pecoでVagrant操作を便利にする
開発環境で利用するVagrantのVMの数が増えてきたのでpecoでVM選んで起動や停止をできるようにしてみました。
vagrant-peco
こんな感じで利用します。
$ vagrant-peco up
うれしさ
- pecoでVMを選択できる。Vagrantfileのあるディレクトリに移動しなくてよい
- VMを複数選択して一括で起動・停止できる
- 通常のvagrant global-statusよりも高速に表示
- direnvとの連携
インストール
Vagrant1.6以降でつくったVMとvagrant-peco、vagrant-global-statusが必要です。
# vagrant-global-statusをインストール
$ go get github.com/monochromegane/vagrant-global-status/...
# vagrant-pecoをインストール
$ cd [PATH] # PATHの通ったディレクトリ
$ curl -O https://raw.githubusercontent.com/monochromegane/vagrant-peco/master/vagrant-peco
$ chmod +x ./vagrant-peco
仕組み
vagrant global-status
Vagrantの1.6からglobal-statusプラグインが取り込まれ、一度起動したVMにIDが割り振られるようになりました。
IDはvagrant global-statusコマンドで確認します。
$ vagrant global-status
id name provider state directory
-------------------------------------------------------------------------------
14c9626 cross_compile virtualbox poweroff /Users/miyakey/Documents/vm/golang
dffc2a5 develop virtualbox poweroff /Users/miyakey/Documents/vm/golang
ae3968b web1 virtualbox poweroff /Users/miyakey/Documents/vm/dev
825680e web2 virtualbox poweroff /Users/miyakey/Documents/vm/dev
e0aa5e9 db virtualbox poweroff /Users/miyakey/Documents/vm/dev
このIDを使うことでVagrantfileのあるディレクトリに移動することなく任意のVMを操作できます。
$ vagrant up 14c9626
pecoと連携する
毎度、IDを選ぶのは面倒なので peco で選べるようにします。
先に公開されている@gongoさんのpecrantでほぼばっちりです。
ただ、自分の環境だとvagrant global-statusの起動が少し遅く感じたのと、Vagarntディレクトリごとのdirenv定義を使いたかったので、以下のようにして解決しています。
vagrant-global-status
vagrant global-statusの起動が遅い問題を解決するためにつくりました。
同コマンドが参照するファイルを直接解析して結果を出力しています。ちょっとお行儀が悪いです。
自分の環境だと、1秒弱短縮できました。さくさく起動します。
$ time vagrant global-status
vagrant global-status 0.97s user 0.09s system 99% cpu 1.072 total
$ time vagrant-global-status
vagrant-global-status 0.00s user 0.00s system 68% cpu 0.007 total # fast!!
vagrant-peco
Vagrant起動時にdirenvを適用したかったのでつくりました。
vagrant-global-statusで選択したIDで操作する前に、該当ディレクトリの.envrcを読み込みます。
Vagrantfileはプロジェクト共通でマウントするソースファイルのディレクトリは個人ごとに環境変数で指定するような場合に都合がよいです。
vagrant-pecoは、だいぶ自分の環境にあわせた感じになってしまいましたが、VagrantのVMが増えてきた方、pecrant含めて、使ってみてはどうでしょうか。
いや〜、peco、便利。
