杉浦 ひとみの瞳

弁護士杉浦ひとみの視点から、出会った人やできごとについて、感じたままに。

・期待したい山浦善樹最高裁判事

2012-03-03 04:26:02 | æ³•å¾‹ãƒ»æ³•åˆ¶åº¦

2012年3月1日付で、最高裁判所判事に弁護士山浦善樹さんが就任されました。
光市の母子殺害事件でも死刑の判断に反対意見を書かれた宮川光治判事が2月27日に定年退官された後任となります。

一橋大学出身、銀行勤めの経験も有るという経歴で
司法研修所の教官や筑波大などの法科大学院教授なども歴任され
若手の法律家の養成に貢献されています。
経済の分野にも明るく、また昨今の若者と若者を通じた家庭や社会にも
理解がある方だといえると思います。

「法律は人を幸せにする道具。記録の中に埋もれている悲鳴や叫びをキャッチして事件に望みたい。」
との抱負を述べられたということです。
弁護士として、直に人に接し、人と人との紛争にかかわってこられた経験から
文字としてしか裁判所に現れてこない事件の中に、生身の人間の生活があることに思いを至しながら
判断することを表明していただいたことはとてもうれしいことです。

また、「法律は道具」と言いきって、法律の先にあるものを見据えて仕事に臨まれることは
まさに、法律を憲法に照らして判断する人権の砦にふさわしい心構えだと思います。

最高裁判所が、事後的にでも正義を持って社会に指針を示すことは
市民に大きな希望を与え、また主権者としての活力を取り戻させることになります。
山浦最高裁判事に期待したいです。

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