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残る桜も 散る桜ー膵臓がん完治の記録 https://cancer-survivor.jp/cancer-strategy

膵臓がんの手術をして15年が経ちました。再発や転移もなく元気です。統合医療でがんと闘った記録です。

エビデンスは大切です。しかし患者は統計データではない。自分に合った代替療法を考えましょう。 がんとは闘え。死とは闘うな! しかし、がんとの闘いだけに捧げた人生なんて、つまらない。「今ここに」ある自分を生きる。私の理想は「百まで生きて、がんで死ぬ」 こと。 食事療法ではがんは治らない。しかし、食事療法をしなければ(たぶん)がんは治らない。

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2018/02/14

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  • 3月の膵臓がんの集い:残席わずかとなりました

    たくさんの方からの参加申し込み、ありがとうございます。おかげさまで定員までの残席がわずかとなりました。参加を考えている方、早めのお申し込みをお願い致します。同病の仲間とともに元気をもらいましょう。注意申込締切は、3月13日(木)19:00 です。定員に達した場合、これ以前でも締め切りになることがあります。こちらから申込みページに移ります。膵臓がんの集い:参加申込へ患者会の役割は

  • 公開市民講座『運動はがん生存の鍵』ご紹介

    がんの治療中においても運動することの重要性がますます認識されてきております。一部の病院においては「がんリハビリテーションプログラム」が実施されていますが、医療者及び患者の中においても認知度は低いのが現状です。こうした中「市民公開講座 がんリハビリテーション最前線~運動はがん生存の鍵~」が開催されます。Zoomを使ったリモート開催です。どなたでも参加できます。プログラム■ 開会挨拶 5分辻 哲也(

  • 国立がん研究センター:2012年10年生存率、サバイバー5年生存率

    2月13日に国立がん研究センターが、「院内がん登録2012年10年生存率集計」公表しました。(国がんのサイトはこちら(プレスリリース、いわば概要版)とこちら(報告書全文)、院内がん登録生存率集計結果閲覧システムはこちら))。「早期発見・早期治療の重要性」を再確認できる結果です。「院内がん登録2012年10年生存率集計」からは、部位・ステージにより違いがあるが、概ね「早いステージ」でがんと診断された症例ほど生存率が高い。ステージIで早期

  • 維新と国民民主党にメッセージを送ろう

    新型コロナに感染したかもしれません。先週から娘と妻は感染しているのですが、私も先頃から喉の痛みが出てきました。熱はありません。先月はインフルエンザに感染し、今年は当たり年なのかなぁ。国会の来年度予算編成も大詰めを迎えています。今回の一番の重点課題は「高額療養費制度」の負担増を撤回させるかどうかです。自公政権は多数回該当者だけを据え置くことで、押し切ろうとしています。しかしそれでは2割の患者しか該当しません。抗がん剤を休

  • 3月の膵臓がんの集い:募集始まりました。

    参加申込の受付が始まりました。同病の仲間とともに元気をもらいましょう。こちらから申込みページに移ります。膵臓がんの集い:参加申込へ患者会の役割はがんの患者会は、がん患者とその家族にとって非常に貴重なリソースになる可能性があります。患者会は、サポート、情報、そしてつながりの場を提供することができます。患者会は、がん患者とその家族に次のリソースを提供することができます。サポートグループ:サ

  • 再び”ほぼゼロ回答”決めた政策は撤回しないのが日本の官僚か

    見直しにもならない見直し案です。予想した通りですが、徹底抗戦で頑張って欲しい。全野党の協力を得て、予算案の修正にまで持って行きましょう。問題は日本維新の会ですね。この党の基本政策は健康保険給付の削減です。信用ならないが、世論の力でこちらに引き寄せましょう。患者団体「ほとんど意味がない改定」負担額引き上げ変わらず…“高額療養費”修正案【報道ステーション】(2025年2月10日)天野さんの話を聞いてほしい。『多数回該当』に

  • 【がん患者のために】がん専門AIアドバイザー『ランタン』

    がんとの戦いは情報戦東京大学名誉教授の児玉龍彦氏を中心として、『AI搭載がん相談サービス』のプロジェクトが立ち上がっています。がんの治療は情報戦です。ちまたにあふれる情報の中からいかに正しい知識を得ていくかが鍵になります。玉石混交の情報があふれる今、私たちは専門家監修の下、がんに関する最新の正しい情報をAIに学習させた「がん相談サービス『ランタン』」の開発を進めています。

  • 私たちを殺さないで!

    「高額療養費制度」の限度額引き上げに反対する緊急署名が13万筆を超えました。目標が15万筆に引き上げられています。オンライン署名は『【緊急署名】「高額療養費制度引き上げ反対」石破首相・福岡厚生労働大臣にがんや難病患者・家族の切実な声を届けたい』。ぜひ拡散、ご協力ください。私も含めてSNS で拡散デモを続けてきましたが、驚くような広がり方で、その効果にびっくりしています。それだけ切実な問題だということですね。何としてても

  • 「高額療養費制度」は国民皆保険制度の根管

    「高額療養費制度」の負担増に反対する緊急署名はどんどん増えて、7万人を超えました。10万人まで行きましょう。そもそも保険というのはどういうものですか。例えば自動車の自賠責保険や任意保険。これは万が一まさかの事故を起こした場合に、死亡事故などであった場合に賠償責任で破産する、人生が破綻するかもしれないとが予想されるわけです。リスクは小さいけども万が一そのリスクが現実になった時に莫大なお金がかかる。それを補うのが自動車保険です。保険という

  • 確定申告が終わった!

    所得税の申告の時期になると気分が憂鬱になります。去年からそれに加えてインボイス制度の導入で、消費税の申告もしなければなりません。伝票は月々「やよいの青色申告」で管理をしているので、決算処理をすればあとは簡単です。e-tax で申告をすれば青色申告控除が65万円です。ですが私はマイナンバーカードを作っておりません。作る気もありません。ですから健康保険証も今年8月以降は資格確認書で行くつもりです。ID・パスワード方式で、マイナンバ

  • 「膵臓がん治療と医療者とのコミュニケーション・緩和ケアに関するアンケート」のお願い

    「膵がん患者夫婦の会」のひかりさんが、「膵臓がん治療と医療者とのコミュニケーション・緩和ケアに関するアンケート」を実施しております。このアンケート結果は、7月福岡で行われる緩和医療学会でPAPポスター発表をする予定です。がん患者にとって緩和ケアに関する知識があるかないかは、治療成績や生活の質にも大きく影響をします。私自身が先の記事でも書いた通り、大腸がん末期の弟に関して、早い段階から緩和ケアの実施をお願いし、苦痛や痛みもない穏やかな最期を迎えることが

  • 「高額療養費制度」自己負担額増案の撤回を求める

    政府は昨年末に、高額療養費制度の自己負担額を増額する方針をわずか1ヶ月程度の専門家会議の審議の上に決定し、来年度予算案に含めました。あまりにも唐突だという印象を拭えません。また専門家会議には患者代表団体などは入っておらず、審議期間も1ヶ月という短い期間でした。この間中居正広氏の事件やフジテレビの記者会見が注目されてきた関係で、高額療養費制度の問題はマスコミにもあまり取り上げられませんでした。しかし今日になってNHK が6時半のニュースで取り上

  • 高額療養費の自己負担増に反対

    https://twitter.com/shinsuke_amano/status/1881092776332562638https://twitter.com/TsugawaYusuke/status/1877894974538432985https://twitter.com/kaikeishi1/status/1872996944278323371?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetemb

  • 人が一人死ぬって大変なんだ

    随分と報告が遅くなりましたが、大腸がんの末期で緩和ケアを続けていた弟が、昨年のクリスマスの日に亡くなりました。独身で大阪で独り暮らしをしていたのですが、3年前頃から警察や消防から、あるいは病院から私に時々連絡が入るようになりました。セブンイレブンのトイレで暴れて、素っ裸で店内をうろうろとして警察に保護される。自転車で繁華街の居酒屋に飲みに行くのですが、鍵をかけないので必ず自転車が盗まれる。自転車は半年間で十数台買いました。自転車で転倒して病院

  • 今日の一冊(180)『いのちの波止場』南杏子

    この作品は、吉永小百合さん主演の映画『いのちの停車場』シリーズの最終話として位置づけられています。主人公は、広瀬すずさんが演じた看護師・麻世です。前作では、金沢のまほろば診療所の院長 仙川先生は、西田敏行さんが演じていましたが、彼も亡くなりましたね。前作の紹介記事はこちらです。https://cancer-survivor.jp/2021/03/18856.html物語は、能登の穴水町の病院で、「緩和ケア病棟エキスパート看護実習」

  • 高額療養費の自己負担引き上げで治療を継続できないがん患者が続出!

    がん患者さんの多くが利用している公的医療保険の高額療養費制度ですが、政府は、自己負担限度額の引き上げに関して具体的な案を固めるようです。防衛費を青天井にする一方で、弱者にはこれでもかの冷酷予算です。急速な高齢化によって医療費が増税しており、若年層からは不満が出ているというのが政府の言い分です。つまり財源がないから高額療養費を削ろうということです。一方で、防衛費は過去最高を記録更新していますが、兵器の分割購入後払いなどがその理由です。ア

  • 年末年始にお勧めの動画

    佐藤典弘先生が膵臓がんの質問に答えるYouTube「がん情報チャンネル・外科医 佐藤のりひろ」や、がん患者さんの悩みや質問に個別に答える「がん相談サロン」を開設し、『専門医が教える最強のがん克服大全』など多くの著書もある佐藤典弘先生が膵臓がん患者の質問に答えるシリーズの1段目です。「膵がん患者夫婦の会」のひかりさんが発信しています。https://www.youtube.com/watch?v=eScHUA7zpuM次のよ

  • 【光免疫療法】膵臓がんへの適用も期待高まる

    第1回光免疫療法研究会が、12月22日に200人を越す医師や研究者らの参加で開催されました。現在は頭頚部がんのみが、2021年から光免疫治療の保険適用になっているが、研究会では、肝臓、膵臓、肺、胆のうなど他のがんにも適用できないかの可能性について報告があり、がん治療の適用範囲の拡大への期待が高まっている。■深い場所への照射光免疫療法は臓器の表面や表面近くにあるがん細胞には照射する光が届くため効果が大きいとされているが、深いとこ

  • がんの最後は痛くない

    入所している老人ホームから連絡があり、弟の容態が思わしくないとのことです。2歳年下の74歳の弟ですが、一昨年からたびたび病院や警察あるいは消防署から連絡があり、認知症で自転車に乗って転んだり、コンビニのトイレで暴れて店内を素っ裸で歩き回って警察に保護されたりし、そのたびに私に連絡が来ました。昨年4月には1ヶ月間の遠距離介護で、大阪府の認知症対策のオレンジチームの援助を得て、迅速に有料老人ホームに入所させることができました。その後大腸がんが再発

  • 1月の膵臓がんの集い:募集始まりました。

    参加申込の受付が始まりました。新しい年を、同病の仲間とともに元気をもらいましょう。こちらから申込みページに移ります。膵臓がんの集い:参加申込へ患者会の役割はがんの患者会は、がん患者とその家族にとって非常に貴重なリソースになる可能性があります。患者会は、サポート、情報、そしてつながりの場を提供することができます。患者会は、がん患者とその家族に次のリソースを提供することができます。

  • 小倉智昭さんの民間療法

    9日に77歳で亡くなったキャスター小倉智昭さんは、以前に番組で、膀胱がん治療への葛藤をもらし、「早く全摘をしていたら転移もなかったんでしょう」ともらしていました。今年には、悪性リンパ腫で完治宣言を受けた弟子の笠井信輔さんに「諦めたよ」と覚悟の程を語っていたといいます。小倉さんは2016年5月、膀胱がんを公表。当初は膀胱を温存しながら完治を目指し、免疫療法を受けるなどした。しかし18年、大量の血尿が出たため同年11月末に膀胱の全摘手術を受けた。21年には肺に

  • 韓国:尹錫悦大統領を弾劾決議

    https://youtu.be/0_vHptyYfRs?si=K4kh5fDB8OExwcwa韓国の政治が怒涛のような動きをしています。2週間前の12月3日に、尹錫悦大統領が、突然非常戒厳令を宣言した時には、フェイクニュースかと一瞬思いました。しかしその後の韓国国民や議員の動きが目を見張るような素早さです。国会前に多数の国民が集まり、独裁政権に進む動きを阻止しようと、民主主義を守ろうと奮闘しましたね。昨日2回目の弾劾決議

  • 宇宙も、人間も、癌も「複雑系」

    複雑系とは?複雑系(ふくざつけい complex system)とは、多数の因子または未知の因子が関係してシステム全体(系全体)の振る舞いが決まるシステムにおいて、それぞれの因子が相互に影響を与えるために(つまり相互作用があるために)、還元主義の手法(多変量解析、回帰曲線等)ではシステムの未来の振る舞いを予測することが困難な系を言う。これらは狭い範囲かつ短期の予測は経験的要素から不可能ではないが、その予測の裏付けをより基本的な法則に還元して理解する(還元主

  • 腰痛対策に電気ホカロン

    寒くなってきましたね。腰痛持ちとしてはこれから先は鬱陶しい季節です。例年は使い捨てのホカロンで腰を温めていたのですが、金額も馬鹿にならないし、暖かい時間が持続せず不満を募らせていました。そこで目についたのがこのUSB 充電 のモバイルバッテリーを使った温熱腰ベルトです。モバイルバッテリーは、以前に買って使っていた13000mAの物を利用しています。3段階の最低段階でも十分にあったかく、朝スイッチを入れても就寝時まで同じ暖かさが持続します。

  • 消化器外科医がいなくなる!

    胃や腸、膵臓などの消化器臓器を手術する外科医が少なくなると、日本消化器外科学会が警鐘を鳴らしております。消化器外科医の数は10年後には現在の4分の3に、20年後には現在の半分にまで減少することになります。また更に、これまで莫大な時間外労働によって支えられてきた消化器外科診療は、2024年4月からの時間外労働上限規制(医師の働き方改革)により、診療に制限が生じる可能性があるなど、更に難しい状況が生まれてきます。手術でがんの感知を目指しているがん患者にと

  • 膵臓がんと言われたら:お勧めの10冊

    膵臓がんを告知された患者さんの多くは頭の中が真っ白になると言われております。そして気を取り直して、まず最初にやるのが膵臓がんに関する本を探すことではないでしょうか。しかし、町の本屋さんやインターネット上にはがんに関する書籍がたくさんあり、選ぶのに迷います。中には根拠のない治療法を勧める怪しげな本もありますから注意が必要です。(特に済陽高穂氏の本など)「四つ足の動物の肉はダメだ」とか「にんじんジュースでがんが治る」など、患者を食い物にするエセ療法に放ってしまう

  • 今日の一冊(181)『不安を味方にして生きる』清水研

    がん専門の精神科医 清水研先生の新著です。死や老いを身近に感じた時に強く思い出す食べ物はどんな物なのか。がん専門の精神科医の清水研さんは「すい臓がん末期の女性は40年前に浜松駅前のファストフート店で食べた海老バーガーがおいしかったと言った。私はその海老バーガーがとてもおいしかっただけでなく、人生でもっとも思い出深い味なのは何かほかにも理由があるのだろうと思った」という――。人は死が近づくとこれまでを振り返り、「自分の人生はこれでよかったのだろうか?」

  • 今日の一冊(180)『城砦』A・J・クローニン:夏川草介訳

    かれこれ40数年前になりますが、学生時代に竹内道之助訳の「クローニン全集」にはまって、寝るのも忘れて読みふけりました。なかでも感銘を受けたのは「美の十字架」と「城砦」でした。日本では1937年に翻訳出版された小説ですが、発表された当時は世界的なベストセラーとなり、日本でも多くの読者を獲得しました。夏川草介氏当時は、この小説に影響されて医者を目指したという方がたくさんいました。しかし今の60代以下のお医者さんでは『城砦』を知っている方もでしょう稀でしょ

  • 11月10日は「膵臓がん患者と家族の集い」

    残席わずかとなっております。申込締切は11月7日(木)19:00までです。参加を考えている方は、早めにお申し込みください。私も参加します。2ヶ月ごとにリアルで開催している膵臓癌患者の家族の集いは、次回は11月10日です。毎回60名以上の膵臓がん患者さんとご家族が集まり、全国的の珍しい活気のある集まりとなっております。最近では締切の1週間以上前には定員いっぱいとなることが多くなっておりますので、早めのお申し込みが無難です。

  • 押川先生が日本癌治療学会の公式YouTube責任者に

    がん治療医であり 有名な YouTuber の押川勝太郎先生が、日本がん治療学会の公式 YouTube サイトの責任者になったそうです。こちらの動画を見ていただくとわかりますが、学会の理事長に当てて動画を直接送ったところ、理事会の全員一致で学会 公式の YouTube サイトを立ち上げることになりました。https://www.youtube.com/watch?v=NDq7didk9o8医者や学会はエビデンスを出して終わりではなく、患者と向き合

  • ビタミンDサプリでp53過剰発現に抗体を持つ消化管がん患者の再発死亡リスクが73%減少

    ずっと以前から勧めておりますけども、ビタミンDのサプリメントは本当にすごいんですよ。これ知らないともったいないですよね。p53遺伝子は、膵臓がんの発がんとも関係が深いと考えられています。https://twitter.com/kokorozashi_17/status/1849967931649585364https://www.jikei.ac.jp/news/pdf/press_release_20230509

  • 一年ぶりにがん研へ

    今日は先日の甲状腺超音波検査の結果を聴くためにがん研究会有明病院へ。1年ぶりです。膵臓癌は17年経ってすでに完治しており、経過観察もしておりませんが、造影CT で偶然に見つかった甲状腺腫瘍を毎年経過観察しております。良性ですし、サイズも毎年変化がないのですが、今年で9年目になります。仮に悪性であっても甲状腺がんの場合、10年生存率が9割を超えていますから、私としては全く気にもかけておりません。杖をついた老人ですし、構わないかなと考えて障害者用

  • 今日の一冊(179)「なぜEBMは神格化されたのか」大脇幸志郎

    500ページに及ぶ大書ですが、参考資料も丁寧に説明されているので、容易に読み進められます。従来の”常識”とされた内容に対して、別の考え、視点を与えてくれます。この本は、医療関係者だけでなく、患者を含めて多くの人にとって重要な内容を含んでいます。2020年から始まるCOVID-19パンデミック(新型コロナウイルス禍)では、あれほど強調されたエビデンスが、無残な姿を晒しました。まともな臨床試験も終わっていない、全く新しいタイプのmRNA(メッ

  • 11月10日は「膵臓がん患者と家族の集い」

    2ヶ月ごとにリアルで開催している膵臓癌患者の家族の集いは、次回は11月10日です。毎回60名以上の膵臓がん患者さんとご家族が集まり、全国的の珍しい活気のある集まりとなっております。最近では締切の1週間以上前には定員いっぱいとなることが多くなっておりますので、早めのお申し込みが無難です。申込みはこちらから

  • 追悼『いのちのスクワット』石井直方氏

    筋肉研究の第一人者で、“筋肉博士”として親しまれた東京大学名誉教授の石井直方氏が、8月20日、胆管がんのため亡くなりました。軽い負荷なのに高いトレーニング効果が得られる「スロトレ(スロートレーニング)」の開発者でした。このブログでは石井直方氏の『いのちのスクワット』を紹介し、私も実行してきました。スロースクワットのおかげで、二度のがんを克服できたとおっしゃっていました。https://cancer-survivor.jp/2021/12/2

  • メラトニンの効用

    私が膵臓癌になった約15年ほど前から、継続して3種類のサプリメントを摂取しています。EPA/DHAビタミンDメラトニンです。このうちメラトニンについて高山市における研究から、肝臓がんのリスクを下げることが報告されています。「Cancer Science」誌に載った下記の論文です。要約すると、研究概要: この研究は、日本の高山市研究に参加した30,824人を対象に、食事からのメ

  • 膵臓がん死亡者数が胃癌を抜いて第3位に

    今月17日に公表された「人口動態統計2023年」(確定数)では、がんの種類別年間死亡数で、1位の肺がん(7万5762人)、2位の大腸がん(5万3131人)に次いで、膵臓がん(4万175人)が胃がん(3万8771人)を抜いて3位になりました。ピロリ菌検査が普及したおかげで、胃がんは減少傾向にあります。第7表死因簡単分類別にみた性別死亡数・死亡率(人口10万対) [136KB]世界的に見ても膵がんの患者数は増加傾向にあります。

  • 近況

    腰の手術(腰椎椎体間固定術)から間もなく半年になります。固定型のコルセットから、柔らかいタイプに変え、生活は楽になりましたが、まだ肝心の手術箇所の痛みと、左足先のしびれが残っています。徐々に回復に向かっているという実感はあるのですが、患者の平均よりは相当回復が遅いようです。ま、歳のせいもあるのかもしれません。100m ほどなら歩けるようになりましたし杖もいらない程度ですが、それ以上になると近所に行くのにも自転車を使って

  • 今日の一冊(178)『治癒を目指すがん患者のための瞑想ワーク』天外伺朗

    このブログでは最上部にあるメニュー領域で「瞑想・マインド」を取り上げておりますが、これは私が、がん治療においてメンタルな部分がとても大切だという経験的認識によるものです。そして、遺伝子とエピジェネティクス、マインドフルネスストレス低減法やサイモントン療法についても何度も詳細に紹介をしてきました。私と同じような考えを持っている方もいらっしゃったようで、元ソニーの技術者であり犬型ロボットAIBOを開発されてこられた天外さんが『治癒を目指すがん患者のための瞑想ワー

  • 膵臓がん患者会主催者の座談会

    暑いですね。本当に沸騰しそうです。温度計と電気メーターがうなぎ登りです。15年使用したエアコンを今年3月に一斉に交換しました。3年前にリビングの200v のエアコンが突然お亡くなりになり、夏の盛りでもあり。工事まで結構待たされてしかも価格も高かったです。その反省もあって、壊れる前に型落ちのエアコンを買って、春先の工事業者の暇な時期にやってもらうと、結局その方が安上がりでした。15年前のエアコンと比べると最近の機種は省エネが進んでおり、2~3割

  • 地震保険料が!

    5年に1回の地震保険料の納付のお知らせが来ました。事前に代理店からの電話があり、「地震保険料の納付の依頼を送付します。申し訳ありません、相当保険料が上がっております。」との担当者の平身低頭するような電話の声でした。金額を聞いてびっくり、44%の値上げです。前回の約40万円から57万円に。地震保険の純保険料率は過去の発生データではなく、政府の地震発生予測に基づき算出されています。先の記事でも紹介した「ハザードマップ」、つまり文部科学省の地震調査研究推進本部が作

  • 南海トラフ地震

    8日午後4時43分ころ、宮崎県南部で最大震度6弱を観測する地震がありました。これを受け、気象庁は東海沖から九州沖にかけての震源域で発生が懸念される「南海トラフ巨大地震」との関連性について調査するとして「南海トラフ地震臨時情報(調査中)」を発表しました。心配で不安になるかと思いますが、ここは冷静に思考を巡らしてみましょう。南海トラフ地震が30年間に80%の確率で起こるは真実か?菊池寛賞を受賞した、東京新聞記者 小沢慧一さんの「南海トラフ地震の真実」はす

  • 9/1 「膵臓がん患者と家族の集い」募集中

    2ヶ月ごとに定期的に開催をしている「膵臓がん患者と家族の集い」、次回は9月1日です。最近、締め切り前に定員に達してしまうことが多くなっております。ギリギリまで待っていると参加できませんよ。参加を考えている方は早めにお申し込みください。参加申込はこちら

  • 今日の一冊(177)『あきらめないがん治療』岡田直美

    この本は、今年一番のおすすめの本です。特に、治らないと言われた膵臓がんの患者さんにぜひ読んでほしいと思います。医学生の頃から、かっこいい女医さんではなく、「内科のブラックジャックになりたい」という願いを持っていた岡田 直美先生と善本 考香さんとの共著『ここまま死んでる場合じゃない』を以前に紹介しました。もう7年前になります。https://cancer-survivor.jp/2017/12/976.htmlその後岡田先生は、セカンドオピニオ

  • がん患者に瞑想のすすめ

    このブログでは、がんと心のあり方や瞑想についても多く書いてきました。https://cancer-survivor.jp/2021/11/2100.htmlhttps://cancer-survivor.jp/2018/05/9103.htmlhttps://cancer-survivor.jp/2012/11/1826.htmlhttps://cancer-survivor.jp/2022/

  • 末期癌と認知症

    認知症と末期大腸がんの弟:葛藤と希望愛する家族が病に倒れることは、誰にとっても辛い経験です。私自身も、認知症を患い、大腸がんが再発し、ステージ4と診断された弟を持つ一人です。余命は半年から1年と宣告され、抗がん剤治療も効果がないため中止せざるを得ませんでした。現在は緩和ケアのみを行っております。多くの末期がん患者にとって、目の前に迫った死は避けられない現実であり、恐怖や不安と向き合う日々を送ることと思います。しかし、弟の場合は認知症の影響なのか、死に対する恐

  • 累積保険料返還の詐欺電話

    先日我が家に電話がかかってきました。受話器を取ると、相手:区役所の健康保険課の◯◯と申します。過去の累積保険料の返還が生じたので、『累積保険料払戻申請書』といった書類をお送りしてあります。締め切りが6月15日でしたが、お届けがないので確認のお電話を致しました。緑色の封筒ですが届いてないでしょうか?私:いやそんな郵便物などは届いてないですよ。全て私が確認しているので見逃すはずはないと思います。相手:ご家族のどなたかが受け取ってお忘れにな

  • 新しい膵臓がん治療法の開発

    膵臓がんは非常に予後が悪く、日本の5年生存率はわずか1割程度です。特に難治性の膵臓がんに対する新しい治療法が、岡山大学や富山大学の研究チームによって開発されました。膵臓がんの特徴と新治療法研究チームは、膵臓がんがグルコース(ブドウ糖)を取り込みやすいことに着目し、その特徴に合わせた薬剤を開発しました。従来のホウ素中性子捕捉療法(BNCT)を改良し、グルコースを付けたホウ素薬剤「G-BSH」を作成。この薬剤は、従来のBPA薬剤に比べて8~10倍のホウ素

  • CA19-9の新しいカットオフ値を提案

    膵臓癌の患者にとって血清CA19-9値は重要な指標です。基準値を超えると不安が増しますが、最新の論文によれば、最適なカットオフ値は98.4 U/mLで、膵癌の検出において感度70.0%、特異度96.5%を持ちます。この値を参考にすると、糖尿病患者でCA19-9値が37.0〜98.4 U/mLの場合、特に食欲不振や体重減少が続くとき、CTやMRIなどで更なる検査が必要かもしれないと示唆しています。具体的な数値感覚を持つことは医師にとって有益です。

  • がんエセ医療 12リスト

    週刊東洋経済誌が、7月6日号で『不安につけ込む「医療情報」の罠』と題した特集をやっております。人の命を左右することがある医療情報。SNS上では私たちの不安につけこんだ、根拠に乏しい情報があふれています。何を信じ、何を疑えばいいのでしょうか。本特集では科学的根拠のない治療法が横行する、「がんエセ医療」大国である日本の現状をリポート。高額自由診療に騙されないための10カ条、そしてがんエセ医療12リストを一挙公開しました。また新型コロナワクチンがどこまで有効だったのか

  • 温熱療法(ハイパーサーミア)の今

    膵臓がん患者さんの中にも期待する方の多いハイパーサーニアですが、昨年3月には「ハイパーサーミア診療ガイドライン」が刊行され、ますますます期待が高まっています。今年9月には、日本ハイパーサーミア学会第41回大会が開催されます。MRIdian-メリディアン等の先進的な放射線治療機器を、積極的に導入している江戸川病院の放射線科部長黒崎宏昌医師が大会長であり、同病院が事務局となっております。ハイパーサーミアにも力を入れております。抗がん剤治療

  • インチキ療法の広告をブロックしよう

    インチキクリニックに引っかからないための手っ取り早い対策は、検索サイトに広告が表示されないようにすることです。パソコンもスマホでも簡単にできます。広告をブロックする拡張機能を導入すればよいのです。特にがんを告知されて間もない方には、是非この広告ブロックを導入して欲しいものです。「末期がんからの生還」とか「これで絶対に治る」とか「希望を捨てない」、そういう言葉があれば、それはインチキクリニックの可能性が大きいです。広告ブロックする拡張機能導入の効果

  • 膵臓がん17年サバイバル(今日はがん記念日):効果的な治療法と免疫力向上方法

    6月11日は私のがん記念日です。17年前のこの日に、超音波検査とそれに続くCT 検査によって 膵臓癌が見つかりました。当時はまだ現役で会社員だったのですが、仕事と膵臓癌の情報の収集などで、それから約1ヶ月は怒涛のような日が続きました。その当時インターネットを調べても(そもそも Web 環境が少なかった)、膵臓癌に関する情報はごくわずかしかありませんでした。しかもそこには必ず「がんの中では最悪で予後は良くない」と書かれていたのです。その怒涛のよ

  • 7月7日『膵臓がん患者と家族の集い』受付開始

    7月7日は七夕であり東京都知事選の投票日でもあります。この日に膵臓癌患者と家族の集いを、いつもの会場で開催することになりました。すでに参加申し込みの受付が始まっておりますので、ご希望の方はお申し込みをしてください。今回のご講演は、「臨床現場における膵臓がん治療~患者・家族に知っておいて欲しいこと~」と題して、東京都立荏原病院 外科 藤田 泉先生にお願いしました。膵臓がんの治療に長年取り組まれている藤田先生から、外科治療から抗がん剤治療まで臨

  • ボーダーライン膵癌の術前療法に有意差なし

    もう6月、早いものです。6月はASCOの季節です。ASCO 2024で、ボーダーライン膵癌の術前療法として、ゲムシタビン+nab-パクリタキセル療法(GEM+nab-PTX療法)とS-1併用放射線療法は全生存期間(OS)に有意な差はないことを、国立がん研究センター東病院の池田公史が発表しました。がんが主要な血管に接していても、術前療法でがんが小さくなり、切除ができる可能性があるがんを、ボーダーライン膵臓がんとして分類しています。

  • 膵臓がん患者の「私書箱0番」

    膵がん患者夫婦の会のひかりさんが素晴らしい冊子を作成し、送っていただきました。すい臓がん患者の「ココロの声」をお預かりします。~私書箱0番~というタイトルです。膵臓がんは見つかった時には手遅れなことが多く、手術ができる割合は30%程度です。しかも幸運にも手術ができた患者さんでも、多くの方が再発をします。予後の悪い膵臓がんで、しかも周囲に同じ患者さんがいることも少なくて、相談することも難しい状況です。そんな膵臓がん患者さんでも、対面での

  • 5/19「膵臓がん患者と家族の集い」ご報告

    5月19日に大田区産業プラザPiOの会議室で開催された「膵臓がん患者と家族の集い」では、57名の参加者が活発に交流をされました。「治験・臨床試験 ~HIFU(強力集束超音波治療法)の治験とは?~」と題して、がん情報サイト「オンコロ」の金川潤也様、HIFU開発企業のソニア・セラピューティックス㈱の佐藤亨様にお話しいただきました。講演動画は「膵臓がん患者と家族の集い」のオフィシャルサイトから閲覧できます。https://www.yout

  • 今日の一冊(176)がん「エセ医療」の罠:岩澤 倫彦

    ほんの帯には、あなたを喰いモノにする「自由診療」、免疫療法に騙されるな!、治療費4クール1600万円、途中で患者を見放す「闇堕ち」医師などの文字が並んでいます。中には金のためなら患者を騙しても平気だという悪魔のような医者もいます。https://cancer-survivor.jp/2019/01/12721.htmlhttps://cancer-survivor.jp/2019/09/14976.html患者は治らない膵

  • がん相談支援と心のケアについてのアンケート

    東京都立産業技術大学院大学産業技術研究科より、「がん相談支援と心のケアについてのアンケート」の協力依頼が来ております。よろしければご協力をお願いいたします。【ご協力のお願い】がん相談支援と心のケアについてのアンケート東京都立産業技術大学院大学産業技術研究科の平山愛恵と申します。現在、私たちはがん相談支援と心のケアをテーマに、ヘルスコミュニケーションの開発を進めており、その過程で、皆様の貴重なご意見をお聞かせいただきたく、本アンケートを実施することに

  • がん患者さんの障害年金請求のための診断書作成ガイドブック

    がん患者も障害年金を受け取ることができるって知っていましたか?がんになって手術や抗がん剤治療が必要になり、入院や通院をするために休職をしたり退職をするがん患者さんがおります。当然収入が少なくなるので、生活や治療費に支障をきたす場合があります。このような場合に頼りになるのが障害年金です。ところが意外とがん患者さんが障害年金を受給できるということを知らない、医師でさえも知らないことが多いです。障害年⾦の請求には医師の診断書が必要であり、その内容次

  • 今日の一冊(175)『生成AIで世界はこう変る』今井翔太

    「Copilot」に「生成AIを表す画像を作成してください」のプロンプトを与えて得られた画像2022年にChatDPT が登場して以来、生成 AI の世界がものすごいスピードで進歩しつつあります。身近な例ではMicrosoftがOfficeに生成 AI を組み込むんだとか、デザインソフトCanvaには多くの画像生成 AI が使えるようになっています。IllustratorやPhotoshopも同様です。ロボットや人工知能はブルーカラーの仕事を奪うと言われてき

  • 5/19『膵臓がん患者と家族の集い』残り僅かになりました。お早めにお申し込みください。

    HIFUとは何? こちらを参照してください ↓「膵臓がん患者と家族の集い」5月19日(日)14:00~ HIFU(強力集束超音波治療法)の治験に関するお話しと、HIFU開発企業の方が質問にもお答えします。参加申し込み(注意事項をご確認ください)https://cancer-survivor.jp/2010/05/844.htmlhttps://cancer-survivor.jp/2020/01/16199.

  • 『代替医療解剖』サイモン・シン

    『ビッグバン宇宙論 (上)』『フェルマーの最終定理―ピュタゴラスに始まり、ワイルズが証明するまで』『暗号解読―ロゼッタストーンから量子暗号まで』のサイモン・シンが代替医療を科学する、これだけで迷わず買った本です。(記事は、初版本を元にして書いております。)本書と扉を開くととすぐに「チャールズ皇太子に捧ぐ」という献辞がが飛び込んできた。チャールズ皇太子は統合医療財団を設立し、「代替医療にもっと研究資金を-代替医療は研究に値する」と題する論文をタイム

  • 『笑いと治癒力』ノーマン・カズンズ

    ノーマン・カズンズは、不治の病と言われた膠原病から、ビタミンCと「笑い」を武器に五百分の一という奇跡的な回復をした人です。有名な書評誌『サタデー・レビュー』の編集長であり、核兵器廃止運動、環境汚染反対運動、世界連邦運動の指導的活動家でもあります。1956年に広島の「原爆乙女」25人をアメリカに招き、整形外科手術をうけさせたことで日本人に知られるようになりました。

  • AI信仰は危ない!

    色々な分野に生成 AI などの人工知能研究の成果が取り入れられており、高も万能であるかのような主張が氾濫しております。確かに囲碁や将棋などのルールが明確になっている分野では素晴らしい成果が出ております。しかし 生成 AI の知能は人間で言えば小学生程度です。いやそれ以下かもしれません。例えばこのような簡単な数学の問題が解けないのです。$$ y=ax - b $$ のとき、xを求めると、$$ x=(y+b) / a$$となります

  • がんには深蒸し茶の粉茶がよい

    カテキンには、強力な抗酸化作用と突然変異抑制作用があることが、多くの研究によって明らかにされています。カテキンは緑茶の渋みの成分です。よって、渋みが強い緑茶ほど、がんを抑える効果が高くなるということです。また、カテキンの含有量が多いのは、深蒸し茶であることも分かっています。つまり、深蒸し茶を粉茶にして飲めば、カテキンの成分をまるごと摂ることができるのです。なお、カテキンが細胞に吸収されるには、緑茶との食べあわせも大事とわかってきました。ビタミンAを多く

  • スマホ、買い替えようかな?

    今使っているスマホはAQUOS sense3 lteです。4年前に確か23,000円ぐらいで買った記憶があります。しかしこの頃バッテリーの消耗が早くなってきた。ブラウザで画面の切り替えが遅い。アプリの起動も結構遅いなどの傾向が気になってきました。一般にスマホのバッテリーの寿命が2ないし3年、本体の寿命が4~5年と言われておりますから、そろそろ買い替えの時期なのかもしれません。RAM 4GBは、現状のアプリのメモリー使用量から言えばギリギリなのでしょう。64G

  • 標準治療が最高の治療法、とは限らない

    世の中にはがんに対する様々な代替療法が溢れています。藁をもつかみたいがん患者さんが、これらのインチキ代替療法、悪徳医師に騙される例が後を絶ちません。それらに警鐘を鳴らす形で、著名な腫瘍内科医の先生たちが、書籍やインターネット上で発信をしております。もちろんこの主張は正しいことです。私の膵臓がん治療も標準治療以外は受けたことはありませんし、がん患者さんから相談を受ければ、まず真っ先に標準治療を検討すべきだと助言をしております。しかし、全

  • 5/19『膵臓がん患者と家族の集い』ご案内

    「膵臓がん患者と家族の集い」5月19日(日)14:00~ HIFU(強力集束超音波治療法)の治験に関するお話しと、HIFU開発企業の方が質問にもお答えします。参加申し込み(注意事項をご確認ください)

  • 腰椎手術後の診察:筋膜炎に低周波治療器

    腰椎の手術後の痛みがなかなか取れません。先日の診察で、「神経ブロック注射をやってみようか」ということで、またまた手術室に案内されました。第4と第5腰椎の間にある第5腰椎神経にブロック注射をしました。いやーこの神経ブロック注射っていうのは初めてやりましたけども、痛いですねぇ。痛みはスッと消えたのですが、1時間は安静にしてくださいというので、ベッドに横になっていました。1時間後起き上がるとまた痛みがぶり返しています。先生は神経が圧迫されているのか

  • 膵がんのリキッドバイオプシー保険適用に

    国立がん研究センターのサイトに、膵臓がん患者にとって注目すべき記事が掲載されています。最近、多種類のがん早期診断を可能にするリキッドバイオプシーが注目を集めています。しかし一方で、膵がんの診断を補助するバイオマーカーとして、臨床的に利用されているのは、1970年代に臨床開発されたCA19-9をはじめとしたがん細胞が産出する糖鎖バイオマーカーだけです。この度、40年ぶりにCA19-9と同等以上の性能を持つ腫瘍マーカーが体外診断用医薬品として認可され、

  • がんが治るには法則がある

    隠された法則がある蔵本由紀さんの『非線形科学』によれば、「生命体から、非生命体まで、森羅万象を形づくる、隠された法則」があると書かれています。「非線形科学」は、マクロの現象を、要素に分解しないでマクロのままとらえようとする科学です。世界は「複雑系」だから要素に分解してもその全体像は分からない。自然はなお奥深く、人類はまだそのほんの一部しか知りません。複雑系科学が明らかにしつつあるのは、生命体から宇宙までを貫く隠された法則があるのではないか

  • 退院後の経過

    19日の退院から1週間以上経ちました。一言で言えば手術前よりも悪い状態です。少し歩いただけで左足に、主に大腿四頭筋の辺りですが、激しい痛みが出て立っていることが難しいくらいです。右足にも弱いですが同じ痛みがあります。退院時には、多分筋肉痛だろうから徐々に回復するでしょう、との先生の診断でしたが、逆にますますひどくなる一方です。スクリューネジの先端が神経に触れているのではないか、というのが私の感触です。筋肉痛ではとても説明ができません。

  • やっと退院

    腰椎すべり症の治療のために入院手術をしておりましたが、本日やっと退院できました。ただ、チタン製の固定器具を背骨に入れる関係で、両側の筋肉を切断していますからその影響で両足にしびれ・痛みが生じています。筋膜炎の可能性もあると言われたのですが、だとすると安静にしていることが唯一の治療法です。徐々に回復するでしょうとの院長先生の見立てなので、それを信じて本日退院してきました。自宅内ではシニアカーにすがって歩いて移動をしています。お昼の弁当を買いに外

  • 3/16「膵臓がん患者と家族の集い」報告

    3月16日の膵臓癌患者と家族の集いは61名の参加者で熱気に溢れた集いとなりました。冒頭にサポーターのよしさんから、樹粒子線・陽子線についてのミニレクチャーがありました。参加者からの質問が多い項目について、よしさんの実体験も踏まえたレクチャーとなっております。https://youtu.be/9ACQ_3JvBAQ2022年4月に、局所進行膵癌(手術不可の場合に限る)に対して、重粒子線・陽子線治療が保険適用となりました。それまでは自己負担約

  • 退院は延期に

    生成AIによる作品今日退院する予定で身支度も整えていたのですが、朝起きると両足の太ももや腰が異常に痛い。10m も歩けないような状態で、歩くと痛みのために座り込んでしまいそうになります。院長先生にその旨を伝えると、早速CT 検査 MR 検査 レントゲン検査を指示されました。数時間後、院長先生が病室に来られて「精密に検査をして念入りにチェックをしましたが、手術後もきれいで少しの異常も見当たりません。消去法で今の痛みを原因を特定するならば、筋膜の

  • 退院に向け調整中

    入院する前は3週間の予定と言われていましたが、術後の経過が非常に良好なので2週間で退院できるかもしれません。現在それに向けて調整中です。多分この週末には退院できそうだと思っております。下の CT 画像は、左が手術前で右が術後の画像です。腰椎椎体が滑って神経を圧迫している部分が黒くなっていましたが、チタンのスクリューネジを入れてその間隙を広げ固定しております。術後はこの神経が圧迫されることによる足のしびれや痛みがほとんど感じなくなりまし

  • やっと全ての管がとれた

    傷口から出ていたドレン管など全ての管が体から取れました。術後の意識が朦朧とした中でも、傷口の痛みに七転八倒していました。全身麻酔はこれで5回目かな、6回目かな、忘れたけどいつまでたっても慣れることはないですね。術後翌日から早速リハビリが始まりました。なかなか病人を寝かしといてくれません。

  • 病院食も”雛祭り”

    お急ぎください!3月16日開催の「膵臓がん患者と家族の集い」は、申込者多数につき定員を10名増加しましたが、その後も参加者が多く、まもなく定員に達します。栄養士さんの心遣いでしょうか。昼食はひな祭りずしでした。明日は一日絶食なので、美味しくいただきました。

  • 日本人のがんゲノム異常の全体像を解明

    概要国立がん研究センターは、約5万例のがん遺伝子パネル検査データの解析結果を発表しました。この研究は、日本人におけるがん種横断的にドライバー遺伝子異常の全体像を解明した初めての試みであり、アジア最大規模のがんゲノム解析となります。治療薬の標的となるゲノム異常がある症例の割合は。これまで予測されていた通り、膵臓がんでは非常に少ないですね。でも症例数は最多です。膵臓がん患者さんが、僅かな希望を託してゲノム検査を受けている実情が推測されます

  • 入院しました

    午前中に手続きを済ませて入院。色々と説明があって、昼食後は暇です。以前は外出ができたのに、コロナ禍以降は外出も禁止。これじゃ昼にそばを食って一杯というわけにもいかないね。希望の部屋が空いてなくて、広めの個室に入っています。ホテル住まいのつもりでのんびりさせてもらいます。手術日は4日月曜。朝の9時からです。

  • すべり症で入院・手術します。

    脊柱のすべり症が悪化して神経を圧迫し、それが腰痛、足のしびれ、間欠性跛行の原因となっています。思いきって手術をすることにしました。5年前に脊柱管狭窄症で同じ箇所の手術をしているのですが、その部分はしっかりと治っております。しかしその箇所とその上部の椎体が滑り症になっており、神経を圧迫して MRI 画像では黒くなっているのが分かります。ここにチタン製のスクリューネジを入れて固定し、神経が回復するのを待ちます。上の CT および MRI

  • 膵臓がんの粒子線治療:要点紹介

    膵臓がんは見つかった時には手術ができない例が圧倒的に多いがんです。局所進行膵癌は、がんが膵臓の表面を越えて周りの重要血管と血管周囲に浸潤しているが、遠隔転移はしていない状態です。手術はできず、抗がん剤で延命治療しかないのですが、成績はよくありません。5年生存率は、ステージ2で2割、ステージ3だと6%程度です。そこで重粒子線治療を選択すると、多施設共同研究J-CROSでは、2年局所制御率(2年間照射部位に再発がない割合)が62%、1年局所制御率が82%

  • 3/16 「膵臓がん患者と家族の集い」受付中

    日増しに暖かくなってきますね。膵臓癌の治療に頑張っていることと思います。3月16日の「膵臓がんの集い」は、これまでの参加者からの質問で多かった粒子線治療について、運営サポーターの経験者が分かりやすく説明をします。ステージ4でも場合によっては治療が可能なんですよ。詳しい内容は下のチラシ画面をクリックしてください。オフィシャルサイトに飛びます。

  • 「常陽」でアクチニウム225生産へ

    東京新聞によれば、日本原子力研究開発機構は、高速実験炉「常陽」(茨城県大洗町、2007年から運転停止中)で、がん治療に効果が期待される医療用ラジオアイソトープ(RI)生産のため、原子力規制委員会に原子炉設置変更許可を申請したと発表した。 機構によると、RIの中でも「アクチニウム225」はがん治療に効果が高いことが確認されているが、世界的に供給量が不足。国内でも医療現場での実用化に向けた治験の円滑な実施が、困難な状況という。 原子力機構は、26年度の

  • 携帯トイレを買いました

    能登半島地震で、被災者の方々が一番困ったのがトイレだと報道されております。水が出ないと流せない。下水管が壊れていても流せない。下水管が壊れているのに無理やり流すと逆流して悲惨なことになります。マンションなどでは上の階の方が流したトイレで下の階の方のトイレが溢れてドロドロ、というようなこともありました。私なんかのように膵臓癌術後の後遺症で神経性の下痢があり、1日に10回もトイレに行くような者には死活問題です。実は3.11の福島原発事故後

  • 早々に確定申告

    毎年の申告は、 e-tax を使って早めに1月中には届け出をしております。今年も3日前に届けてを済ましました。 e-tax と言っても 私はマイナンバーカードを取得していないので、 ID パスワード方式です。しかし今年の申告ほど、むしゃくしゃとして腹の立ったことはありません。インボイス制度が導入されて、仕入れの消費税や売上の消費税をいちいち積算しなくてはならないこと。本当に多大なエネルギーが必要です。シルバー人材センターもそこ

  • 1/28の集いは定員いっぱいで盛大に開催

    今年最初の膵臓癌患者と家族の集いは1月28日に開催されました。締め切り前に定員オーバーとなり参加募集を中止しましたが、その後も続々とオフィシャルサイトの問い合わせフォームから「是非参加したい。なんとかしてください」とのメールが続きました。その方達も含めて全員を受け入れましたが、当日になるとインフルエンザも流行しているしコロナもある、家族が病気になるとかでキャンセルもありました。結局は57名での参加となりましたが、PiOの会議室はほ

  • やはり、ビタミンDはがんに効く

    佐藤典宏先生がYouTubeで、最新のビタミンDに関するエビデンスを紹介されています。https://www.youtube.com/watch?v=NDdif0NS4a4&feature=emb_logo同じ内容ですがブログでも紹介されています。ビタミン D に関しては最近どんどんと研究が進みエビデンスが積み重なってきていますね。コロナ感染症で重症化した人はビタミン D の血中濃度が低いというような調査もありました。

  • 新春:膵臓がん患者と家族の集い

    2ヶ月ごとに開催している膵臓患者とがん患者と家族の集いです。すでにたくさんの患者、家族の方が申し込まれています。締切間近:1月25日(木)19:00まで参加申し込みを受け付け中! お急ぎください。参加のお申し込みはこちら『膵臓がん患者と家族の集い』は会員制の組織ではありません。その都度、自由に参加し、交流していただけます。がん罹患数予測に寄れば、毎年39,800人の方が、膵臓がんになると予測されています。(2017年)そしてその数は徐

  • 逮捕:膵臓がんだから資産分配

    やっぱり逮捕されましたね。「なりすましにご注意」と書いておいて、自分が膵臓がん患者に「なりすまし」悪質です。このブログではちょうど2年前に注意を促しておりました。でもね、騙される方も欲が深いと思うんですよ。冷静に考えれば詐欺だとわかりそうなものです。

  • どうすれば、がんが自然治癒するのか?

    がん患者にとって、一番の望みは「治りたい」でしょう。初期のがんだと言われても、やはり不安。再発や転移した患者は症状を緩和したいし、がんと長く共存したい、あわよくば治りたい、と誰しも思います。そして、がんが”奇跡的に治った”との話しを聴けば、自分だけにでも良いから”奇跡”が起きて欲しいと願います。それで怪しげな代替療法に騙されることにもなるのです。しかし、自然寛解あるいは奇跡的な自然治癒例は確かに存在します。それはどういうことなのか、どうすればそのような例にな

  • 今年はどんな年になる?

    豚に見えるけど、龍です。新年、あけましておめでとうございます。昨年は体力の衰えを感じ、徐々に老年を受け入れてきたというか、そうせざるを得なかった1年でした。同級生たちの訃報が届いたり、膵臓癌仲間たちの音信が途絶えたりした1年でもありました。世界を見渡せば、「地球奮闘化」の時代だと言われるのに、そんなことはそっちのけで、あちらこちらで戦争が一層激しくなった1年でした。今年は少しでも希望の持てる年であることを願っております。自分と

  • “オリゴのおかげ”

    先日の記事で書いた通り、アヘンチンキが製造販売中止となります。昔の膵臓癌手術の術式では、大きな血管の周りの神経をはぎ取る処置をしておりました。これによって再発転移が少なくなるだろうと期待しての術式でしたが、この神経郭清をした患者としなかった患者を臨床試験で分けて比較したところ、再発転移の発生率や死亡率に有意差がないことが分かりました。膵臓癌のこの術式は中止になっております。私の膵臓がん手術当時は、17年前ですが、昔の術式だったために、たくさんの膵臓癌

  • 新春:膵臓がん患者と家族の集い

    2ヶ月ごとに開催している膵臓癌患者と家族の集いですが新春早々に開催いたします。詳細はこちらのチラシをご覧ください。申し込み受付が始まっております。参加のお申し込みはこちら『膵臓がん患者と家族の集い』は会員制の組織ではありません。その都度、自由に参加し、交流していただけます。がん罹患数予測に寄れば、毎年39,800人の方が、膵臓がんになると予測されています。(2017年)そしてその数は徐々に増えています。そして膵臓がんの年間死亡

  • アヘンチンキの販売中止:困った!

    詳細はまだ不明ですが、武田薬品工業は14日、「アヘンチンキ」など、あへん系麻薬製剤4成分5品目について、諸般の事情により販売を中止すると発表した。 販売を中止するとしたのは、▽アヘンチンキ▽アヘン散▽ドーフル散(アヘン・...日刊薬業私の主治医からの情報ですが、2年ぐらいはまだ在庫がありそうです。その後は別の麻薬製剤があるので心配しなくてもいいよとは言われましたが、はてさてどうなることやら。膵臓がんの手術で広範な神経郭清を行っていた昔の患

  • 今日の一冊(174)佐藤典弘「専門医が教える 最強のがん克服大全」

    佐藤典弘先生は最近、すごいスピードで出版を続けられております。ついて行くのも大変です。全ての先生の書籍を紹介したいのですが、自分自身で得読了したものでないと責任を持って紹介することができません。そして私にも時間が足りない。しかしこの本は是非とも皆さんに読んで欲しい、特に膵臓がん患者さんには読んで欲しいと感じた本です。「はじめに」から抜粋して紹介します。本書は、YouTubeで私が配信している「がん情報チャンネル」の公式本です。 <中略>多くの臨床

  • mFOLFIRINOXの末梢神経障害対策

    95%の患者が末梢神経障害を訴えている膵臓がんの薬物療法では、比較的若くて元気な方にはmFOLFIRINOXが推奨されていますが、イリノテカンによるしびれなどの末梢神経障害の副作用に悩まされている患者がたくさんいます。下図でみれば、治療中では95%の患者がなんらかの末梢神経障害(CIPN)を感じており、その中でも12.5%がボタンを掛けることができない程度のグレード3となっています。治療を終了して48ヶ月後も末梢神経障害が持続している様子もわかります

  • 定位放射線療法(SBRT)と増感剤の併用は膵臓がんの治療成績を改善

    SBRT Radiation Therapy - San Antonio, TXテキサス大学MDアンダーソンがんセンターおよびモフィットがんセンターによる第1b/2相試験で、局所進行膵臓がんに対して、定位放射線(SBRT)と増感剤の併用で、無増悪生存期間(PFS)と全奏効率(ORR)が大きく改善することが明らかになりました。スーパーオキシドジスムターゼ模倣薬によって安全により高線量の放射線を患部に照射することができるようになったからです。「

  • がんなら”ピンピンコロリ”

    三井住友FGの太田社長が膵臓がんで亡くなったと報じられました。65歳ですからまだまだこれから会社を引っ張っていく人だったのでしょう。経団連の副会長も務めておりました。早すぎる訃報に驚きました。予定されていた6月14日の中間決算会見を急遽欠席し、そのあと11日で逝去されたようです。容態が急変する直前まで仕事と治療を並行し、準備を整えての最期であっただろうと想像できます。世間では”ピンピンコロリ”という言葉が理想の死に方として語られており

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残る桜も 散る桜ー膵臓がん完治の記録
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