成功した「みかげ」
残り: 1934文字 / 全文 : 2432文字
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