マイナポイントのマイキーIDの発行が思いのほか面倒だったのでメモしておく
きっかけは6月半ばに楽天からきたメールなのですが、要約すると
楽天カードで2万円使うと5,000ポイントもらえる
という詐欺みたいな話w
まーた楽天お得意の誇張表現か、と思いつつも読み進めてみるとマイナポイントの話らしい。あぁマイナポイントなら聞いたことある!マイナンバーカードもってたらポイントくれるっていうアレでしょ。
それで楽天のページまで移動して詳しく見てみると
- マイナンバーカードを取得
- マイナポイントアプリでマイキーIDを設定
- 楽天カードアプリでマイナポイントの申し込み
- 楽天カードで2万円分利用
とあります。1.のマイナンバーカードは既に持ってますし、3.の楽天カードアプリもスマホに入れています。
お?じゃあマイナポイントアプリ入れるだけじゃん。さっそくやってみよー♪
…とはじめたのですが、これが罠だった。
マイナポイントアプリが使える機種は限られる
マイナンバーカードはNFC対応機種で読み取れるとのことですし、ぼくが使っているUMIDIGI F1 PlayはNFC対応なので大丈夫やろ、と思ったのですが、そもそもインストールすらさせてもらえません。■Google Playのマイナポイントアプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.go.soumu.mkpf.mkpfmypage
マイナポイントアプリの対応機種は厳密に決まっていて、下記ページで対応機種の一覧が公開されています。
https://mynumbercard.point.soumu.go.jp/doc/nfclist.pdf
ここに自分の機種が入っていた方はおめでとう! マイキーIDを発行して楽天カードアプリや、その他お得なカード会社やQR決済サービスと提携してマイナポイントをもらってください。
そうでない方でWindows PCとICカードリーダーをお持ちの方は……………
さあ、これからぼくと一緒に地獄を見ましょうか…。
ICカードリーダーがあればWindowsからもマイキーIDを発行できる
https://id.mykey.soumu.go.jp/mypage/MKCAS010/
マイナポイントアプリのインストールすら出来なかったぼくは意気消沈しつつも、ほかになにか良い方法はないのかとマイナポイントのHPを読んでみました。
すると、Windows PCとICカードリーダーがあればマイキーIDが発行できることがわかりました。
ポイント大好き人間なぼくは「楽天ポイントを使ってAmazonで買い物する方法」のとおり、マイナンバーカード関係なく、楽天ポイントとEdyポイントの変換のためにICカードリーダーを買ったくらいです。
「引っ越しのときにマイナンバーカードがあると便利…かどうかは微妙だけどお得ではある」の記事にあるとおり、住民票等の発行手数料の優遇に釣られてマイナンバーカードも作成済みです。
もっと言うと「Windowsでマイナポータルの特別定額給付金の申請をしてみた」にあるとおり、コロナ騒動の例の給付金ではICカードリーダーとマイナンバーカードの組み合わせも経験済み。
こうしてみるとあらためて自分のドケチっぷりが伺えますが、それは置いておくとして、すべて経験済みのことなので、今回も楽勝だろう!と思ったのです。
だがしかし。
ろくに説明文を読まずに「マイキーIDの発行」ボタンを押したぼくはこんな画面に面食らいます。
OSの判定は「○」
ブラウザの判定は「✕」
え?…え? 特別定額給付金のときはChromeに専用のプラグイン入れさせられたし、今も入ったままです。それでもブラウザ判定が「✕」なの?なんで?
…………
「ブラウザをInternet Explorer 11に変更してください」
ファーー!www
IE11専用サイトひさしぶりに見たーw
まぁEdy ViewerがIE11専用の時点でその可能性は考えるべきだったのですが、特別定額給付金がChromeブラウザに対応していたのですっかり油断していました。
Edgeすら新しいChromiumバージョンになったというのに今更IE11か…。対応してないんじゃ仕方ありませんのでIE11を起動することにします。
そして更によく読んでみるとIE11のほかに「マイキーID作成・登録準備ソフト」もインストールする必要があるとのこと。
https://id.mykey.soumu.go.jp/mkjs/MKJSsetup.exe
面倒ですがさっそくダウンロードしてみます。
マイキーID作成・登録準備ソフトのインストールが進まない
「マイキーID作成・登録準備ソフト」であるMKJSsetup.exeをダウンロードして起動します。
するとセットアップの確認画面。
- マイキーID作成・登録準備ソフトのインストール
(信頼済みサイトの登録、ルート証明書のインストールを含む) - JPKI利用者ソフトのインストール
ということで2つのソフトをインストールすることになるようです。
なるほどなー。ここで信頼済みのサイトへ登録とかするからIE限定なのかも知れない。
「インストールする前にブラウザを終了することを推奨」とあるのでIE11はもちろんのこと、ChromeやEdgeも閉じておくことにします。
…が、
プログレスバーが100%のまま止まってしまってインストールができない
ものすごくインストールに時間がかかるのかと30分くらい放置してみましたが終わらない。
タスクマネージャーを見てもCPUを使っているわけでもない。
仕方ないのでアプリを全部終了して再度実行してもダメ。PC再起動して再度試してもダメ。
いよいよ困って「マイキーID作成・登録準備ソフト インストールできない」という直球のキーワードで検索してみたら、同じ症例が出るわ出るわw
原因は環境変数TEMPの場所を変更していたから、でした。いやぁ… ちょっとPCに詳しい人ならSSDの寿命を延ばすためにRAMディスクくらい使うじゃないですかぁ…。
うちのブログでも「無料のRAMディスク作成ツールならImDiskがオススメ」という記事は常に上位に来るくらいアクセス数が多い人気記事です。
だからぼくも環境変数TEMPをRAMディスクに設定していたのですが、それが問題だったらしい。このソフトに限らず、たまにTEMPの使い方がおかしいソフトはあります。でもそういうソフトって「「指定されたデバイスまたはファイルを開けません」というエラーが出る場合の対処方法」で書いたようなエラーが一般的なんですよ。
まさかRAMディスクが原因でプログレスバーが100%のまま止まる、なんて現象が起こるとは思いもしませんでした。
ブログ記事等でこのエラーを書いてくれた方ありがとう!あなた方のおかげで解決できました。
というわけで、環境変数TEMPをローカルディスクに戻して進めます。あ、別にデフォルトの場所じゃなくてもC:\Tempとか、TEMPを普通のローカルディスクに設定してあげればインストーラーは進みました。
JPKI利用者ソフトのインストール
たぶん、前述のプログレスバー100%の段階でマイキー関係のソフトはインストールが完了してると思うんです。そして引き続き「JPKI利用者ソフト」とやらのインストールがはじまります。これも進めていきましょう。
ここまで[次へ][次へ]と進めるだけでインストールは完了しますが、最後に更新通知の確認があります。
電子証明書の有効期限が近づくと通知してくれる機能のようです。どうせその前にアンインストールしちゃう気もしますが、試しに[はい]を選んでみました。
署名用電子証明書および利用者証明用電子証明書の2つが通知対象になるそうです。
ようやく「マイキーID作成・登録準備ソフト」と「JPKI利用者ソフト」のインストールが完了しました。
ちなみに余談ですが、
JPKI利用者ソフトはこんな画面で、ICカードリーダーの動作確認や、マイナンバーカードを読み取ってICカードに格納された情報を閲覧することも出来ます。意外と便利。
IE11でマイキーIDの発行
ようやく… よーーーやくマイキーIDの発行が出来ます。
最初にブラウザ判定で怒られたページを再び開きます。
https://id.mykey.soumu.go.jp/mypage/MKRBS110/
IE11でこの画面が開けばOKです。OS判定やブラウザ判定のエラー画面が出た場合はICカードリーダーやマイキーID作成・登録準備ソフトのインストールが完了していない可能性があるので、前述の記事を見直してみてください。
尚、ここでICカードリーダーの上にマイナンバーカードを置かずに[次へ進む]をクリックすると…
こんな画面が表示されるので、ちゃんとマイナンバーカードを置いて次に進めましょう。
マイナンバーカードを登録したときに設定したパスワードのひとつですね。
この用紙でいうと2番目にある「利用者証明用電子証明書 暗証番号」ってやつです。
暗証番号に問題がなければこの画面が出てくるので[発行]ボタンをクリックします。
正直しつこすぎると思うのですが、発行してもいいかい?と聞かれるので[OK]をクリック。
これで一応完了なのですが、
正直、
え?
となりました。いやだって、なにがどう完了なの?www マイキーIDとやらはどこに…? 予約っていうから後からなのかもだけど、メールアドレスも何も設定していないのにどこで確認するの?www
いろいろと頭の中がこんらんしつつも、[マイキープラットフォームトップへ]というボタンがあるので素直に押してみます。
利用者マイページでマイキーIDの確認が出来た
マイナポイントのページの下のほうへスクロールすると[利用者マイページへ]というボタンがありました。
これを押すとまた暗証番号が求められるのですが、それを入力するとマイページが表示されます。
このマイページの右上にマイキーIDが表示されています。
はぁぁぁぁ、やぁぁぁっとマイキーIDの発行ができたよぉぉ!!
まとめ
楽天カードでマイナポイントをもらうには下記の流れに従う必要がある。
- マイナンバーカードを取得
- マイナポイントアプリでマイキーIDを設定
- 楽天カードアプリでマイナポイントの申し込み
- 楽天カードで2万円分利用
但し、2番のマイナポイントアプリを使えるAndroidの機種は限られています。
対応機種を持っていない人はパソコンからマイキーIDを発行することも可能ですが、以下の条件がありました。
- ICカードリーダーを持っていること。(もちろんカードリーダーのドライバーもインストール)
- OSがWindows 7 / 8.1 / 10のいずれかであること。
- ブラウザはIE11を使うこと。
- あらかじめ「マイキーID作成・登録準備ソフト」をインストールしておくこと。
これらの前提をクリアして、ようやく先程のマイキープラットフォームのHPからマイキーIDの発行が可能となります。
マイナポイントアプリが使える人ならそれで済むし、環境変数TEMPを変更していない人もインストールで躓くこともないのでしょうけれど、いやぁー今回は無駄にハマりましたわ。
あ、ちなみにマイキーIDと楽天カードの紐付けはまだしていません。それは2020年7月1日以降じゃないと出来ないらしいので、とりあえず今はマイキーIDだけ発行して満足しておきます。
なにしろマイナポイントって予算が限られているらしく、それを使い切ったらポイントもらえないらしいのでw
2020年7月追記
↓後日談です。よければこちらもどうぞ。
マイナポイントアプリがインストールできないので楽天Edyで申し込みをした話