Python の GUI フレームワークである Kivy は、そのままだと日本語が表示できない。 そこで、インポートするだけで日本語を表示できるようにするパッケージ japanize-kivy を作った。
知っている人はピンと来るはずだけど名前や思想は以下のパッケージをインスパイアしている。
使った環境は次の通り。 パッケージがサポートする Python は 3.6 以上を想定している。
$ sw_vers ProductName: Mac OS X ProductVersion: 10.14.6 BuildVersion: 18G84 $ python -V Python 3.7.4
もくじ
インストール
pip からインストールできる。
$ pip install japanize-kivy
試す
Python のインタプリタを起動する。
$ python
japanize_kivy
パッケージをインポートする。
>>> import japanize_kivy
あとは日本語を含む Kivy のアプリケーションを用意する。
>>> from kivy.app import App >>> from kivy.uix.boxlayout import BoxLayout >>> from kivy.uix.label import Label >>> class GreetingApp(App): ... def build(self): ... main_screen = BoxLayout() ... label = Label(text='こんにちは、世界') ... main_screen.add_widget(label) ... return main_screen ... >>> GreetingApp().run()
以下のように日本語が表示できるようになる。
インポートしないと、次のように日本語が豆腐になる。
フォントのライセンスに関して
日本語を表示するためのフォントは IPAex ゴシックフォントを使わせてもらっている。 そのため、本パッケージを利用する上ではライセンスへの同意が必要となる。
次のようにするとライセンスが表示されるので、IPA への感謝と共に同意してほしい。
>>> japanize_kivy.show_license()
いじょう。
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