Shirotsume の日記

嘘Greedyを生やすな

AtCoderの公式生放送「あーだこーだー特別配信」を見た感想,そして興行としての競プロの可能性

なんか論文みたいなタイトルになっちゃったな まあいいか

かなり雑書きなのでいろいろ勘弁してくれ

元動画リンク↓

www.youtube.com

AtCoder11周年記念ということで,THIRD株式会社, 株式会社ALGOARTIS, フューチャー株式会社のそれぞれから社員2人ずつが参加するヒューリスティックコンテストの生配信が行われた.しっかりした新作の問題でこの規模のコンテスト配信は初めてではないかと思われる.chokudaiさんは以前から競プロを観戦することについて言及しており,その理念の実現としては非常に素晴らしい放送であったと思う.ただ,同時にいくつか気になった部分があったので,良いところと改善すべきことを列挙していきたい.私はヒューリスティックコンテストについてはあまり詳しくないので,コンテストの結果や問題内容については言及をやめておく.

良かった点

  • 実況陣の喋りが面白かった.

kaedeさんが一般人枠してるけど普通に全然強いと思う.実況陣は強ければ強いほどいいので,今の構成は非常にいいと思った.初めてコンテストを知った人のためのアルゴリズム説明もちゃんとしていて,こういう気づかいはかなり大事だと思った.

全員が参加しない前提のコンテストなら,初めから実況陣が想定解や考えた解法を説明していくくらいの勢いでもいいかもしれない.

  • ルールが良かった.

30分から15分ごとに得点がつくシステムで,序盤から見どころが生まれてよい.速い実装は見栄えもよいので,魅せプがそのまま勝ちにつながるようなルールは良い.例えば今回はtakumiさんが爆速で焼きなましを実装して断トツの点数を取っていたのが印象的だった.レートや賞金がかかっているコンテストでは向かないルールだが,こういうエキシビション的なコンテストにはあったルールなのではないか.

  • PVがかっこいい

アルゴリズムがいっぱい出てくるところで unsigned main があって笑ってしまった 悪いことを教えるんじゃない

  • 参加者の顔がライブで見れる

てりーさんなどはリアクションが面白くて面白かった.参加者の真剣な顔はかっこいい.Webカメラがあると,それぞれの参加者が何を考えているかが伝わるので良いと思う.今回は全員会社代表ということで実現したのだと思うが,やっぱりあれば観戦していて面白くなるのでできるだけあったほうが良いと思った.

気になった点

  • 音質が微妙

本当にこれはmustで直さないといけないと思う.普段のあーだこーだーもそうだけど,かなり気になった.少なくともAtCoder社側は改善できると思うので,音質をよくしたほうが良い.どうやってよくなるかは知らない.

  • 画面レイアウト

今回は参加者が6人ということで,6人分の画面が一挙表示されていたわけだが,正直コードなどはなんも見えなかった.普段は画面キャプチャ映さずに顔カメラだけ映して,状況に応じてキャプチャをクローズアップ表示くらいのバランスで,順位表や提出状況,ビジュアライザなどを大きく表示するのが良いと思う.

  • 順位表がわかりにくい

多分これは改善するって言ってた?ペナ表記と点数が同じところに表示されるのはさすがにわかりにくい

  • ビジュアライザ表示

アルゴにはないヒュの面白要素としてビジュアライザがある.これをもうちょっとフル活用していくのはどうか.例えば,最高点が更新されたらその提出の実行結果のビジュアライザを実況側で再生してワイワイ言うみたいにすると,コードが読めなくても状況がわかるので良いと思った.

終わりに

非常に面白い放送でした.