コンサルティングの(株)日本ビジネスクリエイト(以下JBC)と日本ヒューレット・パッカード(株)(以下HP)は8日、ITを中核にしたコンサルティング事業を行なう合弁会社「株式会社アドビックコンサルティング」を設立すると発表した。
新会社は3月16日に東京都港区で設立される予定だ。資本金は3億円で、JBCが66パーセント、HPが34パーセントを出資する。代表取締役社長には、JBCの代表取締役社長である福島美明氏が就任するという。
福島美明社長 |
JBCは1989年に設立された企業で戦略面のコンサルティングを主に手がけており、昨年売り上げ高は6億2000万円(8カ月決算)だ。もう一方のHPはITのコンサルティングを手がけてきた。福島氏は、「今回の合弁により、上流から下流まですべてのコンサルティングを提供できる」と語った。
アドビックコンサルティングの主な事業は、下記の通りだ。開発に関しては、「大型SIはHPに担当していただく。アドビックではプロトタイプを作るところまでを行なう」(福島氏)という。
- ビジネスモデルの開発とその販売
- ビジネスモデルに関するコンサルティング
- ビジネスモデルに係わるシステム開発と販売
- 情報システムの調査や研究、開発、管理業務
- 情報システムに関するコンサルティング
- 情報処理サービス
JBCは、これまでさまざまなSIベンダーといっしょに仕事をしてきたという。「今回の合弁は、1社にかなりウェイトをかけることになる。これまでとは方針を変えるということを意味する」(福島氏)と説明した。HPとの合弁を決断した理由には、「ITノウハウ。製造業に強い。アライアンス型の企業。グローバルなノウハウ」といったことを挙げた。
新会社は当初、半導体・デバイス系の製造業をターゲットとし、初年度(5月~10月)に10億円の売り上げを、2年目には30億円の売り上げを見込む。