私たちはアプリを作ると必ず身内にプレイしてもらって楽しんでいるかを確かめるわけですが、
友達が実際楽しんでいるのに全然ヒットしないということがよくあります。
いざアプリを差し出すと面白いのでしょうがアプリをダウンロードするには至らないというわけです。
ヒットするアプリは「みんながやるから自分もやりたくなる」のであって「面白いからやる」ものではないのです。アプリ発掘を専業とするメディアのライターのために作るべきではないということにもなります。
そのライターからお墨付きを得られればいいわけではありますが「我々が面白いと思っているからいい」という発想には落とし穴があるようです。
●やると面白くてもヒットにならない落とし穴
1.人が嫌がるモチーフ
そのむかし「蝿」というアプリがありまして実際やってみるとかなり面白いんです。
子供にやらせてみると2時間ぶっとうしで遊び倒します。
でも人が殺虫剤スプレーを持つときはそもそも嫌な時ですよね。
そういう気分を連想させてしまうとダウンロードには結びつかないようです。
2.慣れないデバイス機能を使う
ドゥードゥルジャンプのような傾きセンサーを平面につかうものは電車の中でもプレイできます。
でもジャイロセンサーをタテにつかうものは周りをきょろきょろするので怪しまれます。
家でひとりでやるのも自分が寂しくなります。
このような気をてらったような使い方は嫌がられるようです。
一斉を風靡したセカイカメラもコンセプトはとてもよかったですが、この理由であまり使われなかったのでしょう。
3.合コンネタ的なアプローチ
「合コンで盛り上がりそう」というアプリはたくさんありました。
でも実際の合コンの場はうるさいし、みんな話に夢中です。
合コンの主たる目的は「異性を落とすこと」であり「失笑を買う場」ではないわけです。
ひとは実にコンサバです。私たちは「合コンの会話にあがようなアプリ」を目指すべきであって
「合コンで使われる」という幻想はすぐに消し去った方が賢明なのでありました。
4.コマーシャル的な匂いのするもの
かつてエリッククラプトンがヤードバーズを脱退するときにつぶやいたのが「あのバンドはコマーシャル(商業主義)に陥っている」という言葉です。
どうやらヒトは宣伝の匂いを嗅ぎ分ける能力をもっているようです。
悪気がなくても自分の商売を持ち出すと総スカンをくらいます。
「映画タイトル」のアプリはことごとく失敗します。
レビューに「映画の宣伝ぽくってもったいない」なんてお気の毒がられることもあります。
その中には「宣伝アプリにしては面白い」とか言われる始末です。
どうやら人々の心の中に「宣伝は悪である」もしくは「宣伝アプリはしょぼい」という刻印が押されているようなのです。
でも私たちはめげてはいけません。
無料アプリは広告主の協賛でなりたっているので広告主は私たちの味方です。
こういったギャップを埋めることがアーティスト冥利につきるわけです。
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