穴にハマったアリスたち

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(第8話)魔法つかいプリキュア!!~MIRAI DAYS~「ことはとひすい」感想

2025年03月02日 | 魔法つかいプリキュア!!~MIRAI DAYS~
■(第8話)魔法つかいプリキュア!!~MIRAI DAYS~「ことはとひすい」感想

チクルンがやってきました。OPに出た時には妙に嬉しかったのですが、本編にも登場された。
事あるごとに帰ろう、別行動しようとしてるあたりが、何とも切ないです。
彼(で良いのか?)の認識では、「自分は裏切り者」なんだよな…。一緒に過ごした時間の大半は、オルーバのスパイだったわけで、外様意識はありそう。

朝日奈さんらはなし崩しで賃貸生活を継続しているようです。ガスはない。頑なにない。だから銭湯にもいく。何らやましい要素はない。ガスが!ないんだから!銭湯に!行くのも!自然!!!
こうしておそらくはフレプリや小説ハトプリ以来となる入浴シーンが描かれました。ガスがないんだから仕方がない。

ただそれはともかく、執拗にガスがない状態を強調し、カップ麺やファミレス生活を描くのはなんだろう?
「鍋を食う」は、確か最終決戦間際に朝日奈父が提案し、そのまま決戦を迎えて離れ離れになっていたんだったと思う。10年弱の時を経て、あの時の約束が実った。最新家電ではなく、ガスコンロでですが。

魔法界における魔法は、ナシマホウ界では科学です。家電が機能していない現状は、魔法抜きで生活しているようなもの。何か意味がありそうで、よく分からない。
単純に「肩を寄せ合う賃貸のほのぼのした生活」を描きたいだけでもおかしくないので、あんま深読みしてもしょうがないのかも。

今回の過去視も、49話の背景を紹介してくれただけかしら。
どういった原理で世界がつながったのか不明でしたが、二つに分かれたダイヤを突破口にしたらしい。言われてみれば納得。
元々この世界の「プリキュア」とは、「二つに分かれてしまった世界が、再び会えるようにとのラパーパの願い」です。具体的な伝説の魔法使いではなく、抽象的な出会いの祈り。
それを使って世界を繋いだのは、物凄く筋が通ってる。前作の時点で設定としては存在していそうで、機会を得たので満を持して出した感じ。
(他、「桜はあの時期には咲いていない」等も回収された。他にも色々ありそう)

世界はふたつに繋がりましたが、はーちゃんは未だに謎に宇宙に浮かんだまま。
考えてみれば、過去への憧憬は、現時点ではリコと再会できている朝日奈さんよりも、はーちゃんの方が深刻そう。
と、クロノウストの攻撃を食らった瞬間には思ったのですが、特段にそのような意識はなかったらしい。さすがは人外。

はーちゃんの人格構造がどうなってるのか。人知の及ぶ領域ではないように思うのですが、とりあえず今は中にひーちゃんもいるらしい。
彼女はラパーパの力も受け継いでいます。前作の描写では、生まれ変わりとか分身ではなさそう。

この件は、デウスマストと眷属との対比に直結するため、ちょっと慎重に見た方が良さそう。
はーちゃんとひーちゃんを同一人格とみなし、合体吸収のような解釈をすると、そのまんまだとデウスマストと同じになってしまいます。
「私たちはそれぞれ異なる」(はーちゃんとラパーパは別人格である)が前作の主要テーマですから、相応の意味を込めてくると思う。

ルビーやサファイアといった別スタイルも、「私たちはそれぞれ異なる」からの派生「私の中にも複数の自分がいる」を反映したギミックだと解釈してます。
今回は時間ということで「過去現在未来で複数の私がいる」なのかなと予想しているのですが、はーちゃんに適用すると、「過去ラパーパ・現在はーちゃん・未来ひーちゃん」みたいな構成なのかなとも。
(なお「過去のラパーパの記憶を辿る」のは、かつてオルーバが闇の魔法で試みて、はーちゃんが拒絶した件。それが今回実現してしまったので、何気に重大事件)

何はともあれはーちゃんの力が復活し、フェリーチェも再臨されました。長大なバンクが妙に懐かしい。エコーワンドも販促CMを思い出して妙な興奮があります。
しかしながらピンクトルマリンはお預けでした。期待して待とう。

あと相変わらず朝日奈さんは別行動をなさる。
ご友人の失踪は普通に考えてクロノウストの可能性が高いのだから、リコと離れるのはどう考えても悪手です。
ただ前作から彼女たちは妙に別行動を強調しているので(「私たちはそれぞれ異なる」のテーマを反映している?)、その流れだとは思う。

また、ひーちゃんが居なくなってるにも関わらず日常生活を送っているのも、前回の回想でも描かれたように「意地でも日常生活を送る」の信念があるから。
(というか展開上の支障が出るので、前回の過去視をやったんだと思う)

ただパズルを解くようなサービス演出になってる気配はする。前作を踏まえると噛みしめるように味があるけど、忘れてると「この回は何をやってるんだろう?」と首をひねりそう。

次回は魔法界での全面攻撃のようです。
過去最悪の敵を出すソルシエール様と、過去最良の時を敵として出すクロノウスト。不毛な戦いをして欲しい。

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(第4話)キミとアイドルプリキュア♪「レジェンドアイドル!?響カイト」感想

2025年03月01日 | キミとアイドルプリキュア♪
■(第4話)キミとアイドルプリキュア♪「レジェンドアイドル!?響カイト」感想

本作のイケメン枠、カイトさんが登場なされた。レジェンドアイドルです。
そして咲良さんの御店に通りすがり、店番を手伝ってくれた。良い人だ。

果たしてレジェンドアイドル様が、何の用もなくその辺を通りすがるのか?

まぁ通りすがりそうな気もする。世界レベルの財閥だのトップモデルだのが、適当にほいほいと出歩いてる世界だものな。
民間人の師匠・ミユキさん枠なのか、異世界絡みのキーパーソン・ジョナサン枠なのか。
どちらもありそうですけど、今のところ前者かなと予想。

そんなカイトさんに咲良さんは対抗心をメラメラと。
2話の承認欲求の高さといい、彼女は割と競争意識が強いのかもしれない。
「ウインクより私の方が上」とか思ってて欲しい。

一方、蒼風さんは純粋に学ぶべきライバルとして接していたのが面白い。世界のアイドル様相手にも怯んでない。
というか蒼風さんのジト目が大変に健康に良いです。とても良い。すこぶる良い。

前回の感想で「微妙に薄い」と書きましたが、完全に騙された。
そもそもアイドルやろうという子が、引っ込み思案だったり弱気だったりするわけないんですよ。
思い返せば、合唱のピアノに即行で立候補してるものな。一定の自信と積極性がないとあの動きはできない。違和感はあったのに注目できなかったのが悔しい。
ピアノがスランプ気味だったので内気っぽく見えただけで、別にそんなキャラではなかった。

戦闘も積極的で好き。特に定番の「今だよ!」を、攻撃を放ってる最中に言うのが強気でよい。
相手の態勢を崩してから言うのではない。私の牽制でチャンスを作れると確信して(あるいは必ずそうするとの決意で)言うのだ。

蒼風さんはカイトさんに問う。アイドルとは何か?
返ってきた答えは「また会いたくなる人」。

これはストンと腑に落ちる素直な回答。実際にチョッキリ団は、アイドルさんとの再戦を楽しみにしていらっしゃる。
今回のゲストお姉さんも、またお店に行くよと述べています。
メタ的にも納得感高い。またイベントに行きたい。また玩具が欲しい。また来週も見たい。それがアイドル。

これが物語上どう展開されるのか。また、アイドルが「また会いたくなる人」だとして、プリキュアは何なのか。とても楽しみです。

あと細かな話ですが、冒頭のスマホを連打してるの、何か可愛い。
携帯電話を持てなかった時代が遠い昔のようだ。当たり前のようにネットを活用なさってる。

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「episode31:暗黒のワルツ」マーメイドメロディーぴちぴちピッチ aqua(なかよし2025年2月号)感想

2025年02月26日 | マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ
■「episode31:暗黒のワルツ」マーメイドメロディーぴちぴちピッチ aqua(なかよし2025年2月号)感想

囚われのるきあさん。ローランにプロポーズされた挙句に謎の幻術にかかり、忘我の果てに飛び立っていきました。
そして始まる暗黒のワルツ。るんたったーるんたったー。小躍りしてるローランがいじらしい。

るきあさんが見ているのは、黒砂くんと踊る幻影とのこと。それでいいんだろうか、ローラン…。
自分に惚れさせるような洗脳術はなかったのか…。

その様子を見ていたイズールさん。

イズール:
「ローラン様はいったい何をお考えなのだ!?」

まぁそうだよな。何考えてるのか分からないもの。というか、見ちゃいけないものを見てる気がする。
想い人の幻覚を見せてる小娘と小躍りする様か…。痛ましすぎる。

尤もイズールはイズールで、ガクト様の子孫の存在を知り、小躍りなさってた。大変に痛ましい。
誰か一人くらい真っ当に幸せな人はいないのか…。

そんな目も当てられない中、ローランはダメ押しとばかりにるきあさんに接吻をなさ……ろうとして殴り倒された。気の毒。
正気に返ったるきあさんは、ダッシュで逃亡。走るんじゃない。るきあさんのアイデンティティは人なので、焦ると人間っぽい仕草が出るんだろうか。
あと、ローランは何気にショックだったようで、あからさまな逃走にも目をそらすばかり。気の毒。

とりあえずは逃げ出せたるきあさんですが、すぐにイズールに捕捉されました。
歌えばどうとでもなりそうな気はするものの、何せるきあさんだものな…。見敵必殺の精神に乏しいので先手を取れなさそう。

【今月の星羅】
1コマのみの登場です。台詞のみなら2コマ。

星羅:
「ローランは幻術が得意なの」
「相手の見たい夢を見せてまぼろしであやつるのよ…」

まるで自分もそれにやられてましたと言わんばかり。
どう見ても自由意志にしか見えませんでしたが、とにかく「操られてた」で押し通したいらしい。

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(第7話)魔法つかいプリキュア!!~MIRAI DAYS~「刻をつかさどるもの」感想

2025年02月23日 | 魔法つかいプリキュア!!~MIRAI DAYS~
■(第7話)魔法つかいプリキュア!!~MIRAI DAYS~「刻をつかさどるもの」感想

謎の犬の石化攻撃?を食らったアイルくんは、魔法界で調査されることになりました。トランクに詰められて運ばれるのが何かシュール。

調査に際し、バッティくんが当たり前のように呼び出されてるのが嬉しいです。闇の魔法関連だものな。
おそらく彼はまだ学生の身分と思われますが、闇の魔法案件ならば専門家として当然に声がかかる。言動もかつてのそれで、この分野に関しては彼が一歩先を歩んでる感じが、とても良い。

アイルの目的は犬ことクロノウストに、はーちゃんの力を食わせて復活させ、過去に戻ってそこでずっと過ごすこと。

それと石化がどう関係するのか分かりません。裏切られたのか、予定通りなのかも不明。
しきりに「母親の杖」が出てくることや、石化アイルと形状が似ているように見えるので、何か関係あるのかしら。「杖の姿になって母親と一緒に過ごす」とか、そういうの。
壮太くんがサッカーボールっぽいものになってたので、単に過去を象徴するモニュメントになってるだけかな。

再登場した壮太くん。かつてのサッカー部キャプテンは、その後の人生でサッカーの道は断念したっぽい。まぁやむを得ない。元々が狭い道です。
とはいえ未来の自分の姿を見て、ショックのあまり石化。過去の夢を見ることを選んでしまった。

クロノウストがもたらす混沌とは何なのか。
この1週間色々ともちゃもちゃ考えましたが、意外といえば意外。描写的には時間停止だった。はぐプリ方式。もしくはマシュマロ方式。
「混沌」という響きから、過去現在未来が捏造も真実も一緒くたに混ぜ合わされる…みたいなのを連想していましたが、時間が止まる。

ただはーちゃんの言葉によれば、全ての命を消しさる存在らしい。
イメージ的にはゴーヤーン(過去に戻す)、ダークフォール(未来に生き急ぐ)をイメージします。
何より、時間停止だけだと不可思議な中学の卒業式写真と結びつきません。どうなるんだこれ。

壮太くんが見ていたのはサッカーをしていたあの頃。そして、はーちゃんから声援を受けてたあの時。
彼の視点だと、朝日奈さんとは昔馴染み。十六夜さんからは女子よりも先に名前呼びを求められた。はーちゃんからも早々に愛称で呼べと言われています。
物凄い充実した中学時代だ…。

サッカー部のキャプテンでエース。ルックスも性格も悪くはないので、さぞかしおモテになったと思われます。
その上で彼の心に残ってるのは、中学2年生との時に転入してきて、急にいなくなったはーちゃんだった。
何とも甘酸っぱいです。というか20歳なので辛うじて甘酸っぱいといえなくもないけど、多分ここで再会してなかったら30歳や40歳になっても引きずってたと思う。危なかった。

ボウリングの時も「はーちゃんとは連絡つかないのか?」と、朝日奈さんに詰め寄ったりしたんでしょうか。「…連絡先教えてくれないか?」と懇願したりとか?
朝日奈さん的には地雷の話題ですから、冷たくあしらったのかもしれない。あんまりしつこいとキレそう。
事情を知らぬ人たちからしたら、「みらいは壮太が好きなので拗ねた」とも見える状況です。すんごい面倒くさいことになってそう!楽しい!

その念願のはーちゃんのおかげで、間一髪のところで戻ってはきましたが、会話から察するにあの未来は確定していると思われます。
練習いっぱいして跳ね返すぜ!ではなく、未来はあんなで残念だけど良いこともあったの流れです。
プリキュア世界は「未来不変」が大きなテーマだと思われるので、さもありなん。

あと一応戻っては来ましたが、中学時代そのままのあの子に再会し、おそらくはまた連絡つかずとなると、またぞろヤバイ方向に拗らせそうな気はする。
中学時代に好きだったあの子が、当時の姿のそのままで、悩んでいる今の自分のところに来てくれたら、正気を保てる自信はない。

ここからしばらくはクロノウストに襲われた人を助ける展開なんでしょうか。
個人的に時間SFは好きだし、過去要素も絶妙に絡んできていてとても興奮して見ているのですが、それらに思い入れがない人には取っ掛かりがなさそうな展開には思う。
その辺、なんというか作り手側のこだわりを感じて好き。来週も楽しみです。

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(第3話)キミとアイドルプリキュア♪「勇気を出して♪キュアウインクデビュー!」感想

2025年02月21日 | キミとアイドルプリキュア♪
■(第3話)キミとアイドルプリキュア♪「勇気を出して♪キュアウインクデビュー!」感想

2人目です。ウインクさん。
本筋と関係あるか分からないけど、若干気になったこと。

歴代の「2人目」は大抵の場合、

・1人目との同時変身(例:黒白)
・プリキュアになる前から友人(例:夏木さん)
・どちらかが転入生や異世界人(例:花咲さん)

これらに当てはまります。
2人目は早々に出したいが、早々に出すと交友関係の積み重ねがなく、変身が唐突に見えるから…とかそのあたりの事情がありそう。
以前から仲が良いので1人目を助けるために変身しても変ではないとか、会ったばかりでも肩入れする強い動機が用意されてる。

蒼風さんはいずれにも当てはまりません。
同じく当てはまらない芙羽様は孤高の人ポジションで、出会いにドラマもありましたが、蒼風さんはクラス替えで一緒になっただけ。割とするっとしてる。

別にそれが悪いとかではなくて、ちょっと珍しい感じで印象に残りました。
幼少時に出会ったことがある…というエピソードは、案外ここから逆算して用意されたのかもしれない。(SSもそうなのかも)
咲良さんの「ピアノの演奏会で歌う」も、ギミック上ウインクさんの決め技が「ピアノが特技なのに、すぐに歌う」にならざるを得ず、「弾かないのかよwww」のツッコミが事前に予想されたので、咲良さんリスペクトの形に昇華した…のかも。

ファンサは名の通りウインク。その名前も若干気になる。

他二人は「アイドルスマイル」「キュンキュンポーズ」がファンサなので、キュアアイドルとキュアキュンキュンです。キュアスマイルやキュアポーズではない。
一方、ウインクさんはキュアウインク。改めて公式サイト見ると「ウインクがファンサ」とある。パッチンウインクとかではなくウインク。
なんだろうこの感じ。同じルールならキュア虚無とかキュアNULLとかなのか。パワーアップして修飾語を獲得し、改名したらどうしよう。

物凄く好感度高いのですけど、同時に不可思議なキャラの薄さがあるそんな不思議な印象です。批判ではなく良い意味で、謎の個性を発揮されてる。
たとえば前回の東中さんではなく、なぜ彼女がプリキュアなのかが、メタ情報を抜きにすると判然としません。
今作は「キミ」がキーフレーズの一つのようなので、何か仕掛けが用意されてるのかもしれない。楽しみ。

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(第6話)魔法つかいプリキュア!!~MIRAI DAYS~「真の目的」感想

2025年02月16日 | 魔法つかいプリキュア!!~MIRAI DAYS~
■(第6話)魔法つかいプリキュア!!~MIRAI DAYS~「真の目的」感想

遂に訪れた破滅の未来。来ると分かっているのだから、魔法学校も精鋭を揃えて迎撃態勢をとります。具体的にはソルシエール先生を配備した。強い。
あの方、プリキュアの涙やらプリキュア強化の魔法やらを使うので、「プリキュア使い」的な流派なんだと思う。

朝日奈さんらも、ひーちゃんをリコ父に預けて魔法界へ。
「行かなければいいじゃないか」とも思うのですが、朝日奈さん的には「未来は変えられる」認識です。だから実現を阻止しようとしている。
が、アイルが魔法学校を襲撃するところまでは変えられないので、迎撃にでないわけにもいかない。

ところがアイルはナシマホウ界で襲撃してきた。
訳の分からぬままピンクダイヤで応戦したのに対し「サファイアを避けた」と一言。
朝日奈さんらがちゃんとそこを考えてるのが、妙に嬉しいです。

かくして始まる激しいバトル。どれぐらい激しいかといえば、愛用の箒が壊されるぐらいに激しい。
そして召喚される魔法学校モンスター。なんだそれは。未来のあの現場はナシマホウ界でした。

アイルくんが呼び出す下僕は、彼の思い出から生成されているとのこと。
玩具縛りかのように見えたのはミスリードだった。魔法学校の思い出があるので、魔法学校モンスターも現れる。

分かってしまえば「なんだそれは」感がありますが、心地よいです。劇中視点でも視聴者視点でも、これは避けられない。
というかアイルくんは未来を見た際に、何がどうなればこうなるのか悩みまくったんじゃなかろうか。
「そうだ!本物の魔法学校ではないのでは!?」と閃いたとき、裸で風呂を飛び出したと思う。

敵の狙いは空中からの落下攻撃。高空にいるので迎撃できない。箒は壊れた。
したがって、選択肢がなかった。とうとう起動されるサファイアさん。お美しいです。負けフォームと言われ続けたサファイアが、こんなにも注目される未来が来るなんて。

これも先ほどと同様に、朝日奈さんらは「未来を変えられる」と信じたいのだから、最善手を打つしかない。
「街を見捨てて全力で逃げれば未来を変えられる」可能性を信じていても、それを実現させるわけにはいかない。
「ひーちゃんがこの場にいない」ことにすがりつつ、サファイアに踏み切った。

辛うじて迎撃はしたものの、学校の破片は飛び散り、2人は力尽き。おまけにひーちゃんもやってきた。リコ父…。

アイルくんの目的は過去に戻ること。
端々で描写されてきた「老い」も、「未来が暗い」「昔に戻りたい」の示唆だったようです。

そのためにはーちゃんを襲撃し、はーちゃんは力をひーちゃんに託した。かつてのラパーパのように。
あと、スマホンはずっと揺り籠だったので、はーちゃんを眠らせる機能もあったそうです。前作で知ってたら、七変化して逃げ出すはーちゃんを即行で眠らせそうだな…。

気合で戦闘を継続するも、それも含めて未来のとおり。
ひーちゃんが消えて、はーちゃんが戻ってきて、犬が正体を現して時を乱す眷属が現れた。
アイルくんは願いが叶って過去へ。

過去現在未来は本のようなもので、既にそこに在り、ページをめくればその時のことが起きる。
現代物理・哲学も同様の思想です。時間は流れておらず、全てが既に在る。
SF小説だと「あなたの人生の物語」を連想します。外からやってきた存在により、過去現在未来は既に在り、一方向への時間の流れなどはないこと人類が知ってしまう話。

前作では物理的な世界が一つに混ぜ合わされました。
今作は時間的な世界が一つになった…のイメージなのかしら。

とりあえず「中学校の卒業式」の写真が奇怪です。何故にリコやはーちゃんが写ってるのだろう?
歴史改変系は避けそうに思うので、過去に戻れてしまったので折角なのであの時できなかった記念撮影をしよう(気分出すために若返ってみた)かなと予想してみる。

仮に歴史改変やパラレルだとしたら、朝日奈さんが暗い顔をしてるのも疑問。今回の魔法学校のミスリードを思うと、見たまんまではなさそう。

朝日奈さんは「昔に戻りたい」と言っただけで「やり直したい」とは言っていません。
アイルも「本」だと認識しているので、過去を変えられるとは思っていないはず。

寂しいことに全12話の半分が終わってしまいましたが、逆に言えばまだ半分ある。ギミックが明かされたところで、次回が更に楽しみです。

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(第2話)キミとアイドルプリキュア♪「私、バズっちゃってる!?」感想

2025年02月11日 | キミとアイドルプリキュア♪
■(第2話)キミとアイドルプリキュア♪「私、バズっちゃってる!?」感想

咲良さんがバズられました。決め技の詠唱モーションを盗撮され、無断アップロードされたようです。
殴ったり浄化したりするところではなく、歌うところのみをアップしたあたり、プリルンの「歌」への熱い想いは本物らしい。

しかしながら怒られました。今年の女王妖精はしっかりしていらっしゃる。
よくよく考えてみれば、最後の切り札たる国防兵器の動画をほいほいアップロードしたら、敵に研究されてしまう。実際、研究された。

ついでに戦いの背景も語られました。
チョッキリ団によってキラキランドが壊滅した。
復興のためにリボンを集めよう。
素早い情報共有が本当に助かる。

更には敵にも怒られました。今年の敵幹部はしっかりしていらっしゃる。
熱心に研究してやってきたのに、アイドルさんは浮ついた様子で戦闘中に記念撮影。バズは斯様に人を狂わせる。

ただ𠮟った対象がアイドルさんではなく、プリルンだったのは興味深い。
承認欲求に狂う様を責めたのではなく、そんなのを選んだ戦略ミスを責めた。
チョッキリ団的には、戦ってる相手はキラキランドの残党なわけで、アイドルさんは現地調達した兵器だものな。

そしてそれを聞いたアイドルさん。プリルンを後悔させないためにも立ち上がり、「キミ」をキラキラにするために奮起なされた。

この辺のちょっと奇妙な流れは、キミプリさんの根底なのかなと思う。
2話だけの段階だと本作における「アイドル」は、事務所に所属している職業としてのアイドルではなく、「赤ちゃんは我が家のアイドル」のような意味でのアイドルに見えます。第1話でも親御さんが「うちの子は可愛い」と絶賛していました。

今回の「承認欲求そのものを直接には責めない」のも、その表れのように感じます。
コア視聴者は3歳~5歳ごろの幼児です。幼児が承認欲求全開で何が悪い。ママ!パパ!ほめて!わたし、カワイイ!わたし、すごい!!
そして親がそれをべた褒めして推しまくることに理由なんぞいらん。
もちろんネットリテラシーや周囲への迷惑等々のブレーキは必要ですが、承認欲求そのものが問題なのではない。

立ち上がった動機が、第一には自分を信じてくれたプリルンを裏切らないためなのも、その線に沿ってるように思う。
「親を悲しませないために頑張る」は、ともすれば危険な呪縛にもなりかねませんが、「褒めてくれたパパママがガッカリするから、ごはん中にふざけるのはやめよう」程度の話で捉えれば違和感はなさそう。

【今年の2人目・3人目】
2人目は来週登場なさるようです。
3人目は今のところ行動力旺盛なファンのひとり。

アイドルとファンの関係は、プリキュア的には鬼門のように思ってます。一方的な上下関係がある。
その対策で「お互いに推し(相手も何かを頑張っている)」で来るのかと思ったのですが、今回のご友人はあまりそのような感じにはならず。
ただ3人目は、現時点では推す立場なのが今後は並び立つので、その辺を反映してるのかもしれない。プリキュアを応援しているお子様が、自分もプリキュアになっていくイメージ。
もしそうなら、推している時期を長く描いた方が映えそうなので、加入はしばらく後なのかもしれない。

【今年の営業】
まだ2話だというのに、咲良さん頑張ってます。CMをまたいだグミ宣伝には感動すら覚えた。
他にもカメラ、ライトなども。特にカメラはストーリーにもがっつり食い込んでいます(承認欲求を否定しないのは、カメラの都合もありそう)。

キービジュアルには缶バッジグーも映っています。3人目の紫雨さんがグッズを自作するとか、いかにもやりそう。
玩具を売るぞ必ず勝つぞとの強い気迫を感じて、とても健康に良い。結果に繋がって欲しいです。

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(第5話)魔法つかいプリキュア!!~MIRAI DAYS~「流れ行く歳月」感想

2025年02月09日 | 魔法つかいプリキュア!!~MIRAI DAYS~
■(第5話)魔法つかいプリキュア!!~MIRAI DAYS~「流れ行く歳月」感想

朝日奈さんは呑気にご学友とカラオケをなされてました。
常人の感覚ではリコ先生と別行動するのはとてつもなく怖いと思うのですが、そういうの彼女は気にしない。
前作でもほいほい単独行動をなさってる。例えばリコさんの転入初日に、友人とバレーで遊んでるとか。

急激に成長していくひーちゃんがバレそうなので、一同はお引越しすることに。
しかしながら家電やら家具やら手続きやらで大わらわ。
魔法界における魔法は、ナシマホウ界における科学なので、「初めての魔法」と何かひっかけてるのかもしれない。

あと、まゆゆさんがご健在でした。さすがに再登場は厳しそうですが…。
前作のソルシエール先生といい若干あざといねじ込み方がされてるけど、ファンサービスが素直に嬉しいです。
過去を覗き見るギミックも、以前のエピソードの補充や前作キャラの登場に活きてるな。

未来を見た朝日奈さんは、アイルくんの所在は図書館だと特定。例によって変身アイテムを連れずに赴きます。朝日奈さんはそういう子だ。
そしてアイルくんもびっくり。こんな未来は知らん。

未来が確定していて何をどうやっても変えられないのなら、先の未来を知る意味も実は特にはない。結局行動は同じです。
が、人間心理としてはやっぱり怖い。
「この後の未来は見たのか?」と朝日奈さんに確認するあたり、アイルくんも動揺してそう。「見たよ。あなたが裸踊りしてた」とかハッタリかまされたらどうなってたんだろう。いや、自由意志がないのでどうもこうもないんですけど。

朝日奈さんは図書館で会う未来を見た。だから実際に図書館で出会えた。
パラドックスが気持ち良いです(厳密にいうなら、過去現在未来が同時に存在するとするなら、パラドックスではない。現実世界でも起こりうる)。

その後の展開を朝日奈さんが見ていないことを確認できたので、とりあえず自分が見た未来を目指してアイルくんは職場放棄。たぶん後で怒られてる。
コンビニでの買い物だの犬の散歩だの、端々で庶民臭いところを見せるのは何なんだろう…。
眷属のような異次元存在ではないとの描写と思われますが、これらを見ると意味深態度が精いっぱいの背伸びみたいで気の毒になってくる。

結局大きなトラブルもなく、自分の見た未来に合流できたので、そのままその通りにスマホンを見せつけたりしてみた。
この挑発行為に何の意味があるんだ…?殴られたらどうしよう…?
アイルくんの胸中を思うと心が痛む。

一方、朝日奈さん側も怖い。リコ先生(呼びつけた)と共にピンクダイヤを起動。サファイアは使えない。使うと負ける可能性があるので。
ではダイヤなら安心かといえばそうでもない。「サファイアを使えない」と分かってるのに使ってるのだから、それ以前にダイヤを破壊される等の展開がありうる。
ですが今回はそもそも戦闘にならず。変身バンクの入りで再びあの未来を見ました。そして場所が特定された。魔法学校だ。

これで魔法学校にも立ち寄れなくなった。近づくとあの未来が実現する。
尤も、未来不変なら避けようが何しようが必ずそうなるので、知っても知らなくても結果は変わらない。

しかもアイルくんによれば、それは明日らしい。
この一言、おそらくアイルくんのアドリブです。この瞬間の未来を見ていないので。
彼は彼で、何がどうなって明日の展開になるのか分かってないと思われる。

この辺りの時間ギミックは好き。何かがあって、魔法学校に行き、サファイアを使う。が、そんなことをする動機が朝日奈さんにはなく、むしろ積極的に避けるはず。
アイルくんにとっても、何がどうなってそうなるのか皆目分からない。
今日のこの戦いでダイヤを破壊するとかかな?と一瞬思ったに違いない。結果は戦闘にすらならず。どうすればいいんだこれ。僕が何かをしなきゃいけないのか?

未来不変であれば、嫌でも必ずそうなるので悩む意味はない。極論をいえば、自殺しようとしても何故かできない(但し「魔法学校に現れたのはアイルのゾンビでした」等はある)。
とはいえ怖いわけで、「明日だよ」と教えたのは若干パニック気味で漏らしたんじゃないかしら。いや彼が何をどこまで知ってるのか、本心が何なのかが分かりませんけど。

こうして「明日」「魔法学校で」「サファイアを使う」と負けると分かりました。明日は一日家で引きこもっていよう。
それでも何やかやでそれは実現するはず。予告を見るに、リコ父がひーちゃんを連れて行ったとかでしょうか。
この避けようとした未来が起きてしまう「何やかや」は時間ギミックの華ともいえる。しょぼいネタでもそれはそれで美味しいので、楽しみです。

次回でいよいよ全12話の半分が終わり。
時間モノが好きなのでここまでは異様な厚みで楽しめてます。今回の同棲ネタやまゆゆ等、ファンサービスも織り込んできてくれてる。
ただ端々で出てくる「老い」の描写がよく分からない。今のところ、ストーリーには関係しない。

OPで子供姿が出てくるのは、歌詞に合わせたお遊びかと思いきや、今回本編でも登場しました。
以前のエピソードを出すサービスと共に、「老い」との対比らしきものになってたり、闇の魔法に時間に関するものがあったことが例示されたり。時間ギミックのおかげで、無理なく過去の回想を出せるのは良いな。オトナプリキュアでもこれをできてたら、もっとスムーズだったと思う。前作のことを、公式が思うよりも私らは忘れてる。

モフルンがほつれたりしてたのも今後に関わるんだろうか。朝日奈さんの口ぶりから、今回初めてというわけではなさそう。
冒頭で「ぬいぐるみを持ち歩くのは奇妙」とわざわざ触れており、時間の経過=モフルンの経年劣化?はつい連想もする。シンプルに続きが気になります。

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(第1話)キミとアイドルプリキュア♪「キラッキランラン♪キュアアイドルデビュー!」感想

2025年02月02日 | キミとアイドルプリキュア♪
■(第1話)キミとアイドルプリキュア♪「キラッキランラン♪キュアアイドルデビュー!」感想

新しい1年が始まりました。
今年の新人さんは咲良うたさん。放送前には様々なことも噂されましたが、蓋が開いた瞬間に全てが吹き飛びました。
特筆すべきはOP。咲良さんことキュアアイドルさんが敵に向かって駆ける!駆ける!駆ける!そして駆け寄ったあとどうする…!

このほんの1秒程度の瞬間が異様に長く感じました。下手したら今年度で一番緊迫した瞬間になるかもしれない。

勢いよく駆け寄ったアイドルさんが盛大にお蹴りになりあそばれた瞬間、思わずガッツポーズですよ。蹴った!ひゃっほう!

正直に言って、わんぷりさんの「戦わない作風」は足枷だったと感じています。
本当に戦わないのであれば、問題はなかったかもしれない。古の「ファイブdeチャンス」のように、戦わない回は高く評価されるのが常です。

ただわんぷりさんの場合、戦わないと言われつつ実際には戦っています。まずこういう乖離はモヤモヤする。

中身についても、いわば常に人質を取られた制限バトルをしているわけで、エンタメとしては厳しい物があった。
「殴らなくても面白い」としても、「殴ることができた方が面白い」の否定にはならないのです。
最も戦っていたニャミーが一番人気というあたり、お子様人気にも直接のプラスがあったのか疑問です。

今回の殴打+お歌のスタイルは個人的にはとても好み。
ハピネスチャージのイノセントプリフィケーション。要するに溜めの長い呪文詠唱。詠唱中は自軍へのバフと敵軍へのデバフ付き。

ハピチャと言えば、咲良さんは何かあるたびに唄います。愛乃さんの心の歌の如く。
愛乃さんのそれは調子っぱずれの何かアレなお唄でしたが、咲良さんのはやたらにレベルが高い。
無論、愛乃さんのお唄がそんな感じだったのは、お子様が気軽に真似できるようにでしょう(確か劇中では下手くそ扱いはされていない)。
一方、咲良さんのは真似するにはハードルが高い。EDのお唄も難しいです。令和のお子様を信頼して挑んでる感ある。ハードルにめげず、お姉さんについてくるんだ…!

敵はチョッキリ団。妖精はプリルン。古式ゆかしい、陥落した妖精国を救うのが当面の目的のよう。
兵力はサイアーク方式です。割と全般にハピチャ風味がある。

キュアアイドルさんの基本方針は、捉えられている「キミ」に歌を届けて救う感じ?
困っている君に力を送るよ的な感じでしょうか。それを断ち切るのがチョッキリ団。
「アイドル」の一般的なイメージからも素直に連想できる、ストレートでシンプル。敵のチョキに対し、こちらはグータッチなのも対比を感じます。

ここまでを端的に言うなら「プリキュアの王道」感が漂っています。漂っているのですが、それを覆す存在「力士」。なんなんだ彼。

本当に些細で他愛もないギャグと言ってしまえばそれまでですが、彼が二重三重の多種多様な役割を担ってるように感じてならない。

①初手でこの奇怪な描写をしていれば、今後のトンキチ展開を極めてやりやすくなる。
特に「歌が必殺兵器」である性質上、カオス展開は大いに予想できるし、期待もする。最初にこれを通しておけるかどうかは、割と必須。
(他番組で恐縮ですが、「ぴちぴちピッチ」がそれを証明しています)

②力士は神事を司る。格闘家ではない。暴力でもスポーツでもない。神事です。
劇中の「アイドル」の定義もこれに近い。ならばアイドルさんの殴打は暴力ではないのです。あれはファンサだ。魂の浄化だ。そういうことにしよう。

③プリルンも咲良さんも、プリキュアを女子に限定していません。この世界では男子プリキュアが普通に存在する。
というかフレプリを初め、劇中設定は「男子もなれるが、たまたま偶然、女子しかカメラに映っていない」の体裁です。差別ではなく、ただの偶然。
(付け加えると、プリキュア候補として真っ先に赤ちゃんに突撃し、私ら的にはすぐに連想する10代女子はスルーしている。咲良さんの思考や価値観の片鱗を感じ取れて好き)

④桃にのって異世界に赴けるらしい。フォークロア研究で色々ありそうですがそれはさておき、征服されてる国に、今作は気軽に行って帰ってこられるらしい。
ギャグ描写を真面目に設定と受け取ってよいのかは分かりませんが、仮に正にその通りなら、かなり異質です。
喩えるなら、トランプ王国やブルースカイ王国に、その辺の一般人が行って帰ってきたようなものです。さすが力士。

ギャグを深読みするのは野暮極まるとはいえ、少なくとも①の効果は確実なはず。とても良い。

他に異質(つまりこのシリーズの特色やキーテーマ?)なところとして、一人で飯を食うプリルンとか、玩具を買うプリルンとか。

前者は一般的には分け合う美味しさを焼き付けるものです。でもプリルンは一人で食った。
敵がチョッキリ団で、言葉通りに行くなら「二つに切る(そして分ける)」。これに対し、プリルンは一人で食った。
通常とは善悪が逆の立ち位置にも見える。アイドルには独占欲のようなテーマもつきものですから、何か仕込みがあるのかもしれない。

玩具に関してはやる気がみなぎっててテンション上がります。
プリトイカメラに、キラキライト。変身玩具以外も即座に販促。プリルン自身も商品なのに、無茶苦茶アグレッシブに宣伝なさってる。
コロナで激減した売り上げも、素晴らしいことに回復基調に乗って反転攻勢中です。キミプリさんの成績は、今後の方針にもダイレクトに関わるはず。

「プリキュアの王道感がある」とは書いたものの、こうして感想を書き連ねてみると、あちこちに史上初とか異質さとかも感じ取れます。それを感じさせないという意味でも異質。
第1話はとても好みで楽しかったので、どうかこのまま爆走して欲しいです。

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(第4話)魔法つかいプリキュア!!~MIRAI DAYS~「ひすいの秘密」感想

2025年02月02日 | 魔法つかいプリキュア!!~MIRAI DAYS~
■(第4話)魔法つかいプリキュア!!~MIRAI DAYS~「ひすいの秘密」感想

ひーちゃんが反抗期に入りました。事あるごとに子供子供はーちゃんはーちゃん子供子供はーちゃんと言われるからです。そりゃグレる。
朝日奈さんらは一応は子育てシリーズの方ですが、割と放置気味で子育てスキルはアレだものな…。

コスプレ好きの大学生が猫を探して右往左往。
その様子をご学友に目撃されたり、禁断の猫も喋ればにゃんてことでしょうな魔法を駆使したり。
ちなみに謎の敵・アイルくんは、本屋の店員さんだと当たりをつけました。猫探しが先ですが。

その様子を影ながら警護するリコ父。特には描写されていませんが、娘は何やってんだろう…?と首を傾げてたと思う。

コミュニケーションを取れること自体が魔法なので、魔法そのもので対話はできない。故に猫に喋らせる魔法は概ね失敗する。
と思っていたのですが、時を越えた今、ばんばん使えるようになってた。
まぁ考えてもみれば、水晶さんは普通に通話魔法だものな。

魔法ガール活動では強盗を取り押さえたこともあったらしい。
プリキュア能力が使えない戦闘って、何気に見たい。魔法一本でリアルな凶悪犯と戦ったことがあったんだな、朝日奈さん。

その経験故か、アイルくんと遭遇した朝日奈さんは即座に魔法攻撃。かつてのリズ先生たちもやってたことだから普通といえばそうなのですが、朝日奈さんがやってると胸が熱い。プリキュアとして戦った1年よりも、魔法のみで戦ってた時の方が遥かに長い。
私たちにとっては「プリキュアの朝日奈みらい」でも、ご本人的には「魔法ガールの朝日奈みらい」なのかもしれない。

それはそれとして、「魔法がバレても構わない」と啖呵を切った直後に現れる勝木さんの恐怖。今回一番テンション上がりました。
今!ここで!ついに!バラすのか…!

「玩具モチーフの敵を出してくる」でお馴染みのアイルくんでしたが、今回のは…何だろう?
鏡っぽいけど巻き付いてるから紙?形状的に盾?え、なにこれ。玩具以前に何なのか分からん。
私の知らん玩具でないなら、「玩具と母親」はミスリードなのかしら。実際、過去をやり直してどうこうっぽくは見えない。それが目的なら、プリキュア無視して過去に戻ればいいんだし。
それとも眷属と合体した後の騎士人形っぽいのが、玩具?

色々不明のまま、アイルくんは謎の敵に眷属も合体させて、死の宣告までして立ちふさがる。
朝日奈さんたちは最終決戦を越えてきてるので強そうに思えますが、フェリーチェとレインボーキャレッジがない飛車角落ち状態。眷属相手には分が悪い。
リンクルストーンが揃ってるのでそれを必死に振り回しますが、兵力的には前作の序盤相当なんだよな…。
拘束をアメジストで脱出するとか、速攻でアイルくんを狙い打つとか。戦い方が鋭いだけに、戦力ダウンが手痛い。

「サファイアを使わない限り決定的には負けない」という時間ネタを指摘してきたのも熱い。
サファイアで倒れ伏して絶望するのなら、サファイアを使わなければ絶望の未来は来ない。かつて負けフラグと言われたサファイア。本当に負けフラグとして活用されてしまった。

したがってピンクダイヤの今回は絶対に負けない。アイルくんもそれを知ってて仕掛けてきてる。
でもどうやって彼女たちが勝ったのかは知らなかったんじゃないかな。内心「こいつら本当に大丈夫か。ここからどうやって逆転するんだ」と焦ってそう。

とりあえず、ひーちゃんが謎の覚醒をなさり、はーちゃんと謎の邂逅をし、古の「あっちへ行きなさい」魔法を発動させて危機は解決しました。
魔法がムホウを撃退した。何気に大金星です。ひーちゃん(はーちゃん?)のアレが本当に「魔法」なのかは別として。

次回は新居に引っ越すようです。
ここまでは前作をなぞるような展開でしたけど、次回は違いそう?はーちゃんの部屋作りとか、バーベキュー等のエピソード由来かしら。ビーズメーカーが再登場したらどうしよう。

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