元々Google,Cygames,Massive Balck等に在籍していたメンバーが2017年に設立したスマホゲーム開発会社「鹰角网络(HYPER GRYPH)」が開発中の「明日方舟(Ark Nights)」が2度のβテストを経て中国2次元ユーザーから熱烈な支持を得ている。
この新作は「少女前線」のアートディレクター海猫氏がプロデューサーとして参画し、中国国内の2次元界隈のシニアクラスのチームが開発を行っているということもあって、既に「明日方舟(Ark Nights)」オフィシャルサイト、TapTap、bilibiliだけで累計70万人の事前予約を集めている。2018年中国産2次元スマホゲームの大本命と言えるだろう。
直近の動向としては、7月20日に2度目のβテストが行われたがβテストへの参加を希望するユーザーが多すぎてβテスト参加コードがTaobao上で転売される事態にまでなった。
その価格は400~500元を相場としつつ中には1000元を超える店もありその過熱ぶりが伺える。
「βテストに参加するためにそんなに熱量があるなんて凄いなぁ」と平和なコメントを残して事が収まれば良かったのかもしれないが、現実ではそうもいかず、βテストに参加できなかったユーザー達の不満がβテスト参加コードの抽選式の配布方法と配布量が少なすぎるという点に集中し、TapTap、bilibiliにて1~3星の低スコアのレビューが一気に増えるという現象を招いてしまった。
(βテスト参加コードの配布量は公開されていないものの、2度目のβテスト時で事前予約数30万前後だったので、仮に1/10と見立てて3万前後だろうか。それとももっと小規模のテストを予定していたとの報道もあるので配布量は更に少なかったのかもしれない。)
その後はβテストを体験したユーザー達の高評価とレビュー対策によって再び高い水準のレビュースコアに戻している。
βテストに参加できなかったユーザーから低スコアレビューがついてしまったのもタイトルに対する注目と期待の表れと言えるだろう。
ゲーム本体に話を向けると、本作の売りとなるのはUIを含めたデザイン力だ。
既にβテストを体験したユーザーからもデザインやUIに対する肯定的な意見が多くみられた。
ゲームデザインは「カード+α」志向で、バトルはタワーディフェンスがベースになっている。
ただしこれまでのタワーディフェンスバトルでは「キャラクタの布陣をセットして後は敵が倒されていくのを待つだけ。」という状況になりがちだったが、本作ではRTSの要素を取り入れ単調にならないよう工夫がされている。
また地形システムというバトルマップ上に箱を設置し移動ルートを変形させたり、キャラクタのスキルと組み合わせて天井から箱を落として敵を倒すといったギミックがありこれがバトルにより一層の刺激をもたらしている。
また、リリースに先駆けて各種プロモーション施策も開始されており上海Comicup魔都同人祭、成都CD21漫展、核聚变、萤火虫漫展などへの出展を行い高い人気を博している。
更にはこれに留まらず、グッズ制作・販売も開始していると言う。(ネットのブログなどを見ているとネット通販で購入したユーザーが包装の丁寧さにまず驚いていた。こういったコンテンツを大事にするところも日本ぽいと言うか2次元共通の文化なのだろう。)
事業者側の視点からすると確かにユーザーの期待値が高い内に先手を打ったプロモーションや販促活動を行えるに越したことはないが往々にしてそうもいかない事が多い。
そんな中それをやっている「鹰角网络(HYPER GRYPH)」は「明日方舟(Ark Nights)」に対する自信があるということなのだろう。
最後に「明日方舟(Ark Nights)」のTapTapページ(PVあり)とオフィシャルサイトのリンクを貼っておくので興味を持たれた御仁はぜひご一瞥のほどを。
PVを見て音楽と世界観も評価が高いのが良く分かりました。
「明日方舟(Ark Nights)」TapTapページ:https://www.taptap.com/app/70253
「明日方舟(Ark Nights)」オフィシャルサイト:https://ak.hypergryph.com/
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一部引用:http://youxiputao.com/articles/15507
(抜粋・翻訳:ゲーム大陸)