ブログを100記事投稿したらアクセスが増えるかどうか検証してみた結果
個人ブロガーや、アフィリエイターなら1度は聞いたことがあるのではないかと思いますが、
- ブログを100記事書いたらアクセス数が増える
- 100記事投稿したら月間1万PV超える
- 何はともあれ100記事投稿しろ、話はそれからだ
みたいなことがよく言われていて、そんなアホな、と思っていたので実際に試してみました。
結論から先に書くと100記事投稿程度ではアクセス数は微動だにせず、120記事くらいから伸び始めたので、キリの良い180記事(=半年間毎日投稿)まで延期して、この記事投稿時点(181記事目)で 3,563PV/月 です。…しょぼーい!
はい、今ご覧頂いているこのブログがまさにその検証用のブログなんですね。
過去の実績
まず最初に、どんな人物がブログを書いているのか知ってもらったほうがわかりやすいと思うので、過去のWeb運営の実績についてざっと書きます。
ちなみに、ぼくの本業はプログラマーだし(一応)会社経営者だし一番の収入源は投資だし、ということで自分自身をブロガーだったりプロのアフィリエイターだとは認識していないのですが、過去の実績だけ見るとこんな感じ。
- 月20万PVで月の収益10万円以上のサイト
- 月50万PVで月の収益20万円以上のサイト
- 月120万PVで月の収益36万円以上のサイト
- 月3万PVで月の収益1万円のブログ
- 月10万PVで月の収益5万円のブログ
大きい収益のほとんどは月極広告で頂いたものだったりするので、アフィリエイトで収益を上げた経験は少ないです。
クリック型広告で月10万円ちょっと、Amazonで月4万円くらい、楽天で月2万円、とかそのあたりが最大実績かなぁ。
数字のマジックというか、書き方の問題なのですが、こうして列挙してみると稼いでいるブロガー(アフィリエイター)っぽく見えるものの、実際のところいま現在月10万円以上稼いでいるサイトは持っていません。
ゲームが好きなのでゲーム攻略系の記事を書いたり、それ関連のサイトを運営することが多いのですが、発売当初は一気にPVが伸びるものの、アクセス数が減るのもめっちゃ早いんですね。あとゲーマーはゲーム攻略中にはお金落としませんw ので、ゲーム攻略サイトの収益化はちょっと工夫が必要な感じ。
稼いでいる人の言葉のほうが説得力があるので、「月○万円稼いだ方法を徹底解説!」みたいなタイトルの記事を時折見かけますが、ぼくみたいに一時期稼いでただけで書いている記事もあったりするかも知れないので要注意です。
実験ブログのコンセプトとルール
ざっくりと下記ルールを設けて半年間このブログを更新しました。
- 評価0からのスタートを検証するため、新規ドメインを取得する
- WordPressで作る
- 毎日投稿する
- ジャンルは雑記ブログだが、誰も読みたくもない個人的な日記ではなく、困った人、知りたいことがある人が検索するであろう事柄を記事にする。要するに「お役立ち系記事」。
- 1記事あたり2時間以上かけて2000文字以上の文章を投稿する
- 更新する時間が取れないときは最低でもセール情報を投稿する。(PCパーツのセール情報等、自分の見解や感想も含めて)
- 関連する記事はブログの分類だけに頼らず、記事内から参考記事へ内部リンクする
半年間で180記事投稿した結果
さて、本題ですが、先述のルールに従い、半年間毎日投稿した結果は 7,058PV でした。
わー、しょぼーい!
………とは言ったものの、合計PV(ページビュー)はワリとどうでも良いのです。
PVの増え方に興味があったのですが、2019年2月くらいからPVの下限値が増えています。それまでは0PVの日もあったくらいなのに2月からは最低でも15PVになり、翌月には30PVになり、翌々月には50PVになり、いま現在は1日60~180PVくらいの振れ幅です。
2018年10月16日から毎日投稿していたため、2019年2月時点で、約4ヶ月。つまり、120記事ですね。
100記事では無風状態だったので、ほーれみろ、やっぱり雑記ブログじゃ100記事投稿したってアクセス数増えないじゃないか、と思ったものの、120記事から安定して伸び始めたので、もうちょい実験を続けようかな、となりました。
直近、30日間のアクセスレポート
半年間毎日投稿してもわずか7,058PVだったわけですが、過去30日に絞ると3,563PVです。
つまり、半年間の投稿のうち、半分以上のアクセス数が過去30日に集約されています。
(過去30日でみると1日あたり118PV)
これはまぁある意味当たり前なのですが、最初の3~4ヶ月間はほとんどアクセスがなかったからですね。
Googleは新参者に厳しく、新規ドメインを取得した場合、3ヶ月間くらいは検索結果にほとんど表示してくれないのです。更新頻度によっては半年以上検索結果に反映されないケースもあるようなので、さあこれからブログ運営をするぞ!という方は一応注意したほうが良いかも。
基本的にはドメインパワーは運営年数次第という面があります。ぼくは10年以上サイト運営をしているため、取得してからの年数が長く、ドメインパワーの強いドメインをいくつか持っており、そのドメインを使うと(サブドメインだったとしても)けっこうてっとり早くアクセス数は稼げます。
でも今回はそれじゃ実験にならないので ver001.com というドメインを新規で取得して、更に blog.ver001.com というサブドメインで運用してみました。
ブログがはじめてなら無料ブログで良いと思う
少し横道に逸れますが、ドメインの話が出たので、無料ブログについて少々。
一般的には「無料ブログはダメ」「本気でやるならレンタルサーバーとドメイン取得」と言われますが、てっとり早くアクセス数増やしたいなら無料ブログも全然アリですよ。ぼくも実際無料ブログで月5万円くらい稼いでいますし。
大手のブログサービスの場合、ユーザー数も多いし、横のつながり(つまり同じカテゴリのブログ同士のつながり)を持たせてくれたりするので初期段階でのアクセス数が多いんです。
これは実体験ですが、昔、楽天ブログで開設したときなど、「足跡機能」というのがあり、ブログを見に行った人のところに自分の足跡が残るので、そのブログから逆にアクセスされたり、それがきっかけで交流がはじまったりして、あっというまにアクセス数が増え、1ヶ月で300PV/日くらいになりました。
ブロガー同士の交流になるため、それで稼げるようになるわけではありませんが、アクセス数0でも気にせず毎日投稿できる精神力の人って(こういう実験ブログでもない限り)あまりいないでしょw
定期的な更新にはモチベーションが大事だし、それにはアクセス数という目に見える指標も大切なので、間違いなく3ヶ月間は不毛になる独自ドメインよりも、無料ブログからはじめるほうが、初心者には良いんじゃないかなって、ぼくは思います。
将来的に独自ドメインにしたい場合でも、無料ブログから有料プランへ変更することで独自ドメインに対応できるブログサービスもありますしね。
特にSeesaaあたりだと無料プランでも独自ドメイン使えるんじゃなかったかな。
半年間の検索パフォーマンス推移
半年間で検索エンジンに表示された回数は3万回で平均掲載順位は22位
これはGoogle Search Consoleのレポートですが、こちらはアクセス解析で見るPVとは異なり、Google検索に表示された回数なので、よりアクセス推移がわかりやすいかなと思います。
およそ4ヶ月目くらいから表示回数がズズズイっと増えていますよね。
ひとまず、新規ドメインであっても、4ヶ月間毎日1ページずつ投稿していけば、アクセス数がそこそこ伸びる、というのは一応正しいと言えるのかも知れません。
ただ、まぁ、1記事平均3時間としても、180記事×3時間=540時間かけて、1日の平均PVが118ってどうなんだ、とは思います。
ブログの収益性について
ブログの収益化についてはアクセス数が増えたら考えよう、と思っていたのもあり、このブログでの収益はほとんどありません。
月に360円じゃないですよ。この半年間で360円です。
AdSenseも貼っていますが、これも似たようなものです。具体的な数字はAdSenseの規約で掲載できないため、ボヤかした言い方しか出来ませんが、牛丼大盛りくらいかなぁ。
このまま同じような更新を続けても1000PV/日くらいだろうし、アクセス増やしたいならもっと需要の多い記事構成にしないとダメダメでしょうねー。
かなり大雑把な目安ですが、1日のPV数≒月の収益と考えると良いんじゃないかと思います。1000PV/日だったら月1000円とかそんなもん。
最初の例で出した月120万PVのサイトだと1日あたり4万PVしかないのに月36万も稼いでるじゃないか、みたいな例外がありますが、それはまぁ月極広告の妙味ってヤツですね。
ASPを通さずに直接広告主と交渉する場合、だいたい1日のPV数を月額料金にして打診します。このケースだと4万円/月でどうですか、みたいな感じ。その広告スペースを10箇所も確保できれば40万円なわけです。
ま、実際は場所によって価格設定を変えないといけないので、このスペースは5万、こっちは3万、ここは小さいから1万で良いっすよ、みたいな交渉をするわけですが、ともあれ、そういうマーケティングをすることで、料率の低いアフィリエイトやAdSenseなんかよりも稼ぐことが出来るのです。
そんな広告主見つけることできないよ!と思われるかもですが、月数十万PVのサイトを作ればむこうから勝手に打診してくるのでそこは心配する必要はありません。
結局のところ、(需要のある)良いコンテンツを作り、アクセス数を稼げれば、収益は後から付いてくるってことですね。
このブログのように「自分ではお役立ちコンテンツと思っている記事」を毎日投稿しても、需要が少なければアクセス数も少ないのです。
具体的には「1記事5時間くらいかけて書いた投資やプログラミングの記事」よりも「いまなら無料でこのゲームがもらえるぞー!」とパパッと30分で書いた記事のほうが100倍くらいアクセスされたり…。
収益化を視野に入れるなら、このあたりのバランスもしっかり考えないと作業効率がとっても悪いと思います。
まとめ
- 新規ドメインで作ったブログでも毎日投稿すれば120日目くらいからアクセス数が増え始める…けど、月間1万PVはよほど工夫しないと難しいかなぁ。
(ちなみに別サイトだけど1000記事近い投稿で10万PVのブログは持っている) - ジャンルを問わない雑記ブログのほうが更新は続けやすいが、収益化しやすいのは特化ブログだと思う。特に物販。
- ぶっちゃけAdSenseは数十万PV以上ないとお小遣いにもならないんじゃないかな。
ブログって誰でもはじめるの簡単だし、煽る系のタイトル(「ブログで月○万円稼ぐために必要な○個の法則」的なタイトル)が増えたのでライバルも多いし、収益性という面では相当工夫しないと微妙なんじゃないかなぁーと思います。
ぼくと同じくプログラマーな人なら、そっち方面で稼いだほうが効率が良いのは確か。同じ540時間使うのでもプログラマーなら時給5000円くらいは普通なので、270万円くらいになるでしょ。経験年数が少なめでもせめてその半分くらいは稼げるだろうし。
受託系のお仕事やりたくな~い、サラリーマンやりたくな~い、という場合でも技術力あるなら自分でWebサービスなり、コミュニティサイトなり作ったほうが美味しいんじゃないかなぁ。実際ぼくも片手間で作ったWebサービスが毎月5万円ほど稼いでくれており、かれこれ10年経つのですが、合計すると600万円以上も稼いでくれたのかぁと思うと感慨深いモノがあったりします。(たまにアップグレードの手間はありますけど)
また、まとまった資金のある人なら、1000万円くらい米国ETF買ってほっとけば年間5~60万、つまりこれまた毎月5万円くらい勝手にお金増えてくと思うので、それもまた美味しい。
でも、ブログ書くのって収益性のためばかりじゃないですよね。むしろ趣味で書いている人のほうがずっと多い。
文章を書くこと自体が楽しいし、自分では十分理解しているつもりになっている事柄でも、いざ人に読んでもらうための記事として書こうとすると、知識が足りないことに気がついたりして、自分自身のスキルアップに繋がることってとても多いです。
収益面では特化ブログのほうが良いとは書いたものの、書きやすさでは雑記ブログだし、最初は雑記ブログではじめて、特化できるジャンルの記事がある程度溜まってから、それらを独立させて別サイトにするってのも良いと思うんですよね。
どこかのサイトでも書かれていた気がするけど、自分で書いたブログ記事は資産になるので、(収益性の面は置いておくとしても)何かひとつくらいブログを運営してみるのも面白いんじゃないかなって思います。