福岡生成AI 活用Meetupに行ってきました!

こんにちは。22年度入社の中島です。

2024/12/9(土)に福岡で開催された福岡生成AI 活用Meetup Vol.3に参加しました。カンファレンスや勉強会は前回参加したPHPカンファレンスのみだったので、どのようなイベントだったか簡単に紹介できればと思います。

福岡生成AI 活用Meetupとは

福岡生成AI 活用Meetupは、生成AIツールに焦点を当てその多様な可能性を探る集まりです。今回は3回目の開催で、Dify、v0、napkinなど、様々な生成AIプラットフォームの活用事例などといっしょに紹介するイベントでした。生成AIに興味はあるけど、具体的な活用方法がわからない方、先進的なAI技術のトレンドをキャッチアップしたい方、ビジネスへの応用例を学べる方にオススメのコミュニティです。

セミナーの規模と会場の雰囲気

会場は福岡ファッションビルの8階にあるGMOペパボ株式会社 福岡支社さんのオフィスの一角を借りて行われました。参加人数はスタッフ合わせて約20人ほどだったかと思います。会場の雰囲気も前回のPHPカンファレンスの時のように、全体的に明るく和気あいあいとした雰囲気でした。

印象に残ったセッションとその内容

・コミュニティを活用した生成AIの組織定着

さまざまな生成AIが普及しているけれど、会社や仕事でAIを使う人はまだ少ない…効率化を図るために会社や仕事で生成AIを使う人を増やすためにはどうすべきかをテーマにしていました。このセッションでの結論は『学び続けられる教材(生成AIに入力する素材や議題)』と『教えられる人材』を増やすことで生成AIを使う人を増やし、効率を向上させるという内容でした。生成AIを使う人とそれを広める人を増やす方法をお話しされていて、生成AIの知識があまりない私にもわかりやすいセッションでした。

・生成AI時代のプロダクト開発と東洋思想──関係性・空・有機的生成

深層学習やLLM、マルチモーダルな生成AI等が驚くような速さで進歩している昨今、主に西洋近代的な考え方に基づいて、合理性や効率、コントロールを重視する考え方で行う開発手法や評価基準が進められています。このセッションでは『生成AIの時代におけるプロダクト開発を、東洋思想という視点から考え直す』をテーマにしていました。あえて東洋思想という別の視点から見ることで、生成AIを巡るイノベーションは、単なる問題解決や市場拡大にとどまらず、人・社会・文化・自然が交響し合う豊かな「場」を生み出せる可能性があることを提示されていました。福岡という土地柄で生成AIをやる意義を考えたときに、 西洋思想だけではなく、東洋思想を元にプロダクト開発を行っていきたいという発表でした。「誰でも理解できるように」を中心に作る西洋思想と、「自分の心の中」を中心に作る東洋思想という考え方がとても印象に残ったセッションでした。

感想

今回、生成AIを勉強中のなか参加したのですが、AIエージェントのセッションでは、実際にAIを活用して自律エージェントの仕組みを使ったサービスの発表や、AI開発ツール Difyを使ったAIエージェントのデモなどがあり、趣味でAIを使うだけでなくビジネスへの応用例を学べることができ、とても良い時間を過ごすことができました。

今回のMeetupを通じて得た知識や経験を、今後の業務に活かせるように生成AIについての学習や調査、実際に使用して作成などしていきたいと思います。

今回はここまで
最後までご覧いただきありがとうございました!

2024年 新入社員ブログ 高田03 [jQuery UI カレンダー機能実装]

こんにちは、2024年4月に入社した高田です。
7月から社内研修で、
・フレームワークを使用しない会員登録フォーム
・フレームワーク(Laravel)を使用した会員登録フォーム
の実装を行ってきました。
どちらの会員登録フォームも会員登録時の入力項目は同じですが、
フレームワークを使用しない会員登録フォームでは、生年月日をinput要素のtype=”date”入力型で実装し、Laravelを使用した会員登録フォームでは、デザイン性・カスタマイズ性を重視しjQuery UIのカレンダーで実装しました。

2つの方法で生年月日のフォームを実装してみて、
jQuery UIを使用したカレンダーは、input要素のtype=”date”入力型のカレンダーと比べ、
・高度なカスタマイズ性
・ローカライズ対応
といった点で優れていると感じました。

特にカレンダーの表示に関するオプションは豊富で、細かな設定ができると知っておくだけでも設計・実装の幅が広がると感じました。
そこで今回は、jQuery UIを使用したカレンダーの導入方法と実装方法について紹介したいと思います。
私が実際に作成したものがこちらになります。

画像1 生年月日選択中カレンダー表示

画像2 生年月日選択後

年月日のテキストボックスを選択するとカレンダーが表示されます(画像1)。
カレンダー上の日付を押下するとテキストボックスに年月日が入ります(画像2)。
カレンダーは記事作成日時である今日(2024/12/06)までの日付が選択できるようになっています。

[実装方法]

1. jQuery UIをダウンロード

jQuery UIを使用するためには、jQuery UIとそれに依存するjQuery自体を利用可能な状態にする必要があります。jQueryとjQuery UIには、CDN形式とダウンロード形式の2種類の利用方法があります。
CDN形式は、提供元のサーバーからライブラリを直接読み込む方法で、設定が簡単というメリットがあります。ただし、提供元のサービスが停止した場合に影響を受けるリスクがあります。
ダウンロード形式は、ライブラリをローカル環境に保存して利用する方法で、外部サービスに依存せず安定して利用できるという安心感があります。
今回は安定性を重視し、ダウンロード形式を選びました。

実際に公式サイトよりjQueryjQuery UIそれぞれダウンロードしました。

必要なファイルをフォルダに配置し、それらを読み込む設定を行います。LaravelのBladeテンプレートでは、ファイルのパスを指定する際にasset関数を使用します。Laravelのasset関数は、アプリケーションのpublicディレクトリを基準としたパスを生成するため、プロジェクト内でのファイル管理が簡単になります。以下のように配置しました。

これで、jQuery 、jQuery UIを使用する準備が完了しました。

参考: 【初心者向け】jQueryはじめの一歩 #JavaScript – Qiita

2. inputタグへの設定

ダウンロードが完了後、jQuery UIの日本語リファレンス(Datepicker | jQuery UI 1.10 日本語リファレンス | js STUDIO)を参考にしながら、「年・月メニュー表示」のカレンダーを実装していきます。リファレンスの「年・月メニュー表示」のソースコードは以下のようになっています。

HTMLでは、<input>タグにid=”datepicker”が指定されており、このidを基にjQuery UIのdatepicker機能を適用してカレンダーを表示します。jQueryでは、指定したidを用いて要素を選択し、その要素に対してdatepickerメソッドを適用することで、簡単にカレンダー機能を追加できます。また、オプションを設定することで、月や年を選択できるプルダウンメニューを表示し、カレンダーの挙動を柔軟にカスタマイズすることが可能です。なお、idは任意の値に変更でき、<script>タグ部分はそのまま利用することで簡単にカレンダーを作成することができます。以下に実際のコード例を示します。

この状態で画面を見ると、以下の画像のように年と月をドロップダウンで選択できるカレンダーが表示されます。

この状態でもカレンダーは十分に機能し、日付を選択することができます。しかし、さらに使いやすくするためにいくつかのカスタマイズを行います。

3. 使いやすいようにカスタマイズ

ステップ2で実装したカレンダーには、以下の2つの課題があります。
・月や曜日が日本語表記ではない
・生年月日用のカレンダーにも関わらず、今日以降の日付が選択できる
これらの課題を解決していきます。

・月や曜日が日本語表記ではない

datepickerの日本語化データはGitHubで利用できます。
下記のページを開いて(datepicker-ja.js)ダウンロードします。

GitHub:  jquery-ui/ui/i18n at main · jquery/jquery-ui · GitHub

ダウンロード後、必要なファイルをフォルダに配置し、ファイルで読み込みを行います。

これだけで日本語化することができます。

・生年月日用のカレンダーにも関わらず、今日以降の日付が選択できる

この問題はオプションを設定することで解決することができます。JavaScriptで日付と年を取得し、それを基に maxDate オプションで選択可能な最大日付を今日に設定を行います。また、年の範囲も1900年から現在の年までに制限します。

続いてyearRange オプションを使って1900年から2024年(今年)まで選択可能状態に、maxDate オプションで選択可能な最大日付を今日に設定を行います。
以下が実際のコードになります。

JavaScriptのテンプレートリテラルを使用し${}を使って変数や式を埋め込むことで、取得したcurrentYearを範囲指定に利用しています。この方法により、yearRangeオプションが常に動的に現在の年に対応し、毎年手動で更新する必要がなくなります。

さらに、maxDate オプションでtoday を設定することで、カレンダー上で今日以降の日付が選択できなくなります。以下の画像は2024/12/06に実装・確認したもので、2024/12/07以降の日付は選択不可になっていることが分かります。

[まとめ]

jQuery UIを使うことで、手間をかけずに高機能なカレンダーを実装できたのは非常に良かったです。使い方がシンプルで、公式ドキュメントや日本語リファレンスも分かりやすく、初めて触れる初心者でも短時間で機能を実装できる点が優れていると感じました。また、柔軟なカスタマイズが可能であり、要件に応じた細かい調整がしやすいのも魅力です。例えば、カレンダーの日本語対応や選択可能な日付の範囲指定など、よくあるカレンダーの仕様にも簡単に対応できました。今後、実装する要件に応じて適切なライブラリやフレームワークを選択し、それを効率的に活用できるスキルを身につけていきたいです。

2024年 新入社員ブログ 高田02 [ログイン/ログアウト機能実装]

こんにちは、2024年4月入社の高田です。
第1回目の記事で会員登録機能を紹介しました。
今回の記事では前回の記事の延長としてログイン/ログアウト機能について紹介します。

ログイン機能

ログイン機能の実装は今回始めて行いました。普段は意識せずに使っていますが、実装者の立場で改めて考えてみると、どのようにしてログイン機能が実現されているか不明でしたので今回一から調べました。色々なwebサイトを参考に実装し最終的に以下のようなステップで実装を行いました。

1. メールアドレス、パスワード入力必須チェック
2. メールアドレスでのデータベース照会
3. パスワード認証
4. 認証成功時の処理

簡単にではありますが、ここからは上記の各ステップについて順に説明していきます。

1. メールアドレス、パスワード入力必須チェック

ログイン画面でメールアドレス、パスワードを入力し、「ログイン」ボタンを押下すると認証処理が始まります。この際、すべての項目が入力されているか確認し、未入力の場合は以下の画像のようなエラーメッセージが表示されます。

このように必要な情報が揃わない場合、次のステップには進めません。

2. メールアドレスでのデータベース照会

メールアドレスとパスワードの入力必須チェックが完了すると、入力されたメールアドレスを基にデータベースを参照し、該当するユーザーを探します。データベースには登録済みのユーザー情報が保存されており、入力されたメールアドレスと一致するユーザーが見つかった場合、そのユーザーのハッシュ化(※1)されたパスワードを取得します。このパスワードを用いて、次のステップであるパスワード照合に進みます。

(※1)ハッシュ化とは?
ハッシュ化とは、ハッシュ関数によって文字列を置換して、元の文字を推測できなくすることです。ハッシュ関数を用いてsaltと呼ばれるランダムな値をハッシュする値に追加することで、同じパスワードでも異なるハッシュ値が生成されます。データベースに保存されているパスワードはハッシュ化して保存されています。

ハッシュ化の例:
・パスワード:
!X9v#4hT8@pQ7wZ&2024

・ハッシュ値:f3f32592e1483974c378f46b4ab91500199b83b168ec87ed76ebdd66efe83452

※ 上記のようにハッシュ化されたパスワードをデータベースに保存します。

ハッシュ化の特性と利点:
ハッシュ化は一方向の変換であり、一度ハッシュ化されたデータを元に戻すことは極めて困難です。この特性を利用し、データベースに保存するパスワードをハッシュ化しておくことで、万が一データベースが攻撃されても、パスワードを直接利用されるリスクを大幅に減らすことができます。

参考: PHP: パスワードのハッシュ – Manual

以上より、ハッシュ化はパスワードを管理するための重要なセキュリティ対策となります。

3. パスワード認証

パスワード認証では、データベースに保存されているハッシュ化されたパスワードと、ユーザーが入力したパスワードが一致するかを確認します。データベースに保存されているユーザーのハッシュ値からsalt値を抽出します。ユーザーが入力したパスワードと抽出したsalt値を使用して、新たなハッシュ値を生成し、新たに生成したハッシュ値と、データベースから取得したハッシュ値を比較します。一致すればパスワード認証が成功します。認証に失敗した場合、パスワードを空にして「メールアドレスまたはパスワードが一致しません」というエラーメッセージをログイン画面上に表示します。セキュリティの観点から、メールアドレスが正しいかどうかを利用者に知らせないようにするため、「メールアドレスまたはパスワードが一致しません」というメッセージにしています。以下の画像のように「メールアドレスまたはパスワードが一致しません」というメッセージを表示させます。

4. 認証成功時の処理

認証成功後、サーバー側とブラウザ側でそれぞれ以下の処理を行います。

[サーバー側の処理]

1. セッション情報の保存
サーバーは、ログインしたユーザーのID、名前、メールアドレスなどの必要な情報をセッションに保存します。これにより、ユーザーのログイン状態をサーバー上で管理します。セッション情報はサーバー側に安全に保存され、外部から直接アクセスすることはできません。

2. セッションIDの発行
サーバーは、ログイン状態を識別するための一意のセッションIDを発行します。このセッションIDは、サーバー内でセッション情報に紐付けられています。

3. ログイン後画面へのリダイレクト
認証成功後、ユーザーは検索画面などのログイン後画面にリダイレクトされます。


[ブラウザ側の処理]

1. セッションIDの保存
サーバーが発行したセッションIDは、ブラウザがCookieとして保存します。このCookieは、ブラウザ内に自動的に管理され、サーバーとクライアントのやり取りに利用されます。

2. セッションIDの送信
ブラウザは、保存したセッションIDをサーバーへのリクエストに自動的に添付します。この仕組みによって、サーバーはセッションIDを基にユーザーを識別し、ログイン状態を維持します。

参考: PHPでセッションを使ったログインページを作ってみる|やまでぃーのブログ

以上がログイン機能についての説明でした。

ログアウト機能

続けてログアウト機能について説明します。
ログアウトは、ログイン状態でのみ行うことができます。
ログアウト処理は、以下のステップで進められます。

1. サーバー側のセッション変数の初期化
2. ブラウザ側のセッションIDの削除
3. サーバー側のセッションIDの無効化

各ステップの詳細は以下をご覧ください。

1. サーバー側のセッション変数の初期化
セッション変数の全データを空にし、セッション情報をリセットします。これにより、セッション変数が初期化され、ユーザー情報などのセッションデータが破棄されます。

2. ブラウザ側のセッションID削除
クライアントのブラウザ側にCookieとして記録されているセッションIDの破棄を行います。セッション管理にCookieを使用している場合はブラウザ側のCookieを削除しておかないとセッションIDが残ってしまいセキュリティ上よくありません。(実装段階では、調べが行き届いておらずブラウザ側でのセッションID削除は行いませんでした。)

3. サーバー側のセッションIDの無効化
セッション自体を破棄し、セッションIDも無効化して完全なログアウト状態にします。セッションの破棄が完了後、ログイン前の画面にリダイレクトします。今回の場合、以下の画像のようにトップ画面にリダイレクトします。

以上がログアウト機能についての説明でした。

参考:
PHP: session_destroy – Manual
PHPでセッションを完全に破棄する方法 – プログラマはサイコロを振らない

まとめ

ログイン/ログアウト機能を実装する際に、セッションやCookieの仕組みについて深く学ぶことができました。例えば、ChromeでAmazonにログインした後、EdgeでAmazonのURL(https://www.amazon.co.jp/)にアクセスした場合にログイン状態が維持されるのか、また、Chromeの別タブで同じURLを開いた場合にログイン状態が共有されるのかを検証しました。この検証を通じて、セッションやCookieがブラウザごと、またはタブごとにどのように扱われるかを具体的に確認しました。その結果、ログイン状態がどのように管理されているのかについて理解が深まりました。
今回学んだ知識を活かし、次はPHPフレームワークであるLaravelを使った実装に取り組んでいきたいと思います。Laravelでは、認証機能やセッション管理に便利な仕組みが既に用意されており、活用することでより効率的かつ安全なログイン/ログアウト機能を実装できるようなので、実装方法をしっかり学習したいと思います。将来的に、ユーザーに安心して使ってもらえるシステム構築ができるよう引き続き学習していきます。

Linux学習についてのまとめ 03 ファイルシステム

こんにちは。22年度入社の中島です。

前回はLinuC101試験に向けての学習の一環として、GNU/Linuxついての記事を作成しました。今回はLinuC101試験のファイルシステムについての内容をまとめました。この記事を通じて、ファイルシステムの基本的な内容、ファイルシステムのマウントとアンマウント、ファイルシステムのバックアップについて共有します。

1. ファイルシステムとは

ファイルシステムとは、コンピュータのストレージデバイス(HDD、SSDなど)上でデータを管理するための方法であり、データの保存、取得、整理を行います。ファイルシステムは、ファイルを格納する場所(ファイルシステムのブロック)とその情報を格納するメタデータを管理します。例えば、ファイルの名前、サイズ、作成日などです。

2. ファイルシステムの作成と管理

ファイルシステムを新しく作成するには、mkfsコマンドが一般的です。具体的な手順は以下の通りです。

ファイルシステムの作成

ファイルシステムの管理

作成したファイルシステムの管理には、tune2fs(extファイルシステム用)やxfs_admin(xfs用)といったコマンドが使用されます。例えば、tune2fsを使用してext4ファイルシステムの設定を変更することが可能です。

3. 一般的なファイルシステムタイプ

Linuxではいくつかのファイルシステムタイプがサポートされており、用途に応じて選択することが重要です。以下は代表的なファイルシステムタイプです。

コマンド説明
ext3ext3は、Linuxで広く使用されているジャーナリングファイルシステムで、ext2ファイルシステムの後継として登場しました。ジャーナリング機能により、システムクラッシュや突然の電源断からの回復が速くなります。
ext4最も一般的なLinuxのファイルシステムであり、ジャーナリング機能を持ち、データの信頼性が向上しています。ext4は、安定性と速度のバランスが良いため、個人のPCやサーバーにも広く利用されています。
xfsxfsは、大容量ファイルや高速な書き込みが必要なシステムで利用されます。特にデータベースやファイルサーバーに適しており、スナップショットやデータの圧縮機能を提供します。
btrfsbtrfsは、スナップショット機能や圧縮、自己修復機能を備えた新しいファイルシステムです。ファイルシステムの管理が容易で、ストレージの拡張性や効率性に優れています。
f2fsフラッシュメモリ向けに最適化されたファイルシステムで、特にSSDやeMMCのようなフラッシュストレージに適しています。
iso9660iso9660は、主にCD-ROMやDVD-ROMなどの光ディスクメディアに使用されるファイルシステム規格です。このファイルシステムは、光ディスクにおけるデータの標準的な配置方法を定めています。
UDFUDFは、光ディスクやその他のストレージデバイス向けに設計されたファイルシステムで、iso9660の後継として登場しました。主にDVD、Blu-rayディスク、USBフラッシュドライブなどの書き込み可能なメディアで使用されます。

4. スワップ領域について

スワップ領域は、システムメモリ(RAM)が不足した際に使用されるディスク領域であり、仮想メモリの一部として機能します。スワップ領域を設定することで、システムがメモリ不足の際にハングアップせずに動作を維持することができます。

スワップ領域の作成例:

ここで、/dev/sd2はスワップ領域として使用するパーティションです。swaponコマンドでスワップを有効にすることができます。

5. ファイルシステムのマウントとアンマウント

ファイルシステムは、物理デバイス(ハードディスク、SSD、USBドライブなど)に格納されたデータにアクセスするために、システムに「マウント」して利用します。マウントとは、ファイルシステムを特定のディレクトリに接続し、そこからファイルにアクセスできるようにする操作です。アンマウントは、逆にファイルシステムを切り離し、デバイスを安全に取り外すための操作です。

Linuxでは、mountコマンドとumountコマンドを使ってファイルシステムをマウントおよびアンマウントします。

ファイルシステムのマウント

ファイルシステムをマウントするには、mountコマンドを使用します。マウントは、デバイスとマウントポイントというディレクトリを指定して行います。マウントポイントは、ファイルシステムが接続されるディレクトリで、通常は/mntや/mediaが利用されますが、任意のディレクトリを指定できます。

例えば、/dev/sda1というパーティションを/mntにマウントする場合、次のようにコマンドを実行します。

このコマンドを実行すると、/dev/sda1の内容が/mntディレクトリに表示され、そこからファイルを読み書きできるようになります。

例:ファイルシステムをマウントする

例えば、/dev/sda1という外部ドライブを/media/usbというディレクトリにマウントしたい場合、次のようにコマンドを実行します。

これで、/media/usbにアクセスすることで、外部ドライブ内のファイルを操作できるようになります。

マウントのオプション

mountコマンドには、さまざまなオプションを付けてマウントをカスタマイズできます。以下は代表的なオプションです

  • -t:マウントするファイルシステムのタイプを指定します(例:ext4、xfs)。bashコードをコピーする 
  • -o:特定のオプションを指定します。例えば、ro(読み取り専用)やnoexec(実行不可)など。bashコードをコピーする 
  • -v:詳細な出力を表示します。マウントの進行状況やエラーを確認できます。bashコードをコピーする 
永続的なマウント(/etc/fstabを使用)

一度マウントしたファイルシステムは、再起動後に自動的にマウントされるわけではありません。システムの起動時に自動的にマウントするためには、/etc/fstabというファイルに設定を追加する必要があります。

/etc/fstabファイルに、マウントするデバイスとマウントポイント、ファイルシステムタイプなどを記載します。例えば、/dev/sda1を/mntにマウントする設定は次のように記載します。

これで、システムが起動するたびに/dev/sda1が自動的に/mntにマウントされます。

ファイルシステムのアンマウント

ファイルシステムをアンマウントするには、umountコマンドを使用します。アンマウントは、ファイルシステムへのアクセスを停止し、デバイスを切り離す操作です。

アンマウントするには、マウントポイントまたはデバイスを指定します。例えば、/mntをアンマウントするには次のようにコマンドを実行します。

また、デバイス名を指定してアンマウントすることもできます。

アンマウント時の注意点
  • アンマウントを行う前に、マウントされているディレクトリ内のファイルが使用中でないことを確認する必要があります。ファイルが開かれていたり、プロセスがファイルシステムにアクセスしていると、アンマウントできない場合があります。
  • lsofコマンドやfuserコマンドを使って、ファイルシステムを使用しているプロセスを確認できます。

または

これらのコマンドを使って、ファイルシステムを使用しているプロセスを確認し、プロセスを終了させてからアンマウントすることができます。

6. ファイルシステムの整合性チェックと修復

ファイルシステムの整合性を維持するためには、定期的なチェックと修復が重要です。特に、システムがシャットダウン不完全であった場合や、ディスクの物理的な問題が発生した場合には、ファイルシステムが壊れることがあります。そのため、定期的なチェックと修復作業はシステムの安定性を保つために欠かせません。

Linuxでは、fsck(File System Consistency Check)コマンドを使用して、ファイルシステムのエラーをチェックし、修復することができます。fsckは、指定したファイルシステムに対して以下の作業を行います:

  • ファイルシステムのメタデータを確認し、破損している場合には修復
  • ファイルシステム内での不整合を検出し、修復
  • 破損したファイルを隔離し、可能な限り復旧

fsckコマンドの使い方
ファイルシステムの整合性をチェックするためにfsckコマンドを使用します。例えば、/dev/sda1というパーティションのファイルシステムをチェックするには以下のコマンドを実行します。

このコマンドを実行すると、システムは自動的にファイルシステムを確認し、エラーが発見されると修復を試みます。

例: fsckの実行
例えば、次のようにコマンドを実行した場合、ファイルシステムにエラーがあったと仮定します。

出力例:

この場合、fsckはエラーを修復し、破損していないかを確認します。e2fsck(ext2/ext3/ext4ファイルシステムのチェックツール)は、実際に問題が見つかると、修復するかどうかを尋ねることがあります。たとえば、「修復するか?」という確認メッセージが表示されることがあります。

例文:

このメッセージは、ファイルシステムが正常であり、エラーがないことを意味します。

コマンドのオプション

fsckコマンドには、いくつかの便利なオプションがあります。例えば、-yオプションを使用すると、すべての修復を自動的に承認します。手動で確認することなく、エラーを修正する場合に便利です。
例文:

-nオプションを使用すると、修復せずにエラーメッセージを表示するだけになります。これを使うことで、実際に修復作業を行う前にエラーを確認できます。
出力例:

ブート時の自動チェック

多くのLinuxディストリビューションでは、システム起動時に自動的にファイルシステムのチェックを行います。もしファイルシステムに問題が発見されると、fsckが自動的に修復処理を行います。この処理が長時間かかる場合もあるので、定期的にディスク状態を確認しておくことが推奨されます。

例えば、システム起動時に「ディスクにエラーがあるため、fsckが実行されています」といったメッセージが表示されることがあります。

ファイルシステムの修復後

ファイルシステムが修復されると、fsckコマンドは修復後の状態を報告します。報告には、修復したエラーの数や修復内容が含まれます。例えば、次のような報告が表示されます。

これは、ファイルシステムに問題がなかったことを意味します。

ファイルシステムが修復できない場合

fsckがファイルシステムを修復できない場合もあります。その場合、手動でさらに調査したり、バックアップからの復元が必要です。例えば、物理的なディスク障害がある場合や、データが完全に破損している場合には、fsckでは回復できないことがあります。

そのため、定期的なバックアップと、fsckによる早期のチェックが非常に重要です。システムの信頼性を確保するために、バックアップの重要性を忘れないようにしましょう。

おわりに

今回の記事では、LinuC101試験に向けての学習の一環として、ファイルシステムの基本的な内容、ファイルシステムのマウントとアンマウント、ファイルシステムのバックアップなどについてまとめました。ファイルシステムの正しい管理は、Linuxシステムの安定性を保つために不可欠です。今回紹介したファイルシステムの作成と管理、各種ファイルシステムタイプ、スワップ領域の使用方法、マウントとアンマウント、整合性チェックとバックアップをしっかり理解し、実際の操作を繰り返すことで、LinuC 101試験にも十分に備えることができるでしょう。

今回はここまで
最後までご覧いただきありがとうございました!

2024年 新入社員ブログ 高田01 [PHP版会員登録機能実装] 

こんにちは、2024年4月入社の高田です。
入社から半年が経過しました。この半年間は外部研修、内部研修を受けていました。

外部研修では、泉岳寺のオフィスを離れ新宿のビルで他社の受講生の方々と一緒にITの基礎知識やHTML、CSS、JavaScript、PHP、Laravelを学びました。最終的にチームで旅館予約システムを作成し発表を行いました。私はITに関しては未経験でしたが、分かりやすく丁寧に教えていただきとても有意義な時間を過ごすことができました。

内部研修では、泉岳寺のオフィスに戻りSQLやPHP、Laravelを使用した会員登録フォームを作成しています。外部研修で学んだ知識はもちろんのこと、実務で欠かせない技術を少し盛り込みより実務に近い研修です。

今回は内部研修の一環としてPHPを使用し作成した会員登録フォームの会員登録機能について紹介します。会員登録フォームは以下の5つの機能で構成されています。

会員登録機能
ログイン/ログアウト機能
会員一覧表示機能
会員情報更新機能
会員削除機能

今回は会員登録機能について説明していきます。
会員登録機能を実装するために以下の3つの画面を作成しました。

入力画面
確認画面
完了画面

これら3つの画面を通して、ユーザーが情報を入力し、確認・登録まで行います。
各画面について詳細を説明します。

入力画面

ユーザーが名前、メールアドレス、パスワードなどを入力するための入力画面です。 ユーザーがフォームに必要な情報をすべて入力し、POSTで確認画面に送信するための「確認」ボタンが用意されています。都道府県、性別についてはDBのテーブルから参照し、表示しています。また、確認ボタンを押下した際、入力値の保持を行いますが、パスワードに関してはセキュリティの関係上入力値を保持しないようにしています。バリデーションチェックを実施し、入力欄に適切な値が入力されなかった場合はエラーメッセージを入力画面上に表示します。

例えば、郵便番号入力欄に数字以外の文字を入力し「確認」ボタンを押下するとエラーメッセージが表示し、確認画面に遷移しないようになっています。

全項目のバリデーションチェックを突破したときに初めて確認画面に入力値をPOST送信し、確認画面に遷移することができます。

確認画面

入力した情報を確認する確認画面です。入力画面で「確認」ボタンを押下すると、確認画面に遷移し、POST送信されたデータが画面上に表示されます。ただし、パスワードに関しては、セキュリティを考慮して画面に表示されないようにしています。また、パスワードは確認画面に遷移した時点でハッシュ化を行っているため開発者ツールを使用してもハッシュ化前のパスワード値は確認できないようにしています。

この画面では、誤った情報が入力されていないかをユーザー自身が確認できるようにし、修正が必要な場合は「入力画面へ戻る」ボタンを押下し、入力画面に戻ることも可能です。入力画面に戻ってきた際に、パスワード以外の入力値が保持されています。また、1から入力する必要がなく、修正個所とパスワードの入力で確認画面に遷移可能です。開発者ツールを使用し、確認画面に送信された値をバリデーションエラーになるような値に書き換えて、「登録」ボタンを押下すると入力画面に遷移してエラー項目にエラー文が表示します。修正が必要ない場合は、「登録」ボタンを押下し、登録処理を確認画面で行い登録が終えたら完了画面に遷移します。

完了画面

ユーザー登録が完了したことを通知する完了画面です。完了画面は、DBにユーザー情報を保存した後に表示されます。DBにユーザー情報登録が成功した場合は、完了メッセージとともにトップページに移動するためのリンクが表示されます。また、完了画面に遷移した段階で、未ログイン状態からログイン状態となりヘッダーにログインユーザー名が追加されます。

学んだこと

開発者ツールの使い方

サーバーに送信するデータを直前に書き換えることが可能です。
ブレークポイントを入れることで、JavaScriptの変数の中身を確認しながらデバック作業を行うことができます。

変数名の命名規則

誰が見てもわかるような変数名を命名する必要があります。
キャメルケースやスネークケースといった命名規則が存在します。
コードの読みやすさを向上させるため、まず『リーダブルコード』という書籍を読んでみようと思います。この本は、読み手にとって理解しやすいコードを書くためのガイドで、わかりやすい変数名の付け方など詳しく解説されています。

絵文字の保存方法

今回の会員登録機能は絵文字を保存できるようにします。
絵文字はUTF-8の通常のバージョン(utf8)ではサポートされないため、UTF-8の4バイト対応(utf8mb4)に設定する必要があります
MySQLの設定ファイルの一部修正や、DBとテーブル生成時にutf8mb4に対応するようにしておきます。

デバッグ方法

会員登録機能を実装していくとよくエラーが発生します。
エラーを解決するためにデバッグ作業を行います。
error_log() を使ったデバッグ方法は、コードの進行がどこで止まっているかPOSTの値が渡っているかなどを調べます。このデバッグ方法のおかげで調べても解決できないエラーを解決することができました。

セキュリティを考慮することの重要性

SQLインジェクション対策とクロスサイトスクリプティング(XSS)対策を行いました。
入力欄に悪意あるコードを埋め込み、それが実行されてしまうとテーブルにあるユーザー情報が削除されてしまいます。
入力欄に入力された悪意あるコードを無効化し、ただの文字列として認識させれば悪意あるコードは実行されません。

以上が会員登録機能についてでした。
現在、Laravel版の会員登録フォームの作成に取り掛かっております。
PHP版の会員登録フォームでは実装できなかったページネーション機能や郵便番号から住所自動入力機能などを追加し、内部研修の集大成としてスケジュールに気を付けつつPHP版で学んだことを生かしながら作成していきたいと思います。

Linux学習についてのまとめ 02 GNU/Linux

こんにちは。22年度入社の中島です。

現在、私はLinuCの101試験に合格するためにLinuxの学習を進めています。特にGNUに関する内容を理解することが重要であると感じ、これらの知識をブログとしてまとめました。この記事を通じて、GNU/Linuxの基本的な歴史やリチャード・ストールマンの貢献、さらにはLinuxのテキストフィルタコマンドについて共有します。

1. GNUの歴史について

GNUは「GNU’s Not Unix!」の略で、Unix互換のオペレーティングシステムを開発するために1983年にリチャード・ストールマンによって開始されたプロジェクトです。当時、ほとんどのソフトウェアがプロプライエタリ(専用)であり、ソースコードが公開されていませんでした。ストールマンは、ソフトウェアの自由な使用、改変、再配布を可能にすることを目指してGNUプロジェクトを立ち上げました。

GNUプロジェクトの最も重要な成果の一つは、GPL(GNU General Public License)です。GPLは、フリーソフトウェアに特化したライセンスであり、ユーザーにソフトウェアの自由を保障します。このライセンスは、ソフトウェアを自由に使用し、改変し、再配布することを許可しますが、改変や再配布されたソフトウェアも同様にGPLの下で公開される必要があります。この仕組みを「コピーレフト」と呼びます。コピーレフトは、ソフトウェアの自由を保護するための強力な手段であり、オープンソースソフトウェアの普及に大きく寄与しました。

コピーレフトの理念は、ソフトウェアが自由であるべきという考え方に基づいており、ユーザーがソフトウェアを制限なく利用できるようにすることを目的としています。このため、GPLはフリーソフトウェア運動の基盤となり、オープンソースコミュニティにも大きな影響を与えました。

GNUプロジェクトは、Unixと同様の機能を持つ多くのソフトウェアを開発しました。これらのソフトウェアには、コンパイラ(GCC)、テキストエディタ(Emacs)、シェル(Bash)などが含まれます。これらのツールは、現在も多くのユーザーに利用され、Linuxを含むさまざまなオペレーティングシステムで使用されています。

2. リチャード・ストールマンについて

リチャード・ストールマンは、フリーソフトウェア運動の先駆者であり、GNUプロジェクトの創始者です。1985年にフリーソフトウェア財団を設立し、ソフトウェアの自由を擁護する活動を続けています。彼の主張は、ソフトウェアがユーザーに自由を与えるべきであり、そのためにはソースコードが自由にアクセスできる状態でなければならないというものです。ストールマンの理念は、多くのフリーソフトウェアのライセンス(例:GPL)に反映されており、今日のオープンソースコミュニティに大きな影響を与えています。

3. GNUから生まれたLinux

GNUプロジェクトは多くのツールを開発しましたが、オペレーティングシステムの核となるカーネルは開発されていませんでした。1991年、リーナス・トーバルズによってLinuxカーネルが発表されました。GNUツールとLinuxカーネルを組み合わせることで、現在の多くのGNU/Linuxシステムが形成されました。このように、LinuxはGNUプロジェクトと密接に関連していますが、GNUそのものとは別の存在です。

4. GNU/Linuxのテキストフィルタコマンド

GNUシステムの基本コンポーネントには、GCC(コンパイラ)、glibc(ライブラリ)、Coreutils(コマンド)、GDB(GNUデバッガ)、Bashシェルなどが含まれています。
Coreutils(GNU Core Utilities)の中でも特徴的なのが、テキストデータを加工するコマンド群になります。シェル上でこれらのコマンドを組み合わせることで強力なデータ処理が可能です。

これらのテキストフィルタコマンドは、データ処理や分析において非常に役立つツールであり、試験勉強の一環として理解を深めることで、実際の業務でも役に立つと思いました。
業務で使うシーンを想定しながら、今回はそのコマンドと例文の一部をまとめようと思います。

代表的なテキストフィルタコマンド
コマンド説明
grepテキスト検索ツールで、指定したパターンに一致する行を抽出します。
例: grep -i ’error’ application.log
application.logファイル内で ‘error’ (大文字小文字区別なし)に一致する行を検索して表示します。
sedストリームエディタで、テキストの置換や削除、挿入を行います。
例:sed ‘s/localhost/127.0.0.1/g’ /etc/hosts
ホスト名をIPアドレスに置き換えます。設定ファイルを一括して修正する際に役立ちます。
awkテキスト処理言語で、テキストのパターンマッチングと処理が可能です。
例:awk ‘$3 == “root” {print $1}’ /etc/passwd
/etc/passwdファイルからrootユーザーのユーザー名を抽出します。
sortテキストデータをソート(並べ替え)します。
例: sort -k3,3 -t, data.csv
CSVファイルの3列目(例: 売上データ)を基準にしてソートします。
uniq重複する行を削除します(通常はsortと組み合わせて使用されます)。
例: sort access.log | uniq -c
アクセスログの重複するエントリを集計し、一意のリクエスト数を数えることができます。
cutテキストの特定のフィールドを抽出します。
例: cut -d ‘:’ -f 1 /etc/passwd
/etc/passwdファイルからユーザー名のみを抽出します。
tr文字の変換や削除を行います。
例: echo ‘abc123’ | tr ‘a-z’ ‘A-Z’
出力結果の小文字を大文字に変換します。

これらのコマンドを使いこなすことで、テキストデータの効率的な処理と分析が可能になります。

おわりに

今回の記事では、LinuC101試験に向けての学習の一環として、GNU/Linuxの歴史やリチャード・ストールマンの貢献、そしてテキストフィルタコマンドについてまとめました。これらの知識を深めることで、Linuxシステムの理解がさらに深まったと感じています。特に、シェルスクリプトの作成や自動化されたデータ処理、システム管理業務において、これらのコマンドの組み合わせが強力なツールとなることを理解しました。また、実際の業務でのデータ処理や、エラーの迅速な検出・修正など、より効率的なシステム運用に役立つ点も大いに学ぶことができました。

今回はここまで
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PHPカンファレンス福岡2024に参加しました!

こんにちは。22年度入社の中島です。

去る2024/6/22(土)、福岡で開催されたPHPカンファレンス2024に初めて参加しました。カンファレンスや勉強会といったものもこれまで参加したことがなかったので、とても新鮮な体験でした。早速になりますが、どのようなイベントだったか紹介できればと思います。

PHPカンファレンスとは

PHPカンファレンスとは、さまざまな地域やコミュニティから集まったPHPユーザーが集まるイベントです。ここ福岡では8回目の開催となるようです。PHPだけかと思ったら、PHP以外の話題も多く、プロジェクト運営の話やプロトコルの話など、とても刺激を受けました。イベントの合間に登壇者と話をすることもでき、ソフトウェアやアイデアについて情報交換や交流が行うことができました。

セミナーの規模

会場は福岡ファッションビルの8階にあるFFBホールで、参加人数は約150~180人ほどだったかと思います。スタッフやスポンサーの方々を含めると200人は超える人たちが集まっているように感じました。

会場の雰囲気

カンファレンスと聞くと堅苦しい場所を想像していましたが、実際に行ってみるとそんなことはなく、全体的に明るく和気あいあいとした雰囲気でした。参加者同士が自由に交流している様子が多く見られ、他県からの参加者も多くみられました。企業の出店ブースもあり、会社説明や展開しているサービスの説明が行われていました。

面白かったセッションとその内容

・Fat Controller は悪か? ~光のFat Controller・闇のガリController~

Fat Controller (Laravel 等の Web フレームワークに用意されている Controller に、要件を満たすためのあらゆる実装を書き込んでいる状態)は本当に悪なのかをテーマにしていました。特に印象に残ったのは、Controllerの肥大化がプロジェクトのメンテナンス性にどう影響するかという議論です。コードの整理と役割分担を徹底することで、チーム全体の効率が劇的に向上する可能性があると感じました。

・Laravel のセキュリティはどうなってる?突撃ソースコードリーディング

XSS、CSRF、SQLインジェクションなどのWebアプリケーションの脆弱性を、Laravelに当てはめて紹介していました。特に驚いたのは、Laravelがこれらの脆弱性に対してどれだけ包括的な対策を持っているかという点です。実際のソースコードを読んで、具体的にどのように対策が組み込まれているのかを確認することで、安心してフレームワークを使うことができ、また自分のコードで必要となる対応を組み込んでいく自信がつきました。

感想

会場に行って話を聞いて新しい技術・情報に触れることができ、非常に有意義な時間を過ごすことができました。特にFat Controllerの話は、『コントローラーが整備されていない状態だから使いずらいので、整理することで救える』ということを意識しようと改めて認識しました。実際の業務で、これらのようなアプローチを試してみようと思います。

また、Laravelのセキュリティに関するセッションでは、脆弱性対策の具体的な手法を学ぶことができ、今後の開発において非常に役立つ知識を得ることができました。フレームワークの構造を知ることで自信をもって自分のコーディングができるように感じました。

今回のカンファレンスを通じて得た知識や経験を、今後の業務に活かしていきたいと思います。次回も福岡で開催されるのであれば、ぜひ参加したいと思います。

今回はここまで
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PHP phar拡張モジュールの素敵な仕様

久しぶりにやってくれたPHP。
気づかず同じところに引っかかる人が出ると思ったので書いておきます。

今回PHPで.tar.gz圧縮/解凍を実装することになりまして、
phar拡張モジュールが対応しているということなので、素直にこれで実装したところ動作確認中にエラーが発生しました。

再現のための最小コードがこちらになります。

PharDataは内部でファイルパスをキーとして静的な領域にデータをキャッシュする実装になっているようで、上記のように同じファイルパスだと、複数PharDataを作成しても同じデータを指すことになり、2回目のcompressを実行しようとしたタイミングで「それはもう有るよエラー」ということです。

逆に以下のようなコードで1つのファイルを複数のPharDataで操作出来ます(意味は無い)

この現象については報告されていたのですが、ソースとかディスカッションを見るに
意図して実装されており、良い悪いは別として仕様な気がします。

https://bugs.php.net/bug.php?id=75101

1処理中に同じファイルパスで複数回ファイルを作り直すみたいなのはレアケースだと思うので遭遇する確率は低いと思いますが、記憶の片隅に留めておくとよいと思います。

新入社員ブログ 松井(第6回)

こんにちは。松井です。
もう3月になってもうすぐ年度が替わりますね!

今回はフォローアップ研修について紹介します。
フォローアップ研修の内容について簡単に説明すると業種に問わず社会人として必要なスキルを習得するための研修で、8月から2月まで月に1回の頻度で参加しました。どれも仕事上に使う内容となっており、就職前でも知っておいたほうがいいという内容でした。

ビジネス基礎研修

8月はビジネス基礎で学ぶことは一人一人が成長するために意識しないといけないことについて学びました。心構えやマナー、コミュニケーションの取り方といった仕事のやり方についての内容でした。特に印象に残ったのは「多くの視点を持つ」ということです。小さな部分だけ見るのではなく、視点を広く見たり長くしたり、時には切り替えることも必要ということです。そのため、様々な視点を持って仕事に取り組めるようになりたいと思いました。仕事への取り組み方について「分からない」といったところがあれば基本的な内容としてこの研修の内容について思い出せるようにしたいと思いました。

報連相研修

10月は報連相研修で仕事上必要な情報が入手したり他の人に情報を渡すときに必要なスキルを学びました。報連相とは「報告」、「連絡」、「相談」の3つを表します。社内の内容であればスピード重視されるため正確性は重視されませんが、社外に対してはその逆でスピードより正確性が重視されます。私の場合、社外に対する連絡の機会が少ないため、まずはスピードを重視するようにして、可能であれば正確性を担保できるようにしたいと思います。そのため、まずは自分が読み手の立場になって「伝わりやすい」報告や相談をかけるようにしています。

ロジカルシンキング研修

11月はロジカルシンキング研修で論理的に考える方法について学びました。ロジカルシンキングとは論理的思考と訳され、誰にでも使いこなせるスキルで、問題解決や仕事促進に使えるスキルです。「研修を通じて直ぐに使えるようになりたい!」と思いましたが、論理的に考えることは直ぐに使えるものではなく、経験を積むことが必要だと思いました。そのため、論理的に話すための練習を積み重ねようと思いました。そのために、何か相談をする際には自分の意見をしっかりと持って上司に説明できるように努力しています。

文章力向上研修

12月は文章力向上研修で分かりやすい文章を書くためのスキルを学びました。報連相研修やロジカルシンキングと重複している内容に似ていますが、「文章を書くためのコツ」について学びました。この研修に参加したことによって、入社前と比べ、報連相といった社内でコミュニケーションをとる際により簡潔かつより分かりやすく説明できるようになったと思いました。

ストレスマネジメント研修

1月はストレスマネジメントではストレスとの向き合い方について学びました。この研修を通じて思ったことはストレスを重ねることがないように前向きな気持ちにしようということです。また、健康管理もストレスを予防するということに関わっていますので、健康管理に気をつけようと改めて思いました。

メンター研修

2月は4月から入ってくる後輩との関わり方について学びました。メンターというのは上司といった育成者とは別の役割をしており、新人にとって「安心できる存在」となります。メンターになるメリットとしては、新人社員といった育成される立場には気づかないことについて学べるということを知りました。研修で学んだことを来年度以降先輩社員として後輩と関わる際に活かせるようにしたいです。


フォローアップ研修で学んだ内容は仕事においてかなり役に立ったと思います。特に報連相研修や文章力向上研修では、困ったことや会議で決まったことなど情報の伝え方についてコツをつかめたと思いました!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!

Laravel Sailで記事投稿フォームを作成してみた

こんにちは。22年度入社の中島です。

前回はLinuxについて書きましたが、今回は少し前に学習していたLaravel Sailについてまとめました。

●Laravel Sailとは
Dockerを使った開発環境であり、ターミナルでコマンド実行するだけで、DockerでLaravel環境を一発で作ってくれる便利なコマンドラインツールです。
Laravel Sailを使うメリットは次の通りです。

・開発に最低限必要なツールを一度にインストールでき、インストールの手間を省ける
・本番環境と同じ環境を手元に用意して、動作を確認できる
・PHPのバージョンが異なる複数のプロジェクトの管理が楽にできる
(Laravel 8.x からLaravel Sailは標準でインストールされています。)

●なぜLaravel Sailを使っているのか?
Laravelの学習するときに使用していた技術書がLaravel Sailでの環境構築、実装方法を紹介しているのを見て、docker環境との連携も取りやすいと思ったため、復習を兼ねてSailの紹介をやってみようと思いました。


使用したテキスト:『Laravelの教科書』

Laravel Sailのセットアップ及びLaravelトップ画面の表示
1.Docker Desktopをインストール
Dockerのインストールです。Dockerの公式サイトからDocker Desktop のインストーラーをダウンロードします。

2.Laravel Sailをインストールするディレクトリを予め作成しておきます。
今回はtest-projectフォルダを作成しました。

3.Laravel Sailのインストール
Ubuntuまたはターミナルで、次のコマンドを実行します。(今回はUbuntuを使用)

4.途中でパスワードが求められたらPCのパスワードを入力。

5.下記メッセージが出たらインストール完了です。

6.「test-project」ディレクトリへ移動します。

7.Dockerコンテナを起動します。

これによりLaravel Sailが使用する複数のDockerコンテナが起動します。
起動したコンテナについて、Docker Desktopのウィンドウで確認してみましょう。

※./vendor/bin/sail コマンドを毎回入力するのは大変です。
これを「sail」だけで使えるようにするため、エイリアス登録を行います。

以降は sail コマンドとして記載していきます。

8.マイグレーションコマンドを実行して、初期テーブルを作成する。

9.ブラウザで「http://localhost/」 へアクセスするとLaravelのスタート画面が表示されます。※Ubuntuまたはターミナルを開いたまま、ブラウザでアクセスしてください。

今回は、Laravelの復習として過去に作成したフォームの一部を紹介したいと思います。
『件名』『本文』にテキストエリアがあり、フォームの下に『送信する』ボタンがあるフォームを作成していきます。

1.モデルとマイグレーションファイルを作成
まずは、モデルとマイグレーションファイルを作ります。下記コマンドを実行して、Postモデルとマイグレーションファイルを作ります。

このコマンドを実行すると、database/migrations 配下と app/Modelsにファイルが作成されます。次にdatabase/migrations 配下に作成されたマイグレーションファイルに、postsテーブルを作成するためのtitleカラムとbodyカラムを設定します。

./database/migrations/(年)_()_(日)_(時刻)_create_posts_table.php

マイグレート実行し、データベースにpostsテーブルを作成

2.ビューファイルの作成
次にビューファイルを作ります。resources/viewsの中にpostフォルダを作り、その中に create.blade.phpファイルを作ります。create.blade.phpファイルの中には以下のコードを追加します。

create.blade.php

3.ビューファイル表示用コードを追加
次にコントローラです。下記コマンドを実行して、PostControllerを作成。

コマンド実行後、app/Http/Controllerの中のPostController.phpを開きます。先ほど作成した resources/views/post/create.blade.phpファイルを表示するためと投稿データ保存のために、下記のように記述します。

PostController.php

4.ルーティングの設定(ビューファイル表示用のルート設定)を追加
ルート設定の作成です。routes/web.phpの中に、下記のuse宣言とフォーム表示用のルート設定と投稿データ保存用のルート設定を加えます。これにより今回作成したフォームがブラウザに表示されます。

web.php

これまで記述したコードによって、次の流れが実現します。

  1. ユーザーがログイン後にhttp://localhost/postにアクセスする
  2. ルート設定により、PostControllerのcreateメソッドに処理が割り振られる
  3. 処理が実行され、resources/views/post/create.blade.phpの内容がブラウザに表示される

    実際に作成したもの

4.件名(title)と本文(body)を入力し『送信する』ボタンを押すことで、PostControllerにフォーム(http://localhost/post)を通じて値が送信される
5.ルート設定により、PostControllerのstoreメソッドに処理が割り振られる
6.処理が実行され、件名が$request->titleに、本文が$request->body にそれぞれ入っているため、Post::create() に渡してやることでpostsレコードの対応するフィールドに値がセットされる
7.returu back()によっての元ページに戻る

いかがでしょうか。

今回は振り返る形でLaravel Sailのことを書きました。
今後も学んだことを忘れないようにLaravelやLinux、業務で行った作業なども復習する形でブログ更新していきたいと思います。

今回はここまで
最後までご覧いただきありがとうございました!