海外のカード事情
フランスで見かける「Carte Bleue(カルト・ブルー)」カードとは何か?
- 2024.03.14 @ 新着
- 海外のカード事情
フランスの街中を歩いていると、店頭の入口やレジ前にカードブランドロゴの上に「CB」と記載された見慣れないロゴを見かけます。CBはCarte Bleueの略でフランス生活には欠かせないものとなっていますが、今回は「Carte Bleue」というブランドについて詳しく見ていくと共に、フランスの決済事情についてお伝えします。
キャッシュカードとデビットカードの一体型カード
Carte Bleue(カルト・ブルー)は、フランス国内の各銀行が発行しているキャッシュカードとデビットカード機能を兼ね備えたカードです。フランス国民1人につき最低1枚は必ず所有しています。日本で言うと「Jデビット」に近いイメージです。
街中を歩いていると、店頭に青を貴重としたスティッカーに「CB」と書かれているロゴを見かけます。これが「Carte Bleue」が利用できる目印となります。基本的にフランスでは、スーパーマーケットやカフェ、駅の券売機、個人商店など、金銭的なやりとりが発生する場所では殆どの場所でこの「Carte Bleue」が利用可能です。
Carte Bleueはフランス生活に欠かせない支払手段
Carte Bleueはフランスの多くのお店で利用することができ、フランスの方は、金額の大小に関わらず電子マネーに近い感覚で大抵の支払いを「Carte Bleue」で行います。
日本の場合は現金決済が主流ですが、フランスでは逆に現金は20ユーロ前後(2400円前後)しか持ち歩きません。現金が足りなくなった時は街中にあるATMでその都度引き出して使います。街中には至る所にATMが設置されており、10ユーロ単位で引き出すことが可能になっていますので「お財布感覚」でATMが利用できます。
Carte Bleueがあれば現金を所持していなくても不便は感じませんが、逆にCarte Bleueがなければ不便を強いられることがしばしば発生します。
例えば駅の券売機で電車の切符を購入する際、日本とは異なりお札が利用できない機械が多く、Carte Bleueもしくは小銭での支払いになります。行先によっては小銭だけでは足りないことを考えるとやはり、Carte Bleueがなければ切符を買うことができません。
小切手も重要な支払手段
Carte Bleue以外にも「小切手」もフランス国内では重要な支払手段の1つになっています。
日本では「小切手」は馴染みのないものですが、ヨーロッパでは、デビットカードやクレジットカードの普及で利用率は低下傾向にありますが、重要な支払手段としてよく利用されています。フランスで銀行口座開設を行った際、多くの場合は小切手通帳も一緒にもらえます。
例えば、地方の個人店などで商品を購入する場合や開業医で医療費を支払う際に小切手を利用して支払いが可能です。また、友人など個人間でも小切手を利用することができます。
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