相葉雅紀&見里朝希&まんきゅうが映画『PUI PUI モルカー』を語り尽くす!「世界観と作品の持つ力がすごいと思う」 | 超!アニメディア

相葉雅紀&見里朝希&まんきゅうが映画『PUI PUI モルカー』を語り尽くす!「世界観と作品の持つ力がすごいと思う」

愛くるしい姿で大人気の“モルカー”。ストップモーションアニメでお馴染みのモルカーたちが、今度はCGアニメーションになって大暴れ! モルカーたちの奮闘を描く映画『PUI PUI モルカー ザ・ムービー MOLMAX』が公開中。

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(左から)見里朝希、相葉雅紀、まんきゅう
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  • 『PUI PUI モルカー ザ・ムービー MOLMAX』メインビジュアル(C)見里朝希/PUI PUIモルカー製作委員会
  • 『PUI PUI モルカー』続編決定画像(C)見里朝希/PUI PUIモルカー製作委員会
  • 『PUI PUI モルカー ザ・ムービー MOLMAX』場面カット(C)見里朝希/PUI PUIモルカー製作委員会
  • 『PUI PUI モルカー ザ・ムービー MOLMAX』場面カット(C)見里朝希/PUI PUIモルカー製作委員会
  • 『PUI PUI モルカー ザ・ムービー MOLMAX』場面カット(C)見里朝希/PUI PUIモルカー製作委員会

愛くるしい姿で大人気の“モルカー”。ストップモーションアニメでお馴染みのモルカーたちが、今度はCGアニメーションになって大暴れ! モルカーたちの奮闘を描く映画『PUI PUI モルカー ザ・ムービー MOLMAX』が公開中だ。

モルカーの生みの親で本作では原案・総監修を務める映像作家の見里朝希さんは「モルカーの世界観はそのままに、よりパワーアップした」、本作の監督を務めたまんきゅうさんは「世界観は変えず、さらにモルカーの可能性を広げられる作品にしたい」と、それぞれの視点で作品への想いを語る。

さらに本作が長編アニメ初出演となる相葉雅紀さんが、「メニメニアイズカンパニー」のCEO役で出演。音響監督との熱いやり取りを「バトルでした!」と、茶目っ気たっぷりに振り返る。

相葉さん、見里さん、まんきゅうさんに、モルカー愛&意外な制作秘話をたっぷり語ってもらった。

[取材・文・撮影=双海しお]

■相葉雅紀の思い付きがCEOのセリフに!

――『PUI PUI モルカー』の生みの親であり、今作では原案・総監修を務める見里さんは、どういった思いでモルカーをCGアニメ化にしようと思ったのでしょうか。

見里 CGアニメーションでモルカーのカーアクションを見てみたい、ぜひ挑戦してほしいな、という思いがありました。
というのも、コマ撮りアニメーションは1秒のシーンを作るのに、24枚の写真を撮る必要がある。人形を動かした写真を撮って、さらにカメラワークをやりたいと思ったら、カメラも一緒に動かしながら撮って、それを24コマ分やらなくてはならないんですね。そこはどうしても、コマ撮りアニメーションならではの限界というものがあるなと感じていて。

その点、CGだとカメラワークに関しては自由度が高くなるんじゃないかなと。それに、もともとモルカーには映画パロディネタとかも入れていて、映画への憧れもありました。なので、せっかくならモンスターズエッグさん(CGアニメーションスタジオ)にゴリゴリにカメラを動かしたカーアクションを作っていただきたいとお願いしました。

――まんきゅうさんは監督として、相葉さんは声優として本作に携わっていますが、もともと『PUI PUI モルカー』にどんな印象をお持ちでしたか。

まんきゅう 放映が始まった2021年当初、「なんかすごい作品があるぞ」と周りの同業者たちもざわざわしていて(笑)。拝見してみたら、いやぁおもしろかったですね。一見するとかわいいんですが、世界観がしっかり作り込まれている。人間たちの浅はかな感じとか、社会テーマみたいなものも感じて。
純粋に作品もおもしろかったのですが、クリエイター側の立場としてはどちらかというと「すごい才能が現れたな」と。見里さんに対して衝撃を受けたことを今でも覚えています。

相葉 「これは子供たちに向けているけど、それを通り越した何かがある」というのを、僕は見てすぐ感じました(笑)。なんだかハッとさせられましたね。(テーマやストーリーに)深さがあるので、子供たちはどこまで感じ取るのかなというのも思いましたし、一緒に見ている大人がどう感じて、何に気付くのかなと。そういう深さを秘めているのが印象的でした。

――そこから実際に作品に参加したことで、印象が変わった部分や、モルカーに対して新たな発見はありましたか?

まんきゅう 逆に、印象を変えちゃいけないという共通認識として、スタッフの皆さんと作っていました。見里さんの作った世界観をそのままCGで再現しようというのが作品のスタートだったので、コマ撮りアニメをいかにCGで再現できるのかということに全集中しました。世界観を変えちゃいけない、プラス、さらにモルカーの世界観が広がって可能性が感じられるような作品にしたいなと思って作りました。

――相葉さんは声優としてモルカーの世界に入ってみていかがでしたか。

相葉 あの世界に入らせていただけてとてもうれしかったです。本当に細かいところで笑かしてくるんですよね。モルカー皆でロープを引っ張っているシーンなのに、一番後ろには実写の子がいたり(笑)。「ん?」と引っかかるところがたくさんあってエンタメ性があるし、シュールな世界観に「こうやってパンチを加えているんだ」という技術の高さにも感動しました。

まんきゅう (相葉さんが演じたCEO役のセリフの)「ポチっとな」がすごくおもしろい。

相葉 あれはまんきゅうさんが「ちょっと言ってみようか」って、いろいろなバージョンやりましたね(笑)。

まんきゅう 「ポチっとな」はテストレコーディングで相葉さんがやられていておもしろかったので、「採用しましょう」と。あんなに力強い「ポチっとな」は初めて聞きました。

――テストでの「ポチっとな」は、相葉さんの思いつきだったのでしょうか。

相葉 そうですね。小沼さん(音響監督の小沼則義さん)との掛け合いの延長線的な感じで、小沼さんに対してちょっとしたボケのつもりで言ったことを、まんきゅうさんが拾ってくださって。

――映画館で見る際は「ポチっとな」にも注目ですね。先ほど監督はモルカーの世界観を大切にすることを第一に制作されたとお話しされていました。見里さんは、完成した作品をご覧になっていかがでしたか?

見里 当初は、CGアニメ化、しかも人間が初めて喋るということで、新しい挑戦だし、どういう絵になるのか想像つかないところがあったんですよね。ただ、同じ頃にモンスターズエッグさんが、『PUI PUI モルカー』× 映画『トランスフォーマー/ビースト覚醒』スペシャルコラボ動画を制作されていて。モルカーがトランスフォームする映像が感銘を受けるくらいすごくよくて。これだったらいい映画になるんじゃないかという予感はありました。

モンスターズエッグさんは、過去にモルカーのアプリゲームのモデリングもされていて、モルカー独特の動きに対する解像度の高さを感じていたので、今作に関しても想像はつかないものの安心感はありました。
いざ完成した作品を見てみると、新しい試みはありましたが、世界観としてはこれまでのモルカーだと感じられましたし、人間のセリフも必要に応じて入っているので自然と見ることができました。セリフありの長編CGアニメーションというかたちですが、1つの表現として素晴らしい作品になったなと感じました。


《双海しお》
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