『紅の豚』のトリビア
「さあ続いてはこちらのトリビアです」
「宮崎駿監督のアニメ映画『紅の豚』に
『飛べない豚はただの豚だ』というセリフは、
──ない」
検証
「『紅の豚』は、1992 年に公開された宮崎駿監督によるスタジオジブリの長編アニメーション映画であり、前作の『魔女の宅急便』に続き、劇場用アニメ映画の興行成績日本記録を更新した。」
ref.: 紅の豚 – Wikipedia
「コピーライターの糸井重里氏によるキャッチコピー『カッコイイとは、こういうことさ。』、と劇中で主人公のポルコ・ロッソが語ったとされる
『飛べない豚はただの豚だ』
というセリフが有名である」
実際にご覧ください
──ということで、わかりましたか? この動画でいうと、1 分 13 秒から 1 分 15 秒あたりに出てきますが、ポルコのセリフは、「飛べない豚はただの豚だ」ではなく、
「飛ばねえ豚はただの豚だ」
なんですね。「飛べない~」の方は言いまつがいで、実際は「飛ばない」。なぁんだ、じゃなくて、これは大きな違いです。
元から飛べないのか、自分から飛ばないのか。この違いは、この映画の根底に関わってきます。
──というか、そもそも、「飛べない豚」って、それ、本当に普通の豚だし。
参照
非常にうまくまとめているブログを見付けたので、いくつか引用します。
ポルコは「飛べるか飛べないか」の話をしているのでは無く、「飛ぶのか飛ばないのか」、という彼の意思の話をしているのですね。
延いては彼等飛行艇乗りの在り方を、「飛行艇乗りが飛行艇に乗らんでどうする」という単純な理屈で明快に示している重要なシーンだと思うのです。
「飛ばない豚はただの豚だ」と自分の存在理由を語るシーン。私はこれまで、「飛べない豚はただの豚だ」と言っていると勘違いしていた。ポルコ・ロッソはできないことをやれ、と言ったんじゃない。できるのにやらない奴を「ただの豚」と切り捨てたのだ。このことに気づいてから、私は「紅の豚」がますます好きになった。
「ある人を凡人たらしめてしまうのは、その人の能力のなさではなく、何かをやろうとしないこと、行動しないことではないか。」
おまけ
検索結果は 2007/07/24 のものです。
飛べない豚はただの豚だ – Google 検索(検索結果: 約 13,500 件)
飛ばねえ豚はただの豚だ – Google 検索 (検索結果: 約 1,400 件)
飛ばねぇ豚はただの豚だ – Google 検索 (検索結果: 約 801 件)