今回は、Raspberry Pi Zeroシリーズについて解説します!
Raspberry Pi Zeroを使いたいと思っている人や、値段や機能が気になっている人はぜひ参考にしてください。
Raspberry Pi Zeroとは?
Raspberry Pi Zeroシリーズは、Raspberry Pi(ラズベリーパイ)の中の低価格・省電力のシリーズモデルとなります。
サイズも非常にコンパクトで、フリスクサイズとも言われています。
Raspberry Pi Zeroシリーズには、
- ベーシックなモデルの「Raspberry Pi Zero」
- Wi-Fi/BLE機能のついた「Raspberry Pi Zero W」
- センサー類の取り付けに必要なGPIOが最初からハンダ付けされている「Raspberry Pi Zero WH」
の3種類が発売されています。
各Raspberry Pi Zeroの価格とスペックを比較
Raspberry Pi Zeroの種類や価格、スペックについては以下の通りです。
Raspberry Pi Zero | Raspberry Pi Zero W | Raspberry Pi Zero WH | |
---|---|---|---|
発売日 | 2017年2月 | 2017年2月 | 2018年1月 |
値段 | 約770円 | 約1,540円 | 約2,156円 |
CPU | Broadcom BCM2835 1.0GHz |
Broadcom BCM2835 1.0GHz |
Broadcom BCM2835 1.0GHz |
メモリ | 512MB | 512MB | 512MB |
無線機能 | なし | IEEE802.11 b/g/n 無線 LAN Bluetooth 4.1 / BLE |
IEEE802.11 b/g/n 無線 LAN Bluetooth 4.1 / BLE |
USBポート | 1(microUSB) | 1(microUSB) | 1(microUSB) |
イーサネット | なし | なし | なし |
GPIO | 40pin | 40pin | 40pin |
ストレージ | microSD | microSD | microSD |
大きさ | 65×30×5mm | 65×30×5mm | 65×30×5mm |
同じシリーズの中でも若干特徴が違うので、それぞれのモデルを詳しく解説していきます。
①Raspberry Pi Zero
Raspberry Pi Zeroは最もベーシックなモデルで、メーカーの標準価格も約770円とコンピュータとは思えない驚きの価格で提供されています。
ただし、日本で買う場合は、送料や手数料で高くなってしまいます。
このモデルは、ベーシックゆえにWi-Fi機能がなく、GPIOもハンダ付けが必要なので、この3つの中では上級者向けのモデルといえます。
機能が制限されている分だけ、最も省電力という特徴もあります。
②Raspberry Pi Zero W
Raspberry Pi Zero Wは、Raspberry Pi ZeroにWi-FiとBluetoothの無線機能がついたモデルとなっています。
無線機能が搭載されているRaspberryの中では、最も手に入れやすい価格のモデルと言えるでしょう。
③Raspberry Pi Zero WH
Raspberry Pi Zero WHは、Raspberry Pi ZeroにGPIOが最初からハンダ付けされたモデルとなっているため、この3つの中では、最も手間をかけずに扱うことができます。また、拡張性のあるおすすめのモデルです。
ここまで、Raspberry Pi Zeroについて比較してきましたが、そもそも価格は気にしない、多少大きくてもいい!という方は、Raspberry Pi 3 Model B+をお勧めします。
Raspberry Pi Zeroは、省電力やコンパクトなサイズを重視している方向けのシリーズですね。
Raspberry Pi Zero WHの購入方法
Raspberry Pi Zeroは海外の製品なので、購入するには海外から取り寄せるか、取扱店から購入する方法になります。
また、皆さんおなじみのAmazonから購入することもできますね。
Raspberry Pi Zero WH 基板
他にも、スターターキットやケースもセットで販売しているショップもあります。
Raspberry Pi Zero WH コンプリートスターターセット
初めてRaspberry Piを購入されるという方は、スターターキットと一緒に購入されると楽だと思います。
Raspberry Pi Zeroでできること
続いて、Raspberry Pi Zeroでできることをまとめてみました。
ルーター
Raspberry Pi Zero WやRaspberry Pi Zero WHは無線機能を持っているので、無線ルーターとしても構築が可能です。
IoTのエッジデバイス
Raspberry Pi Zero シリーズの特徴として、省電力が挙げられます。
そのため、場合によっては、バッテリーでの駆動が必要となるIoTのエッジデバイスとしても重宝します。
センサーからデータを収集し、処理したものをサーバーに送るなんてことも可能です。
監視カメラ
Raspberry Pi Zeroは監視カメラとしても利用できます。
ただ撮影し記録するだけでなく、Raspberry Piの中で画像処理をさせることも可能なため、撮影の対象によってアラートを出すなど、オリジナルのカスタマイズを行うことも可能です。
この際に、機会学習などと組み合わせることで、より精度の高い判別を行うこともできます。
Raspberry Pi専用のカメラモジュールも発売されているので、組み込みも容易にできます。
Raspberry Pi Zeroの初期設定方法については、以下の動画をご参照ください。
Raspberry Piに興味のある方は下記の記事もぜひ参考にしてみてください。
Raspberry Pi Zeroシリーズについてまとめ
今回は、Raspberry Piの中でも小型で安価なRaspberry Pi Zeroシリーズについて解説しました。
Raspberry Pi Zeroは安いので初心者でも手が出しやすく、初めてRaspberry Piを使ってみようという方に非常におすすめです。
ぜひこの機会にRaspberry Pi Zeroを手に入れて、気軽に開発を進めてみてください。