【ヨコスカ解説】「パワハラ」「公益通報保護法違反」認定 第三者委員会が調査報告で重視した視点、社会に投げかけるモノ 斎藤知事の疑惑
兵庫県の斎藤知事の疑惑などを調査してきた第三者委員会が19日、報告書を公表し、知事のパワハラ行為を認定したほか、告発者捜しなどの対応を「違法」と判断しました。
第三者委員会の会見で印象深かったのが“県民の利益”です。
そもそも公益通報は組織を良くするためのもの。
県政を良くするための公益通報は、職員が日々向き合う県民の利益のためとも言えます。
今回の報告書をどう受け止めればいいのか、徹底解説します。 (かんさい情報ネットten. 金曜は「ヨコスカ目線」2025年3月20日)
斎藤兵庫県知事告発文書問題。
県議による百条委員会の報告に続き、19日には第三者委員会の報告書が公表されました。
利害関係が無い分、百条委員会よりも更に公平中立であり、全員法律の専門家です。
にも拘らず、信用できないという人もいますが、それでは誰の言う事なら信用できると言うのでしょう。
全員弁護士であり、日弁連の指針に準拠して設置された委員会だという事を分かっているのかと。
そしてこちらが調査報告書です。⇩
この報告書をすべて読むのは一般人では困難です。
読売テレビ「かんさい情報ネットten.」の解説が分かり易かったのでご覧ください。
今回の問題で斎藤さんを応援している人が少なからずいます。
立花氏の影響もあるでしょう。
他には有名ジャーナリストや国会議員、元国会議員のYouTubeの影響もあるでしょう。
しかし告発文書の存在を知った知事の動きやその後の牛タンクラブなど側近のやり方、
更には百条委員会での答弁をどれだけの人が知っているのかと思います。
また告発者である西播磨県民局長の昨年2月、3月のメッセージや告発文書最後の締めくくりの文言をどれだけの人が知っているのでしょう。
公的PCの私的文書に注目し過ぎて、何が問題なのか見失っている感さえします。
斎藤さんを支持している人達は告発者探索をどう思っているのでしょう。
斎藤知事支持者は勤め先で悔しい思いや厳しい叱責される同僚を見た事がないのでしょう。
もしも職場で不当な扱いを受けた時、内部通報しても無視されたらどうしますか?
内部通報さえない職場なら泣き寝入りですか。
兵庫県庁内は斎藤知事派と反斎藤知事派に分かれ、いがみ合っていたのではないかと想像しますが、
そんな職場で働きたいですか?
テレビや街頭演説など表の顔は礼儀正しく、いい人ですが、
その実、県職員の徴取からは厳しく、すぐキレる人物像が浮かんできます。
表の顔と裏の顔があります。
その差が斎藤氏の場合大きかったと思います。
事実は何か、どうすれば良かったのか、そして県庁内を纏め、県議会を纏め、
そして兵庫県を引っ張って行くリーダーとしての資質がどうなのかと思います。
いつまでも自分の非を認めなければ、県庁内も県政も上手く機能しません。
それはひいては県民の不利益に繋がります。
初動の間違いが第三者委員会、百条委員会、そして知事選挙と税金が使われる事になりました。
もしかしたら再度の知事選、県議選となる可能性もあります。
とにかく最初の判断の誤りです。
知事にもっと謙虚さがあればと思います。
1年前も、そして今も。
第三者委員会設置を自ら提案したのに、自分に都合の悪い結果だとなかなかそれを認めず、
パワハラだと指摘されたのに「嘘八百」「公務員失格」という発言の撤回もする気がない知事です。
知事擁護の人達はそれでも知事を支持するのか、本質を見失っていないか、そう思います。
参考:

調査は2024年3月25日、元幹部職員というのは告発後に自死した西播磨県民局長です。
他にはAさん、Bさんの3人同時に事情聴取をするつもりが不在等で時間がズレたり実施できなかったり。
お互い連絡を取り合う事がないように同時進行で取り調べをしようと思ったようです。
