はてなブログでは未来日付の記事は「原則としては」書かないことにします、他(追記あり)

【最初に追記(2019年2/15記載)】
bogus-simotukareのブログということでココログにもブログを作ったので紹介しておきます。
ただ「今のところはてなの方が書きやすい(ココログだと脚注のつけ方がよく分からない、エンターキーで改行すればはてなだとそのまま改行になるが、ココログだとそうならない)」ということではてなの方で書くことが多いかと思います。
【追記終わり】
【2022年2月6日追記】
北朝鮮拉致問題で「大きな動きのあった年」に「何があったか」を振り返る - bogus-simotukareのブログとして未来日付の記事を書きましたが、「拉致が一定の解決を見た日(あるいは家族会が、蓮池透氏と和解し、救う会と絶縁し正常化した日)」には削除の予定です。
 https://bogus-simotukare.hatenadiary.jp/entry/2022/01/22/151801については「いったん書いた」ものの、「残しておくほどの記事でもないかな」と考えが変わったので削除することにします。
【追記終わり】
【2023年6月9日追記】
 「紙屋研究所」名義で俺に悪口雑言するコメントがつきましたが
1)「ブログでしか物が言えない内弁慶は黙れ」云々と「内容が無内容」
2)本物の紙屋がすこぶる怪しい(掲載してることが紙屋への風評被害になりかねない)
と思い削除しました。
【追記終わり】
 bogus-simotukareのブログでは未来日付の記事も書いていたのですが、はてなブログだと未来日付記事がたくさんあると、新規記事を書いてもそれが目立たず非常に見づらい気がするので、基本的には未来日付記事は書かないことにしたいと思っています。なお、この文章は2019å¹´1月28日に書いています(これは、目立つところに置いた方がいい「お断りの文章」なので未来日付の記事ですが。なお、俺が勘違いしてるのかもしれませんが「あまり遠くの未来日付」だといろいろと作業が厄介な様なので「2019å¹´1月28日の約1年後」にしています。しかし、当然ながら、冒頭にいつも表示される様に適宜、日付の設定は変更する予定です)。
 http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/25000101/1256334886:title(残念ながらはてなダイアリーが消滅したのでリンク切れ。sorarisu0088氏への謝罪文)ですが、id:Bill_McCrearyさんのご教示(2019年8/18)によれば結局はてなダイアリーは2019年7月末日でなくなったそうです(事前に連絡がなかったか、連絡があったが小生が見落としていたのでしょう。それにしても全削除の決定が随分早かったなと言う気はします。もちろん停止したサービスをそのようにすることは予想できたことではありますが)。
 id:Bill_McCrearyさんご教示ありがとうございます。
 以前、

1)はてな社の方針では当面、はてなダイアリー記事は「更新やコメントはできないが」記事自体は残る
(もちろん、最終的にははてな社が「やはり削除」という方針にする可能性もゼロではないでしょうが将来的な問題はひとまずおきます。その場合、さすがにはてな社は事前広報くらいするでしょう。その場合はこちらに謝罪文を移そうとは思います)
2)はてなブログにまで過去の恥をさらしたくない(まあ俺個人のくだらない感情論ですが)
つうことで、まあこの記事での「謝罪相手」である御仁が「どうしてもブログにまで謝罪文そのものを残せ」と言ってくるならまた話も別ですが、「ここにお断りの文章を載せること」で「謝罪文そのもの」はここにはひとまず載せないことにします。

としたので「弱ったな」というのが正直な感想です。本当に「過去のはてなダイアリー」がきれいすっかりなくなっている上に、小生はこの謝罪文を別に「ワード文書など他の文書」の形で保存していません。なので謝罪文を正確に復元しようがない。
 無理に思いつきででっちあげてもかえって問題でしょう。つうことでsorarisu0088氏から「こういう文面で乗せろ」つう要望がない限り、とりあえずこのままにしておこうかと思います(こちらから彼に問い合わせるのは挑発行為と認識される危険性がある気がするのでそれはしません。彼が小生に対して何のアプローチもしなければ、今の彼にとって小生が「どうでもいい存在である」ということなのでしょうから)。「sorarisu0088氏と小生が過去にトラブって、小生が非を認め謝罪文を掲載した」ということだけはここに指摘しておくので、それでご容赦、ご勘弁願いたいと言うのが正直な感想です。

【2019年1月29日追記】
 早速、移行後、コメント設定を修正。
 コメントは通常設定だと「はてなユーザー」という設定ではてなユーザーしかコメントできないようですね(コメントするときははてなのID、パスワードでログインする)。
 当然(?)ながら「俺にとってはてなユーザーにコメント者を限定する理由がない」、というか従来コメント頂いていた方々はおそらく「ほとんどがはてなユーザーじゃない」ので「ゲスト(誰でもコメント可能)」に変更します。しかし通常設定は「ゲスト」であるべきじゃないんですかね。
 俺みたいなうっかりは「はてなユーザー設定」に気づかず、「何で移行前にコメントしてくれた方たちがコメントしてくれないんだろうな」と悲しむという皮肉なことになりかねません。いや「はてなユーザーを増やしたい」という企業の立場からは、一理ある「通常設定」でしょうけどね。
 「はてなブログーユーザーの利便性をなんだと思ってるんだ!」つう反発は感じます。

北朝鮮拉致問題で「大きな動きのあった年」に「何があったか」を振り返る

 拉致限定であり、「金丸訪朝(1990年)」「南北朝鮮国連ダブル加盟(1991年)」「カーター訪朝による米朝合意(1994年)」「金大中・金正日首脳会談(2000年)」「トランプ・金正恩首脳会談(2018年)」など『拉致と直接関係ない』北朝鮮ニュースは取り上げません(北朝鮮による日本人拉致問題 - Wikipedia参照)。赤字が朝鮮半島関係です。

【1977年:横田めぐみ拉致など拉致事件の発生(福田赳夫内閣:外相は日中平和友好条約(1978年)を締結した園田直氏(大平、鈴木内閣でも外相)など)】
1977年 - Wikipedia、1977年の日本 - Wikipedia
◆1月20日
 カーター大統領就任。
◆1月27日
 ロッキード事件丸紅ルート初公判。31日全日空ルート初公判。
◆6月13日
 全米女子プロゴルフ選手権で樋口久子が優勝、日本人初の世界タイトルを獲得。
◆7月13日
 津地鎮祭訴訟の最高裁判所大法廷判決
◆7月17日
 キャンディーズが日比谷野外音楽堂で行われたコンサートで「普通の女の子に戻りたい」と解散することを宣言
◆8月12日
 文化大革命終結宣言
→なお、毛沢東の死去は1976年9月9日。四人組の逮捕は1976年10月6日。文革で失脚していた鄧小平の復活(党副主席、副首相、人民解放軍総参謀長への就任)は1977年7月。
◆9月3日
 巨人の王貞治選手が対ヤクルト戦でホームラン世界新記録の756号を達成
◆9月5日
 国民栄誉賞が創設される。王貞治が第1回目の受賞者
◆9月28日
 ダッカ日航機ハイジャック事件が発生。
◆10月1日
 経営難に陥っていた安宅産業を伊藤忠商事が吸収合併
◆10月15日
 長崎バスジャック事件で犯人1名を射殺、人質は全員無事
◆11月19日
 エジプトのサダト大統領がイスラエルを訪問(アラブ諸国の元首として初のイスラエル訪問)。
◆11月22日
 プロ野球ドラフト会議でクラウンライターライオンズが法政大学の江川卓を指名するも、江川本人が12月3日に拒否(江川事件の始まり)
◆12月3日
 横浜市の飛鳥田一雄市長が日本社会党委員長就任を受諾。
◆12月25日
 喜劇王、チャールズ・チャップリン死去(享年88歳)

【1988年:橋本敦質問及びそれに対する梶山国家公安委員長、宇野外相答弁(政府が初めて公式に北朝鮮拉致疑惑を認める)(竹下内閣:外相は宇野宗佑氏(後に首相))】
1988年 - Wikipedia、1988年の日本 - Wikipedia
◆2月6日
 衆議院予算委員会で浜田幸一予算委員長が日本共産党の宮本顕治議長について「殺人者」と不規則発言。委員長辞任(2月12日)に追い込まれる
◆2月25日
 韓国の盧泰愚大統領が就任

◆3月24日
 中国で起きた上海列車事故で、修学旅行中の高知学芸高校の生徒と教師計28名が死亡。
→橋本敦質問ではこの件についても「日本政府の適切な対応」を求める質問がされたと記憶しています。
◆3月26日
 参議院予算委員会で日本共産党の橋本敦が拉致疑惑について質問。これに対し竹下内閣国家公安委員長の梶山静六は北朝鮮による拉致の疑いが濃厚との見方を示し、真相究明のために全力を尽くす考えであることを表明した。これは北朝鮮による日本人拉致疑惑を政府が認めた初めての公式答弁である
(北朝鮮による日本人拉致問題 - Wikipedia参照)
◆4月14日
 ソ連がアフガニスタンからの撤退に関して合意(ジュネーヴ合意)。翌年2月15日迄に撤退を完了。
◆6月18日
 朝日新聞がリクルートによる川崎市助役への未公開株譲渡を報道し、リクルート事件発覚
◆7月3日
 イラン航空655便撃墜事件。イラン航空655便がアメリカ海軍のイージス艦「ヴィンセンス」に撃墜され、乗員乗客290名全員が死亡。
◆7月23日
 なだしお事件。遊漁船「第一富士丸」と海上自衛隊の潜水艦「なだしお」が衝突、死者30名。8月25日には瓦力防衛庁長官(竹下内閣)が引責辞任
◆8月8日
 ビルマで、8888民主化運動が発生。
◆8月20日
 イラン・イラク戦争停戦が正式に成立。
◆9月17日
 ソウル五輪開幕(10月2日まで)

→前年(1987年)の「北朝鮮による大韓機爆破」はソウル五輪に対する妨害工作であったというのが通説的見解でしょう。
◆9月18日
 ビルマでソウ・マウン国軍総参謀長がクーデターにより全権掌握。国家法秩序回復評議会を設立。
◆11月8日
 米国大統領選挙でジョージ・ハーバート・ウォーカー・ブッシュが当選。
◆12月2日
 パキスタンでベナジル・ブットが首相に就任。イスラム国家では初の女性首相となる。
◆12月9日
 宮澤喜一蔵相(竹下内閣)がリクルート疑惑で辞任
◆12月21日
 リビアによるパンアメリカン航空103便爆破事件。

【1997年:安明進証言(横田めぐみ拉致)とそれを契機とした家族会結成(橋本内閣:外相は小渕恵三氏など(後に首相))】
1997年 - Wikipedia、1997年の日本 - Wikipedia
◆1月2日
 ナホトカ号重油流出事故
◆2月3日
 この日発売の産経新聞と週刊誌アエラ(朝日新聞社)が「安明進証言(横田めぐみ拉致)」を報道
◆2月8日
 この日放送のテレビ朝日「ザ・スクープ」が「安明進証言(横田めぐみ拉致)」を報道

(2月3日、8日の件についてはけっきょく「横田めぐみ拉致問題における安明進証言」などというものにのっかったのが、高世仁が会社をこかした淵源(の少なくとも1つ)ではないか - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)参照)
◆3月25日
 「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会(家族会)」結成
(北朝鮮による拉致被害者家族連絡会 - Wikipedia参照)
◆4月1日
 消費税増税実施(3%から5%に)
◆4月2日
 最高裁が愛媛県靖国神社玉串料訴訟で違憲判決
◆4月22日
 ペルー日本大使館公邸に特殊部隊突入、人質全員解放(ペルー日本大使公邸占拠事件)。
◆5月1日
 イギリス総選挙で労働党が勝利。翌日、党首のトニー・ブレアが首相に就任、労働党は18年ぶりの政権奪還を果たした
◆7月1日
 香港返還
◆8月1日
 連続射殺事件の死刑囚で小説家として活動していた永山則夫の死刑が執行される。
◆9月11日
 第2次橋本改造内閣発足。ロッキード事件で有罪が確定した佐藤孝行が総務庁長官で初入閣したが、世論の批判で9月22日に辞任。
◆9月18日
 ヤオハンが倒産、会社更生法を申請
◆10月8日
 金正日、朝鮮労働党総書記に就任。

◆11月16日
 サッカー日本代表が延長戦の末3-2でイランを下し、ワールドカップ(フランス大会)初出場を決める。(ジョホールバルの歓喜)
◆11月17日
 北海道拓殖銀行が経営破綻
◆11月22日
 山一證券が経営破綻
◆12月1日
 地球温暖化防止京都会議開幕。11日、京都議定書が採択される。
◆12月19日
 韓国大統領選挙で、金大中が当選

◆12月20日
 伊丹十三(俳優、映画監督)が自殺。

【2002年:小泉訪朝(第一次)&八尾恵『謝罪します』刊行(有本恵子拉致への関与を認める)(小泉内閣:外相は川口順子氏(小泉訪朝(第一次)当時))】
2002年 - Wikipedia、2002年の日本 - Wikipedia
◆1月23日
 雪印牛肉偽装事件発覚。8月6日には日本ハムも発覚。
◆1月29日
 ブッシュ大統領が、一般教書演説で北朝鮮、イラン、イラクを非難する「悪の枢軸」発言

◆2月8日〜24日
 ソルトレイクシティ五輪
◆3月18日
 自民党の鈴木宗男衆院議員が「ムネオハウス疑惑」などで離党
◆3月28日
 社民党の辻元清美衆院議員が、秘書給与流用問題で議員辞職
◆4月2日
 鈴木宗男事件への関与から、東郷和彦オランダ大使を罷免
◆4月9日
 加藤紘一元自民党幹事長が元事務所代表の脱税疑惑や自身の政治資金流用問題の責任を取り、議員辞職。
◆5月3日
 朝日新聞阪神支局襲撃事件(1987年)の時効成立(当時、殺人の時効は15年、現在は時効が撤廃された)
◆5月5日
 フランス大統領選挙決選投票で現職のジャック・シラクが再選
◆5月8日
 北朝鮮からの亡命者が中国瀋陽にある日本の総領事館へ駆け込む事件が発生

◆5月20日
 東ティモールが独立。21世紀初の独立国。9月27日には国連加盟
◆5月28日
 経済団体連合会(経団連)と日本経営者団体連盟(日経連)が統合、日本経済団体連合会(日本経団連)が発足
◆5月31日〜6月30日
 2002 FIFAワールドカップ(日本・韓国の共同開催)

◆6月19日
 鈴木宗男衆院議員を収賄容疑で逮捕
◆8月9日
 田中眞紀子前外相が公設秘書給与流出疑惑の責任を取り、議員辞職
◆8月26日
 南アフリカのヨハネスブルクで持続可能な開発に関する世界首脳会議(地球サミット2002)が開幕。
◆8月30日
 小泉首相が9月17日に、北朝鮮を訪問することを表明
◆9月2日
 日本海中部海域不審船事件。
◆9月17日
 小泉首相が訪朝。日朝首脳会談で金正日国防委員長(朝鮮労働党総書記)が日本人拉致問題を公式に認めた。

◆10月8日
 小柴昌俊東京大学名誉教授にノーベル物理学賞が決定。翌日には田中耕一島津製作所社員にノーベル化学賞の受賞が決定
◆10月12日
 インドネシアのバリ島で爆弾テロ事件が起こり、202人が死亡
◆10月15日
 北朝鮮に拉致された日本人5人が帰国。

◆10月23日
 モスクワで劇場が占拠される事件が起こり、特殊部隊の強行突入で一般人129人が死亡。
◆10月25日
 石井紘基・衆院議員刺殺事件
◆11月14日
 アルゼンチン政府が世界銀行向け債務の不履行(デフォルト)を発表した。
◆12月19日
 韓国大統領に盧武鉉が当選

【2004年:小泉訪朝(第二次)(小泉内閣:外相は川口順子氏(小泉訪朝(第二次)当時)など)】
2004年 - Wikipedia、2004年の日本 - Wikipedia
◆1月19日
 自衛隊イラク派兵(初めての陸上自衛隊の戦闘地域への派兵)
◆2月12日
 秘書給与の流用による詐欺罪に問われていた辻元清美前衆議院議員に対し、東京地裁が懲役2年、執行猶予5年の判決。検察、被告とも控訴せず、判決が確定
◆4月7日
 イラク日本人人質事件発生
◆5月7日
 年金未納問題で、福田康夫官房長官が辞任
◆5月22日
 小泉首相が北朝鮮を再訪問。日朝首脳会談が行われ、拉致被害者・蓮池夫妻、地村夫妻の家族5人が帰国。

◆5月27日
 イラクで取材中の日本人フリージャーナリスト2名が乗った車が銃撃され、殺害される。
◆7月1日
 中国の「高句麗前期の都城と古墳」、北朝鮮の「高句麗古墳群」、日本の「紀伊山地の霊場と参詣道」などがユネスコの世界遺産に登録
◆7月9日
 インドネシアのジャカルタで拉致被害者・曽我ひとみが夫であるジェンキンスら家族と再会。18日には家族が日本に帰国(北朝鮮による日本人拉致問題 - Wikipedia参照)
◆7月21日
 小泉首相と韓国の盧武鉉大統領が済州島で会談。

◆7月30日
 扇千景が女性初の参議院議長に就任
◆8月13日
 アテネ五輪開幕(29日まで)。
◆8月13日
 沖縄国際大米軍ヘリ墜落事件。
◆9月14日
 2001年に発生した大阪教育大学附属池田小学校襲撃事件(8名殺害)で死刑が確定していた加害者の死刑が執行される
◆10月23日
 新潟県中越地震。死者68名
◆11月11日
 パレスチナ自治政府のアラファト大統領死去。
◆12月17日
 小泉首相、鹿児島県指宿市で盧武鉉韓国大統領と会談

【2014年:いわゆるストックホルム合意&横田夫妻と孫・ウンギョンさんの面会(第二次、第三次安倍内閣:外相は岸田文雄氏(現首相)、拉致担当相は古屋圭司、山谷えり子(国家公安委員長の兼務))】
2014年 - Wikipedia、2014年の日本 - Wikipedia
◆1月13日
 アントニオ猪木参議院議員、2013年11月以来となる北朝鮮訪問

◆1月19日
 沖縄県名護市長選挙で、名護市辺野古地区への普天間基地からの米軍移転反対派で現職の稲嶺進が再選
◆1月28日
 下村博文文部科学大臣、中学校と高校の学習指導要領解説書を改定、中学校の社会科、高校の地理歴史と公民に、尖閣諸島と竹島を「固有の領土」と明記したことを正式に発表。1月29日には韓国では慶尚北道が管轄する竹島に、金寛容・慶尚北道知事が上陸。前日に発表された学習指導要領解説書記載内容に抗議する声明を発表

 理化学研究所が「STAP細胞」の作成に成功したと発表(しかし、後に小保方研究員による捏造の疑いが発覚、発表が撤回される)
◆2月1日
 小学館の学年別学習雑誌に1978年から掲載されていた漫画『あさりちゃん』(室山まゆみ作)がこの日発売の小学二年生3月号を以って35年に及ぶ連載を終了
◆2月5日
 桐朋学園大学非常勤講師の新垣隆が、自らが作曲家・佐村河内守のゴーストライターを18年間務めていたことを発表したことを受け、予定されていた佐村河内の全国ツアーが中止となり、レコード会社の日本コロムビアがCDの出荷やインターネット配信を停止するなどの影響。
 ビッグコミックオリジナル(小学館)に1973年から掲載されてきた野球漫画『あぶさん』(水島新司作)が41年間に及ぶ連載を終了
◆2月7日~23日
 ソチ五輪
◆2月9日
 東京都知事選挙で、自民党、公明党の支持を受けた元厚生労働大臣の舛添要一が初当選
◆2月17日
 北朝鮮の人権状況を調査した国連調査委員会が日本人拉致や公開処刑など残虐な人権侵害行為を挙げ、北朝鮮が国家として組織的に「人道に対する罪を犯した」と非難する最終報告書を公表。国連安全保障理事会に対し、国際刑事裁判所に付託するよう勧告

◆2月22日
 デモ隊が大統領府を封鎖、ヤヌコーヴィチ・ウクライナ大統領がロシアへの亡命に追い込まれる。議会は亡命したヤヌコーヴィチを正式に大統領から解任し、5月25日の大統領選挙開催を決定。2月24日、多数の市民を殺害した容疑で、ヤヌコーヴィチと側近を指名手配(2014年ウクライナ騒乱)。
◆2月24日
 外務省が『日本海が19世紀初頭から国際的に確立された唯一の呼称であり、近年になって日本海の単独呼称に異議を唱え「東海(トンへ)」併記を求める韓国の主張は根拠がない』とする主張を同省ウェブサイトにて開始

◆3月1日
 中国雲南省昆明市の昆明駅前で無差別殺傷事件発生、少なくとも29人が死亡。中国公安部は新疆ウイグル自治区の独立を狙う組織による計画的なテロ事件と断定、現場で容疑者の男女4人を射殺、女1人を逮捕
◆3月2日
 沖縄県石垣市長選挙で、陸上自衛隊の石垣島配備に柔軟姿勢を取る現職の中山義隆が、配備反対派で元市長の大濵長照を破り再選
◆3月10~14日
 モンゴルのウランバートルで横田夫妻が孫であるウンギョンさん(拉致被害者・横田めぐみの娘)と面会
◆3月16日
 北朝鮮により日本海側に10発のロケット砲が発射

◆3月18日
 ロシアのプーチン大統領が、ウクライナからの独立を宣言したクリミア自治共和国のロシアへの編入を表明
 中国と台湾の間に結ばれたサービス貿易協定に反対する学生が台湾立法院(国会)を占拠。4月10日に退去(ひまわり学生運動)。
◆3月26日
 北朝鮮、中距離弾道ミサイル「ノドン」2発を日本海に向け発射

◆3月27日
 静岡地裁、袴田事件の犯人として48年前に逮捕され、34年前に死刑判決が確定し拘置されている袴田死刑囚について、「重要な証拠が捜査機関に捏造された疑いがある」として、再審開始を認め、同時に「拘置を続けることは耐え難いほど正義に反する」との理由で刑と拘置の執行停止も決定、即日釈放。
◆3月31日
 国際司法裁判所、オーストラリアが日本の南氷洋における調査捕鯨を国際捕鯨取締条約違反として訴えた裁判で日本の調査捕鯨は「研究目的ではない」と述べ、条約違反と認定、今後実施しないよう命じる判決を下す
 フジテレビ『森田一義アワー 笑っていいとも!』が放送終了。1982年の放送開始から31年半の歴史に幕を下ろす。
◆4月1日
 消費税が5%から8%に増税
 武器輸出三原則に代わる新たな政府方針として防衛装備移転三原則を制定
◆4月7日
 渡辺喜美みんなの党代表、化粧品会社DHCからの8億円借入金問題を受け、党代表を辞任
◆4月16日
 クルーズ旅客船「セウォル号」が沈没、死者299人

◆5月22日
 タイ軍がクーデターを宣言。憲法を停止。
◆5月29日
 北朝鮮当局による拉致被害者再調査がストックホルムでの日朝協議により合意
(北朝鮮による日本人拉致問題 - Wikipedia参照)
◆5月30日
 内閣官房に内閣人事局を設置。初代局長には内閣官房副長官の加藤勝信を任命
◆6月12日〜7月13日
 2014 FIFAワールドカップ ブラジル大会
◆6月16日
 石原環境相が東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う除染廃棄物を保管する国の中間貯蔵施設建設をめぐり難航している福島県側との交渉について「最後は金目でしょ」と述べ、最終的に交付金など金銭で解決するとの見方を示したことに対し、佐藤雄平福島県知事らが批判。19日に発言を撤回し謝罪
◆6月21日
 富岡製糸場の世界文化遺産登録決定
◆6月26日
 終戦前後に現在の北朝鮮地域で死亡した日本人の遺族9人が墓参のため北京経由で北朝鮮に到着、7月5日迄滞在
◆7月1日
 北京で日朝局長級協議

 臨時閣議において、集団的自衛権の行使を条件付きで認める憲法解釈の変更を閣議決定
◆7月3日
 習近平・中国国家主席、国賓として韓国を初訪問。朴槿恵大統領とソウルの大統領府で会談。共同声明で、北朝鮮による「朝鮮半島での核兵器開発に断固として反対する」と明記。従軍慰安婦問題について、関係機関による共同研究を進める旨、声明付属文書に記載
◆7月10日
 1日に北京で開かれた日朝政府間協議の際、北朝鮮が複数の拉致被害者を含む約30人の日本人生存者リストを提示したと日本経済新聞が同日付朝刊で報じたことについて、菅官房長官が記者会見で否定
◆7月11日
  日本大使館は自衛隊創設記念行事の開催会場として予定していたソウルのロッテホテルが、前日の10日夜に「国民感情に触れる」などとして取消を通知したことに対しホテルに抗議。菅官房長官、岸田外相が遺憾の意を表明。レセプションについては日本大使公邸に会場を変更し予定通り開催

◆8月1日
  前日に解党した日本維新の会の「石原グループ」が「次世代の党」、「橋下グループ」が「日本維新の会」をそれぞれ結党
◆9月18日
 スコットランドでイギリスからの独立を問う住民投票を実施。結果は「否決」。
◆9月28日〜12月15日
 香港で雨傘革命(2014年香港反政府デモ)が起きる。最終的に警察の強制排除で終了
◆10月7日
 ノーベル物理学賞受賞者に赤崎勇・天野浩・中村修二の3人が決定
◆10月20日
 公選法違反疑惑で小渕経産相、松島法相が辞任
◆10月24日
 アジアインフラ投資銀行(AIIB)設立の覚書が中国で21カ国代表により結ばれる。
◆11月16日
 沖縄県知事選挙で翁長雄志が現職の仲井眞弘多を破り当選
◆11月19日
 みんなの党が解党決定
◆11月27日
 ユネスコの無形文化遺産に「和紙」が登録
◆12月15日
 海江田万里・民主党代表が衆院選(12月14日投開票)での「民主党の不振(63→73と10議席の増加にとどまった)」「海江田自身の落選」を理由に代表辞任を表明
◆12月17日
 アメリカ大統領バラク・オバマとキューバ国家評議会議長ラウル・カストロが両国の国交正常化交渉の開始を発表

新刊紹介:「歴史評論」2025年3月号

特集「美術史学と歴史学の現在Ⅱ(仮)」
◆西木政統*1
◆高橋利郎*2


◆杉本欣久*3
参考

専門領域 - 杉本欣久ホームページ
 「なぜ武士であるにもかかわらず、画を描いたのか?」
 これが私自身における最大の関心事といってよい。これまで、この素朴な疑問に基づき、江戸時代に「南画」あるいは「文人画」と称された絵画の制作背景を、浦上玉堂*4、関口雪翁*5、田能村竹田*6、渡辺崋山*7などの研究*8を通じて解き明かしてきた。
 中国明清絵画の影響を受け、江戸中期以降に隆盛した「山水画」や「四君子*9」などの絵画を「南宗画」「文人画*10」と呼び、それを描いた画家を「南画家」「文人画家」と称した。彼らの多くは職業画家でなく、武士や漢学者として幕府や諸藩に仕える身でありながら、余技として作画を楽しんだ者たちであった。一見、「画人」と「武士」は背反するようにもみえるが、どのような考えを有しつつ中国の思想や文芸観を享受し、なぜわざわざ中国絵画に倣って描いたのか、その共感と理解に関する精神的背景を今後も考察し続けていく。


◆川嶋均
◆李美那*11
◆小勝禮子

*1:東京国立博物館主任研究員

*2:成田山書道美術館主任学芸員を経て、大東文化大学准教授。著書『江戸の書』(2010年、二玄社)、『近代日本における書への眼差し:日本書道史形成の軌跡』(2012年、思文閣出版)

*3:黒川古文化研究所研究員を経て、東北大学教授。著書『武士の絵画:中国絵画の受容と文人精神の展開』(2020年、中央公論美術出版)、『鑑定学への招待:「偽」の実態と「観察」による判別』(2023年、中央公論美術出版)

*4:1745~1820年。備中岡山藩支藩の岡山新田藩(鴨方藩)藩士(後に脱藩)。作品に『東雲篩雪図』(国宝:川端康成記念会所蔵)(浦上玉堂 - Wikipedia参照)

*5:1753~1834年。津山藩藩士

*6:1777~1835年。岡藩(竹田藩)藩士として『豊後国志』の編纂に従事(田能村竹田 - Wikipedia参照)

*7:1793~1841年。三河国田原藩家老(渡辺崋山 - Wikipedia参照)

*8:杉本『渡辺崋山の肖像画と作画精神』・古文化研究 (2)(2003å¹´3月)、『田能村竹田の山水画と作画精神』・古文化研究 (3)(2004å¹´3月)、『浦上玉堂の山水画と作画精神』・古文化研究 (4) (2005å¹´3月)、『忘れられた墨竹画の名手・関口雪翁』・新潟県文人研究 (8)(2005å¹´11月)、『忘れられた墨竹画の名手・関口雪翁Ⅱ:美作津山藩への出仕と江戸における足跡』・新潟県文人研究 (16)(2013å¹´11月)(杉本 欣久 (SUGIMOTO YOSHIHISA) - マイポータル - researchmap参照)

*9:蘭、竹、菊、梅の4種を、草木の中の君子として称えた言葉。また、それらを使った文人画のこと(四君子 - Wikipedia参照)

*10:中国において職業画家の画(院体画)に対し、文人が余技として描いた絵画のことをいう(文人画 - Wikipedia参照)

*11:東京芸術大学教授

新刊紹介:「経済」2025年3月号

特集「産業政策の歪みを正す」
◆空前の大企業優遇政治を問う(薄木正治)
◆原発・石炭火力温存のエネルギー政策を問う(伊藤宏)


◆電気産業:黒字リストラとたたかい(米田徳治*1)
参考

ルネサスに団交申し入れ 電機・情報ユニオン(共同通信) - Yahoo!ニュース2025.1.6
 産業別労働組合「電機・情報ユニオン」は6日、半導体大手ルネサスエレクトロニクス(東京)が人員削減や「定期昇給の見送り」方針を示しているとして、同社に対し、撤回を求め、1月中に団体交渉に応じるよう申し入れた。
 6日、都内で記者会見した労組の米田徳治特別執行委員は、同社は優良企業だとして「リストラする必要はない。なぜこんな扱いをするのか」と述べた。
 申し入れ書は、今回の方針が「全社員に重大で深刻な影響を強いる」と主張し、方針の撤回を求める内容だ。柴田英利社長の団交への出席も求めた。


◆自動車産業におけるDX・GX対応の行方(牧良明*2)
◆中小企業の振興をどう図るか(唐澤克樹*3)
◆軍事産業が集積する愛知県から(矢野創*4)
◆半導体企業JASMの巨大工場(友寄英隆*5)


◆大学授業料の値上げは歴史への逆行(渡部昭男*6)
◆能登半島地震・被災者の現地調査からの課題(高林秀明*7)
◆日本の低賃金構造(藤田宏*8)
◆「郵政民営化」で郵貯・簡保・郵便はどう変わったか(佐々木憲昭*9)

*1:電気情報ユニオン特別執行委員

*2:大阪公立大学准教授

*3:淑徳大学講師

*4:愛知県平和委員会事務局長

*5:著書『「新自由主義」とは何か』(2006年、新日本出版社)、『変革の時代、その経済的基礎』(2010年、光陽出版社)、『「国際競争力」とは何か』(2011年、かもがわ出版)、『大震災後の日本経済、何をなすべきか』(2011年、学習の友社)、『「アベノミクス」の陥穽』(2013年、かもがわ出版)、『アベノミクスと日本資本主義』(2014年、新日本出版社)、『アベノミクスの終焉、ピケティの反乱、マルクスの逆襲』(2015年、かもがわ出版)、『「一億総活躍社会」とはなにか』(2016年、かもがわ出版)、『「人口減少社会」とは何か:人口問題を考える12章』(2017年、学習の友社)、『AIと資本主義:マルクス経済学ではこう考える』(2019年、本の泉社)、『コロナ・パンデミックと日本資本主義』(2020年、学習の友社)、『「デジタル社会」とは何か』(2022年、学習の友社)、『「人新世」と唯物史観』(2022年、本の泉社)、『「人口減少」社会とマルクス経済学』(2023年、新日本出版社)

*6:鳥取大学名誉教授。大阪信愛学院大学教授。著書『特殊教育行政の実証的研究』(1996年、法政出版)、『格差問題と「教育の機会均等」』(2006年、日本標準ブックレット)、『障がい青年の自分づくり』(2009年、日本標準)、『能力・貧困から必要・幸福追求へ:若者と社会の未来をひらく教育無償化』(2019年、日本標準ブックレット)等

*7:熊本学園大学教授。著書『健康・生活問題と地域福祉』(2004年、本の泉社)、『障害者・家族の生活問題』(2008年、ミネルヴァ書房)、『制度から生まれる連帯の力』(2024年、大月書店)

*8:著書『財界戦略とアベノミクス』(2015年、本の泉社・労働総研ブックレット)

*9:元衆院議員。日本共産党名誉役員。著書『現代エネルギー危機論』(1978年、新日本出版社)、『記録米・イラン危機』(1980年、連合出版)、『暮らしのなかのエネルギー危機』(1981年、新日本新書)、『転換期の日本経済』(1983年、新日本出版社)、『どうみる世界と日本の経済』(1986年、新日本出版社)、『おしよせる大失業』(1987年、新日本出版社)、『変貌する財界:日本経団連の分析』(2007年、新日本出版社)、『財界支配:日本経団連の実相』(2016年、新日本出版社)、『日本の支配者』(2019年、新日本出版社)

「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2025年1/20日分:荒木和博の巻)

韓国の左翼親北勢力と利権(R7.1.20)|荒木和博ARAKI, Kazuhiro
 何らまともな根拠も挙げず、最大野党「共に民主党」を「親北朝鮮左翼(俺の認識では融和外交路線にすぎず、親北朝鮮ではない)」「利権」云々と荒木が誹謗する「くだらない」話です。
 むしろ「拉致解決を口実」に、税金にたかってる荒木ら「拉致右翼」の方がよほど「利権」でしょう。

今日の産経ニュース(2025年1/20日分)

<独自>共産党福岡県委に是正指導、福岡中央労基署 就業規則の届け出怠る - 産経ニュース
 支持者としてあまり良い気持ちではありませんが、何があろうとも「いつも党万々歳」とは思われたくないので、勿論「公的組織として法令遵守に努めるべきは当然であること(特に政党として様々な問題を追及する以上、自らも身ぎれいでなければいけないこと)」を指摘し批判しておきます。話が脱線しますが先日の「フジテレビ記者会見」も同じ話(公的組織として法令遵守に努めるべきは当然であること(特にメディアとして様々な問題を追及する以上、自らも身ぎれいでなければいけないこと)です。


「間違いでございました」元兵庫県議を巡る発信 立花氏が訂正、謝罪 - 産経ニュース
 「間違いだった」で済む話では全くないですが、警察が「逮捕予定などない」と発表した状況で「警察は嘘をついてる」等といったら「速攻逮捕されかねない」という保身が働いたのでしょう。
 とはいえ「事実ではない」と認めたことで「ならば何故事実として語っていたのか?」「何時事実でないと気づいたのか?」となって「まともな釈明ができなければ」完全に「名誉毀損の自白」です。
 「返還しても、持ち去りに正当な理由がなければ窃盗であること」等と同様に、こんな謝罪は「名誉毀損」の成立とは全く関係がない。
 警察も早く立花を逮捕すべきです。


「大変申し訳ありませんでした」東国原英夫氏 死去の前兵庫県議の「事情聴取」投稿を謝罪 - 産経ニュース
 勿論こんな舌先三寸の謝罪で済む話ではない。問題の深刻さを考えれば「中居の出演」を認めないように、東国原についてもテレビ出演を認めるべきではないでしょう。


事故死の聴覚障害児の逸失利益 大阪高裁が「健常児の100%」と初判断 - 産経ニュース
 但し「聴覚障害はあるが、健常者と同額の賃金を稼ぐ能力は十分ある」という判断であり、いわゆる逸失利益が「労働賃金によって計算される点」には変更がないことには注意が必要です。つまり「賃金を稼ぐことが難しい重度の障害」と認定されれば、金額が下がることには変わりはないわけです。「労働能力に関係なく逸失利益を同じに評価する」わけではない。まあ、価値観も絡んでくる難しい話ではあるでしょう。


沖縄・玉城デニー知事「非常に残念な結果」 宮古島市長選敗退「オール沖縄」系市長ゼロに - 産経ニュース
 大変残念ですが、今後の沖縄の選挙で何とか巻き返したいところです。

今日の産経ニュース(2025年1/19日分)

岩盤保守層を蔑ろにする選択的夫婦別姓導入 「仲間と行動」萩生田氏が見せた覚悟 有元隆志 ニュース裏表 - 産経ニュース
 「夫婦別姓に反対の岩盤保守層」なるものが産経が言うほど自民党にとって「党の支持基盤(選挙の勝利)」と言う意味で重要かは疑問ですが、それはさておき。
 夫婦別姓において重要なのは「それが国民の権利向上になるか」等と言った話であり、少なくとも建前では「岩盤保守」云々の話ではない。「岩盤保守」とやらの主張だろうが間違ってる物は間違ってる。自民以外の他党だってまともな政党は「支持者の要望」だけで話を展開したりはしない。躊躇なく「岩盤保守」云々と書く産経にはいつもながら呆れます。


北海道の「光」も伝承 「北海道開拓倶楽部」主宰 開拓史家 海堂拓己さん(62) 令和人国記 - 産経ニュース

 開拓史家の海堂拓己さん(62)は、(ボーガス注:明治新政府によって1869年(明治2年)に北海道開拓使が設置されてからの)155年の歩みをひもとくウェブサイト「北海道開拓倶楽部」を主宰している。故郷・北海道の歴史への思いを語ってもらった。
◆海棠
 自治体などから観光パンフレット製作を請け負う会社に就職し、道東を担当しました。
 十数年ほどサラリーマンをしましたが、国の政策で地方自治体への交付金が減額。会社の売り上げが大きく落ち込んだときにライターや編集の仕事を請け負うようになったのがフリー編集者としての始まりです。
 平成27年、北海道の歴史ポータルサイト開設にかかわる仕事を受け、明治から昭和初期までを担当。いくつかの章に分けて書きましたが、「北海道開拓者精神の継承」の章がダメ出しされました。
 当時はアイヌ新法*1制定に向けた動きがたけなわの頃。アイヌ文化を振興するために開拓は排斥されなければならない、という空気を感じていた。開拓の誇りを取り戻してほしくて、令和元年8月にインターネットのウェブサイト「北海道開拓倶楽部」を立ち上げました。

 「おいおい(呆)」ですね。
 北海道開拓(近代化)の「負の部分(アイヌ問題など)」も伝えようという動きはあるでしょうが、どこに「光を完全否定する動き」などあるのか。
 「戦前日本の侵略や植民地支配」を批判する声に対して「自虐史観」と悪口するのと全く同じ言動でしかない。
 そもそも「ダメだし」云々の話もあまりに具体性がなさすぎて「おいおい(呆)」ですね。
 「北海道の歴史ポータルサイト開設」というのも「北海道庁」なのか「北海道の某民間企業」なのか、どこの「ポータルサイト開設」なのかで話は大きく変わってくる。
 そもそもいくつかの章に分けて書きましたというのは海棠氏自身が「文章を書いた」ということでしょうが、その種のサイトを作るに当たり「海棠氏から執筆を依頼されたプロの研究者(大学教授など)が原稿を書く」のならともかく、「在野の研究者(と言えば聞こえはいいが要するにアマチュア)」でしかない海棠氏自身が「趣味の個人サイト」ならともかく「仕事」として文章を書くことなどありうるのか?
 「北海道の歴史」でググれば

【刊行年順】
◆桑原真人*2『近代北海道史研究序説』(1982年、北海道大学図書刊行会*3)
◆桑原真人『戦前期の北海道の史的研究』(1993年、北海道大学図書刊行会)
◆永井秀夫*4『近代日本と北海道:「開拓」をめぐる虚像と実像』(1998年、河出書房新社)
◆桑原真人、関秀志*5ほか『北海道の歴史 (下)(近代・現代編)』(2006年、北海道新聞社)
◆永井秀夫『日本の近代化と北海道』(2007年、北海道大学図書刊行会)
◆田端宏*6ほか『北海道の歴史』(2011年、山川出版社)
◆桑原真人『増補版・北海道の歴史がわかる本』(編著、2018年、亜璃西社(ありすしゃ))
※なお、亜璃西社は北海道のローカル出版社。当然
・樺沢紫苑*7(かばさわ・しおん)『北海道スープカレー読本』(2004年)
・河井大輔*8『改訂版・さっぽろ野鳥観察手帖』(2023年)
・越野武*9『札幌クラシック建築・追想:都市と建築・老眼遊記』(2024年)
・和田由美*10『さっぽろ味の老舗グラフィティー』、『さっぽろ酒場グラフィティー』、『ほっかいどう映画館グラフィティー』、『和田由美の札幌この味が好きッ!』(以上、2015年)、『続・和田由美の札幌この味が好きッ!』(2016年)、『改訂版・さっぽろ喫茶店グラフィティー』(2024年)
など北海道関係の著書が多い。

といった「北海道の歴史」についての著書はいくらでも見つかるし、普通はそうした著書の執筆者に原稿を依頼するでしょう(上記の人物のウチ、海棠氏がポータルサイト開設作業をしたという平成27年(2015年)には永井氏(2005年死去)は既に故人ですが)。
 まあ、ウヨ連中が「笠原十九司*11都留文科大学名教授(南京事件研究等)」「吉見義明*12中央大学名誉教授(慰安婦研究等)」等を「左翼の反日自虐史観」と悪口するように、産経や海棠氏もこれらの学者に恐らく同様の悪口をするのでしょうが。
 そして、以前からアイヌ新法に否定的な記事を掲載している産経は勿論ですが、海堂氏も恐らくアイヌ新法に否定的な立場なのでしょう。
 それにしても北海道開拓倶楽部がホームページで

北海道開拓倶楽部
 当サイトの情報は北海道開拓史から「気づき」「話題」を提供するものであって、学術的史実を提示するものではありません。情報の正確性及び完全性を保証するものではなく、当サイトの情報により発生したあらゆる損害に関して一切の責任を負いません。また当サイトに掲載する内容の全部又は一部を告知なしに変更する場合があります。

と「書いた内容には絶対的な自信は無いし、だから、場合によっては予告無しで内容を変更することもあるが了解しろ」として逃げを打ってることには呆れます。そんな程度の人間がよくも偉そうなことが抜かせたもんです。

*1:2019年(平成31年)4月制定、2019年(令和元年)5月施行のいわゆる「アイヌ施策推進法(アイヌ民族支援法)」のこと(アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律 - Wikipedia参照)

*2:1943年生まれ。札幌大学名誉教授

*3:現在は北海道大学出版会に改称

*4:1925~2005年。北海道大学名誉教授

*5:1936年生まれ。元北海道開拓記念館(現北海道博物館)学芸部長。著書『北海道開拓の素朴な疑問を関先生に聞いてみた』(2020年、亜璃西社)、『増補改訂版・札幌の地名がわかる本』(編著、2022年、亜璃西社)

*6:1933年生まれ。北海道大学名誉教授

*7:本名は佐々木信幸。著書『人生うまくいく人の感情リセット術』(2018年、三笠書房知的生きかた文庫)等(樺沢紫苑 - Wikipedia参照)

*8:著書『北海道の森と湿原をあるく』(2003年、寿郎社)

*9:1937~2024年。北海道大学名誉教授。著書『北海道における初期洋風建築の研究』(1993年、北海道大学図書刊行会)、『風と大地と:世界建築老眼遊記』(2008年、新宿書房)

*10:1949年生まれ。札幌のタウン情報誌「ステージガイド札幌」編集長を経て亜璃西社代表。これについては例えば<私のなかの歴史 亜璃西社社長・和田由美さん>活字文化に魅せられて① 22歳の編集長 タウン誌に転職3カ月:北海道新聞デジタル(2024.8.20)参照

*11:著書『アジアの中の日本軍』(1994年、大月書店)、『日中全面戦争と海軍:パナイ号事件の真相』(1997年、青木書店)、『南京事件』(1997年、岩波新書)、『南京事件と三光作戦』(1999年、大月書店)、『南京事件と日本人』(2002年、柏書房)、『南京難民区の百日:虐殺を見た外国人』(2005年、岩波現代文庫)、『南京事件論争史』(2007年、平凡社新書→増補版、2018年、平凡社ライブラリー)、『「百人斬り競争」と南京事件』(2008年、大月書店)、『日本軍の治安戦』(2010年、岩波書店→2023年、岩波現代文庫)、『海軍の日中戦争:アジア太平洋戦争への自滅のシナリオ』(2015年、平凡社)、『日中戦争全史 (上)(下)』、『通州事件』(2022年、高文研)、『憲法九条論争:幣原喜重郎発案の証明』(2023年、平凡社新書)等

*12:著書『草の根のファシズム』(1987年、東京大学出版会→2022年、岩波現代文庫)、『従軍慰安婦』(1995年、岩波新書)、『毒ガス戦と日本軍』(2004年、岩波書店)、『日本軍「慰安婦」制度とは何か』(2010年、岩波ブックレット)、『焼跡からのデモクラシー:草の根の占領期体験』(2014年、岩波現代全書→2024年、岩波現代文庫)、『買春する帝国: 日本軍「慰安婦」問題の基底』(2019年、岩波書店)等