ところのほんとのところ[145]所 幸則『瞬間と永遠』の展示が始まりました
── 所 幸則 Tokoro Yukinori ──

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EXPOSURE #7 所 幸則『瞬間と永遠』
会期:7月5日(火)〜7月31日(日)11:30〜15:00 18:00〜23:00 土・日・祝 12:00〜16:00 18:00〜22:00(L.O.21:30)
会場:Cafe Terrasse MIMOSA 東京都品川区西五反田3-8-3町原ビル 1F TEL.03-6431-9960
http://exposure.mimoza.jp/


"EXPOSURE"とはEXPOSEの名詞形で、感光、可視化、露出、公開などの意味を持った、極めて多重的な言葉です。ここに五反田にあるカフェレストランMIMOSA
の壁をお借りして一か月に一度、写真作家を中心に取り上げてEXPOSEして行きます。

[ところ]にとっての代表的な3シリーズ「Shibuya One second」「アインシュタインロマン」「お散歩ジャンプ」からのセレクトによる展示になります。

「渋谷ワンセコンド」からは、写真集にも収録されていない2008年の渋谷の作品を、ドレスにプリントしモデルに着せ、一年以上の時を経て同じところをバックに、またワンセコンドの技法で撮っています。150cm×100cmの大型作品です。

7月23日(土)16時から、展示会場にて
所 幸則×杉山武毅 トークショー『所幸則総分析』を行います。




杉山氏は神戸にて写真専門ギャラリーを運営、世界各国から招聘した作家の展示を行われています。3年前からは六甲山上にて「六甲山国際写真祭」を企画し、やはり国内海外を問わず作家を紹介し、写真にワークショップやポートフォリオレビューを開催されています。また、アメリカで写真作家にとって重要なイベント、レビューサンタフェのレビュアーをされています。

この杉山氏の持つ多面的な視点から、作家(所 幸則)の作品群を分析してもらい、写真史における作家の立ち位置やユニークな点、そしてその価値をわかりやすく解説して頂きます。

トークショー後には、そのまま会場にて食事会の予定です。ふるってご参加ください。

さて、今日はちょっとショックな物件を見てしまいました。

[ところ]が小学生の頃から、カメラやカメラ機材を買っていたカメラ屋さんが、営業を3月末日までで終わっていたのです。

その店の前を通る機会が今ほとんどなかったので、Facebook上で知りました。故郷の高松で「フォトラボk」という講義を時々やっているのですが、その修了生がアップしていたのです。

ついさっき、[ところ]もお店の前に行ってみました。カメラというものに初めて触れた、原点の店だったので、かなりショックも大きかったです。

個人商店だったし、小さなカメラ屋さんだったので、時代には抗えないんだろうことは容易に想像できます。

店も人も、どんどんいなくなっていく。僕の卒業した小学校も今はありません。大人になってからでさえ、一番好きだったイタリアンの店もなくなってしまったし、カフェももうないです。

渋谷駅ですら、もう30年見つめていた建物はどんどん壊されて、形はもう全く残らないでしょうね。

長く生きると、いろんなものを失っていくのを目の当たりにすることになります。それがこの世の無常というものなんでしょうが、みんなこれに耐えて生きていくんだなあ。

ブッダが、この世のものは一切が無常と言ったそうですが。年をとらないと実感できないんでしょうね。

[ところ]は渋谷を撮り始めた頃から、そういうことをよく考えるようになっていました。

今は7歳の娘と父親、この限られたかけがえのない時間を作品にし始めていますが、これも、いつかこの先の人へとバトンをつなぐためなんだろうなと思っています。


【ところ・ゆきのり】写真家
CHIAROSCUARO所幸則  http://tokoroyukinori.seesaa.net/

所幸則公式サイト   http://tokoroyukinori.com/