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価値を生む開発に集中しつづける現場インタビュー(AD)

25名で550社・7万ユーザーの業務アプリを開発・サポートするチームスピリットのCI環境とプラットフォーム

価値を生む開発に集中しつづける現場インタビュー【第5回】

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 勤怠や経費などの入力をスムーズにし社員の生産性を高める業務アプリケーション「TeamSpirit」を開発・提供するチームスピリット。550社が導入し、7万ユーザーが利用するこのアプリを、同社では半年前まで開発7名、サポート10名で運営してきた。バージョンアップを年3回実施。個別問い合わせも多い分野であるのに、なぜ少人数で運営できるのか。同社の取締役技術担当 有本陽助氏とR&Dチーム 製品企画・品質管理担当 エンジニア 倉谷 彰氏にその理由を聞いた。

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本記事の目次 (→シリーズの特集ページ)

全ての顧客に同じ製品を提供して個別カスタマイズはなし。けれども高い満足度はなぜ?

――TeamSpiritとはどのようなアプリケーションなのですか?

倉谷:TeamSpiritは、Salesforceのプラットフォーム「Force.com[1]」上に構築した業務アプリケーションで、「ERPのフロントウェア」というコンセプトの下、勤怠・就業管理や経費精算、工数管理、電子稟議のためのデータ入力をスムーズにする機能を提供しています。入力されたデータはTeamSpiritで保管し、それからバックエンドにあるERPなどの基幹システムへ渡す仕組みです。

 業務間や外部サービスAPIと連携する機能も提供しています。たとえば最近、TeamSpiritの出張申請画面に、交通や宿泊のチケットを予約する機能を実装したのですが、裏ではJTBビジネストラベルソリューションズの出張手配サービス「J'sNAVI Jr.」のAPIにアクセスしています。また、申請ワークフローで上長から出張の承認が下りると、チケット代が経費精算のデータとして自動的に入力されるんです。そのほか、交通系電子マネーや法人クレジットカードの使用金額を、各サービスのAPI経由で取得して経費精算に回す機能ももっています。

TeamSpiritの出張手配機能はJTBビジネストラベルソリューションズの出張手配サービス「J'sNAVI Jr.」と連携
TeamSpiritの出張手配機能はJTBの出張手配サービス「J'sNAVI Jr.」と連携

――TeamSpiritから基幹システムへデータを渡す仕組みはどうしているんですか?

有本:CSV形式でTeamSpiritからデータを出力し、それを基幹システムに読み込ませるユーザーさんが多いです。Force.comのAPIからETLツールでデータを取り出し、基幹システムに渡すユーザーさんもいらっしゃいます。自動連携にしたいユーザーさんは、その仕組みの構築を別途システムインテグレータさんへ発注されていますね。弊社は、基幹システムへ入力するデータ作成を支援する機能に絞って、TeamSpiritを開発しています。

TeamSpiritのシステムイメージ
TeamSpiritのシステムイメージ

――こうした業務は企業ごとにルールや流儀が異なるように思います。カスタマイズの依頼は来ませんか?

有本:原則的に、個別カスタマイズはしないという方針なんです。同一のソフトウェアを全ユーザーさんに使っていただいています。といっても、全くカスタマイズできないわけではなく、Force.comの標準機能を使っていろいろカスタマイズできます。たとえば、Force.comはデータの入力規則を設定する機能を標準で提供していて、ユーザーさんは「この金額は何円以上でないといけない」といった入力規則を、Excelで数式を入力するような感じで設定できます。

倉谷:ユーザーさんにとっていいのは、TeamSpirit独自の方法ではなく、Force.com上で稼働するアプリケーション共通の方法で設定できる点です。TeamSpiritのために新たに設定方法を覚える必要がありません。つまり、Salesforceに慣れているユーザーさんであれば、ご自身で簡単に設定できるんです。

 我々にとっても、同様の機能を実装しなくて済むというメリットがあります。さらに、ユーザーさんが行った設定は保存され、TeamSpiritのバージョンアップがあっても引き続き適用されます。これもForce.comの機能で、私どものように少人数で運営しているベンダには大変ありがたいですね。

株式会社チームスピリット 取締役技術担当 有本 陽助氏
株式会社チームスピリット 取締役技術担当 有本陽助氏

有本:他にも、Force.comはワークフローやレポート出力といった業務アプリケーションの基本機能を標準で提供しており、TeamSpiritの開発工数を大きく削減してくれています。バージョンアップを一斉実行[2]する仕組みを、やはり標準で提供してくれているのも助かりますね。自前で作ろうとすると工数がかかりますし、仕組みなしではバージョンアップに毎回多くの人手がかかってしまいますから。

――バージョンアップはどれくらいの頻度で行っているのですか?

倉谷:メジャーバージョンアップを4か月に1度、パッチリリースを随時という感じです。メジャーバージョンアップはユーザーさんに適用のためのURLを通知し、クリックして実行してもらう形です。新機能を1~2個は入れるようにしています。一方、パッチリリースは不具合の修正なので、弊社で自動適用しています。パッチリリースの適用も、アプリケーションを一斉にバージョンアップするForce.comの仕組み(プッシュアップグレード)を使って簡単に実行できています。

注

[1]: セールスフォース・ドットコムが提供するWebアプリケーションプラットフォーム。開発者がサーバーやミドルウェアなどの環境構築を行う必要がなく、ブラウザ上で画面やデータベース、ワークフローなどを定義(あるいはそのソースコードをアップロード)すればアプリケーションが動作するため、インフラの構築・運用の手間がかからない。

[2]: Force.com上のアプリケーションは、ユーザー企業・部署ごとにインスタンスが立ち上がって稼働する。バージョンアップは、稼働中のアプリケーションインスタンスすべてに適用しなければならないが、Force.comはそれを実行する仕組みを提供しており、アプリケーション開発者が個別に用意する必要がない。

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550社・7万エンドユーザーのアプリをたった25名で開発・サポート

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