タカオとユキノの使用端末は? ガジェットで味わう新海誠「言の葉の庭」


言の葉の庭 (公式Webサイト)
言の葉の庭 (iTunes)

「秒速5センチメートル」「星を追う子ども」の新海誠監督が送り出す最新作「言の葉の庭」が5/31より映画公開・iTunes配信開始されています。私もこの週末を使ってようやく見ることができたのですが、やはり新海氏の映像作品は現実世界の記憶と重ね合わせることで映えるなあと思ったり。

内容についてはネタバレ防止のためコメントいたしませんが、やはり当ブログ的には劇中に登場するガジェットに注目したいところ。新海氏の作品はモノの描写が恐ろしく細かいので、たいていベースとなったガジェットを見つけ出すことができます。そういうひねくれた楽しみ方をしてみようかと。

靴職人を目指す高校生・タカオと、年上の女性・ユキノを巡って物語が展開していきますが、劇中ではそれぞれの携帯電話について描写があります。アラームが鳴動する場面と、ユキノについては実際に電話機を使用している画面もありますね。

まずユキノについては描写が明確ということで特定も簡単で、docomoの「MEDIAS WP N-06C」です。

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N-06C(画像クリックで商品紹介ページへ)

ユキノが端末を操作していた時に表示されていた通話履歴の画面もほぼN-06Cの実機のままです。

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通話履歴画面(N-06Cの説明書より)

N-06Cは2011年夏モデルなので、物語の舞台となる2013年当時は2年落ちということになります。一般的なユーザーならばまああり得る状況といえますね。

一方タカオの携帯はSoftBankの「AQUOS SHOT 933SH」と思われます。ただし外見の特徴は見事に一致するものの、サブディスプレイの表示方向が実機と異なるように思えます。このあたりは「秒速5センチメートル」でも本来カラー液晶の「C3003P」を白黒液晶にして登場させたこともあるので、演出上の変更なのでしょう。

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2009年夏モデルなのでN-06Cよりさらに古く、物語の舞台となる2013年当時は4年落ちということになります。そのせいか劇中の描写ではヒンジ部分の部品が一部外れていたり、筐体のふちにへこみが見られたりと、それなりに古い端末という演出が見えます。まあ靴職人を目指して日々修行している高校生が最新スマホでLINEとかやってても興ざめですしw。兄からのおさがり端末を980円/月のホワイトプランで安く運用しているとかいろいろ想像はできますね。

ひねくれた方向性で作品を取り上げるのは私の性格の悪さと思って勘弁してください。ちなみに「秒速5センチメートル」を対象とした過去の分析はこちら。

ガジェットで味わう「秒速5センチメートル」(その1:時系列まとめと第1話「桜花抄」編)
ガジェットで味わう「秒速5センチメートル」(その2:第2話「コスモナウト」編)
ガジェットで味わう「秒速5センチメートル」(その3:第3話「秒速5センチメートル」編)
ガジェットで味わう「秒速5センチメートル」(その4:漫画版第9話編)
【ネタバレ注意】ガジェットで味わう「秒速5センチメートル」(漫画版最終話編)

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