過激発言

三浦展、『下流社会』というエントリのどうも悪いことばかり書きすぎた。悪口ばかり書くと、はてなブックマークのトップで注目エントリになりやすいのかも知れない。という言葉が印象に残ったので,今回はそれに関連して.リンク元の本筋には,かすりもしませんがw

私は,文章(Considerationにカテゴライズしている文章)を書く際には,できるだけそこに自分の感情を入れないように心がけています.感情に任せて書かれた文章は,異なる意見を持つ人に対して必要以上に不快感を与えます.また,熱くなった状態で文章を書くと,論理的に無理な部分が紛れ込みやすいということもあります.

しかしながら,一方で,感情的に書いた文章の方が注目を集めやすいという事実も存在します.この理由の一つとして,強い語調で書かれた文章は同じ意見を持つ人達からの賛同を得られやすいということが挙げられます.また,少し皮肉に感じますが,感情的に書いて反論者を集めることでそれが相乗効果をもたらし,結果としてその文章の知名度をグっと上げていくということも理由に挙げられると思います.こういった文章は(こういった文章に限らないのかもしれませんが),知名度が上がるほど反論も強くなっていきますが,基本的には,賛同者はそういった意見は無視して元の文章を使いますので,元の筆者の目的(自分の意見を広める)は達成されたことになります.

以上のようなことから,過激な発言や文章もそれなりの意味があり,その特性(メリットおよびリスク)を知った上でそういった文章を書くことは十分,有効的なことではないかなと思います.このようなことを考えると,過激な文章を書いている人たちが,一体どの程度,そういった戦略的な面を考えて書いているのか少し気になってきました.