先日ちょっと触れた、8月から秋田市内においてオールロケでの撮影が行われる予定だった、映画「ヴァカンス」(仮題)。
来年初夏公開予定、監督:長澤雅彦(秋田県大館市出身)、主演:相武紗季で、主人公が事故で失った記憶をたどっていくサスペンスタッチの作品で、記憶を取り戻すのに千秋公園のお堀のハス(蓮)の花がカギになるということだった。
しかし、今朝の報道によれば、このほど関係者が秋田市役所を訪れて報告があり、(少なくとも)今年夏の映画製作は行われないことが明らかになった。
↑要は「中止」ということらしいが、ちょっと回りくどい言い回しになったのはなぜかというと、下記の通り新聞社によって言い回しが違っているから。
3紙で報道されたのを確認できたが、それらをピックアップしてみる。
まず、今回の件を、朝日は「制作中止」としており、記事中にも今後の意向は書かれていない。したがって、未来永劫この映画が作られることはないかのようにも取れる。
しかし、読売では「撮影中止」、魁では「製作の(いったん)白紙化」としており、再開される可能性を含んだ表現になっている。関係者のコメントからもそう理解できる。
ちなみに朝日は「制作」、他の2紙は「製作」と表記している。この場合はどちらも間違いではなさそうだが、映画の“製”作委員会というのがあるので、正確には「製作」なのだろうか。
中止の理由は、朝日ではズバリ「資金難」、魁は「資金面を含め見直しが必要になった」とややぼやかした表現。読売は「製作サイドの事情」と踏み込んでいない。
中止することを秋田市役所を訪れて報告した日付と人物は、読売では7日にプロデューサー、魁では8日に監督と異なっている(2人が別々に来たのか?)。
また、各紙とも主演者の名前は出していない。
読売や魁の報道によれば、秋田市商工部観光物産課が中心となって商工関係団体などとともにロケ支援の組織を作っていたそうで、その関係者は今回の中止を知ってガッカリしているようだ。
市ではエキストラ募集などロケ支援を民間に委託する事業費1740万円を予算計上し、市議会の承認を得ていたが、執行停止されるとのこと。
読売の引用部分にもあるが、この作品が作られることになったきっかけは、作家が千秋公園のお堀の美しさに心を動かされたことだそうだ。
やっぱり千秋公園のハスはとても美しい。
何度も繰り返して恐縮ですが、だからこそ、秋田市はもっともっとハスを観光資源や街の“財産”として活用するべきだと思う。映画を作ってもらうのもいいが、市民や観光客にその美しさを知ってもらい、訪れてもらってじかに見てもらうことも大事で、そのための努力をしてほしい。
【2012年6月13日追記】
NHK秋田の報道によれば、同じ監督が改めて2012年夏に、秋田を舞台にした映画を撮影するという。
「狗飼恭子さんの小説、「遠くでずっとそばにいる」で、狗飼さんが旅行で訪れた秋田をモチーフに物語が展開されます。
作品は、交通事故で記憶を失った27歳の女性が記憶をたどりながら恋愛に向き合うミステリーで、主人公が記憶を取り戻す過程に、いくつかの謎解きが隠されているということです。」
「撮影は8月から3週間、秋田市の千秋公園のほか、県内の田園風景が広がる場所で行われ」
「倉科カナさんが主役を演じます。」
「映画は、来年5月以降、全国で公開される予定です。」
ということで、タイトルと主演は違うが、内容は「ヴァカンス」と同じような雰囲気のようだ。
【2012年6月14日追記】
14日付秋田魁新報社会面によれば、「ヴァカンス」と「遠くで~」は、「同じ脚本」とのこと。
製作費の見直しや新たなスポンサーが見つかったため、改めて撮影することになったそうだ。秋田駅や中通一丁目再開発エリア周辺での撮影も検討している。
来年初夏公開予定、監督:長澤雅彦(秋田県大館市出身)、主演:相武紗季で、主人公が事故で失った記憶をたどっていくサスペンスタッチの作品で、記憶を取り戻すのに千秋公園のお堀のハス(蓮)の花がカギになるということだった。
しかし、今朝の報道によれば、このほど関係者が秋田市役所を訪れて報告があり、(少なくとも)今年夏の映画製作は行われないことが明らかになった。
↑要は「中止」ということらしいが、ちょっと回りくどい言い回しになったのはなぜかというと、下記の通り新聞社によって言い回しが違っているから。
3紙で報道されたのを確認できたが、それらをピックアップしてみる。
朝日新聞秋田版「資金難で制作中止へ」
「資金不足を主な理由に、制作者側が同日までに市に伝えた。」
「人気の若手女優を主役に起用」
読売新聞秋田版「秋田でロケの映画撮影中止」
「恋愛映画「ヴァカンス」(仮題)」(←サスペンスタッチと聞いていたが、恋愛モノなの?)
「(撮影中止となった理由について)映画の製作委員会は「製作サイドの事情」としている。」
「脚本家の狗飼(いぬかい)恭子さんが秋田市を訪れた際、千秋公園のハスの花の美しさから着想し、オリジナルの脚本を書いた。主演はドラマやCMで活躍する若手人気女優で、8月から撮影に入る予定だった。」
「プロデューサーの加藤賢治氏(48)が7月7日、市役所を訪れ、撮影中止を伝えた。加藤氏は読売新聞の取材に対し、「製作委員会の構成を組み直すなどして、何とか再開にこぎ着けたい」と話した。」
秋田魁新報社会面「製作いったん白紙に」
「資金面を含めプロジェクトの見直しが必要になったため」
「長澤さんは同日、秋田市役所を訪れ、(中略)製作の白紙化を報告した。※同日=8日」
「(長澤監督は)「(略)今後も製作再開に向けて活動を続ける」と話している。」」
「資金不足を主な理由に、制作者側が同日までに市に伝えた。」
「人気の若手女優を主役に起用」
読売新聞秋田版「秋田でロケの映画撮影中止」
「恋愛映画「ヴァカンス」(仮題)」(←サスペンスタッチと聞いていたが、恋愛モノなの?)
「(撮影中止となった理由について)映画の製作委員会は「製作サイドの事情」としている。」
「脚本家の狗飼(いぬかい)恭子さんが秋田市を訪れた際、千秋公園のハスの花の美しさから着想し、オリジナルの脚本を書いた。主演はドラマやCMで活躍する若手人気女優で、8月から撮影に入る予定だった。」
「プロデューサーの加藤賢治氏(48)が7月7日、市役所を訪れ、撮影中止を伝えた。加藤氏は読売新聞の取材に対し、「製作委員会の構成を組み直すなどして、何とか再開にこぎ着けたい」と話した。」
秋田魁新報社会面「製作いったん白紙に」
「資金面を含めプロジェクトの見直しが必要になったため」
「長澤さんは同日、秋田市役所を訪れ、(中略)製作の白紙化を報告した。※同日=8日」
「(長澤監督は)「(略)今後も製作再開に向けて活動を続ける」と話している。」」
まず、今回の件を、朝日は「制作中止」としており、記事中にも今後の意向は書かれていない。したがって、未来永劫この映画が作られることはないかのようにも取れる。
しかし、読売では「撮影中止」、魁では「製作の(いったん)白紙化」としており、再開される可能性を含んだ表現になっている。関係者のコメントからもそう理解できる。
ちなみに朝日は「制作」、他の2紙は「製作」と表記している。この場合はどちらも間違いではなさそうだが、映画の“製”作委員会というのがあるので、正確には「製作」なのだろうか。
中止の理由は、朝日ではズバリ「資金難」、魁は「資金面を含め見直しが必要になった」とややぼやかした表現。読売は「製作サイドの事情」と踏み込んでいない。
中止することを秋田市役所を訪れて報告した日付と人物は、読売では7日にプロデューサー、魁では8日に監督と異なっている(2人が別々に来たのか?)。
また、各紙とも主演者の名前は出していない。
読売や魁の報道によれば、秋田市商工部観光物産課が中心となって商工関係団体などとともにロケ支援の組織を作っていたそうで、その関係者は今回の中止を知ってガッカリしているようだ。
市ではエキストラ募集などロケ支援を民間に委託する事業費1740万円を予算計上し、市議会の承認を得ていたが、執行停止されるとのこと。
読売の引用部分にもあるが、この作品が作られることになったきっかけは、作家が千秋公園のお堀の美しさに心を動かされたことだそうだ。
やっぱり千秋公園のハスはとても美しい。
何度も繰り返して恐縮ですが、だからこそ、秋田市はもっともっとハスを観光資源や街の“財産”として活用するべきだと思う。映画を作ってもらうのもいいが、市民や観光客にその美しさを知ってもらい、訪れてもらってじかに見てもらうことも大事で、そのための努力をしてほしい。
【2012年6月13日追記】
NHK秋田の報道によれば、同じ監督が改めて2012年夏に、秋田を舞台にした映画を撮影するという。
「狗飼恭子さんの小説、「遠くでずっとそばにいる」で、狗飼さんが旅行で訪れた秋田をモチーフに物語が展開されます。
作品は、交通事故で記憶を失った27歳の女性が記憶をたどりながら恋愛に向き合うミステリーで、主人公が記憶を取り戻す過程に、いくつかの謎解きが隠されているということです。」
「撮影は8月から3週間、秋田市の千秋公園のほか、県内の田園風景が広がる場所で行われ」
「倉科カナさんが主役を演じます。」
「映画は、来年5月以降、全国で公開される予定です。」
ということで、タイトルと主演は違うが、内容は
【2012年6月14日追記】
14日付秋田魁新報社会面によれば、「ヴァカンス」と「遠くで~」は、「同じ脚本」とのこと。
製作費の見直しや新たなスポンサーが見つかったため、改めて撮影することになったそうだ。秋田駅や中通一丁目再開発エリア周辺での撮影も検討している。
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