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古田雄介の“顔の見えるインターネット” 第60回

ブログ指標の業界標準を――TopHatenar開発者が目指すもの

2009年11月09日 12時00分更新

文● 古田雄介

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TopHatenar関連サービスのBlogopolis(いずれも詳細は下記)では、記事のブックマーク数をビルの高さ、RSSフィードの数を面積の広さに置き換え、ブログの勢力がひと目で分かる仮想的な街(島)を構築している。公開は2009年8月

 総務省が2009年7月に発表した「ブログ・SNSの経済効果の推計」(PDF資料)によると、2009年1月末時点のブログ登録者数は重複アカウントを含めて約2695万人に及ぶという。それだけ巨大なメディアだけに、ブログの人気を計るサービスも、ランキングサイトやブックマークサイトなど無数にある。無数にあるだけに、どこでも通用する指標を見つけるのは難しい。

 こうした混沌の中で注目を集めているのが「TopHatenar」だ。20万を超えるブログについて、ブログのRSSフィード購読者数とソーシャルブックマークの数を計算し、各ブログの「位置」を分かりやすく示してくれる。さらにブログの人気の度合いを街の風景をモデルにビジュアル化した「Blogopolis」も加えるなど、精力的な拡張を続けている。開発者の浜本階生氏は「将来、ブログの人気を計る業界標準になれればいいですね」と語る。

 浜本氏は企業に勤めながら、プライベートの時間を使って、レストラン検索サイト「EatSpot」や、Wikipediaブラウザ「Sensr」、国内ニュースをビジュアル化した「Newsgraphy」など多数のサービスを世に送り出している。顔の見えるインターネット 第60回は、それらの創作するモチベーションの置き場所と、人気サービスを作るコツ、これからの展望について伺った。

TopHatenar

 2008年5月に公開したブログランキングサイト。はてなブックマークの数量を反映したランキングに、livedoor ReaderとFastladderのRSSフィード購読者数を追加した、2つの指標でブログの存在感や影響力がチェックできる。

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