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試験制度・勉強法に関するQ&A(28)
簿記3級は、企業会計に関する基本的な知識が問われる検定試験です。
- 簿記1級
- 簿記2級
- 簿記3級
- 簿記初級・原価計算初級
低
商売の基本となる仕入・売上取引だけでなく、小規模な株式会社でよく行われる「固定資産の売買」や「各種費用の処理」など、実務でもそのまま使える企業会計の基礎知識を広く・浅く・効率よく学ぶことができます。
簿記の資格試験は主催者別に4種類あります。
試験名 (通称) |
試験種別 | 試験級 | 知名度 | 社会的評価 | 主催者 |
---|---|---|---|---|---|
日商簿記検定 (日商簿記) |
公的資格 | 初級・3級 2級・1級 |
高 | 高 | 日本商工会議所 (および各地商工会議所) |
簿記能力検定 (全経簿記) |
公的資格 | 基礎・3級・2級 1級・上級 |
中 | 中 | 全国経理教育協会 |
簿記実務検定 (全商簿記) |
民間資格 | 3級・2級・1級 | 中 | 低 | 全国商業高等学校協会 |
簿記能力検定 (日ビ簿記) |
民間資格 | 3級・2級・1級 | 低 | 低 | 日本ビジネス技能検定協会 |
4つの中で一番おすすめなのは日商簿記検定(日商簿記)です。検定試験自体に歴史・伝統があり、主催団体(日本商工会議所)の信用度・知名度も高く、また社会的評価も4つの中で一番高いため、就職活動を控えた大学生や転職を考えている社会人の方に特におすすめします。
簿記能力検定(全経簿記)は、日商簿記検定と比べると知名度・社会的評価はやや落ちますが、文部科学省が後援していて、かつ、最高峰の上級試験合格者には税理士試験の受験資格が授与されるため、日商簿記検定に次ぐ人気を誇っています。
簿記実務検定(全商簿記)は商業高校の生徒さん向けの試験、簿記能力検定(日ビ簿記)は資格の大原で学ぶ生徒さん向けの試験です。どちらも試験というよりは内部テスト的な位置づけになるため、一般の受験生が受験する機会は少ないです。
受験資格は特にありません。性別や年齢、国籍などを問わず誰でも受験することができます。
2020年度までの簿記3級の受験者数は年間約30万人、平均合格率は約40%です。年度別・試験回別の詳細なデータは、簿記3級とはのページでまとめています。
簿記3級は入門的な位置づけの資格です。しっかり勉強に取り組めば決して難しい試験ではないので、仕事や家事・育児との両立も可能です。
簿記3級の市販テキスト・通信教育などは簿記の知識がゼロの方(=初学者)を想定して作られているため、簿記3級の前に簿記初級・原価計算初級を勉強する必要はありません。いきなり簿記3級の勉強から始めても全く問題ないです。
ちなみに、簿記初級は2017年4月、原価計算初級は2018年4月に追加された級です。どちらも試験というよりは研修の内部テスト的な位置づけで利用されることが多いため、一般の受験生が受験する機会は少ないです。
簿記3級の合格に必要な勉強時間(標準学習時間)は、受験生の地頭の良さや簿記との相性、運などによって大きく異なりますが、一般的には(知識がゼロの状態から)100時間前後と言われています。
勉強期間は、1日1時間勉強すると3か月~4か月、1日2時間勉強すると1.5か月~2か月、1日3時間勉強すると1か月~1.5か月ぐらいがひとつの目安になります。
大学の推薦入試・就職活動・転職活動にある程度は役立ちます。簿記3級の合格が「企業会計に関する基本的な知識を有していること」の証明になるからです。
ただし、簿記の資格を武器にして大学の推薦入試・就職活動・転職活動をしたい方や経理職に就きたいと考えている方は、がんばって簿記2級以上の合格を目指しましょう。さらに評価が上がります。
経理職の正社員の採用にあたっては、資格の有無よりも実務経験が重要視されるケースが多いです。
未経験の場合、簿記3級の合格だけではアピールが弱いので、簿記2級以上に合格したうえで採用面接に臨むことをおすすめします。
簿記3級は独学で合格可能です。むしろ独学をおすすめします。
「試験の内容がそこまで難しくない」「市販教材・WEB情報サイトが充実している」ため、ほとんどの受験生が独学で勉強・合格します。
過去に独学で挑戦して挫折してしまった方や勉強があまり得意ではない方は、通学講座や通信講座を利用するのもアリだと思います。
いきなり申し込むのではなく、まずは複数の学校のパンフレットを請求して内容・受講料をじっくり比較考量して、自分に一番合いそうな講座を選びましょう。
なお、資格の学校TACには通信講座と独学の良いとこ取りをした「独学道場」というハイブリッド講座もあります。プロの力を借りたい、でも受講料はなるべく安く抑えたい…という方におすすめです。
「基礎教材(1冊~2冊)」と「電卓」と「筆記用具」の3点が必要です。独学の場合、初期費用は3,000円~ぐらいが一般的です。
テキスト(教材)は、サイズやレイアウト、色使いなどを実際に自分の目で確かめて購入するのが一番です。
ただ、近くに大きな書店がないという方や、書店に行っても種類が多すぎて選ぶのが難しいという方もいらっしゃると思います。
私が実際に内容を確認したうえで自信を持っておすすめできるテキスト(教材)を、おすすめテキスト(教材)のページで詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてください。
上位資格(簿記2級以上)にステップアップする予定がない方は、1,000円前後の安い電卓でじゅうぶんです。無理して高価な電卓を買う必要はありません。
一方、上位資格にステップアップする予定の方は、最初からある程度しっかりした電卓を買うことをおすすめします。コスパ・性能のバランスが良いのは3,000円~5,000円ぐらいの電卓です。
私が実際に購入・使用したうえで自信を持っておすすめできる電卓を、おすすめ簿記電卓のページで詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてください。
簿記3級の試験問題は大問3つ(第1問・第2問・第3問)で構成されています。3問とも商業簿記の問題が出題されます。
- 第1問:仕訳問題が15問
- 第2問:勘定記入や帳簿記入、補助簿の選択など
- 第3問:財務諸表や精算表、決算整理後残高試算表の作成など
配点は第1問が45点、第2問が20点、第3問が35点で合計100点満点です。合格ラインは70点なので、70点以上が合格、69点以下が不合格になります。
簿記3級の第1問では、仕訳が15問(1問3点)出題されます。合計45点も配点される割には基本的な内容の問題が多く、出題パターンも限られているため仕訳対策が効果的です。
簿記業界では「仕訳を制する者が簿記3級を制する!」という格言があるくらい仕訳は重要なので、簿記検定ナビの重要仕訳TOP100や、市販の仕訳教材・アプリなどを使って万全の対策をしておきましょう。
簿記3級の第2問は(1)(2)の大問2つで構成されていて、(1)では勘定記入や帳簿記入、(2)では補助簿の選択や伝票会計、語群選択などの問題が出題されます。
配点は(1)(2)をあわせて20点です。各論点の出題パターンはある程度決まっているため、基本レベルの問題を使った反復練習が最も効果的です。
簿記3級の第3問では、財務諸表(貸借対照表と損益計算書)を中心に、精算表や決算整理後残高試算表などの作成問題が出題されます。
配点は35点です。解答にあたって処理する未処理事項・決算整理事項は出題パターンがある程度決まっているため、第2問と同様に基本レベルの問題を使った反復練習が最も効果的です。
間違いノート(ミスノート)は「あなた専用の弱点克服教材」です。作り方・使い方を間違えなければ最強の学習ツールになるので、ぜひ作って有効活用してください。
作り方のポイントは「作るのに時間をかけすぎない」「要点のみを完結にまとめる」の2点です。自分がよく間違えてしまうところ、理解があやふやなところだけをピックアップして簡潔にまとめましょう。
使い方のポイントは「細切れの時間を有効活用する」「こまめに何度も目を通す」の2点です。5分、10分といった細切れの時間を有効活用して、とにかく何度も目を通してください。いつの間にか自然と理解できるようになります。
仕訳対策は必要です。
簿記3級の第1問では仕訳が15問(1問3点)出題されますが、合計45点も配点される割には基本的な内容の問題が多く、出題パターンも限られているからです。
また、仕訳対策は第1問だけでなく第2問・第3問の解答スピードアップにも寄与するため、費用対効果が抜群です。簿記検定ナビの重要仕訳TOP100や、市販の仕訳教材・アプリなどを使って万全の対策をしておきましょう。
2020年度までの試験では過去問対策が必須でしたが、2021年度の試験から問題用紙が回収されることになってしまったため、過去問を使った学習ができなくなりました。
ただ、簿記検定ナビで無料配布している簿記ナビ模試や市販の予想問題集などでじゅうぶん代用できますので、これらの教材を有効活用して本試験レベルの力を養ってください。
日商簿記検定の試験問題(過去問)は非公開です。
簿記3級の出題予想は、簿記検定ナビの出題予想のページで詳細を公開しています。また、市販の予想問題集にも出題予想が掲載されているので、受験前に確認しておきましょう。
簿記3級の予想問題(模試)は、簿記検定ナビの簿記ナビ模試のページで無料公開しています。
問題用紙・答案用紙・解答のPDFだけでなく、各問題ごとの詳細な解説もご用意しております。学習の総まとめにぜひご利用ください。
簿記3級の試験形態は「統一試験(ペーパー試験)」と「ネット試験」の2種類があります(※一部の企業・教育機関などを対象にした「団体試験」もありますが、自由に受験できるものではないためここでは説明を割愛します)。
統一試験は1年度に3回(6月・11月・2月)実施されます。受験を希望する地区の商工会議所に直接申し込み、商工会議所が指定した試験会場で受験する形になります。
一方、ネット試験はいつでも好きな時に好きな場所で受験できます。WEB上の申込専用ページから申し込み、受験生が希望する試験会場(テストセンター)で受験する形になります。
統一試験とネット試験の共通点・相違点は、簿記3級とはのページで詳しくまとめています。
統一試験・ネット試験の試験範囲は同じです。試験範囲だけでなく、受験料(2,850円)や試験時間(60分)も同じです。
簿記3級の統一試験・ネット試験の合格の価値は同じです。
たまに「(受験機会が1年度に3回しかない)統一試験のほうが合格の価値が高い!」と豪語する方がいらっしゃいますが、簿記の基本的な知識を有している証明に上も下もありません。
どちらも簿記3級の合格に変わりはないので、試験の形式にこだわらずになるべく早く合格して次のステップに進みましょう。
統一試験は問題用紙・下書用紙・答案用紙を机に並べて解答できるため、視点移動が小さくて解きやすいのが大きなメリットです。一方、試験日が予め決まっていること、合格発表までに時間がかかることの2点がデメリットです。
ネット試験はいつでも好きな時に好きな場所で受験できること、試験終了後すぐに合否がわかることの2点が大きなメリットです。一方、解答にあたってPCのモニターと机上の下書用紙を行ったり来たりする形になるため、視点移動が大きくてやや解きづらいのがデメリットです。
どちらも一長一短がありますが、「いつでも好きな時に好きな場所で受験できる」というメリットはかなり大きいのでネット試験をおすすめします。
統一試験(ペーパー試験)に関するQ&A(24)
簿記3級の統一試験は、1年度に3回(6月・11月・2月)実施されます。受験を希望する地区の商工会議所に直接申し込み、商工会議所が指定した試験会場で受験する形になります。
問題用紙・下書用紙・答案用紙を机に並べて解答できるため、視点移動が小さくて解きやすいのが大きなメリットです。一方、試験日が予め決まっていること、合格発表までに時間がかかることの2点がデメリットです。
簿記3級の統一試験の受験料は、ネット試験と同額の2,850円(税込)です。
なお、申込方法・支払方法によっては数十円~数百円の手数料が発生することがあります(※商工会議所によって異なります)。申込時に詳細をご確認ください。
簿記3級の統一試験は、1年度に3回(6月の第2日曜日、11月の第3日曜日、2月の第4日曜日)実施されます。
なお、試験の開始時刻は午前9時です。
受験を希望する地区の商工会議所に直接申し込みます。
なお、申し込む商工会議所は受験生が自由に選択することができます。自宅の最寄りの商工会議所はもちろん、職場・実家の近くの商工会議所や遠方の商工会議所に申し込むことも可能です。
簿記3級の統一試験の申込期間・申込方法は商工会議所ごとに異なります。受験を希望する地区の商工会議所のサイトにて詳細をご確認ください。
簿記3級の統一試験は(申し込む商工会議所を自由に選ぶことはできますが)試験会場を自由に選ぶことができません。商工会議所が指定した試験会場で受験する形になります。
簿記3級の統一試験は、原則として申込後の受験日・受験級の変更、受験料の返還請求(キャンセル)はできません。
簿記3級の受験にあたって特別の対応・配慮が必要な方(ex.障がいをお持ちの方、妊娠中の方)や、車いす・補聴器・ルーペなどを利用する方は事前に申請する必要があります。
受験する商工会議所によって必要な手続きや申請書類などが異なるので、受験を希望する地区の商工会議所に(試験に申し込む前に)直接お問い合わせください。
簿記3級の統一試験は、1日に1回または2回実施されます(※商工会議所ごとに異なります)。
ただ、1日に2回実施される場合であってもどちらか片方しか受験できないため、簿記3級の統一試験を同一日に複数回受験することは不可能です。
簿記3級は午前(9時~)、簿記2級は午後(13時30分~)に実施されるため、簿記3級と簿記2級の統一試験を同一日にダブル受験することは可能です。
簿記3級の統一試験の試験時間は60分です。ネット試験と同じです。
絶対に必要な持ち物は「写真付きの身分証明書」「電卓(※そろばんでもOK)」「筆記用具(シャーペン・シャー芯・消しゴム)」の3点です。
掛け時計が設置されていない試験会場もあるため「腕時計」も忘れずに持参しましょう。なお、外部との通信が可能な腕時計型情報端末(アップルウォッチなど)は使用することができません。
定刻になると、まず試験監督が注意事項を読み上げます。次に冊子(問題用紙・下書用紙・答案用紙を一冊に綴じ込んだもの)が配られます。
冊子がすべて配られ、かつ、冊子に受験番号・氏名・生年月日を記入する作業を全員が完了したことを試験監督が確認したタイミングで試験が始まります。
試験開始からちょうど60分後に試験が終了します。試験監督が全員分の冊子の回収を確認したタイミングで解散になります。
簿記3級の統一試験では、カンマの有無は採点に影響しません。金額にカンマを付けていなくても、金額があっていれば正解になります。
ただ、3桁ごとにカンマを付けるのは簿記・会計の世界では常識ですし、付けるメリットはあっても付けないメリットは特にないので必ず付けましょう。
途中入室(遅刻)は原則として認められません。
途中退室は試験開始30分後から試験終了10分前まで認められます。また、トイレなどで一度途中退室した場合、原則として再入室することはできません。
A4サイズ1枚分の白紙が冊子(問題用紙・下書用紙・答案用紙を一冊に綴じ込んだもの)の最後に付いていて、表と裏の両方を自由に使うことができます。
足りなくなったからといって追加でもらうことはできないので、問題用紙の余白もうまく使って解答しましょう。
簿記3級の統一試験では、試験終了時に冊子(問題用紙・下書用紙・答案用紙を一冊に綴じ込んだもの)が回収されます。よって、問題用紙・下書用紙を持ち帰ることはできません。
簿記3級の統一試験は、試験終了時に冊子(問題用紙・下書用紙・答案用紙を一冊に綴じ込んだもの)が回収されます。また、模範解答も公表されないため自己採点するのはかなり難しいです。
簿記3級の統一試験の模範解答は公表されません。
簿記3級の統一試験の合格点は、100点満点中70点です。70点以上が合格、69点以下が不合格になります。
簿記3級の統一試験の合格発表は、試験日の翌日の2週間後から順次行われます。
発表日時・発表方法は商工会議所によって異なるため、受験を希望する地区の商工会議所のサイトにて詳細をご確認ください。
簿記3級の統一試験の合格者には、紙の賞状が授与されます。
合格証書の受取方法(ex.商工会議所の窓口、郵送)は商工会議所によって異なるため、受験を希望する地区の商工会議所のサイトにて詳細をご確認ください。
合格証書を再発行してもらうことはできません。失くさないように大切に保管しましょう。
万が一、合格証書を失くしてしまった場合は合格証明書(A4大)を有料で発行してもらうことができます。受験した商工会議所または最寄りの商工会議所にお問い合わせください。
日商簿記検定の正式名称は「日本商工会議所及び各地商工会議所主催簿記検定試験」です。
ただ、履歴書に「第▲▲▲回 日本商工会議所及び各地商工会議所主催簿記検定試験 3級合格」と書くのは長すぎるので、「第▲▲▲回 日商簿記検定試験 3級合格」と一部を省略して簡潔に書くことをおすすめします。
ネット試験に関するQ&A(27)
簿記3級のネット試験は、いつでも好きな時に受験できます。WEB上の申込専用ページから申し込み、受験生が希望する試験会場(テストセンター)で受験する形になります。
いつでも好きな時に好きな場所で受験できること、試験終了後すぐに合否がわかることの2点が大きなメリットです。一方、解答にあたってPCのモニターと机上の下書用紙を行ったり来たりする形になるため、視点移動が大きくてやや解きづらいのがデメリットです。
簿記3級のネット試験の受験料は、統一試験と同額の2,850円(税込)です。
ただし、試験の実施機関であるCBT-Solutionsに支払う事務手数料550円(税込)が必ず発生するため、実質的な受験料は3,400円(=2,850円+550円)になります。
簿記3級のネット試験の実施日は各テストセンターごとに異なりますが、統一試験の試験日の前後数日の「施行休止期間」とお盆・年末年始以外は基本的に毎日実施されます。
簿記3級のネット試験の申込期間は各テストセンター共通です。試験日の3日前までと決まっているため、例えば、4月13日に受験したい場合は4月10日までに申し込む必要があります。
簿記3級のネット試験の申込方法は各テストセンター共通です。WEB上の申込専用ページから申し込む形になります。
簿記3級のネット試験は、試験日時だけでなくテストセンター(試験会場)も自由に選ぶことができます。ただし、申込時点ですでに満席のテストセンターを選ぶことはできません。
簿記3級のネット試験の申込後の変更・キャンセルは、試験日の3日前まで可能です。2日前以降の変更・キャンセルはできません。
例えば、4月13日に受験する場合は4月10日までなら変更・キャンセルが可能ですが、4月11日以降の変更・キャンセルはできません。
なお、受験料を支払ったあとにキャンセルする場合は、所定のキャンセル料(1,100円~)を差し引かれた残額が返金されます。
簿記3級の受験にあたって特別の対応・配慮が必要な方(ex.障がいをお持ちの方)や車いす・補聴器・ルーペなどを利用する方は、受験希望日の14日前までにハンディキャップ受験申請書を提出する必要があります。
手続きの流れや申請書類などの詳細につきましては、(試験に申し込む前に)株式会社CBTソリューションズの「受験サポートセンター」に直接お問い合わせください。
簿記3級のネット試験は同一日に重複して予約することができないシステムになっているため、同一日に複数回受験することはできません。また、複数日をまとめて予約することもできません。
次の予約が可能になるのは、試験日の翌日から3日後以降です。例えば、4月13日に受験した場合、次の予約ができるのは4月17日以降、選択できる試験日時はさらに3日後の4月20日以降になります。
ネット試験は試験日時を自分で決めることができるため、試験時間がかぶらないようにうまく調整すれば、同一日に簿記3級と簿記2級をダブル受験することは可能です。
簿記3級のネット試験の試験時間は60分です。統一試験と同じです。
絶対に必要な持ち物は「本人確認書類(写真付きの身分証明書など)」「電卓(※そろばんはNG)」の2点です。
「筆記用具」は試験会場で用意されたもの(ボールペンなど)を使うので不要です。また、試験の残り解答時間はPCの画面上に常に表示されるため「腕時計」も不要です。
簿記3級のネット試験では、金額の3桁ごとにカンマ(コンマ)が自動入力されます。よって、金額にカンマ(コンマ)を付ける必要はありません。
簿記3級のネット試験を受験する場合、まずは試験開始の5分前までに試験会場の受付に行きます。
受付で名前を告げて身分証明書を提示すると注意事項が書かれた紙を渡されるので、その場で内容を確認して必要事項を記入して提出します。
次に、試験会場のPCに入力するID・パスワードなどが書かれた「受験ログイン情報シート」を渡されます。内容を確認し、身分証明書・電卓以外の荷物を指定されたロッカーに預け入れます。
A4サイズの白紙の下書用紙2枚と筆記用具(ボールペンなど)を受け取って試験会場に入室し、指定された席に座ります。
PCに「受験ログイン情報シート」に記載れているID・パスワードを入力し、受験上の注意事項などを再度確認したうえで(各自のタイミングで)試験を開始します。
試験終了のボタンをクリックするか、解答時間がゼロになると試験が終了します。その場で結果が表示されるので、印刷ボタンを押して試験会場を出ます。
受付にて下書用紙・ボールペンを返却するとともに、スコアレポート(成績表)を受け取ります。最後にロッカーから荷物を取り出して、ロッカーのカギを返却して終了です。
画面表示がおかしい場合は、試験監督にその旨を伝えてください。すぐに対応してくれます。
なお、PCの画面上の表示がおかしい場合(ex.一部の表示が崩れている、金額を入力できない)は、いったん次の問題に進んでからもう一度戻ると直ることがあります。
途中入室(遅刻)は原則として認められません。ただし、災害や公共交通機関の遅れによる遅刻の場合は、遅延証明書の原本を提出することにより特別に対応してもらえることがあります。
途中退室はできません。トイレなどで途中退室する場合は、試験を終了する必要があります。また、いかなる理由があっても試験会場に再入室することはできません。
簿記3級のネット試験では、A4サイズの白紙が2枚配られます。
簿記3級のネット試験では、試験終了後に下書用紙・筆記用具が回収されます。よって、下書用紙を持ち帰ることはできません。
簿記3級のネット試験は、試験終了後に下書用紙が回収されます。また、模範解答も公表されないため自己採点するのはかなり難しいです。
スコアレポート(成績表)を受け取るためには、試験終了時に印刷ボタンをクリックする必要があります。
簿記3級のネット試験の模範解答は公表されません。
簿記3級のネット試験は、試験終了後すぐに合格発表が行われ、試験結果がPC画面に表示されます。
なお、試験結果のページには大問ごとの点数・合計点・試験の合否は表示されますが、各問題の正解・不正解や配点箇所などは表示されません。
簿記3級のネット試験の合格点は、100点満点中70点です。70点以上が合格、69点以下が不合格になります。
簿記3級のネット試験の合格者には、デジタル合格証(PDF形式)が授与されます。
スコアレポート(成績表)に記載されたQRコードをスマホなどのカメラで読み込むと、デジタル合格証が保管されているページにアクセスすることができます。お手持ちのスマホなどにデジタル合格証をダウンロードして、閲覧・印刷することも可能です。
簿記3級のネット試験の合格者には、デジタル合格証(PDF形式)が授与されます。紙の賞状は授与されませんし、合格後に請求することもできません。
どうしても紙の賞状が欲しい場合は、ネット試験ではなく統一試験を受験・合格する必要があります。
簿記3級のネット試験の合格証書はデジタルデータ(PDF形式)なので、統一試験で授与される紙の賞状とは異なり「再発行」という概念はありません。
デジタル合格証は、スコアレポートに記載されたQRコードまたはマイページの申込・受験履歴内からいつでも表示・ダウンロードすることが可能です。
日商簿記検定の正式名称は「日本商工会議所及び各地商工会議所主催簿記検定試験」です。
ただ、履歴書に「▲▲▲▲年度 日本商工会議所及び各地商工会議所主催簿記検定試験 3級合格」と書くのは長すぎるので、「▲▲▲▲年度 日商簿記検定試験 3級合格」と一部を省略して簡潔に書くことをおすすめします。
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