現実ブログ 「遺品が語る真実」 遺品整理ブログ
遺品整理屋は見た”天国へのお引越しのお手伝い” 孤独死 自殺 遺品整理 不用品 遺言 ・・キーパーズ




まだ若い女性が交通事故で亡くなりました。

彼女は生前とても人気者だったそうです。

そして、数人の友達が遺品整理の当日も手伝いにいらっしゃったのです。

しかし、故人となった彼女はもしかするとそれを歓迎していなかったのではないかと私は感じました。

・・・・・

お母さんが地方からお越しになり、私たちと一緒に片づけをはじめて30分も経った頃でしょうか、3人の女性がお越しになりお部屋の片づけを手伝い始めたのです。

もちろんお母さんとその友達とは面識もあったようで、それぞれの友達のお名前もお母さんは知っていらっしゃいました。

仲の良かった知人がお手伝いに来てくれることは稀にある事ですので、私も初めはなんとも思わなかったのです。

しかし、しばらくしてお母さんが皆のために飲み物を買いにお部屋を出た時でした。

「ねえ、これ○○君じゃない!」

「えっ~!うそでしょ、ホントだ○○君だ!」

「そうよね、○○君ってC子の彼氏だったはずなのにA子とも付き合っていたてこと??」

「私そんな事A子から聞いてなかった・・・」

「私たちに内緒にしていたってこと・・・」

「ちょっと、こっちにも写真あるよ!」

「わぁ~最低、A子がこんな子だったとは知らなかったわ!」

そんな話が聞こえてきたのです。

最近の若い人の話の内容はよくわからない所もありますが、どう聞いても故人にとっては不名誉な話であり、どうも故人の印象を良く言っていないような会話でした。

友達にしてみればショックなのかも知れませんが、私たちのように生前の故人の事を知らずにお手伝いしている者としては、故人の悪口のような話を聞きたくはありませんので、少しおせっかいですが一言声をかけました。

「あまり、亡くなった人の事をそんな言い方しないほうがいいと思いますよ・・」

しかしその瞬間、3人の友達が私を睨むように見たような気がしました。

友達も年齢にして20歳前後でしょうか?まだ若くて私の子供のような年齢ですので仕方ない事かも知れませんが、私はいい気はしませんでした・・

さすがにその後は、私の前で先ほどのような話はされませんでしたがお母様が帰ってくるまでの間、なんだか気まずい雰囲気になってしまったのです。

今回のように知人たちが遺品整理にかかわる事は稀ですが、遺品を見て初めて知る事が出来る故人の生き様には、だれも知らなかったプライベートな事実が隠されている場合が多いのです。

家族なら故人の尊厳に関わることや名誉に関わる事は、けして口外しないでしょう。

しかし、知人の立場ではその保証はありません。

家族のように責任や愛情において遺品整理をする場合と違って、親友が好意で手伝いに来てくれた人な場合は、裏切られた気持の反動が大きいのではないでしょうか?

故人にとっては、”まさか友達が自分の部屋に入って秘密を知ってしまうとは・・”

そんな思いで天国から見つめていたのではないでしょうね。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


長い人生、生きているうちにかく恥は、自分への教訓となり努力次第では挽回する事も出来ますし、自分の成長の糧ともなります。
頑張れば、他人からの印象もいくらでも良くすることだってできます。

しかし、自分の死後、自分の生き様により人の記憶に残ったはものは、良くも悪くもその人間の思い出や印象を確定させてしまうのです。

もし今、皆さんが人生を終えたとしたら、どんな印象が知り合いの記憶に残ると思いますか?

「あの人はいい人だったのに残念な事をしたね・・」

と、言ってもらえるような生き方をしたいものですね。

 



コメント ( 9 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
友達が遺品整理するとか・・。 (ナナ海)
2008-11-20 00:25:43
もし、自分の立場だったら普通のお手伝いならともかく、遺品整理とかしてほしくないですよ~~
家族にも内緒にしてる画像が私のパソコンの中にあるから、見られたりしたら本当にパニックになってしまいます・・・。
それこそ私のことを「最低」と言われてしまうかもしれませんからね(笑)
誰かが言っていたけど、自分の心音とパソコンが連動していて、心臓が止まるとパソコンが壊れる機能が付いてたら良いですよねぇ~♪
 
 
 
若さですかね・・・ (momoko)
2008-11-20 14:43:00
 若故の反応でしょうか。
 だからと言ってそれで良いというわけではありませんが。もう少し年齢を重ねたら、同じ状況に遭遇しても胸に納めてしまうことができるのではないかと思うのですよ。
 
 
 
考えさせられますね (葉桜)
2008-11-20 20:52:12
もし、このブログを故人のお友達が見ていたら、自分のしたことのおろかさに気づくといいのですが.....
 
 
 
誰にも見られたくもの (梢)
2008-11-21 16:45:14
私の場合はパソコンメールですね。
別に人に恥じる生き方はしていないつもりですが
心の中を見られるようで嫌ですね。
自業自得とはいえ、友人達の心に残る彼女の印象は
とても悪いものになったのでしようね。
知らなかった方が良いことってありますものね。
 
 
 
気付いていないんでしょうが (あじよ)
2008-11-21 19:26:08
遺品整理に見えたご友人達。
お母様が呼ばれたのなら問題ないとは思うのですが、ただの親切心だけで訪問してきたのなれば、私は親切の押し売りにしか思えません。
「娘と同い年のお嬢さん方が元気にしているのに、私の娘だけなぜ・・・」と、一緒にいたお母様はお辛かったのではないかとも考えてしまいました。
もっとも、そういう配慮ができるご友人達であれば、写真を見ても一連の不用意な発言もなかったのでは・・・と思います。

私は同い年の友人を亡くしました。
その後、節目の日にはお会いしましたが、お母様の辛さは増すばかりでした。
結局その後は、申し訳なくて10年以上お会いできていません。友人の墓前に立つたびに気になっているのですが・・・。
 
 
 
母から言われた事… (とみきち)
2008-11-23 09:39:56
私は、小さい頃からマメに日記をつけるタイプだったし、手紙を書くのも好きで、貰う事も多かった。それらは私の財産で、宝物だと思って残してました。ある日母が、「日記や手紙は、棄てなさい。」と、ボソッと…。二十代の私には、鬼の様な一言(笑)でも、それには意味があって、「人は、いつ死ぬかわからない。突然逝った時、あんたの日記や手紙が一目にさらされていいんか?自分のならまだいい。人様が、あんたを信じ頼ってうち明けはった手紙は、あんたは、自分の胸だけに納めなあかん義務があるんや。責任持って、棄てなさい。」…結婚して暫くして、「母…恐るべし(-"-;)」と思いながら、全部棄てました(笑)
 
 
 
家計簿日記 (遥香)
2008-11-23 10:48:43
長年 家計簿を付けています。
我が家の歴史、、、なのですが、余白スペースに
日記も書き込んでました。

この記事を読んでマズイ!!と思いました。
長年の我が家の歴史は残したい、、、が、日記は
見られたくない。

う~ン、困った!!

我が家の過去の歴史など残すのはやめて、処分したほうが良いようですね。
 
 
 
私もまずいーー; (夏つばき)
2008-11-28 15:01:58
毎日HP覗かせていただいています
私もいま自分の身に何かあったら・…。
♀ですが一時AV鑑賞にはまり(爆)ビデオテープが押入れの中に数十本^^;
捨てるのも勿体無いなと思いながら今に至る
私になにかあって遺品整理になったら顰蹙かいますよね~まじ、まずい・・隣町のごみ集積場に持って行かなきゃ!
以前これまたH漫画(レディスコミック)にはまり
何十冊とごみ集積場に出していたら
よその子が普通のコミックと勘違いして家にもって帰ったらしく地区の問題に(汗)
回覧版で回りました
あの悲惨な二の舞は踏まないようにしなくては
そろそろ身辺整理しなくては
 
 
 
Unknown (æ°´)
2009-09-16 12:38:19
あじよさんのコメント、その通りです。
亡くなった母の日記は、辛かったです。愚痴を書いていたもので・・・。
私も自分の命が消えたら、PCのデーターも消える事を願ます(笑)。

実は、孤独死した叔母のタンスを整理していたら、写真の束が出てきました。それは、絶体に人には見られたくないものです。引き出しの奥の奥でした。叔母は私に見つけさせたかの様に思います。誰にも言わず、そっと私が持ち帰りました。

本当に、切なくなる話しですね。

 
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