「君は冥土様。」横谷李恋役・飯田ヒカルインタビュー!「人好と雪の背中を押す 太陽のような李恋」 | アニメ!アニメ!

「君は冥土様。」横谷李恋役・飯田ヒカルインタビュー!「人好と雪の背中を押す 太陽のような李恋」

読者に人気のアニメ作品から、期待の声優に作品や役柄について語ってもらう雑誌「メガミマガジン」のインタビュー企画「Megami’sVoice」。2025年1月号では、秋アニメ『君は冥土様。』より、横谷李恋役・飯田ヒカルのインタビューをお届け。本稿では、本誌で紹介できなかった部分も含めたロングインタビューをお届けする。

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読者に人気のアニメ作品から、期待の声優に作品や役柄について語ってもらう雑誌「メガミマガジン」のインタビュー企画「Megami’sVoice」。2025年1月号では、秋アニメ『君は冥土様。』より、横谷李恋役・飯田ヒカルのインタビューをお届け。本稿では、本誌で紹介できなかった部分も含めたロングインタビューをお届けする。

人好と雪の背中を押す太陽のような李恋

――飯田さんが演じる李恋は、第3話から本格的に登場しましたね。

第3話はオンエアで初めて完成した映像を見ました。原作にもある李恋ちゃんのかわいらしさが大画面で表現されて、ずっと「かわいい!」と思いながら見ていました。

――そんな李恋が元気にがんばる『君は冥土様。』という作品には、どんな印象がありましたか?

オーディションの前に、資料と一緒に原作をいただいたんですが、髪や目のなかなどが繊細に描かれていて、まずそこに引き込まれました。物語としても、雪さんは元暗殺者なのに天然ボケなところがあって、そこに人好くんがツッコミを入れるところがおもしろいんです。それでいて、時々人好くんや雪さんの過去のシリアスなシーンが入ってきたりして、飽きさせない作品だなと感じました。

――アニメになって、さらに魅力が増したなと感じるところは?

動きと声がつくのはもちろんですが、アニメになってもキャラクターの顔は美しくかわいくて、顔がアップになるたびに「映える」「作画がいい」と言いたくなります。また、アニメでは雪さんが建物を駆け上がるシーンの躍動感がさらに増していますし、それに加えてご飯がおいしそうなんです。飯テロ力がとても強いなと感じています。私はいつも、作品に登場するメニューを食べながら、リアルタイムで視聴しているくらいです(笑)。

――李恋というキャラクターにはどんな印象がありましたか?

小学生ながら、人好くんを引っ張れる明るさがあって、表情がコロコロ変わるところがかわいいなと思いました。作中で「嵐みたいなヤツ」と表現されるのですが、まさにそのとおり、場をかき回すような子なんです。一方で、雪さんや人好くんを照らしてくれる、太陽のような存在だなとも感じました。

――確かに、李恋の存在があって、人好と雪はより仲を深められている感じですよね。

雪さんは、李恋ちゃんが来る前から、人好くんの言葉に心を動かされていたと思います。でも、李恋ちゃんが人好くんの背中を押すことで、これまで恥ずかしくて人好くんが言えなかったようなことも言えるようになっている気がするんです。雪さんが暗殺者だったと聞いても、驚きもせず「カッコいい!」と言うなど、相手を否定しない子なので、そこが素敵です。

――飯田さんは、アニメのメインキャラクターを担当するのは、今回が初めてなんですよね。

そうなんです! オーディションのときから、李恋ちゃんを演じたいと思っていたので、実際に演じられることが決まったときは大泣きしました。自分が好きな作品に参加できることがうれしくてたまりませんでした。

――どんなふうに李恋の役作りをしていきましたか?

李恋ちゃんは人好くんの家のチャイムを歌いながら押すような子なので、つねにテンションを高くしていました。アフレコの前には、子供向け番組で流れるような曲を李恋ちゃんの声で歌って“李恋ちゃんスイッチ”を入れていました。また、渡辺歩監督から「李恋は空気が読める子なので、複数人でやりとりをしているときは、全体を見た発言をしています」とお話があったので、そこも意識して演じました。

――演じていて難しかったところは?

人好くん役の熊谷俊輝さんは現役高校生で、私より年下なんです。そんな年下の方の妹役を演じることに謎のプレッシャーがありました(笑)。アフレコの休憩中などに話すときの熊谷さんは、キラキラした高校生オーラがすごいので、私も李恋ちゃんを演じるときは、熊谷さんのキラキラに負けない、元気いっぱいの小学生を演じようと思っていました。そこが難しいというか、がんばったところです。

――スタッフからのディレクションで、印象に残っているものは?

李恋ちゃんは人好くんのことを「愚兄」と言ったりする、いたずら心があるんです。それもあって、スタッフさんからは「『お兄ちゃん』と呼びかけるときも、何か考えているような、いたずら心が乗っているような雰囲気を出しましょう」とディレクションをいただきました。ぜひ、じっくり聞いていただけたらと思います。

――李恋に共感できるところは?

私は兄が2人いるのですが、兄の前ではすごくよくしゃべるので、そこは李恋ちゃんと似ているかなと思います。ただ、私は人見知りで、家族以外の前だと引っ込み思案になってしまうので、そこにいるだけで周りを明るくできる李恋ちゃんとはだいぶ違います。

――人好と雪にはどんな印象を持っていますか?

雪さんは、ビジュアルが好きなんです! 真っ黒ななかにひとつだけ光があるようなデザインの目も印象的ですし、とにかくかわいい。強くて包丁捌きは上手だけれど、ほかは全然できないところもポンコツでかわいくて。横谷家のイヌ・あげもち太郎のことも、最初は苦手だったけれど、人好くんから声をかけられたから、撫でてみようと挑戦する。素直でピュアなところもキュートで、雪さんが日常の温かさを受け入れて、幸せを感じている姿がすごくいいなと思います。私もきれいなお姉さんが好きなので(笑)、李恋ちゃんの発言もわかると思いながら演じています。人好くんは、お人好しでやさしいですし、雪さんの心を動かす言葉を言えるところが素敵です。そのなかでも私は「普通」について教える人好くんが好きなんです。ひと言ひと言に人好くんの人間性が出ていますし、彼の言葉で雪さんが日常の幸せを知っていくので、雪さんが訪ねたところが人好くんの家でよかったと思います。2人の掛け合いは何回見ても微笑ましいなと感じています。

――3人以外にも、個性的なキャラクターが登場していますが、いま、飯田さんが気になるキャラクターは?

みんな好きなのですが、なかでもとくに気になるのは(日陰)ナカちゃんです。小柄でウサギみたいな子が、武道をしているというギャップが刺さります(笑)。彼女がなぜ武道に取り組んでいるのかは、この先の物語で明らかになるので、ぜひ見ていただいて、ナカちゃんの魅力を知ってほしいです。また、ナカちゃんとナカちゃんの兄・武さんのやりとりもおもしろいんです。笑って泣けて心の温まる兄妹なので、これからの登場をチェックしてください。

――アフレコスタジオでの出来事で、印象深いことはありましたか?

熊谷さんが制服姿でスタジオにいらっしゃり、学校の授業の話や部活の話をしてくださって、それをみんなで聞いていたことが思い出に残っています。また、アフレコの休憩中に食事をすることがあるのですが、あるとき、雪役の上田麗奈さんが焼きそばパンを買っていて。声をかけたらすごくうれしそうに「あったから買ってきたの」とおっしゃっていたんです。本編の雪さんは購買の勝サンドは買えなかったので、現実世界では買えてよかったなと心がぽかぽかしました。

――第8話までで好きなエピソードは?

李恋ちゃんが出演した話数だと、第4話で「お姉ちゃんとおしゃれの話をしたり、恋バナで夜更かししたりすることに憧れていた」と雪さんに話した李恋ちゃんを、人好くんが「もう十分姉妹みたいなもんだけどな」と見ているシーンが好きです。それから、雪さんに倣って勝田ソースを柿にかけて食べるシーンも、雪さんのことを信じ切っていていいなと思います。また、雪さんから李恋ちゃんが「お顔、好きですよ」と言われるところはキュンとしましたし、そう言われて頬を染める李恋ちゃんが、元気いっぱいな笑顔とはまた違った表情をしているところもすごくいいシーンだなと思います。

――この先の物語での見どころをお聞かせください。

おもしろくて魅力的で、濃いキャラクターはまだまだ登場します。李恋ちゃんが背中を押すことにより、人好くんと雪さんの距離がさらに縮まるシーンもあるので、ぜひ楽しみにしていただけたらと思います。

MegamiにQuestion

Q.自分のチャームポイント
A.尖った犬歯
李恋ちゃんは八重歯があるのですが、私も犬歯がちょっと尖っているんです。もともと尖った歯フェチみたいなところがあるので(笑)、犬歯は自分でも気に入っています。ほかの方には、髪の毛やまつげを褒めてもらえることもあります。

Q.自分のニックネーム
A.ぴかるん
赤尾ひかるさんと一緒に担当していた『ぴかピカ』という番組で、お互い名前が“ひかる”なので呼び方を考えようと言うことになったんです。赤尾さんが「ぴかさん」で私は「ぴかるん」になりました。

Q.自分の声の特徴
A.小生意気そうだけどカラッと爽やか
地声は普通の声だと思っているのですが、李恋ちゃんのようなちょっと小生意気そうなキャラクターがハマる声だと思います。でも、イヤミがない声と言っていただけたので、「カラッと爽やか」も付け加えておいてください(笑)。

Q.自分の性格
A.ボケ半分、しっかり者半分
自分ではとくにボケているつもりはないのですが、事務所の同期と話しているときに、ずっとツッコミを入れられるんです(笑)。でも、最近は相談に乗ってほしいと言われたりもするので、ボケとしっかり者が半分ずつかなと思います。

Q.いま、ハマっているものは?
A.料理、温泉
料理は上京したときからずっとハマっていて、唐揚げやとんかつもよく作っています。私は作ったほうがおいしいので、料理をしているという感覚なので、揚げ物も楽しいです。温泉は遠いところは計画を立てて、近場はその日の気分で行くこともあります。埼玉県にある雅楽の湯は、岩盤浴やサウナ、中庭もあって、すごく素敵でした。

Q.メイドさんにお願いしたいことは?
A.裁縫を教えてほしい
セルフネイルをするので、手先が器用と言われることもあるのですが、裁縫がまったくダメなんです。針に糸を通すのも苦手なので、裁縫を教えてもらって一緒に縫い物をしたいです。もし来たメイドさんが雪さんだったら、料理を教えたいです。

Q.いたらいいなと思うきょうだいは?
A.姉
小学生の頃、お姉さんがいるお友達から仲よしエピソードをよく聞いていたので、ずっとお姉さんがほしかったんです。お洋服やコスメを買いに行ったり、女の子同士だからこそできることをやったりしてみたいです。小さな子もかわいいと思うので、もし李恋ちゃんみたいな妹がいたら、何でも買ってあげちゃう気がします。

Q.本作のキャッチフレーズ
A.このメイド、最強に強くて、最強にかわいい
雪さんは美しくもあると思うのですが、ちょっと抜けたところがかわいいですし、人好くんもかわいいと感じることのほうが多いと思うんです。それもあって、「かわいい」を押してみました!

Profile
いいだ・ひかる/8月28日生まれ。福岡県出身。ラクーンドッグ所属。
主な出演作はゲーム『学園アイドルマスター』藤田ことね役など。

作品Information
毎週土曜日深夜1時30分よりテレビ朝日ほかにて放送中
https://kimihameidosama-anime.com/
高校生の横谷人好【よこやひとよし】の家に、前職が“殺し屋”だというメイドさんが現れた。生来の人のよさから、メイド・雪【ゆき】の面倒を見る人好。雪との絆を深めるなか、妹の李恋や、雪の前職を知る暗殺者・グレイスらが彼の周りに集まり、にぎやかな日々を送る。

(C)しょたん/小学館/君は冥土様。製作委員会

●取材・文/野下奈生(アイプランニング)

《メガミマガジン編集部》
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