アルファロメオ ステルヴィオ ディーゼルモデル試乗|生まれ故郷のイタリア・ステルヴィオ峠を駆ける!(1/4)
- 筆者: 山田 弘樹
- カメラマン:FCA
車名のもととなったイタリア北部の峠道、”ステルヴィオ”
断崖から見下ろす絶景。山肌に稲妻が走ったような“つづら折り”は、正にカタログで見たあの峠道だった。
アルファロメオ ステルヴィオで“ステルヴィオ峠”(Passo dello STELVIO)を走るーーーーー。そんな冗談みたいな、しかし一生に一度あるかないかの、素敵な体験をした。
ステルヴィオは、ご存じアルファロメオが、その100年以上に及ぶ歴史で、初めて世に送り出したSUVだ。
名前の由来は今まさに私が見下ろす峠道、パッソ・デッロ・ステルヴィオに由来している。イメージとしては、この険しい山道を苦もなく走るSUVというところだろうか。
>>つづら折りのステルヴィオ峠を駆け抜けるアルファロメオ ステルヴィオ ディーゼル[フォトギャラリー]
実際ステルヴィオの魅力は、SUVらしからぬ走りにある。
アルファ156/147のヒット以来長らく停滞していたブランドバリューを掘り起こすべく、巨額の投資を経て開発した「ジョルジオ・プラットフォーム」。これを基軸として丹念に作り込まれたシャシーは、先んじて登場した「ジュリア」で見事に開花した。
四半世紀ぶり、アルファ75以来の復活となるフロントエンジン・リアドライブの駆動方式はアルフィスタにとって“涙モノ”。こうして得たシャシーワークをベースにステルヴィオは駆動方式を4WD化し(ジュリア・ヴェローチェも同じシステムだ)、その65mmかさ上げされた車高を安全かつ自在にコントロールしてくれるのであった。
>>素晴らしいハンドリングはイタリアの道が作った[次ページへ続く]
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