Premiere Proで動画を作成していく中で
「こういう動きでシーンチェンジをしたい…」
「テキストも動かしたい…」
と色々動きをつけたくなることは多いですよね。
ですが、そういった動きを付けるのに方法を探すも中々思ったような動きを見つけられず、検索ばかりに時間がかかって結果制作時間が少なくなってしまう…なんて事もあるのではないでしょうか。
やりたいことは浮かんでいるのに方法が分からないと困っている人の制作時間が少しでも減らせるように、本記事ではエフェクト・アニメーションを一目でわかるようにまとめました!
まず、動画の動きを付ける箇所といえば「シーンチェンジ」「図形」「テキスト」があてはまると思います。
これらにエフェクトを付ける方法を順番に紹介していきたいと思います。
それではどうぞ!
目次
シーンチェンジ
シーンチェンジは標準で入っているエフェクトと外部プラグインの二種類の方法があります。
標準のエフェクト
ビデオトランジションは、8つのタイプに分けることが出来ます。
3Dモーション
アイリス
イマーシブビデオ
スライド
ズーム
ディゾルブ
ページピール
ワイプ
使用方法は簡単です。
動画と動画の境目にビデオトランジションをドラッグアンドドロップするだけです。
切り替わる速度はビデオトランジションの幅を短くすれば早くなります。逆にゆっくり切り替えたいというときは、幅を長くします。
それでは各動きをご覧ください。
中でも特に汎用性が高いのは「クロスディゾルブ」と「ホワイトアウト」、「暗転」ですね。
3Dモーション
- キューブスピン
- フリップオーバー
アイリス
- アイリス(クロス)
- アイリス(ダイヤモンド)
- アイリス(円形)
- アイリス(正方形)
イマーシブビデオ
- VR アイリスワイプ
- VR クロマリーク
- VR グラデーションワイプ
- VR ブラー(球面)
- VR メビウスズーム
- VR ライトリーク
- VR ランダムブロック
- VR 光線
スライド
- スプリッド
- スライド
- センタースプリット
- ホイップ
- 帯状スライド
- 押し出し
ズーム
- クロスズーム
ディゾルブ
- クロスディゾルブ
- ディゾルブ
- フィルムディゾルブ
- ホワイトアウト
- モーフカット
- 暗転
- 型抜き
モーフカットは人物の顔を判別しているので、無機物や仮面などをつけている場合には使用出来ないので注意が必要です。
ページピール
- ページピール
- ページターン
ワイプ
- くさび型ワイプ
- クロックワイプ
- グラデーションワイプ
- ジグザグブロック
- スパイラルボックス
- チェッカーボード
- チェッカーワイプ
- ドア(扉)
- ブラインド
- ペイントスプラッター
- マルチワイプ
- ランダムブロック
- ワイプ
- ワイプ(ランダム)
- ワイプ(放射状)
- 割り込み
- 帯状ワイプ
グラデーションワイプのグラデーションの柔らかさは自由に決めることが出来ます。(今回は柔らかさ10です。)
表現の幅が広がる!外部プラグイン『Premiere Composer』
Mister Horseというサイトで配布しているPremiere ComposerというPremiere Proの無料プラグインがあります。
「やりたい動きが標準のエフェクトには無かった…」という人はこちらを導入してみてください。
おしゃれなエフェクトが豊富に入っていますし、タイピングしているようなテキストモーションもあります。
無料ですが、プラグインが使用するには新しくアカウントを作成する必要があるので注意が必要です。
Premiere Composer
導入の流れ
まずPremiere Composer公式ページにアクセスしてプラグインをダウンロードします。
WindowsでもMacでもダウンロード出来ます。
ダウンロードが完了すると「Mister Horse Product Manager」が開くと思います。(サングラスをかけた馬のアイコンが目印です。)
Nextを押すとログイン画面に切り替わります。「Create new account」を押すとアカウント登録ページに飛ばされますので、登録します。
登録が完了すると入力したメールアドレスにメールが届くので、その中にある「Confirm My Account」を押してアカウントを有効にします。
「Mister Horse Product Manager」に戻って登録したメールアドレスとパスワードを入力し、ログインすると上記の画面が開きます。
赤枠で囲った部分を押してインストールします。
これでPremiere Composerを使用する準備が完了です。
Premiere Proに表示させる方法
まずはPremiere Proを開いて「ウィンドウ→エクステンション→Premiere Composer」を選択してください。
するとPremiere Composerのタブが現れます。
今後よく使う可能性があれば、ワークスペースに保存しておくのがおすすめです。
また標準で入っているエフェクトはシーンチェンジをしたい要素と要素の繋ぎ目に重ねますが、こちらは一つ上のレイヤーに配置します。
また音も入っているので「音はいらないな」という方はグループを解除して音を削除してください。
以下のようなエフェクトを付けることが出来ます。
この他にもいろいろあるのでぜひ触って確かめてみてください。
- Pan left
- Zoom In
- Text Motion01
- Text Motion02
図形のアニメーション
シーンチェンジだけではなく、シェイプなどを使ってテロップなどを入れたいなどといった場合もありますよね。
少し動かす程度なら、キーフレームを打ち込む方法が良いと思います。
そういった動きの付け方をご紹介します。
伸びる
左から右へ伸びる
右から左へ伸びる
上から下へ伸びる
下から上へ伸びる
シェイプの水平比率の右下にある「縦横比の固定」のチェックを外します。外すと「垂直比率」「水平比率」の二つが表示されます。
縦方向の場合は垂直比率の数値を、横方向の場合は水平比率の数値を動かします。
ポイントは、アンカーポイントの位置を開始位置に合わせることです。左から始めたい場合は左に揃え、右から始めたい場合は右に揃えます。
- 左から右へ/右から左へ
- 上から下へ/下から上へ
フェードイン・アウト
拡大・縮小
まとめ
基本的なエフェクトをご紹介いたしました。
Premiereで作成するアニメーションをご紹介しましたが、図形などのアニメーションはAfter Effectsの方が得意な動きになります。
というのも、どちらも動画編集ソフトですがPremiereとAfter Effectsではそれぞれ得意なことが違うからです。
Premiereは素材をカットして繋ぎ合わせたりすることを得意としていますが、特殊効果系のエフェクトを付けるのは苦手としています。
逆にAfter Effectsは特殊効果系のエフェクトを付けることを得意としており、素材をカットして繋ぎ合わせるといったことは出来ません。
それぞれ得意分野・苦手分野が違うので、
・「簡単な図形のアニメーションがある動画」の場合はPremiereで作成し、「沢山の図形のアニメーションがある動画」はAfter Effectsで作成する
もしくは、
・Premiereでメインとなる動画のシーンチェンジなどを作成し、作成したものをAfter Effectsに取り込ませて図形のアニメーションを追加する
といったように役割分担をして作成する事をオススメします。
「PremiereとAfter Effects、どちらで作成すれば良いか分からない…」という方は、二つを比べて詳しく解説したブログがあるので、合わせて見てもらえると良いと思います。
After EffectsとPremiereどっち派?機能から将来性まで比較しました
またPremiere Proと似た使用感のPremiere Rushを比べて詳しく解説したブログもあるので、こちらも合わせて見てもらえると良いと思います。
【簡単比較!】Premiere Pro と Premiere Rush どちらがおすすめ?
動画を制作する少しでも多くの方のお役に立てれば幸いです。