改装可能な賃貸住宅。
こんにちは、R-STOREの浅井です。
カスタマイズ賃貸、改装可能な賃貸、耳にしたことがある人もいらっしゃると思います。また、興味がある方もいらっしゃるかも。
最近、私も「改装可能な賃貸住宅」についてのコメントを色々なところで求められる機会が増えました。つい先日も日経新聞に少しコメントを載せて頂き、昨日も大手の住宅系ポータルの編集の方と、そういったお話になりました。
R-STOREでは数年前から「賃貸なのに改装可能」というカテゴリーを設けて、独自に物件を発掘しています。今までに100件以上の住宅をご紹介してきました。さらに遡れば、R-STOREの前身であるIDEE R-PROJECT社が、虎ノ門で安田不動産とコラボした「ROOP虎ノ門(2001年)」。おそらくこれが所謂「改装可能な賃貸住宅」のはしりだったように思います。 ROOP虎ノ門(竣工当時)。改装可能かつ一定の条件下で原状回復を免除した。おそらく日本で初めての試み。photo (c) DAICI ANO
そして今、一言で言うと流行っています。従来であれば、賃貸住宅の改装、造作は原則として認められませんでしたが、最近では改装を認め、かつ退去時の原状回復を免除する住宅がちらほらと現れ始めています。これは日本の画一化した賃貸住宅に選択肢を増えるという意味で、借り手にとって喜ばしいことですし、逆にオーナー様にとっては供給過多が慢性化している市場で差別化する良い手法になるため、最近ではちょっとしたブームの兆しもあります。実際、弊社にも「改装可能で賃貸に出したい」というオーナー様からのご相談を受ける機会も目に見えて多くなっています。ただ、どちらかというと、オーナー様の方がブームに浮き足立ってしまっているように見えます。
冷静になって賃借人の立場になって考えてみましょう。まず、改装するのであれば改装費用が必要です。時間も必要です。新しい空間をイメージする創造力も必要でしょう。セルフビルドであれば技術や知識も必要です。しかし、その全てを持ち合わせている人はそう多くありません。お金はなるべく出したくない、改装期間中の二重家賃は避けたい、図面を引く技量もないし、工事も初めて。でも「やってみたい!」、「自分の好きなデザインにしたい!」そんな方ばかりです。従って金銭的にも技術的にもオーナー様のサポートが必要なのが、「改装可能な賃貸住宅」です。
はっきり言えば、適当にきれいにして、そのまま貸す方がオーナー様にとっては、よっぽど楽です。自分の時間を削って、徹底的に賃借人と向き合い、ときには相談に乗り、アドバイスしてあげるつもりがないのであれば、やらない方が身のためです。間違いなく失敗します。
例えば、改装費用の一部、または全部を負担する。もしくはその分家賃を割安に設定する。負担しないまでも改装費用を一時的に立て替えて、24ヶ月の分割で家賃に上乗せして回収して賃借人の負担を減らす。工事期間中はフリーレントにして二重家賃を回避する。工事業者を紹介してあげる。実は、これはオーナー様にとっても結構大変なことです。しかし、これらのサポートを行わずして「改装可能」賃貸の成功は不可能と言っても良いでしょう。ここをサボると逆に募集期間が長くなってしまうケースすらあります。
弊社でご相談を受けるケースでも、「え!?これを貸すつもりなんですか?とてもじゃないけど・・・」と思わず仰天するような、ぼろぼろの住宅を拝見することがあります。するとオーナー様は決まって「改装可能で賃貸に出そうと思って」とおっしゃるわけです。つまり、このボロボロの住宅を、賃借人が自己負担でキレイにしてくれる。自分は原状回復もしなくてよいから、その分の節約もできる、と、何とも虫のよい事を考えているわけです。そんなわけないですよね?むしろ、賃貸住宅は余っていて、借り手市場で、選択肢は山ほどあるのに、そんな都合の良い話があるわけない。
「改装可能」は楽をして賃借人を獲得できる魔法の杖ではありません。普通に貸す方がよっぽど楽だと断言できます。しかし、世帯数減少、住宅供給過多のこの時代において、もし上手に「改装可能な賃貸住宅」をマネジメントできれば、抜群のPR効果があることは間違いありませんし、自分で改装をした住宅であれば、きっと賃借人も愛着を持って長く住んでいただけるでしょう。オーナー様も賃借人も、苦労した分だけ報われるのも「改装可能な賃貸住宅」だと言えると思います。 借り手がセルフビルドで改装した例。かっこいい。
今まで多くの「改装可能な賃貸住宅」のご紹介をさせていただいたR-STOREでも改装可能な賃貸住宅をお考えのオーナー様のサポートをしています。我々がオーナー様を代理し、賃借人様とのお打ち合わせや、ご提案、契約まで細かなもろもろの業務を代行させていただくことも可能です。もし、空室に悩んでおられるオーナー様で、「改装可能な賃貸住宅」に興味がある方がいらっしゃれば、ぜひご相談ください。
今週は営業ブログになってしまいました(笑)。
このあたりで。
R-STORE浅井
カスタマイズ賃貸、改装可能な賃貸、耳にしたことがある人もいらっしゃると思います。また、興味がある方もいらっしゃるかも。
最近、私も「改装可能な賃貸住宅」についてのコメントを色々なところで求められる機会が増えました。つい先日も日経新聞に少しコメントを載せて頂き、昨日も大手の住宅系ポータルの編集の方と、そういったお話になりました。
R-STOREでは数年前から「賃貸なのに改装可能」というカテゴリーを設けて、独自に物件を発掘しています。今までに100件以上の住宅をご紹介してきました。さらに遡れば、R-STOREの前身であるIDEE R-PROJECT社が、虎ノ門で安田不動産とコラボした「ROOP虎ノ門(2001年)」。おそらくこれが所謂「改装可能な賃貸住宅」のはしりだったように思います。
そして今、一言で言うと流行っています。従来であれば、賃貸住宅の改装、造作は原則として認められませんでしたが、最近では改装を認め、かつ退去時の原状回復を免除する住宅がちらほらと現れ始めています。これは日本の画一化した賃貸住宅に選択肢を増えるという意味で、借り手にとって喜ばしいことですし、逆にオーナー様にとっては供給過多が慢性化している市場で差別化する良い手法になるため、最近ではちょっとしたブームの兆しもあります。実際、弊社にも「改装可能で賃貸に出したい」というオーナー様からのご相談を受ける機会も目に見えて多くなっています。ただ、どちらかというと、オーナー様の方がブームに浮き足立ってしまっているように見えます。
冷静になって賃借人の立場になって考えてみましょう。まず、改装するのであれば改装費用が必要です。時間も必要です。新しい空間をイメージする創造力も必要でしょう。セルフビルドであれば技術や知識も必要です。しかし、その全てを持ち合わせている人はそう多くありません。お金はなるべく出したくない、改装期間中の二重家賃は避けたい、図面を引く技量もないし、工事も初めて。でも「やってみたい!」、「自分の好きなデザインにしたい!」そんな方ばかりです。従って金銭的にも技術的にもオーナー様のサポートが必要なのが、「改装可能な賃貸住宅」です。
はっきり言えば、適当にきれいにして、そのまま貸す方がオーナー様にとっては、よっぽど楽です。自分の時間を削って、徹底的に賃借人と向き合い、ときには相談に乗り、アドバイスしてあげるつもりがないのであれば、やらない方が身のためです。間違いなく失敗します。
例えば、改装費用の一部、または全部を負担する。もしくはその分家賃を割安に設定する。負担しないまでも改装費用を一時的に立て替えて、24ヶ月の分割で家賃に上乗せして回収して賃借人の負担を減らす。工事期間中はフリーレントにして二重家賃を回避する。工事業者を紹介してあげる。実は、これはオーナー様にとっても結構大変なことです。しかし、これらのサポートを行わずして「改装可能」賃貸の成功は不可能と言っても良いでしょう。ここをサボると逆に募集期間が長くなってしまうケースすらあります。
弊社でご相談を受けるケースでも、「え!?これを貸すつもりなんですか?とてもじゃないけど・・・」と思わず仰天するような、ぼろぼろの住宅を拝見することがあります。するとオーナー様は決まって「改装可能で賃貸に出そうと思って」とおっしゃるわけです。つまり、このボロボロの住宅を、賃借人が自己負担でキレイにしてくれる。自分は原状回復もしなくてよいから、その分の節約もできる、と、何とも虫のよい事を考えているわけです。そんなわけないですよね?むしろ、賃貸住宅は余っていて、借り手市場で、選択肢は山ほどあるのに、そんな都合の良い話があるわけない。
「改装可能」は楽をして賃借人を獲得できる魔法の杖ではありません。普通に貸す方がよっぽど楽だと断言できます。しかし、世帯数減少、住宅供給過多のこの時代において、もし上手に「改装可能な賃貸住宅」をマネジメントできれば、抜群のPR効果があることは間違いありませんし、自分で改装をした住宅であれば、きっと賃借人も愛着を持って長く住んでいただけるでしょう。オーナー様も賃借人も、苦労した分だけ報われるのも「改装可能な賃貸住宅」だと言えると思います。
今まで多くの「改装可能な賃貸住宅」のご紹介をさせていただいたR-STOREでも改装可能な賃貸住宅をお考えのオーナー様のサポートをしています。我々がオーナー様を代理し、賃借人様とのお打ち合わせや、ご提案、契約まで細かなもろもろの業務を代行させていただくことも可能です。もし、空室に悩んでおられるオーナー様で、「改装可能な賃貸住宅」に興味がある方がいらっしゃれば、ぜひご相談ください。
今週は営業ブログになってしまいました(笑)。
このあたりで。
R-STORE浅井
by r-store_asai
| 2013-07-17 10:13
| ハンサムな家
リノベーション、デザイナーズ、改造OK,賃貸住宅のセレクトショップR-STOREのハンサム社長浅井佳が綴る、住宅やライフスタイルのこと。
by r-store_asai
リノベーション・デザイナーズ改装自由、面白くておしゃれな賃貸不動産がいっぱいです。
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