コンサルティング会社の(株)日本ビジネスクリエイト(JBC)は3日、ネット事業のビジネスモデル構築支援に業務を絞った全額出資子会社“株式会社ネット・ビジネスクリエイト”の設立を発表した。JBCは製造業や流通業向けのSCM(Supply
Chain Management)導入に実績があり、新会社ではSCMとインターネットを結びつけた新規ビジネスの事業計画とシステム導入支援を行なっていくという。
日本ビジネスクリエイト社長の福島美明氏 |
新会社は6月26日付けで設立され、7月5日に営業を開始する。資本金1000万円はJBCが全額出資し、社長はJBC社長の福島美明氏が兼任する。
新会社の業務は、ITを活用したビジネスモデルとシステムの構築支援。JBCが得意としてきた製造業や流通業向けに、SCMを活用したネット事業のビジネスモデルを提案し、実現のためのシステム導入と構築を支援する。コンサルティング活動はJBCと新会社が一体となって行なうが、新会社はITに関わる部分に特化することで業務を切り分ける。
システム構築では(株)エーティーエルシステムズのウェブシステム構築ツールや、イー・ウエイブ・ソリューションズ(株)のRDBMS用テンプレートを活用。大手SIベンダーとの協業も積極的に行なっていくという。2000年の売上は3億年、2002年に15億円を目指している。
都内で記者発表会を開いたJBC社長の福島美明氏は、「これまでのコンサルティングを通じて開発したネット事業のビジネスモデルが、経営資源として蓄積されてきている。基幹系システムの単なる導入支援ではなく、より付加価値の高いビジネスモデル構築を行なっていく」と述べた。