でっかくアッテナ帝国

私は、この前靖国神社の遊就館のあり方について賛同できないと書きました。

しかし、首相の靖国参拝にはやはり賛成の立場を崩しません。

なぜか？

それを一言で表すのなら、

『歴史と伝統』です。

私は日本に限らず、ある国の最高権力を持つ者が、自国流のやり方で

自国の戦没者に最大限の敬意を示す事は当然と考えています。

そして、日本ではどこが一番ふさわしいのか、やはり靖国神社になります。

靖国神社は1869年に建てられたので、130年をこえる伝統があり、

戦後でも、1945年から1985年まで、総理大臣11人がのべ60回参拝している。

（ちなみにこの間の総理経験者は15人です）

日本の戦没者慰霊の場は、戦後も靖国神社だったといえるでしょう。

終戦後に、新生日本として追悼方法を変えるというのなら話は分かりますが、

戦後60年経って（この間には一人の戦死者も出ていない）、

いきなり追悼方法を変えるというのもおかしな話です。

というわけで、私は追悼施設としてふさわしいのは靖国神社となると思います。

逆の言い方をすれば、私は靖国神社に勝るとも劣らない権威とカリスマ性が

ある施設なら、追悼行為はそこですれば良いと思いっています。

しかし、現実にはそのような施設はありえないでしょう。

例えば、自民党の山崎拓さんが新しい追悼施設を作ろうという動きがあります。

『追悼』という行為はその時点ですでに宗教ですので、

新しい宗教を作ろうという運動と言い換えても良いでしょう。

私は、この行動は『無意味』以外の何者でもないと思っています。

想像してみてください。

・『よりによって山拓さんが』
・『中国の不満をそらす為に』
・『昨日今日造った』

宗教を、誰が信仰します？

少なくとも、私はそのような宗教に全く権威も何も感じません。

宗教というものは、年月を経ないと権威は生まれません。

仏教、キリスト教は2000年を越える歴史があるから権威がある。

新興宗教は歴史がないという一点だけでカルト扱いされる。

宗教とはそんなものです。